2024/12/11 のログ
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ご案内:「王都マグメール 平民地区」にズラトさんが現れました。
ズラト > 十三夜の月が真上に登った夜更け。
肌を刺す寒さを凌ぎに酒や女を求める男や女で賑わっていた大通りもそろそろ落ち着いてきた頃合い。
その隅の隅といえば通りはしんと静まりかえっており営みの明かりがぽつりぽつりと漏れている程度。

そんなところにある集合住宅に両隣を挟まれて狭苦しそうに立った小さな酒場、
【Bar『Pšeničné klasy(小麦の稲穂)』】――
木目の扉の真横には、店の名前が記された置き看板が設置されていて、
木目の扉のあちこちに、営業中の札やら本日のおすすめメニューの黒板やらがぶら下がっている。
外観通りに広いとは言えない店内には蓄音機から奏でられるしっとりとした曲が流れていた。

からん、からん、からん、とその音楽に混じって軽やかに鳴るのは真ん丸な氷がグラスの中でウィスキーと共に揺れる音。
カウンター席の一つに腰掛けて足組んで頬杖ついて、お酒片手に、店主が晩酌中。
この時間はお客さんもめっきり来ないし今日の余りの処理も明日の仕込みも凡そ終わって、暇潰し。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からズラトさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にグラスシエルさんが現れました。
グラスシエル > 平民地区、公園
ペンキの塗られた木製のベンチ、生け垣、芝生
それぐらいしかない簡素で小さな公園だ
そんな公園のベンチに寝転がってる少年。 濃紺の硬そうな軍服に身を包んだ少年は鉛色の空を睨むように見つめてる
仰向けにベンチで寝転び、手を頭の下で組みながら

「――ところで、重いんでさっさとどけ」

ゴロロロロ
唸るかのような爆音で喉を鳴らし、少年の胸あたりを座布団にするように丸まってるのはこの公園を縄張りにしてるであろう野良猫だ。
人間から餌をもらってるのか結構でっぷりしている。 デブ猫、というほどではないがデカいしそれなりに太い

「重いんだよ、ほら閉店、おしまい、おしまいだ」

首の後ろをつまんで持ち上げようとすると、野良猫は抗議するように軍服にガッチリと爪を立て踏ん張っている。
ぐい、ぐい

「っはあああ……なんで人様の胸と腹をベッドにしてんだ、食っちまうぞおまえ」

手を離すと、野良猫は再び喉を鳴らしながら目を細めてる
そんな態度にため息をつきつつもほっとくかのように再度鉛色の空を眺めながら、ちょっとだけ昼寝をしようかとも考えつつ

グラスシエル > 乱暴に猫の頭をぽむぽむと叩きながら少しだけ一眠り
とはいえこの冬の公園なのでくしゃみをして目覚めることになるのだが

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からグラスシエルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にカルラさんが現れました。
カルラ > 平民地区の一軒の武具店。
そこの受付で店主に向け声をかける人影があり。

「つまりは直らないって事よね」

そう言って半ばから折れた剣を鞘に戻しては大きなため息を吐く。
出来れば直して使いたい所ではあるが、直らないと言われては仕方なく。
懐がさみしいのに次の武器を買う必要が出たことに大きなため息をまた一つ吐き。

「良いのがあればいいけど」

そう口にしては刀剣のコーナーにと足を向けていき。
安くて使いやすそうな剣がないかと探して。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」にカルムさんが現れました。
カルム > (がらんと扉が開く音がする、武具店に新たな来客を示す音。先客が視線を向ければ、其処に眠そうな顔の冒険者が一人。)
(一般的な冒険者であり、何処にでもいるような、そんな風貌の男でもあるが、鎧の傷などを見れば一応ベテランと言える程度の男。)
(彼の装備で目を引くのは、バトルアクスだろう。両刃の斧であり、片手でも両手でも使える斧。左手にはカイトシールド。腰には、モーニングスターが、巻かれており、バックパックには、ロングボウが括りつけられていた。様々な武器を状況によって変えるスタンスと見れる。)
(先客がどいたカウンターへと、のしりのしりと、床を踏みしめて近づいて。)

「おやっさん、頼んでいた、剣の調整は―――?」

(ともすれば、欠伸をしているような、のんびりとした口調で問いかける。おやっさんはやや不機嫌に『出来てるよ』と伝えて来て。)
(カウンターの下から取り出されるのは、一振りのロングソード。材質は―――ダマスカスと呼ばれる金属。)
(ダマスカスソードと呼ばれるその剣は知る者ならば、目を引く剣でもある、それを、研ぎと調整に出していたのだろう。)
(剣を受け取り、代金を支払って、腰にある鞘に戻していく。)
(その後、視線を巡らせれば、先客を―――武器を物色している女性に視線を向けた)

「ん……?おや?」

(先客の姿には見覚えがあったような気がする。冒険者ギルドで、たまーに見かけるような、そんな気がしたのだ。)
(だから、男は自分が近づくことが判る様に音を隠さずにすすむ、コンポジットアーマーだから、金属音があるからわかるだろう。)

「やぁ、武器を探してるのかい?」

(仲がいいという訳ではないが、取りあえず、同じ冒険者としてあいさつくらいは、と言う程度の思考でカルラに声をかけてみた。)

カルラ > 何か適当に使えそうな剣はないか。
それを探していると扉の開く音。
しかし色々な客が来る店なのでさほど気にせずに探し続け。

「これは…錆びてるじゃない」

それなりによさそうな物を見つけ鞘から抜けば錆びている。
これでは使い物にならないと戻して次にと探していく。

しかしこれという物は中中に見つからずに、値段を安く上げたいだけにどうしたものかと悩み。
そうしていると近づいてくる金属音に視線を動かし。

「そんな所ね」

そして告げられた言葉に短く返し、知り合いだっただろうかと男の顔を見てしまう。

カルム > (武器を選別している相手は集中をしているようだ、とは言え、自分に対して返答はしてくれる、律義な性格だと思った。)
(命を預けるものを探しているのだし彼女の対応は別段間違っている訳でもないし、むしろ当然と受け止めるのだった。)

「ああ、その辺りは新人冒険者用の、訳アリ品だから、貴女が使うには心許ないんじゃ。」

(値段で探しているのだろう、樽に入っている様々な武器を見分している彼女に伝える。彼女が見ているのは、新人冒険者が最初に目利きを覚える為の樽でもある、この中から、当たりを探し出せば、冒険者としての一歩を踏み出せる、と言う樽だ。)
(前に、クエストで同道したときには、熟練の戦士だったな、と会話して思い出してくる。思い出せば、彼女の実力に足る武器はないとも。)
(自分の方に向き直ってくれるが、眠そうな男を覚えていてくれればそれは幸運だ。なにせ、何処にでもいる冒険者Kとかその辺の存在だ。)
(おせっかいが過ぎたか、とも思うけれど。この武器屋で見るのは初めてだ、だから、慣れてないんじゃないか、と。)

「迷惑じゃなければ、この武器屋なら常連だし、案内程度できるよ?」

(店長に聞けば、それで終わる話でもあるので。必要ないなら、帰るだけだ。)

カルラ > 武器を探す手を止め、男を見返しては何か用なのだろうかと言葉を待ち。
ちょっとした挨拶ならそれはそれ、用があるならと考えて。

「知ってるわよ、新人向けなのは」

今武器を探し見分している樽がそう言う物というのはもちろん知っている。
運が良ければ良いものがあり、後はそれなりか割高な物が多いということも。
一部の良品以外は値段並みの価値はあるとは言えないが、その安さが目当てであり、例え心ともなくてもほかに選択肢もなく。

「あっちに良いのがあるんでしょ?……持ち合わせで買えそうなのがこの辺りなのよ」

そして案内をしてくれるという男を見返しては、少し考えてから、持ち合わ的にこの辺りにしか手が出ないことを告げて。
もっとも言いものを買えたとしても直ぐに紛失するか折ってしまうので買わないのだが…。

カルム > (ゴブリンとか、薬草採取の際に襲われるような、狼とかその程度の獣からの護身なら兎も角、それ以上となると、だ。)
(知っているのであれば、本当に声を掛けたのはおせっかいも良い所だったな、と思う。)

「成ぁる程……。」

(彼女の手持ちでは、此処で買うしかないという事が理解できた。金と言う物は絶対的な指針だ。)
(無い者は、無い。だから、それの中で何とかするしかないし、それ以上が沸くなんてことは無いのは常識である。)

「この辺ので……何とかできる?」

(彼女は腕の立つ冒険者と言う認識があるから問う。彼女の腕なら、この辺で何とかできるのかもしれない)
(ただ自分は無理だ。何とか出来るとかそう言う以前で自分の命を預けたくない。)
(武器や防具は、確りとしたものを、まずは防具、その次に武器、と言う順番ではあるが。)

「簡単に、貸す、とか言うのも違うよなぁ……。」

(同じ冒険者仲間と言うのは有っても、実際に彼女との面識は薄い。本当に偶々同じ依頼で同道したことがあるという程度。)
(安易に貸すというっ方法は、お互いの為にもならないか、と。考える。)

カルラ > 出来れば良い武器は使いたいもの、あれば依頼の幅も増えるのだが現実は中々に難しく。
男の親切心はありがたいが、案内されても買えないのが現実であり。

「先立つものがないと買えないのよね」

武器の消耗と生活費を考えるとどうしても良いものを買うは後回しになってしまい。
とりあえずは手の出る範囲でそろえて稼ぐしかないのであって。

「相手次第ね。野盗ぐらいならどうとでもよ」

流石に上位の魔物などにはどうにもならないだろうが、ゴブリンや賞金が掛かる野盗ならこの辺りの武器でもやりようはあり。
もしその時に武器が駄目になれば、可能なら相手の武器を奪えばという考えもなくはなく。
あと一番は紛失が多いのでいい武器を買う選択がどうしても優先度が低くなり。

「依頼を選べば大丈夫よ。本当に」

それに借りるというのには抵抗もあり、中々に返せないという現実もある。
なので貸すという言葉に首を横に振って見せて。

カルム > 「全く持って、その通りなんだよな。」

(彼女の言葉は、自分も理解しているくらいには、真理だから、同意しか出ないのである。)

「凄いなぁ、夜盗を、この武器で。」

(それは、純粋な彼女の技量への賞賛だ。野盗と言うのもピンキリだから、彼女の様に問題ないと言えるのは、と。)
(純粋に、カルムの実力が低いというのも有るのだ。それは置いておくことにしておきたい。)
(彼女の実力ならば、これで大丈夫なのならば、問題は無いのだろう、と頷いてしまう。)

「そっか、まあ、此処であったのも何かの縁だし。
 正式に名乗るよ、俺は、カルム。同じ冒険者してる。
 事情も知った事だし、依頼で同道必要なときは声を掛けてくれよ。
 基本的にソロでやってる。」

(それに、……と、笑ってみせる。男の装備は、基本はバトルアクス。そのほかに幾つかの武器がある。)
(一緒に行く間なら、剣を貸すということぐらいはできるし、流石に一緒に居る間に無くすというのはないだろうから)

「ぶっちゃけ、美人と仲良くなりたいという下心は沢山ある。」

(まあ、男が優しくするのは大体そんなものである、まる。)