2024/08/15 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区 商店街」にアステリアさんが現れました。
アステリア > お約束待ち
ご案内:「王都マグメール 平民地区 商店街」にプシュケさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 商店街」にミュウさんが現れました。
アステリア >  
 普段から、家を出ない、寧ろ、部屋からすら出ないとよく言われている、イフレーア・カルネテルの6女
 珍しく、ではなくて、初めての外出。
 その目的地は、平民地区の商店街。
 その中でも、化粧品を特に扱っている店、だった。
 アスティは、アスティの一芸……錬金術を持っていて。
 家族の化粧品とか、薬とかそう言った物を作る事に長けていた。
 家からほとんど出ないアステリアが家から出たのは理由がある。

「……この奥のお店に、この間のリップがあったの……。」

 ぽそ、ぽそ、と隣にいるそっくりな少女、双子の妹のプシュケにのみ、聞こえる程度のモスキートヴォイス。
 いまだに外に抵抗があるので、服装的には上から下まで完全に隠れて顔まで隠れるようなフード付きローブ。
 隣のそっくりな少女との対比が、此処迄と言うぐらいに地味な格好でもある。
 それでも出かけて、妹を連れて来たというのは。

 純粋に、一人が怖いから、と言うのと。
 平民地区に有る化粧品店の綺麗な色の化粧品、それらを研究したいから。
 つまるところ、化粧品を、買いに来たと、言うところ、なのだ。
 隣にいる妹が、退屈しないようにとは思うのだけど、話題の幅が、如何せん、狭すぎる姉であった。

プシュケ > 昨夜、姉から外出をしたい、と聞いたときには3回くらい聞き返した覚えがある。
1回目は聞き間違いの確認、2回目は本気かの確認、3回目は喜んでもう一回言って欲しくて。
ちょっとうざかったかもしれないと少しだけ反省はした。

それでも今日は、姉の初めての外出。
連れ立って、隣に立って、姉のペースに合わせて平民地区へ。

「この間の……あぁ、あのリップ?」

姉との会話は全て記憶の中にある。
そのため、いつもの調子で会話を続けながら歩いていく。
己が抑えているとはいえ多少煌びやか。
姉はここまでと言うくらいに地味。
逆に目立っているかもしれないが、街慣れした己が突いているのだからある程度は大丈夫だろうなどと。

どうして外出するのかを聞いて、その理由を知っているし、姉の話題の幅も理解しているから
こうして一緒にいるだけでも十分に愉しんでいるのだが、
それが姉に伝わっているかはわかりにくいところか。

アステリア >  
 切欠は、あったのだ。
 ただ、その切欠になった出来事に関しては、黙して秘している。
 それでも家族の皆は喜んでくれた、箱入りでも問題はないとしても、それでも自分から見分を広げる。
 世界を広げるという行動は、家族の利になる事だから。
 と言っても、凄く心配され過ぎているような気もしてならない。

 因みに、妹の喜びようが一番激しくて。
 三回ともちゃんと、求める様に、伝え返した。
 三回目には、デートと言う単語も紡いでみたら妹のはしゃぎ方が天元突破していた。

 そして、街中の喧騒の中をゆっくり歩きまわる。
 初めての外出と言う事で、恐怖心が強い事もあるが、ちゃんと地図を何度も確認し。
 道を確認し、行き方をシュミレートしているから。
 おっかなびっくりな状態でも、何とか、進めている。

「……うん。私が作る際は、良い材料を惜しみなく使っているの。
 だから、良い色が出るのは当然と云えば、当然。
 でも、あのリップは、同じ素材を使って作ると、売られている金額からすれば赤字でしかない。
 あの匂いも、リップの色も、感触も、どれも私が作るリップと比較して遜色ない。
 コストを抑えて良い物が作れるなら、それに越したことはないし、技術はもっと必要。」

 研究者肌な所がでてきてしまう。
 質問を返されたから、嬉しくなって解説してしまう。
 アスティの目は、プシュケの喜びの感情の、緑色を、楽しみの色を見ていて、退屈していないことは理解できる。
 安堵している。
 だから、聞き返してくれることをうれしくて、返答を。

「溜めたお小遣いで買えるだけ買って、調べるの。」

 そして、妹の為の化粧をもっと、もっと、良い物に。
 妹をもっと綺麗にしたい、そう言う思いからの、行動。
 自分に自信が無さすぎるが故の、歪んだ愛情。

プシュケ > なお、妹は姉のきっかけは正直どうでもよかった。
結果として外出する気になった、と言うだけで大歓迎。
家族が心配するのも道理だが、ここの所、我が家は喜ばしいことばかりかもしれない。
家にいることが多かった姉が二人とも外出をすることとなったのだから。

更にデートともなれば、嬉しいどころの騒ぎではない。
なので、姉の隣にぴったりついて歩き回っている。
双子がぴったりくっついているので、同じ顔、ほぼ同じ背丈、派手と地味以外では区別がつかない感じになっている。

準備をしっかりするタイプなのは姉、感覚で歩き回るのが自分。
故に、シミュレートしている姉の地図を横からひょいっと確認して、分かっている場所まで手を引いたり。
そういう意味では、早く動くときとゆっくり動くときの差は激しい。

「そうよね。アスティは母さまや兄さまにお願いしてよいものを入れてもらってるもの。
……へぇ、良いものだとは思っていたけれど、そんなに良い材料ではなくてあそこまで作れるのね。」

姉の説明になるほど、と納得した様子。
最近、コミュ力が強い知り合いが多くなったためか、プシュケも比較的コミュニケーション能力が上がっていた。
そういう意味では、お互いの足りない所をお互いで保管しているのかもしれない。

「……なるほど。」

良くないものであっても頼めば入りそうなものだけれど、それでも自分のお小遣いを使うというのであれば、それが姉の選択なのだ。
ならば、自分はそれを尊重するだけ。

そして、一度も口にしたことはないけれど、プシュケを美しくするということは、アステリアを美しくすることでもある。
なぜなら寸分たがわぬ双子だから。
それを一番理解しているのはプシュケであるからこそ、姉の愛情を一身に受け入れている。

アステリア >  
 姉のお出かけに関しては、アスティは理解してなかった。
 と言うか、アスティ自体があまり部屋から出てなかったので、その所為もあって、姉が出かけるようになったという事も知らなかった。
 家から出るのが一番遅かったのは、アスティ迄あると思われる。

 折角付き合ってもらうのだから、これはデートでしょう、と思ったのは良いのだけども。
 そう言った知識や、経験の無いアステリア。
 デートと称したとして、彼女を楽しませる為の何某(デートプラン)とかをひねり出せることもなく。
 唯々、一緒にお出かけ程度の行動でしかなかったのである。

 それどころか、自分で選択した場所なのに。
 妹に手を引かれて、道を教えて貰うという体たらく、姉の威厳と言う物は。
 最初からないに等しいが、大地の底に埋まってしまっている現状だった。
 掘り出すのは絶望的な深さかもしれない。

「中兄様やお母様、であれば、どんな物でも手に入れてくださるから。
 素材の価格よりも、活かし方や、調合の仕方だと、思うの。」

 魔法で言うならば、初級の魔力を使って、中級の威力を出すようなものだと説明してみる。
 妹ならば、理解してくれるかもしれない、判らないなら、別の喩えを考える必要があるが。
 うむむ、と人前だという事を忘れて唸る、ローブの少女。
 一つに集中すると周りが見えなくなる姉は、そっと手を引いてくれる妹に、引っ張られて歩くことになる。

 姉の妹に対する想い。
 妹の姉に対する想い。
 掛け違いのようで、しかし、確りと食い合っているのだろう。
 姉妹仲は悪くないし、お互いは、お互いの考えで愛しているのだ。

 そして、すこしすれば、到着する。
 その店は、繁盛しているとは言えない店。
 外観は余り綺麗ではないが、それでも、中に有る化粧品などは綺麗に清掃されて並べられている。
 色とりどりの化粧品、良い匂いがする其れ。

 プシュケが鑑定しても、どれも一級品として見て良い、品物ばかりであり。
 平民が帰るお値段で、貴族が求める品質の物が、並んで居るのだ。

プシュケ > デートプランについては、寧ろプシュケの方が色々考えているかもしれない。
とはいえ、今日は姉の外出なのだから、先にぐいぐい引っ張ったりしないだけで。

プシュケにしてみれば、近道知ってるし、だったら教えた方が早いじゃない?程度なのだが、
そのあたりを説明しないからすれ違う。
ただ、そのすれ違いすら楽しめているのは双子の利点なのかもしれない。

「……なるほど?なんとなくなら、わかるかも。」

色々な説明を受ければ、ちょっと考えるもののはっきりとわかったかどうかは少し怪しい。
だが、ニュアンスはわかった、と伝えるようにそう答えて。

そうこうしていれば到着した店。
一緒に連れ立って店内へと入っていけば

「……なるほど、アスティが言うのもわかるわ。」

品質と価値を考えれば明らかに値付けが違う。
勿論、専門家にしてみれば何か違いがあるのかもしれないけれど。
そういう意味では、価値だけみる自分が全て正しいとは思っていない。

店内でも、姉が見に行きたい方へと連れ立って動いていくだろう。

アステリア >  
 彼女のデートプランに関しては、興味があるのだけど、今日は、此方が誘ったものだ。
 だからこそ、彼女を連れて歩き回るのは自分の役割だ、と言う事だ。
 彼女を引っ張って、歩いて、連れていく事にするのだった。

 ただ、彼女の近道が知っていても、何も言わないと、アスティは判らない。
 判るのは感情の動きだけであって、だからこそ。
 妹が不快に思っているのか、思っていないのか、楽しんでいるのか。
 それらを理解できるから、双子は、楽しめて、居るのだ。

「うーん……っ。」

 何となく、と言う彼女、確り伝わり切って居ないのは、彼女の感情からも読み取れる。
 しかし、アスティの理解で、どういった言い方が良いのだろうか、と。
 それは後にした方が良いのだろうと、思う。
 彼女の事を見ながらも、先にプシュケと共に店の中を歩く。

「だから。
 これ、凄く良い物ばかり、なの。」

 アスティの眼力では、鑑定は、其処迄金額が判らない。
 それでも、錬金術師としての鑑定で、化粧品の出来の良さなどが、確りと判るのだ。
 これが、こんな安く売れて良い物では無い、と。

「とりあえず。
 ベースと、リップと。
 チークと、アイラインと……。」

 今まで持っていない色合いの。
 素敵な化粧品を、一つ二つ摘まんでいく。
 不意に、妹の方を見て。

「香水も、欲しい?」

 良い匂いのする香水を軽く振って。
 匂いを確認してから、首を傾ぐ。

プシュケ > 伝わり切っていないことで、伝えようとしてくれているのはわかる。
分かるが、いったん棚上げした様子を見て、姉が化粧品を見ていない時に言葉を紡ぐ。

「私とアスティは素地が違うから、きっとそこは分かり合えないの。
ただ一つ、間違いなく二人ともわかるのは……」

そんな言葉をしている時に、アステリアが言葉を紡ごうとする様子。
その言葉が何となく予測できるからこそ、同じタイミングで自分を口を開く。

「これ、凄く良いものばかり、だね。」

語尾は違うがそれ以外は同じ。
感じ取った感覚は同じなのだとこれで伝わるだろうか。
勿論、言葉が重なった後はにっこりと笑顔を向ける。
おんなじ、と言うように。

姉が化粧品を見繕って手にしているのを見ていると、香水の話を振られる。
その問いには少しだけ考えて、少しだけ考えこむ仕草。

「……香水は、難しいと思うの。
いや、いらないって意味じゃなくて。
アスティの見立ては間違いないのだけれど、香りは本人の香りもあるじゃない?
だから、組み合わさって素敵になるものなら、欲しい。
香水の香りが強くたってしまうなら、いらない。

アスティが作ったアイシャ姉さまの菫の香水のようなのなら、私も欲しいわ。」

姉が次姉に作った菫の香水は絶品だと思う。
あの香水は、次姉の素敵な香りを引き立てて、その香水自体も香っているから。
そういうものならほしいのだ、と。

アステリア > 「一芸の特化と言う事は……別の所は、判らないもの、だし。」

 お互いに、判り合えないという事は判る。
 知識に違いがありすぎる、一般常識と言うのさえ、食い違いがあるのがイフレーアの家なのだろう。
 妹のタイミングを見計らった言葉に、小さく頷いてみせて。
 それでも、意識の共有が測れないわけでは無い。
 高価なもの、凄く良い物、それらを理解できるということだった。

「うん、とても、凄いもの。」

 良い物で、凄い物だ、と。
 理解できたことを、同じ事を共有できたことを、喜んで。
 にっこり微笑む妹に、同じように微笑を返して見せて。

「そっか……買うのはだめね。
 中姉様に送った奴ね。
 うん、じゃあ……後で、私の部屋に来て。
 プティの体質に合った奴を、調合するから。」

 そう、彼女が言ったとおり。
 香水と言うのは本人の臭いもまた、重要なのだ。
 だからこそ、家の中で、確りと調合をするつもりだ。
 これ自体、悪い物では無いのだけど、研究用に使う事にする。
 確かに、買おうとした香水は、匂いが強くて、匂いで、自分の匂いを隠してしまうのだろう。
 それを理解して。

「………。」

 そして、一通りの化粧品を買って。
 買い忘れとか、彼女の興味を引くものがあるかどうか。
 キョロり、と周囲を見回す。

プシュケ > 「でも、相手の分からないことを支えてあげられるということでもあるの。」

どちらかと言うとマイナスに捉えがちのアステリアと、プラスに捉えがちのプシュケ。
2人そろうとちょうど良いのだろう。だから良いのだ、と言うように。

そして香水の下りには、二人の認識が共通していることを喜んで。

「うん。香水はアスティが作ってくれるものが一番いい。」

そこははっきりと口にした。

そうしていれば、周囲を見渡す様子の姉。
同様に周囲を見ていれば、気になるものを一つ見つけた。
見つけたものは売り物ではないのだが。

「アスティ、ちょっと待ってて。大丈夫、見えるところにいるから。」

そう告げれば、ててっと小走りに店員の方へ。
そして身振り手振りを交えて何か伝えれば、店員が頷く様子。
小さく頭を下げてから戻ってきて。

「アスティ、こっち。」

そう告げれば手を引いて店の奥の方へと。
各種テスターを使って品物の確認が出来る来客用の個室。
その個室を借りる算段を立ててから、その中へ二人で入っていく。

アステリア > 「お互いを支え合える、と言う事ね。」

 アスティは、そもそも、プシュケにない物があるからこそ、卑屈になっている。
 女として完成しているプシュケ。
 女として不完全のアスティ。
 だから、マイナスに捉えてしまうのは、コンプレックスの所為なのだろう。
 ただ、それを中和する、プシュケの笑顔に、引っ張られるようで。

「有難う、プティ。
 でも……中姉様と同じ匂いで良いの?
 プティ似合う匂いにした方が良い気もするから。
 二つ、作るよ。」

 嬉しい。
 自分のが一番いいと言ってくれるのは、技術者としての誇りだし、喜びだ。
 だからという訳ではないけれど、同じ物で良いのだろうか、と。
 もう少し別のも、と思って、もう一つを提示して見せる。

「?」

 きゅうには慣れだす妹、何と言うか、幼い妹に動かないでと言って言われるような気分。
 しかし、何か考えがあるのだろうと思うから、言われるがままに動かないで待つことにする。
 何か店員と話をしている様子。

「如何したの?プティ。」

 手を引かれて。連れていかれる。
 目的の場所は直ぐに判った。
 試着室と言われる場所だった。

 確か、同じ店で服飾も売っていたから、それを使う場所でもあるのだろう。
 意図が見えず。
 しかし、近い妹の臭いに、どきどきしてしまう姉でもある。
 妹は、本当に、良い匂いがしているのだ。

プシュケ > 「あー、言葉足りてなかったね、ごめん。
アイシャ姉さまと同じもの、ではなくて、アイシャ姉さまに作ってるみたいなもの。
うん、似合う匂いをアスティが考えて?」

そっちだけでいいよ、と。
次姉の香水は次姉の匂いだから、それは自分のものではないから、と。
伝える言葉が不足していたことを補足する。

そして、そのまま試着室へと姉を連れ込めば、二人でその中に入り込みカーテンを閉める。
狭いその場所に二人きり。
勿論自分も姉の匂いを強く感じる。

そして、悪戯っぽく笑みを浮かべれば

「アスティ……しよ?」

そう姉の名を呼んで、そのまま唇を重ねていく。
なるべく音が響かないように気をつけながら、それでも唇を重ねて、そっち舌で唇をなぞり、もし少しでも開こうものならそのまま中へと差し入れようと。

アステリア > 「そう言う事だったのね。……うん、跳ねあがるわ。」

 似合う匂いをと言われてしまうと、色々と考えてしまう。
 彼女に匂う匂いと言うの、自分が考える物と、彼女が考える物は違う。
 彼女の好みも加味してしまうなら、難易度は跳ね上がるのだ。
 逆に、昂るし、やりがいがあるので、任せてと、薄い胸を叩くのだけども。

「………っ。
 プティ……!」

 試着室に入って、カーテンを閉められる。
 二人きりと言うが、声も聞こえる。
 そして、彼女の匂いが濃密になりつつも。
 妹の妖艶な笑みが其処に有った。

「ん……むっ。」

 妹の唇が触れてくる。
 思わず唇がゆっくり開いて、彼女の唇を、舌を受け入れて。
 彼女の体に腕を回して抱きしめて。

 硬くなり始める肉棒。
 ワンピースを持ち上げて、ショーツも持ち上げて。
 それを、彼女に擦りつけて。
 直ぐに盛るのは―――彼女の性でもあった。
 愛おしい女の子が、こんなに迫ってきたら、逆らえない。

プシュケ > プシュケは外に出るようになってから、いろんな相手と体を重ねている。
もしかしたらアステリアはそれを察しているかもしれないけれど、そこで得られた経験がより危ない、より興奮する方法をアステリアに教えていく。

「んぅっ……んっ♡……ん、ぅっ♡」

自分のキスに抱きしめてくる姉。
その腕に微笑みながら、身を委ねつつも、自由な己の右手はそっと下へ降りていく。
自分が一番よく知っている姉のこと。
つまり、今姉は……

「ふふっ、アスティ…興奮、するでしょ?」

小さく囁くような言葉を向ければ、そっと固くなる肉棒に指を絡める。
先端を指先で、ぬるぬるした先走りを刺激するように。

そして、姉の唇のすぐ近くで言葉を紡ぎ揺れる自分の唇もまた、姉を誘うだろう。

アステリア > 「………っ!っ!」

 引きこもりの姉。
 確かに、蠱惑的で魅力的な妹に誘われると興奮してしまい、一部硬くなってしまう。
 しかし、だ。
 しかし、だ。
 頭の片隅では、理解しているのだ、今から何かをしようとしているのが理解できるのだ。
 さぁ、と冷えていく思考を感じる。

 キスまでは兎も角、それ以上に関しては―――。

「プッシィ……っ。」

 ダメ、と言いたいのに、言えない。
 魅惑的な手の動きが、刺激が、先端を、全体を刺激して。
 甘美な感覚に、吐息が零れる。
 顔を赤くしながらも、彼女に顔を横に振って、止めて、と。
 言いたいのに言えなくて。

 どんどん、どんどん、羞恥に顔が赤くなって、涙が浮かんで。
 息がどんどん、荒くなる。

プシュケ > 顔を横に振る様子、涙を浮かべる表情。
それで何を言いたいかはよくわかる。
よくわかるが、分かった上で続けるのだ。

そっと背を伸ばせば涙が浮かぶ目に寄せる唇。
その涙を軽く舐めとるようにすれば、
そっと耳元小さな声で囁いていく。

「大丈夫よ、アスティ。私もこういう所でしたことあるもの
アスティにも経験させてあげたいわ。」

囁く言葉は姉の嫉妬をあおるもの。
姉の知らない所で外に出ている妹が、誰かとこういうことをしたと言う告白。
そして左手で、姉の右手を己の秘所へと引き寄せれば、も既に準備が出来上がっている、
トロトロに濡れた秘所がその手に伝わることだろう。

アステリア >  
 妹の経験値は、それこそ自分の何千倍もあろう。
 その経験に関してアスティには全く叶う事ではない。
 そもそも、外でするという事なんて無い、と言うよりも、部屋から出る事自体が無いのだ。
 だから、怖い。
 外に出るのだって、色々と頑張っている積りなのに。
 それ以上の、こんなことをすることも考えてなかったのだ。

 キスとかであれば、まだ、普通の親愛の…と言うよりも濃厚でもあるのだけど。
 瞼が舐められて、濡れた感触を感じられるのだけども。
 近づいた彼女の唇から、吐息の籠った声が聞こえてくる。

「ちょっと、プッシィ……。
 もっと段階を踏んで……っ!」

 妹が、色々な相手としているのは、半身としては羨ましいし妬ましい。
 しかし、それ以上に、アスティには、外で、しかもバレそうなところで、と言うのは怖い。
 それでも、彼女の刺激で、妹の肉棒はガチガチにそそり立っていて。
 秘所もトロリ、と興奮を感じて濡れているのを感じる。

 やめて、と言いたい。
 でも、言えない。
 妹の秘所に導かれた手が妹の秘所に触れて、濡れているのを感じて。
 くちゅり、と思わず擦り上げて、かき混ぜてしまうのだ。

プシュケ > 姉が怖さを感じているのはわかる。
分かるからこそ、その怖さを少し強引にでも解きたい。
少し歪んでるとは言えこれもまた妹の愛ではある。
少し歪んではいるのだが。

段階を、と伝える姉も、己が秘所に触れればその指が動く。
これを姉もまた、この行為を望んでいると理解したプシュケは、
暫しお互いの性器を弄っていた後で、
十分に姉の肉棒が固くそそり立った後で、
そっと己の秘所にその先端を当てた。

「私、声、我慢するけど……出ちゃいそうだったら、アスティの唇で、ふさいで、ね?

……んっ……っぅっ!…っっっっっっっっっっっっ♡」

そう囁けば、声を殺して己にぴったりと収まる姉の肉棒を己の中へと全て納めた。
完全に濡れそぼった秘所は、姉の肉棒に絡みつき絞り上げて、更なる快楽を、放たれる熱い熱を待ち受けるかのように。

アステリア >  
 お互い、歪んでいるのだ。
 あの過程は、そもそも歪んでると言って良いのだろう。
 なにせ、家族同士でも交わったりする事がある……というか。
 両親が積極的に、交わってくるのだ。

 だから、アスティとプシュケも、セックスしたことが。
 と言うよりも、お互いが、お互いの初めてを捧げ合った娘達。
 行為自体に、忌避が無いのだ。

 とはいえ。

「ぷっし……んっ、んんんんんんっ❤」

 歯を食いしばって、耐える。
 妹の秘所が、自分の肉棒を咥え込んで、飲み込んでいく。
 自分の半身の熱い肉体が、肉棒を飲み込み、入り込んでいく。
 こんな場所だから、こんな行為だからか。
 何時もよりも興奮し、硬くそそり立つ肉棒は。
 妹の肉壺を押し上げて、広げて、入り込んで。
 瞬間的に一つに成って、子宮口に、コツりと先端を押し込む。

「ぁ❤は……❤」

 ダメ、ダメ、と言えなくなって、腰が砕けそうになりつつも。
 妹を孕ませる為の精液が、直ぐに作られて、びく、びく、と痙攣し始める。

プシュケ > 全てを飲み込めば、ぎゅっ、と姉を抱きしめながら壁に押し付けて、倒れないように支えてから

「ふふ……アスティ、私、すぐ、イっちゃいそ……」

耳元甘く囁けば、そのまま自分の腰を上下させていく。
激しい動きは音が響くから、ねっとりとした動きになるけれど、それが逆に興奮をあおる。

熱い吐息を漏らしながら、腰の動きは止まらない。
熱っぽい蕩けた瞳で見つめながら、軽く体がけいれんし始めるほど。
衆人環視下での背徳セックス。それに酔って、興奮していることは明らかで、
直ぐに絶頂してしまいそうなほどに。
姉はさて、どうなるだろうか。

アステリア >  
 壁の冷たさがとても、心地よくて。
 それと同時に、体は熱くなって、妹の熱い肌を受け止める。
 濃厚な雌の香りを嗅いで、だからこそか、さらに強く興奮してしまう。

「プッシィ……っ。」

 声を激しく上げたいのだけども、流石に人の前で声をあげる事が出来ないので、声を押さえざるしかない。
 妹の腰使いが激しくて、じゅぶり、じゅぶ、と、蜜の音が響いてくる。
 肉壺が自分の肉棒を締めあげて来て、ねっとりとしている蜜の音、ゆっくりして居る腰の動き。
 腰をくねらせようとして、みちり、みちり、と音が響く。
 肉棒の中で、精液が、ぐつりぐつりと煮えたぎっているのが感じられる。

 自分を見る妹の目が。
 自分が感じる妹の吐息が。
 自分が感じる妹の体温が。

「あ❤あ❤あ❤」

 溜まる精欲、興奮。
 妹の中に、あえなく吐き出す精液。
 恐らく、今までで一番濃厚で、強い汁。
 びゅく、びゅる、びゅぶぶぶぶ、と、音を立てて注ぎたてられる。
 呆然とした表情で、妹の中に、精液をぶちまけていた。

プシュケ > 暫し腰を使っていれば、お互いの興奮が高まりすぎて、直ぐに絶頂へと達する二人。
己が胎内に射精する姉、その精液を飲み込む己。
暫しお互いに体を痙攣させたまましっかりと抱き合っていれば、姉は気づくかもしれない。
ひくん、ひくん、とひくつく妹の膣肉が、初めての時と、その後しばらくとは違って、
姉の精を一滴たりとも逃さぬようにと絞り上げる様子。どこで覚えてきたのやら。

お互いに呼吸を落ち着かせて、興奮は冷めやらぬが多少落ち着くくらいまでに至れば、
プシュケはゆっくりと姉の肉棒を己が胎内から抜き出していく。

そして、自分と姉のショーツをそのまま整えれば

「ふふっ♡……アスティのおちんぽ、いつもよりも固くなってたよ。興奮した、でしょ?」

そっと囁いてから手を握る。
そして、今一度深い口づけを向けてから、獣欲の残る瞳で見つめたのちに。

「きょうは、帰ろっ。次は、私のプランでデートだよっ♡」

そう言葉を紡いだ。
勿論、帰る理由は姉ともっともっと盛るため。
本当は近くの連れ込み宿でもよかったのだが、姉にはまだハードルが高いと考えて。

衆人環視セックスよりもハードルが高いかは置いておいて、プシュケは姉を連れて家路を急いだ。

アステリア >  
 どくん、どくん、と精液を吐き出して。
 ごぷん、どぷん、と飲み込まれていく。
 妹の胎内を汚していくアステリアの精液。
 ぶるり、と身を震わせて、尿道の奥に残った分まで、どぶん、どぷん、と注ぎ込んでいく。
 ぴったりと吸い付く妹の膣の中に、入り込んでいく、注ぎ込んでいるのが理解できて。
 息を吐き出して、身震いしていて。

「…………っ❤」

 脱力感に苛まれつつ。
 妹の質問に対しても返答は出来ないけれど。
 それでも、自分の反応は、無言の肯定となるのだろう。
 びく、びくり、と。

「……うん。」

 妹の提案に、否は無くて。
 だから、頬を染めながらも、服をちゃんと直して。
 化粧品をちゃんと買ってから。

 妹と共に家に帰る。
 お家に帰ったら、きっと――――。 

ご案内:「王都マグメール 平民地区 商店街」からプシュケさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 商店街」からアステリアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にアネットさんが現れました。
アネット > 日も落ちた時間帯の冒険者ギルド。
この時間ともなればギルド内にいる冒険者もまばらとなり、ギルド内も空いている。
そしてこんな時間ならば依頼も碌なものも残っていないのだが、その残された依頼を眺めるもの好きが一人。

「これとこれ、あとは……これもできそうね」

眺めた依頼、人気がないものや報酬が安いもの、それらに手を伸ばして依頼表を取っては内容を確認。
多少向かう先が離れているものもあるが、大丈夫だと考えては手にしていく。
そして5つの依頼を手にしては真っ直ぐに受付に、本日の業務を既に終えようとしていた受付に手渡し。

「これ、受けるからよろしく」

そう笑顔で告げ、嫌そうな顔をされるも依頼はどれも人気がないものと分かれば渋々と手続きをはじめ。
それが終わりのをギルド内を眺めながら待って。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」にエリビオさんが現れました。
エリビオ > 閑散としたギルド内に、凛、と弾む音かろやかにカウベルを鳴らす。
書物の内容物飛び出さんばかりのバッグを肩に担ぎ直して早足に掲示板の方にと向かった。
残された依頼掲示物に這わせる黒瞳は徐々に不服げに細まり。
頭を振りながらゆっくりとギルド受付へと近づいていく。
カウンターに肘をついて慣れた様子で、そして切迫した様子で。

「他に依頼ないのかな?今月ちょっと厳しいんだよ」

ギルド受付に迫るように願いつつも、
その隣にいる女性に気づいて微苦笑。

「こんばんは。うるさくてごめんね」

アネット > 昼間ならば直ぐに終わる受注手続きも遅い時間となれば遅くなる。
まだかなと待っていれば扉が開く音が聞こえ、そちらに視線を向けるとバックを肩に担いだ少年。

その少年は依頼掲示板を見たと思えばこちらに来るので一歩下がり場所を開け。
そして聞こえた内容は依頼を探すものであり、同業だったのかと驚いて。
少年に声をかけられた受付の様子を眺めていれば、こちらに気が付いたのか苦笑を浮かべたのを見て。

「大丈夫、気にしてないから。
でもこんな時間だといい依頼はないでしょ」

少年の言葉に気にしていないと首を振って、依頼ないよねと笑って。

エリビオ > 「だよね。色々とあって遅くなりすぎてしまった。
 ここでいい仕事もらえないと暫くパンで凌がないといけなさそう」

苦々しさに柔らかなものも交え。多忙な受付が反応するまで雑談に興じる。

「お姉さんはいい仕事見つかった?
 俺の顔とは全然違うからきっといいもの見つかったよねおめでと!」

ぱちりぱちり、静かなるギルドに小さな拍手も交えて。

「俺はエリビオっていうんだ。まだ駆け出しに近いけれど冒険者。
 お近づきの印にお姉さんの名前も教えてくれる?」

アネット > 「いい依頼が欲しいならもっと早く来ないとね。
パンが食べれるだけよくない?」

本当に厳しくなるとパンも買えないよ?と口にし。
自分がお願いした依頼の手続きをする受付に時折に視線を向けて。

「私?私は残り物を受けたよ。
良いものかはわからないけど」

おめでとうと言い、小さく拍手をする少年に良いものかなと考えてしまい。

「エリビオ君だね。私はアネット。
あ、ちょっとごめんね」

そうして話し、自己紹介を終えたあたりで受け付けから頼んだ依頼の手続きが終わったと告げられ。
その控えを受け取ればポーチにしまう。

エリビオ > 「ワーオ、結構ドライ。
 まぁ、その通りだね。食い物があるだけマシか」

がっくり……重たくなる体を更にカウンターによりかからせた。
だが相手の言い分も尤も、額に指を当てて今後の生計に頭を巡らせていたが。

「アネット……どこかで聞いたことある。
 熟練者だよね。酒場とかで名前が上がったことあるよ。
 いい人と出会ったな……よっと、どうぞ!」

寄りかかった体をカウンターから離して手続きの完了を見届ける。
その後に申し訳無さそうに話す受付に眉をハの字にして。

「そうそう。溝掃除とかは嫌だし、昼間は学校行ってるから無理なんだ。
 時間に制限なくてそこそこ儲けがあるもの……ぇ?」

ならば今手続きした赤毛の女性のものと同行するのはどうか、と職員が聞いてくる。
それをぱちり、と瞬き繰り返して相手を見据えるしか応えられなかった。

アネット > 「買えないと最悪は森で狩りか釣りになってくるよ。
それを思えばマシだよ」

ギルドで依頼を探せるなら、本当に最悪は自給自足も手ではある。
しかし少年はまだパンで過ごせるなら、大丈夫と笑みを見せカウンターに寄り掛かるのを見る。

「熟練者?それなりには強いと思うけど…そこまでじゃないよ?
私との出会いでそう言ってくれるなら嬉しいかな」

自分ではそんなに腕前があるという自覚はなく、熟練者と言われては照れてしまい。
自分の手続きが終われば、少年の目の前で自分の用件は済んでしまい。
後は少年と少し話をして宿に戻ろうかと思ったところで意外な提案があり。

「私の依頼に同行?
儲からないし学校いけなくなるよ」

受けた依頼はどれもこれもが人気がなく報酬が安いものばかり。
一人でならば何とか儲け、少年が来るのであれば止はしばいが報酬を半分で分け合っても報酬は精々2,3日分になれば御の字程度になってしまう。
それでいて王都を中心に何か所も回るので1日2日はかかるもの。
それでも来る?と少年に問うように見返して。

エリビオ > 「森で狩りね。アネットも苦労してたんだ。
 人は見かけにはよらないね。」

こちらを見据える瞳にぱちり、と片目をつぶれば寄りかかっていた体も持ち上げて。
もう悩むのはやめる。そして受付からの提案についても笑顔で。

「ざーんねん。そりゃ無理だ。」

自分の要件とは外れたことに唇を尖らせて手でバッテンを作った。

「何日もかかるなんて、アネットは生粋の冒険者なんだね。
 尊敬するよ。
 どう?この後予定がないならエールひっかけたりしてお話してみない?」

指先を立てて提案する。
もしこれが受け入れられないならもうこれ以上は拘束せずに立ち去るつもりで担いだバッグを揺らした。

アネット > 「依頼がなくて蓄えがなくなると最悪はね。
そんなに余裕がある訳じゃないんだ」

実力はあっても運がなければ依頼にありつけない。
その上に高額依頼ではなく、人が選ばないようなものを優先で受けるもの好きなので常に金欠でもあり。
実は苦労していますと体を持ち上げら少年に告げて。

「報酬の良い依頼だったらよかったんだけどね」

お金が必要な少年と、お金より誰かが喜ぶ依頼を受ける自分では求めるものが違い。
少年の役に立てないことに御免と頭を下げて。

「受けた依頼の場所が離れてるのもあるからね。生粋も生粋だよ。
これでしか食べていけないだけだからね、尊敬されるものでもないかな…うん。
この後?この後はちょっとね…」

少年に尊敬されると言われてはこれしかできないからと困った笑みを見せ。
お酒の誘いは嬉しいが翌日からは依頼で西に東に移動することになり。
受けたいが今回はちょっとと申し訳なさそうにしてしまう。

エリビオ > 「あらら、アネットさんでもそんなに余裕がないんだ。
 尊敬とかいって逆に困らせたかな。」

気まずそうに頭を掻き。

「動向できないのも別に良い。
 誰かと冒険するのが好きだっただけだから。」

緩やかに背を向ければその後は相手の顔を見ることもなく。
高らかに掲げた手だけを振って。

「邪魔してごめんね。いい出会いがあることを祈ってるよ。
 それじゃ、さようなら。」

再びカウベルの音を高らかに鳴らして去っていった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からエリビオさんが去りました。
アネット > 気まずそうにする少年の姿に幻滅させたなと思えば悪いと思ってしまい。

「誰かと冒険はいいよね。
それはよくわかるよ」

少年の言葉にそうだねと頷き。
そして背を向け、手を振って去っていく姿を見送り。

「悪いことしちゃったかな」

そう呟いては、受付に軽く会釈をしてギルドを去っていく。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からアネットさんが去りました。