2023/12/10 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にアウルムさんが現れました。
■アウルム >
「……はぁ」
人が行き交う街中の、木陰の下に背を預けながら息を吐く。
透き通る銀の髪を靡かせて修道服を纏う少年は、どこか心ここにあらずといった様子で周囲を見渡していた。
とある冒険者に様々なことを教えてもらってから幾日か…
彼はどうにも日々の暮らしや信仰に身が入らず、今もこうして太陽の光を浴びて少しでも気を晴らそうとしていた。
勿論そんなことをしていても、なんだかモヤモヤした感じが晴れる事は無い。
むしろ日を追うごとに増してくるばかりで居て…今も悶々としているのだ。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」に劉若汐さんが現れました。
■劉若汐 > 珍しくお勤めもない昼間の王都散策へと繰り出す狐巫女は、
本来の姿である九尾狐の格好となりて昼間の王都の賑やかさに目を細めながらも
どこかで休めるところがなきものかと視線を泳がせること数分ばかり
然しながら昼間の王都の平民地区の外れに居を構えたことから昼間の散策も悪くはなきと朗らかな日向の心地よさもあり
貴方様(アウルム樣)がおられる木陰の近くに通りかかった次第でござります。
「んー多分に迷子のような気もさも非ず」
これは困りました、等と独り言を呟きを溢して
■アウルム >
ふと少年が視線を向ければ、見慣れぬ異装束。
赤と白の華やかな祭服は、こんな街中では直ぐに目が付く。
なによりその狐耳と尾特に目を惹くものだった。
「わ……っ」
しかも、そんな相手がこちらを見ていて、偶然ながらにも視線が重なった。
思わずそんなちょっと情けない声を上げてしまって、すこしオドオドと。
「ええと…、こんにちは?」
声が上ずって、顔が熱くなっているのを誤魔化すのに必死であった。
■劉若汐 > 王都の建築は狐にとっての本国の建築美とは違いが明確であり
日々暮らす分でも毎日が新鮮であふれて興味が尽く事はない。
ここ最近は建築以外でも人々の服装の違いがやっと分かってきた位であるが、
此の身にとっては何が似合うとかが誰も指摘してもくれず聞くのも烏滸がましいと何故か思い
如何したものかと目下悩みとしては知人を増やしてから尋ねてみようと思ったとか。
そのようなことを考えながらもどこからか声がかかり狐耳が縦にピッと立ち貴方様の方へと耳が向いてから
狐巫女の視線もおのずと向くと相成ります。
「はい。こんにちは?良いお天気でございますね?」
声をかけてくださった岡多はどのようなお方でしょうかと
一目見た、ノーシス教の修道服を着こなしていらっしゃる宗教関係者でしょうかと簡単に思ったという。
何故か頬が赤く染まっているようにも見受けられて何故にと思いながらずいと狐は貴方様へと近づこうと。
■アウルム >
「そう…ですね、天気も良くて、風も心地よくて。
ええと……それで、あなたは?」
言葉が返り、ちょっと裏返り気味の声で返事を返す。
なんでもないあいさつのような会話の筈で、これまで何ともなく言葉を交わしていたような内容だ。
けれどもなぜだか、相手が女性だと思うとどうしてか言葉が出てこない。
それでもなんとか言葉を搾り出して、何とも言えない質問を返す。
緊張やら挙動が不審なのは、一見してバレバレだろう。
■劉若汐 > 物音によくも反応をしてしまう狐耳のふわふわ具合
尻尾は時々大きく左右に揺れている つまり気分は上場落ち着いているを示している。
「それは大変良き事と思います。天候に恵まれシ気持ちが晴れ渡り
あ、申し遅れました わたくしめは『リィゥ・ルォシー』と名乗ります、
ここより遥か遠き辺境の地より参りました巫女でございます。
差し出がましい事とは思いまするが何かご体調に問題が御座いましょうか?」
とても心配しているような感じになってきた狐は
何か緊張ともしくは体調がよくないのではと勝手ながら推測を構築しつつある。
一歩一歩と着実に貴方様へと近づいて前かがみになればこそ胸の谷間が貴方様へと近づき
■アウルム >
辺境の地からやってきた巫女…その衣装を見ればそれはなるほど、と納得も出来る。
けれども今それよりも彼にとって重要なのは、そんなことよりも豊満な彼女が近づいてきたこと。
「リィゥ…ルォシーさん…ですか。
僕は…ええと、アウルム…みての通り、修道士で……」
おずおずと、言葉が途切れ途切れになりながらも自己紹介をするのが今はやっと。
だというのに、さらに彼女は前かがみになって、その谷間を見せるのだから尚の事、顔は真っ赤になってしまう。
モヤモヤとした感覚も増してしまうし、どうにもやり取りがままならなくなってしまう。
「ひゃぃ!?
あ、ええと…な、なんともなくてぇ…っ」
だから、そんな事を問われれば、慌ててわたわたと必死に弁明するしかない。
どこからどうみても、それが無理しているようにしか見えなくても、だ。
■劉若汐 > 狐としては理由がわからないままあなた様つまりはアウルム様が挙動不審に陥っている事が分からない。
その原因がよもや狐の格好が原因の一つである事に気づいていない。
何をしても胸の谷間ならぬ乳の部分がたゆんと揺れてしまうのであって
心配している心そのままに前かがみになって近づく事を止めない。
「ルォシーとお呼び頂ければ幸いでございます。
アウルム様。修道士なのですか、あらこの修道服、いつぞやお世話になりましたノーシス教では?
あのうそのう、何かご無理を成されているご様子ですが?
あちらでお休みになりませんか?」
素で心配しているという顔でここではない落ち着いた場所で休みましょうかと
暗に場所を変えませんかというお誘いを始めて伺おうと。
■アウルム >
「…は、はい…ノーシス教の……」
どこか散発的な返答を返していくのがやっと。
顔は紅いままだし、胸もなんだかドキドキと素早く高鳴ってしまっている。
ついでに言えば、視線だって彼女の胸元に釘付けなのだ。
「む、むりなどしておりませんが…っ!
その…そういうのでしたら……?」
だからもう、自分から川のペースを握れるはずもなかった。
誘われれば誘われるままに。
素で心配をしているらしい彼女の提案に頷くのだった。
■劉若汐 > アウルム様の心の内が読めないが顔色が明らかに悪くなっているのは分かるので
早く落ち着くことができる場所に移動すべく思案をした狐巫女。
何か視線を感じる、狐耳か尻尾かしらと胸元なのかは気づいていない。
「先ほどからどんどん顔色が宜しくない方へとなっておりますのに?
落ち着く場所で気分を整えるのはいかがでしょうか?
わたくしが付き添いを致しますので。では参りましょう」
と近くの宿へと彼を誘ってしまうのです。
ただの心配心のままに彼の手を優しく握って道を急ぐ―
ご案内:「王都マグメール 平民地区」から劉若汐さんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からアウルムさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にトーラスさんが現れました。
■トーラス > 王都に幾つか存在する冒険者ギルドの支部の一つ。
とは言うものの、その実態は冒険者が客として集まる酒場兼宿屋であり、
申し訳ない程度に店内の掲示板に日銭を稼ぐための依頼文が貼られているに過ぎない。
それでも、1階の酒場では冒険者を始めとした荒くれ者や、彼らを相手に春を鬻ぐ娼婦、
その他にも飲食の為に訪れた一般客達にて相応の賑わいを見せていた。
その賑わいの中心、客達がそれぞれの卓にて同席の身内や仲間と思い思いの
時間や食事を愉しんでいる中で、独り、周囲の卓の客にちょっかいを掛ける中年男の影が一つ。
本来であれば、嫌われそうな行為であるが、誰も文句を言わず、また、店主も黙認する理由は至極単純で。
「いやぁ、運が良かった。ゴブリンの懐を漁ったら、まさかの宝石を見付けてよぉ。お陰で俺の懐が潤ったぜ。
お、グラスが空じゃないか? マスター、俺の奢りで同じのもう一杯。ほら、乾~杯~♪」
等と、傍迷惑ながらも、明快にて、周囲の客達に見境なくも奢りを振る舞う故。
奢られた方は多少困惑するも、ただで酒が飲めるとあって強く文句を口にする事もできず、
店主も彼のお陰で儲かる上に支払い許容額も抑えている為に、この行為を見て見ぬ振りをする始末。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からトーラスさんが去りました。