2023/11/12 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にエレイさんが現れました。
エレイ > 「──~♪」

雨がしとしとと降り注ぎ、普段に輪をかけて人気のない住宅街の路地を、
ピーヒョロロと下手くそな口笛を奏でながら、一部に赤いラインが入っている意外はほぼ全てが銀色の番傘という
奇妙な物体を担いでのんびり歩く、金髪の男が一人。
傘を携えている代わり、普段羽織っている銀色のジャケットは今はその姿は見えず。

食事を終えた後、暇つぶしを求めてブラブラと大通り、路地裏と歩いてきたが、特に何か特筆するものと遭遇するでもなく、
気がつけばこの場所まで辿り着いていた。

先の二箇所に比べると、余計に事件性の少なさそうなロケーションではあるが──

「……まああ人生ドコでナニが起こるか判らんもんだからな」

なんて眉下げて小さく笑って独りごち、軽く肩をすくめて。
適当に視線を彷徨わせて住宅街の景色を眺めつつ、ぱしゃ、ぱしゃとマイペースに歩を進め続ける。

エレイ > そのまま、男の姿は遠ざかり──
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からエレイさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」にルアミさんが現れました。
ルアミ > (平民地区に存在する冒険者ギルドの一角、テーブル席に座り同業者をのんびりと眺めていた。
受付や依頼の張られた壁、ギルド内を見回しながら可愛いロリっ子かショタっ子がいないかとじーっと目を細める様子は、一部の冒険者にはいつものこと、と流されているものの、ギルド職員からは仕事して欲しいなぁ、と思われていたりする)

「可愛い子、女の子でも男の子でもふたなりちゃんでもいいからいないかしら……?
なんだか、最近、そういう可愛い子から避けられてるような気がするのよねぇ」

(注文した紅茶を、カップを傾けて一口飲んで、ギルド内を見回すと目の遭ったギルド職員から目を逸らされる。
対象としては年齢も身体も育ち過ぎているので怖がらなくていいんだけど、と思いながらカップを置いて。
実はギルド職員により毒牙にかかっていない幼げな冒険者にそういう人だと注意喚起が秘密裏にされているのだ。
逆にそれを聞いて声を掛けてしまう子がいたとしても、それはもうご自由に、とギルド職員は諦めている)

ルアミ > 「んーっ!っふぅ、ここにいても駄目っぽいわねぇ……学院の方に行ってみようかしら。
あっちなら、こっちよりもチャンスは多いでしょうし……」

(暫く物色していて好みに合う子が見つからず、紅茶を飲み終えたタイミングで諦めをつけて。
椅子から立ち上がってカップを返してからギルドを出ていき学院に向かうことにする)

「依頼人さんとかギルドの職員さんとか、好みの子は口説いてみるのもいいかもだけど……たぶん、怒られるわね……」

(職員なら個人間の自由だとしても依頼人に手を出したらトラブルになりかねないので怒られるだろうし、と。
依頼人から手を出してきたならそのときはありよねぇ、と流石にこれは口に出さず、ギルドを出て学院に向かっていった)

ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」からルアミさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にアウルムさんが現れました。
アウルム >  
「……えーと…これは確か…」

ほんの僅かに汗ばんだ修道服を纏う少年が、髪をかき上げながら手にした紙へと視線を落とす。
そこに在るのは何らかの物品の名と、それを取り扱う店の名前。

何てことはない、ただの買い物メモだろう。
王都に来て日の浅い少年に、先輩の修道士が少し気を回して渡したもの。
買い物を少年に任せたのも、王都の地理を覚えてもらおうという配慮だろうか。

何にせよ、買い物を頼まれた少年は、地図とメモとを真剣ににらめっこしていた。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」にノーマさんが現れました。
ノーマ >  
「んー……参ったね、これは」

最近流れ着いたばかりの街。
適当に暮らすだけならば少しの場所だけ知っていればいいので、地理などはろくに知らない。
だからこそ逆に、暇つぶしついでに歩いてみようと思ったのだが……

「わっかんないなー……」

街の大きさというものを舐めていた。
人はいるわ、よくわからない建物はあるわ、あれやこれや
いっそ自分には森のほうがわかりやすいまである

「……さて」

誰かに聞いてみるか、とも思うが。
どうも適当な人物、となると決めあぐねる。
そんな女の視界に入ったのは……手持ちの地図とにらめっこする少年。

「ん……あれ、なんだっけ。シュウドウシってやつだったか」

自分の持つ記憶を引っ張り出して何となく当たりをつける。
そうしたメンツはだいたいヒトには親切、なはず。

「あー……そこの少年。ちょっといいー?」

声をかけながら目標に近づいていく

アウルム >  
「はえっ? ぼ、僕?」

きょろきょろと見回すが、当然周りに同じ年ごろくらいの姿はない。
他の誰かに声をかけた、と言う事はなさそうだと判断すると姿勢を正して彼は向き直る。

視線を向ければそこに居るのは、少し変わった髪色の年上の女性。
グラデーションがかった赤い髪は、なかなか見ないものだ。
日焼けもしていなさそうな色素の薄い素肌からして、旅人…の様にも一見しては見えなかったが…。

「ええと…なんでしょうか?」

ともあれ、気を張り直して微笑と共に話を聞くことにする。
なにかしら困りごとか、頼みごとがある様子であったし、これも修道士としての務めだと。

ノーマ >  
お、好感触。
というほどでもないのだろうけれど、少なくとも悪い反応ではないはず。
総判断していいよな?と軽く思いながら女は話を続ける。

「ああ、うん。キミキミ。えーっとだね。いや実はさー、道がわからなくなっちゃってさー」

はははは、と笑う。
どこかとぼけたような空笑いだった。

「で、まあ……色々聞こうかと思ったんだけどー……」

じっと少年を見つめる。
そのついでに、手元のメモらしきものにも気がつく。

「あー……もしや、なにかご用事中?」

邪魔だとすれば、どうしたものか、と少し思案しながら問う。

アウルム >  
「あぁ、道案内ですか!
それくらいなら…と言えたらよかったのですけど…あはは…」

彼女の視線は少年の手にしていたメモを捉えていたのは直ぐに分かった。
少年は少しばかり気まずげに、頭を軽く指で掻く。

「ボクもここに来てまだ日が浅くて…
地図を見ながら買い物をしてるとこだったんです。」

そう言って手に持つ地図を見せるように広げる。

「なのでその、地図を見ながらの道案内になっちゃってもよいなら…?
あ! 買い物とかはその、急ぎじゃないのでお気になさらずに。」

ノーマ >  
ああ、それは地図だったのか、と納得。
それなら上手いこといただけば……なんていう危険思想は横に置く。
後で面倒になるだけだ。対価と比べて損が多すぎる。

「あー、あー、そういうことー?」

ともあれ、相手も不慣れときたものだ。
さて、改めてどうしたものか、と考えてみる。

「んー……それじゃー、どうせ街歩きの途中だったしー。
 邪魔じゃなきゃ、買い物についてっていいかなー?」

これなら暇つぶしもできるし、街も多少知れる。
相手も……まあ、あまり損させない。
いいことだらけではないだろうか。

波風を立てるのは面倒だからやりたくない。

「それだと、道もお店も知れるしー?
 まあなんなら荷物くらいは持つしー。悪くないかなーとか。」

ということで押してみる。

アウルム >  
「えと…いいんですか?
僕としては全然構いませんが……」

ふむ、と少し考えるそぶりを見せながらも、少し遠慮の気持ちが湧いてくる。
案内も買い物ついででいいし、更に荷物まで持ってくれるというのはとてもありがたい。
けれども、どこか気を使わせてしまっているようで、ちょっとだけ後ろめたかった。
だからと言って断るというのも逆にもっと気を使わせてしまいそうで、口に出る言葉は少し曖昧になってしまう。
そんな言い回しが出てしまった事に、自分は修道士なのに、まだまだ頼りないんだなぁ、とそんなことを想うのだ。

ノーマ >  
心の機微、というのを読むのはまだ苦手だ。
とりあえず、相手がやや戸惑いというか、なにか言外のことを思っていそうなことはわかる。
それ以上は……なんともいえないが。

「あー……んー……そうねー。
 まあ、実は暇でさー。暇つぶしに街を見ようと思ったら、道わかんなくなってねー」

ははははー、とまた空笑う。

「なんで、時間だけはあるしー。なんなら暇つぶしにもなるしー。
 というわけで、一緒にお買い物ー、は割と自分的にアリなのさー。」

まあ別に言ってもいい内容だし、本音を晒す。

「ま、そんなわけでね?
 街を知らない同士、一緒にお勉強といかせてもらえれば、むしろありがたかったり?」

ぺろり、と赤い舌を軽く見せる

アウルム >  
少しあざとくも見える仕草に、何となしに笑みがこぼれる。
気を使った言葉、と言うわけではないのだろうけれど、そういう事なら気兼ねなくこちらも買い物が確かに出来る。

「…ん、わかりました。
それならえっと、お互いにこの街の勉強がてら…って感じで」

こくりと頷き、その提案に少年は乗る事にした。
何にせよ、誰かと一緒の方が安心できるのは確かだ。

流石に荷物持ちまではさせないようにしようとは思いつつも、道案内も兼ねた買い物にはなるだろう。
この人は、悪い人ではなさそうだし。
そう判断して、少し気が楽になった気分で少年は彼女へと微笑みを向ける。

ノーマ >  
「よしよし、オハナシ成立ねー」

この場合は……そう、笑顔でいいんだったよな。
そんなわけで、にこやかに笑って見せる。

「んでー? とりあえず、どこに行くのー?
 地図見ていいー?」

いいかと聞きながら、すでに横に並んで地図を覗き込む。
まあ、別にいいよね。なんなら覚えてしまおうか、なんて少し思っている。

アウルム >  
「あ、はい…えっと……この服飾店で……」

少年は地図を指し示して説明を始める。
覗き込もうとするのを特に止める事もなく、寧ろどうぞ、と見せてくる。

「ここには買い物と言うか、受け取りに行く感じなんですけど…。
替えの修道服とかローブとかがここにあるらしくって」

ここに行こうかなと、と呟く。
距離としても恐らく……今いる場所から徒歩でそこまでかからない。
最初に向かうのなら丁度良いくらいの距離のはずだ。
……途中で道がわからなくなったりしなければ、だが。

ノーマ >  
「へー、ほー?」

見せてくれるならば遠慮なく、と顔を近づけて見る。
まあついでに互いの顔も近いのだが、別に気にしない。

「んー、服飾店かー。へー」

そういえば服とかあんまり気にしてなかったな。
まあ知っておいて損はないか。

「じゃあ、そこ行こっかねー。
 ……っと。」

少年、といおうとして気づく。

「あー、少年呼びも悪いかなー?
 名前、聞いてもいいー? 言いたくないなら別にいいけど。」

その辺、自分にこだわりがなかったから別に聞いてもいなかった。
けれど、割と気にするヒトは気にする……らしい。
少年はどちらであろうか?

アウルム >  
地図を並んでみていれば、当然互いの距離もそれなりに近づくことになる。
少年としては少しだけドキリとする状況ではあるが、相手は特に気にもしていない様子。
まあ気にしすぎても良くないだろうと、彼はソレをひっそり呑み込むことにした。

そんな折に名を尋ねられると、一瞬キョトンとした顔を浮かべて…

「あ、そういえば名前とかも言ってませんでしたね。
 アウルム…といいます。見ての通り修道士です…見習いですけど。」

それから思い出したように自己紹介をして、小さく会釈をするのだった。

ノーマ >  
「あうるむ、あうるむ……ね。うん、うんうん。
 よし、覚えたぞ、と」

確認するように名前を繰り返し、何度か頷く。

「ちなみにー、うちはノーマだよー。
 見ての通り……かどうかはわからないけど、冒険者?やってるよ?」

はははー、とまた空笑い。

「で、と。服飾店はー……これ?
 んー……この辺がー……あれ、どこ? ここでいいのかな?」

適当に地図に指をさす。一応考えているが、あっているかどうか