2023/10/01 のログ
ご案内:「王都 平民地区/雑貨商店」にセリアスさんが現れました。
■セリアス > 王都、平民地区、大通り沿いにある雑貨商店。
日用品、学用品、何に使うか一見わからないような見目の商品なども置いてあり、
冒険者向けの商品を置いた区画もあり、ポーションや薬品類、簡易な装備類、道具類なども売っている。
魔獣の素材や採取物、遺跡からの発掘品の買い取りもしており、
冒険者ギルドでそれらを扱う依頼がないときなど、特に中級以下の冒険者には重宝されていて。
その実店主の趣味かと実しやかに噂される性生活用品類の棚などもある。店主は断固否定しているが。
なにせ文字通りの雑貨商店、アーレア・ミラ。
どこかの言葉で不思議な賽子という意味らしい店名に偽りなく、訪れるたび出目のように表情が変わる店。
収穫の季節がすぐそこまで来ているこの時期。
夏用から秋用の装いにと、衣類棚は切り替えられており、
ちょっとしたイベントであった月が奇麗に見られる日向けのトンチキ商品類も片付けさせて。
わりと、特出した出物、期間限定商品などもない平時の店。
店主たる男も仕事が落ち着いているのか、カウンター奥で欠伸など漏らしながら、
急ぎではない書類にゆったり目を落としていて。
■セリアス > その日は格別変わったことも無く。
最近温泉旅籠でゆっくりしたせいか、身体と脳がまだ戻ってきていないようで。
ときおりすっかりと閉じられそうになる瞼を必死で引き上げながらに午後の時間を過ごす。
直ぐに冬支度、そして年末の支度がやってくる。
少しばかりのゆっくりできる時間を過ごしては、そちらに意識を向けなければと。
一つ大きな欠伸をして、腕を頭の上に伸ばすようにしては、本格的に書類に向かおうと執務室にと戻ってゆき――……。
ご案内:「王都 平民地区/雑貨商店」からセリアスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にトーラスさんが現れました。
■トーラス > 王都に幾つか存在する冒険者ギルドの支部の一つ。
とは言うものの、その実態は冒険者が客として集まる酒場兼宿屋であり、
申し訳ない程度に店内の掲示板に日銭を稼ぐための依頼文が貼られているに過ぎない。
それでも、1階の酒場では冒険者を始めとした荒くれ者や、彼らを相手に春を鬻ぐ娼婦、
その他にも飲食の為に訪れた一般客達にて相応の賑わいを見せていた。
その賑わいの中心、客達がそれぞれの卓にて同席の身内や仲間と思い思いの
時間や食事を愉しんでいる中で、独り、周囲の卓の客にちょっかいを掛ける中年男の影が一つ。
本来であれば、嫌われそうな行為であるが、誰も文句を言わず、また、店主も黙認する理由は至極単純で。
「いやぁ、運が良かった。ゴブリンの懐を漁ったら、まさかの宝石を見付けてよぉ。お陰で俺の懐が潤ったぜ。
お、グラスが空じゃないか? マスター、俺の奢りで同じのもう一杯。ほら、乾~杯~♪」
等と、傍迷惑ながらも、明快にて、周囲の客達に見境なくも奢りを振る舞う故。
奢られた方は多少困惑するも、ただで酒が飲めるとあって強く文句を口にする事もできず、
店主も彼のお陰で儲かる上に支払い許容額も抑えている為に、この行為を見て見ぬ振りをする始末。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からトーラスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にサタンさんが現れました。
■サタン > 日の落ちた頃の平民地区にある酒場。
今夜も仕事を終えた労働者や、依頼を終えた冒険者でテーブル席は賑わい、あちこちで乾杯の声が上がり、冒険者同士の実力自慢など
色々と騒がしくも明るい声は絶えない。
そんな中、日中は街で目新しい物を見て回る位で、とても仕事をしているとは言い難い一日を過ごした男は、
今夜も酒を愉しむ為に酒場へと訪れる。
扉を開け、店内の様子を眺めながら、一人カウンターの席へと向かい、腰を下ろし。
「―――エールを一つ。
あと、そうだな……何かつまみも一つ頼もうか。」
新規の客の男の前へとやって来た店主へと、注文を通し暫く。
木製のジョッキに並々と注がれたエールがカウンターの上に置かれ、
取手を手に取り、口許へと運べばそのまま傾けてまずは一口含み喉を鳴らして喉越しを愉しみ味わう。
テーブルフロアの冒険者達の間では、どちらの方が実力が上かなんて、
よくある言い争いで、取っ組み合いが始まりそうな気配ではあるが、
これもまた平民地区の酒場ならよくあるいつもの光景。
男への実害も今の所無いならば、その騒がしさも聞いている分には『活気』として、
気にすることも無く果たしてどちらが上かなんて、見て楽しむのも一興と、クルリと身体をその騒ぎの方へと向き直しながら、手にしたエールをもう一口飲みながら眺めていた。