2025/03/12 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からアンネマリー・エミリア・シュルツさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 冒険者ギルド」にミストさんが現れました。
■ミスト > 「んん……。」
冒険者ギルドの中で、腕を組んで掲示板を悩む少女が一人。
ギルドの新人冒険者、ミスト=アイス。
氷と言う様子がぴったり合う、切れ目の瞳、青いリップを塗った唇。
性別に関しては、どちらにでも取れるような、雰囲気で、服装も、男性とも、女性ともとれる服装。
ギルドの掲示板を見上げる姿、身長もそれなりに高いから、後ろから見れば特に男女が判らないだろう。
それは、今現状は問題としているわけでは無かった。
「どうしたものだろうか……。」
今日、今掲示板に張られている依頼は、一人では受けられないものばかり。
パーティを、組んで受けるためのものばかりだった。
一応、知り合いは居るし、パーティを汲むこと自体はできなくはないが。
こういう時に限って、他の仲間は別件で居ないらしい。
そうなると、依頼を受けることができない、それが一番の悩みだ。
今日はあきらめると言う選択肢もなくはないが……、最初からそれを選ぶのも癪。
そういう事もあり、ミストはゆるり、と後ろの冒険者たちに場所を譲りつつ、ギルド内を見回す。
即席パーティを汲めるような仲間は、居ないものかな、と。
■ミスト > 他に冒険者が居ないだろうか、と、思っていたのだけれども……残念な事に、パーティをすでに組んでいるか。
若しくは、一人で受けられる依頼を受けている冒険者だろう。
あとは……新人なんぞ連れていけるかと言わんばかりのベテランパーティのお歴々と。
何やら不穏な視線を向けている一団。
実力主義なこの業界だから、何か一つ、見せなければならないのだろう。
ただ、不穏な視線の主たちは、ろくなものでは無いと見える。
他に、手隙の新人とか、そういう都合のいい存在もいなさそうだ。
今日はあきらめた方がよさそうだ。
不穏な一団が近づく前に、さっさとギルドから出ていく事にした。
ご案内:「王都マグメール 冒険者ギルド」からミストさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/酒場」にセカンドさんが現れました。
■セカンド > 「……もうそろそろ、妖精祭やなぁ」
確か来週、いや再来週あたりからだったか。日々の忙しさの合間、季節の変化にふっと気付く。
去年の悪夢が脳裏をよぎった。調子に乗って在庫を抱えた地獄。
とはいえ、春のパン祭り。あれはえぇシノギになった。今年も……やるか? 覚悟の有無で問題の難度は驚くほど変わる。
「今年は小麦の値段が上がるっちゅーて噂が流れたさかい、冬小麦抱えとるアホがようけおるようやしな。
小麦の状態では嵩張る。粉にしたら劣化が早い。手ぇ出すんは都市のトーシロや」
農家が保存にどれだけ注意を払っているか知りもしない。在庫を抱えて死ね――とは思うが。
溺れる者は藁をも掴む。投げ込まれたものがその後己を縛る縄だと知っていても、彼等はそれを掴むだろう。
「うん……うん。えぇんちゃう…………?」
およそ淑女がしてはいけないような、口許が緩んだ表情を浮かべる。
ランチタイムも終わり、閑散とした店内に見咎める者はいないと思うが――。