2023/09/29 のログ
ご案内:「薬屋テント」からタン・フィールさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/雑貨商店」にセリアスさんが現れました。
セリアス > 【待ち合わせ待機中】
ご案内:「王都マグメール 平民地区/雑貨商店」に劉若汐さんが現れました。
セリアス > 王都平民地区の大通り沿いにある雑貨商店『アーレア・ミラ』
日用品から冒険者向けの道具、学用品や夜の生活用品等も販売。
遺跡などからの発掘品買取、魔物素材買取もしている、便利屋じみた店。

最近、新しく店員を雇ったらしく、これまでいなかった狐耳の獣人らしき店員が店頭や使いの先でよく姿を見せている。
商会主であり店主である男からすると、夜会で出会った少々奇妙な縁の相手ではあるのだけれど、
最近はとある場所への隊商に回す人員も増えていることから、彼女の希望もあって店員として雇ったところ。

「それで、今日は何を作るんです……?」

客足も落ち着く昼下がり。店の奥で買取査定やらをするカウンターに並べられた薬品、素材類。
調合用の道具なども、あまり専門的なものはないけれど店で構えられる物は揃えてあり。

どうやら新人店員は物作りの心得があるらしく、それなら一度実際にやってみようと。
古くからの店員の一声で、店での実践となったらしい。

カウンター周辺には仕事の落ち着いた他の店員も数人、様子を見守り、
店主もたまたまその日は店に居合わせて、さてどうなるのやらと相手を見遣っていて。

劉若汐 > 狐耳の獣人遂に 雑貨商店の一店員となる。
尻尾が割と縦にも横にも大きいので収納にとてつもなく苦労したが今の所店内で粗相をした事はない。
店員としてきちんとした職にありつきたいと無理を承知でお願いをしたところ一店員として雇って頂いたのだった。

雑貨商店として品ぞろえも宜しく薬品や素材類、調合用の道具も下手なものがないし極めて良質なものたち

カウンターの周りに色々な店員や店主もいる。
カウンターの諸道具の前で落ち着いた形で腕組をしながら手の消毒を済ませた所で

「はい。本日は…是から流行るかもしれない風邪薬のシェンヤン式調合を致そうかと。」

なるだけシェンヤン式にしたのはじわじわと一季節乗り切れるような効果のある薬を作って試したく、という要望を伝えた次第。

セリアス > 出逢った折は夜会用のドレス姿で、それでも尾のボリュームは相応のもの。
雑貨商店での立ち回りにはあまり向かないのではとも心配したけれど、どうやら仕舞えるものらしい。
今のところは無難に仕事もこなしている。問題は恰好くらいか。
彼女は異国情緒あふれる衣装で、どうやら神職由来のものらしいけれど。
他の店員は黒基調の服に白のサロンエプロン姿。そのうちお仕着せを支給したほうがよさそうで。

「風邪薬、ですか? 確かに季節の変わり目は体調を崩される方も多いですけれど。
 ふむ、となると鼻やら喉やらの不調に効くようなものですかねぇ」

帝国では元から薬効を持つ植物類から単一の薬効を引き出すのでなく、
元は単純な薬用でないものまで調合し、個人個人に合わせた薬を作る薬師がいるとも聞く。

魔術を用いないから、そういった素養のある者が少ない寒村の苦肉の技術とも揶揄されていたはず。
それと同じようなものかとも想像しつつに、とりあえずは彼女の作業の様子を見守る姿勢で。

劉若汐 > 普段が和装なのでドレスなどの洋装は尾の数を減らすか仕舞った方がよかった。
商店など狭い場所では収納すべきかまたは人に化けた方がよさそうである。
服装がまだ巫女装束なのは近いうちに新調すべきか支給が近いのか。
この辺は人に化けるのが先か支給が先かかもしれない。
人の姿は幾つかあるので外見を弄るだけだ中身とその性能能力に違いはない。

「引き始めが肝心の極めて初期に利く薬でも調合をしようかと思います。
 鼻や喉、頭痛など諸症状の初期段階によく聞く部類を、ですね。
 幸いな事に貿易で掛かる薬草もありますがほぼ郊外に行けば生えている素材が殆どですので
 地産地消が有効かと思われます。では始めさせていただきます」

帝国の宮廷薬師には劣るけれどそこそこの場所で修業を修めたモノとして
手慣れたようすで数多の干された薬草を切り刻んたり薬研と呼ばれる器具に秤を使いながら重さをはかり、
ごりごりと薬研を使い磨り潰したりと無駄ない動きで調合をしていく。

今のところ魔術は一切使っていない。強いて言えば何か符を数枚取り出した位。

セリアス > 彼女のことについては、まだすべてを詳らかに聞き出したわけでもなく。
尾を隠すように耳も隠したりできるのか、今の恰好は何か主義主張により、
変えることができないものなのか、などは分からない状態。
とはいえ、制服として店で服を統一、まではしていないが、暗色に白サロンエプロンは暗黙の共通事項。
店員であると解りやすくするためのものなので、近いうちに彼女にも準ずる格好をしてもらうだろう。

「……ふむ……? まぁ、追々効能やらは詳しく伺いましょうか」

彼女の言いようでは、悪い所の全くない薬に思える。
どこかの医学に殉ずる一族の秘奥と言われても不思議ではないくらい。

そんなものが簡単に作れてしまうのならとっくに流布しているだろう。
だから、彼女がどこかで修めた特殊な技術に基づくもので、そう簡単に余人が真似できない、
あるいはその効能も限定的であったり、処方対象に合わせた調整が必要だったりするのだろうと想像し。

手際よく調薬を進める様子を感心したように眺めながら、取り出された札にも視線を向けた。
薬は出来上がったものを流通させるのが主である男にはそれらの意図等も分からないまま、ただ眺めるだけで。

劉若汐 > そういえばすべての能力開示をしていない。
極一部の耳や尾をしまう隠す隠ぺいする術は伝えた位だ。
変化の術の極意を習得したわけではないので耳と尻尾を仕舞代わりに
人の耳を生やすという芸当は出来たとしても今の姿で出来た為しがない。
戦闘能力に該当しなかったので全く開示していなかったがさておき
シェンヤン式風邪薬の調合の続きに戻る。

「元々内服薬の一つであり、効能は風邪の引き始めおよび、上半身の筋肉痛に利きます。
 副作用があり健康者であれば問題ありませんが肝機能の低下が少し出る恐れがあります。
 あとは心の臓が悪い方は飲用がお勧めも出来ません」

しっかり悪い副作用が出る恐れがある事を伝える。
健常者なら問題なし ただし 胸と内臓が悪い人は飲用不可だった。
一つ一つ薬草の名と使用する部分と容量を伝えていく。
レシピもあるしきちんとした薬師免許があれば調合する事も出来る。
1つ、2つ、と紙に包んだ調合薬を並べていく。
最後に毒味用に自分で飲む用を同じように置いて完了した。

「シェンヤンでは薬名はありましたが此方での発言では難しい様なので如何致しましょうか、店主」

こうかくのですが、と店に置かれていた紙に書いたのは『風邪薬 (仮)』

セリアス > 今のところ、調薬の点ではほぼほぼ素人のセリアスからでは、
どのあたりが帝国式といえる部分なのかは分からないまま、調薬は進んでいく。
恐らくは使用する材料あたりか、先程用意された札が関係しているのだろうと目星を付けつつ。
やがて効能を説明しながらに小分けされていく包。

「風邪のひき始めと、筋肉痛。基本的には熱を伴う症状に効能があるということですか。
 ……ふむ、まぁ、服用で悪影響のあるのは一部のポーションも似たようなモノですしねぇ」

包まれた薬をひとつ摘まみ上げては匂いを嗅いでみたり、光に透かしてみたり。
それでどういうものか分かるわけでもないけれど、出来上がりは既存の薬草類からの薬とそう違わない。

彼女が上げる薬草類や効能、調薬法や分量などは店員の一人がしっかりと書き留めていた。

「ああ、帝国の固有名詞は時折ひどく発音し辛いですからねぇ。
 ん――……とりあえずは、復調薬、とでもしておきましょうか。
 そもそもこれをそのまま店頭に並べるわけにはいきませんしね」

彼女のことを頭から疑ってかかっているわけではないけれど、その言葉をそのまま真に受けたとして、
どうやら身体のどこかしらの調子を逆に落とす可能性があるらしい。
特に心臓が悪い場合に勧められないのは、致命的なことにつながる恐れがある。
ゆえに一先ずの呼び名だけは決めて、どうするかは別扱いだとして。

劉若汐 > 帝国式と王国式の違いは恐らくその地に生えている薬草や素材を使う点ではないでしょうか。
あとは調合の仕方や使う術式の違い。薬研などは帝国式で主に使われる道具の一つであり王国では何を使うのかが分からない。
説明をするにあたり他の店員やらが記録しているのを垣間見た。
では後程 記録をつけていた店員にレシピの纏め本(原本と王国語訳)2冊を渡す事にしましょう。

「ポーションに時々アレルギー反応を起こす稀有な人々がいるらしいので、
あと単純にポーションの効果が薄い方々も然。嘉瀬が酷くなった場合は別にございますので今回のは初期用です。」

冒険者が良く使うのはポーションではなかろうか。
今回調合した薬はどちらかというと街中や屋内で飲用する方であった。
水なしで飲めるのは難しいのでそれは別に固形に固めねばならない。
符を徐に手に取ると包んだ薬を包むように丸め 空いている手で人差し指のみ立て口元に添え

『凝固固定錠剤 印』

低い声で印を結ぶ小さくピシッと音を立て静かに包んだ紙を置くと
ころんと先ほどまで粉だった中身は 光に翳せば固形の錠剤に見える事でしょう。

「復調薬、ではその様に。
 帝国では薬師調合の一つでありましたのでその手の免許持ちが処方された紙を持って調合をし販売をしておりました。
 こちらでは店頭で販売される場合は薬師というのはいらっしゃるのでしょうか?」

紙に 復調薬 と書いて薬の前に置いた。あと今しがた固形にした包みも置く。

セリアス > 彼女が使っているような、粉末化の道具などは似たようなものを見かけたこともある。
帝国式――……シェンヤン式というのが結局はあちら由来の素材を主にしたものだというのは、
彼女から調薬法を纏めた本を受け取った店員から報告されるのだろう。

アレルギー反応、と聞いては、薬品類が身体に合わないことも確かに聞き覚えがあると頷いて。
今回調薬されたものは初期の症状用と聞けば、ふむ、と。
そもそも薬品は高価になりやすい。それを、症状が出る前に服用する、というのは。
少々贅沢なものだな、とも思いながら。

「免許、ですか。一部の特殊な薬品類であればそういう許可も必要なのかもしれませんが。
 私の店で扱うポーション類はほとんど個人や、薬品研究を生業にしている一門からの仕入れですね」

医学、薬学は神学に基づくものか、民間療法、
個人、あるいはそういった一門、一族の独自研究がほとんどだろう。
もちろん魔術や錬金術、魔法薬に紐づいた薬品学もあるだろうけれど。
セリアスの店で扱うものもほとんど個人の伝手によるもの。

もちろん、ごく特殊な体質などまで全てはフォローできないが、
自身や店員が効能や副作用までしっかりと確認したものを扱っている。

帝国では流通していた、との意見では扱えない。これから幾人か、伝手に試験体をなってもらって。
扱うとしてもそれからになるだろうと、固形になった薬の包みも、手に取って確認していく。

劉若汐 > 薬師免許も帝国式や王国式と区別されている筈。
調合薬用の書物は複製魔法で増やすのはしなかった。複製魔法の欠点は複製し続けると文字が掠れて薄くなる事。
手書きで複製した方が手間暇かかるが文字色が薄まったりは極力しない。

薬の飲用の連続使用も控えた方が良いのは依存しやすいのが薬からという事もあるので
その辺は追々とお伝えできれば宜しいと判断。
耳を触ろうとして今ない事に気づけば手を下ろした。若干恥ずかしそうにしつつ。

「王国式の免許が必要になりますね、手持ちの免許は帝国式とギルドで取得したものしかなく。
 個人と仕入れ品と。今回提出した調合本の内容は帝国式なので
 お試し用で少…この辺は商人スキルがないので店主の指図に従います。
 配合を変えると毒薬や媚薬にもなりますのでその所はこの店での扱いが如何なものになるのか、と。」

鑑定スキル持ちがいれば効能や副作用、毒か否かまで鑑定できるような気がする。
今回使用した素材や薬草は全てここで復元し調合するために集めて頂いた。
判断待ちの女は伺うように店主を見上げていた。

セリアス > 彼女の言に、男は眉を顰める。

「ルオ、つまりあなたは免許が必要なものを、勝手にここで今作って見せたのですか?」

王国式の免許、と彼女が言っているものが何かは知らない。
自分が浅学ゆえに知らないのか、一部の者には当然の知識なのか。

いずれにせよ一般的には許可されないものを特別に許すのが免許だろう。
彼女が帝国式だの王国式だのと区別がついているのなら、それが無いと扱えないと知っていたということ。
その上で平然と『王国』での許可がないままに扱う、その配慮の無さに、普段浮かべる薄い笑みを消した。

「すべてすぐ処分なさい。今後はそういうことは先に言うように」

処分方も適切なものがあるかもしれないから、止む無く他の店員でなく、彼女自身に命じる。
見上げてくる視線には、赤い瞳はどこか冷たく見えるかもしれず。

その瞳を閉じては、一つ溜息を吐き、皺の寄った眉間を解すように指で触れては、
手にしていた薬を彼女の方にと置いて。

効能云々、試用云々の話ではなく、それ以前の問題があった。
彼女がそれに思い至らなかったのは、外からの来訪者であるゆえか、帝国ではさほど問題にならなかったのか。
あるいはどこぞの姫君のような立場で、特権でも持つものとして過ごしていたのか。
改めて目の前の相手との関わり方にはいくらか注意が要りそうだと認識しながら。

劉若汐 > 視線が交わる。言葉足らずな点が露呈したが、言い訳は一言も言わなかった。

「承知。今後二度同じ事は致しませぬ。申し訳御座りません」

王国式帝国式と分けたのは作成方法や薬事法が全く違うから
それらに則って作成したのとこの王国に正規の方法で入国手続きをした際に
国を跨いで使える免許を除き薬事免許や土木免許資格諸々は習得し直している。
言い訳は口にしない、これ以上は何を言っても悪いものになるので口を閉ざす事と致す。
全て処分せよと命じられたのであれば並べていた札もしまい、大きめの紙に纏めて積み重ね
窄めて口を閉ざすと紐で結わえてそれを懐に仕舞…今すぐ処分であった。
仕舞う事をやめて火を使っていい魔法道具を見つけると鍋にその包みを入れ 魔法で火をつけるとすぐに蓋をし
音もなく煙がぽんと出た後蓋を外すともう中身は跡形もなかった。
鍋の中は乾いておりすぐに洗えばいい具合であった。
片付けもすぐに終えてしまうし その処分にかかる時間は左程かからなかったという。

不手際には言い訳は不要、謝罪は必要。

「大変申し訳御座いません」

深々と頭を下げて言い訳染みた事は付け加えなかったという。

セリアス > 彼女が本来言うべき内容を言い間違えたのか、
他に補足するべきことを言い損ねたのかは男には伝わらない。

『王国式の免許が必要、手持ちの免許は帝国式とギルドで取得したものしかない』

はっきりとそう言ったのだから。

処分しろと告げた言葉に従い、手際よく始末をつけていく様子を眺める。
彼女がしたことの責については、先に内容を確認していなかったこちらにも一旦はあると。
鍋を使って手品じみた手腕で薬が処分されていくのをしっかり最後まで見届けては、一つ息を吐いた。

「――……最初にここに案内したとき言ったように、
 まずいろいろと、『相談』してくださいな、ルオ。
 何かあってからでは、貴女を庇い立てすることもできませんからね」

いくらか困ったような色も乗せ、普段浮かべる緩やかな笑みを浮かべて見せて。
彼女の肩へと軽く触れては、そこまで気に病む必要はないというように数度、ぽん、と軽くたたいてやり。

「気分転換に外回りにでも行きましょう。
 うちが懇意にしているポーション類や、薬品類の仕入先にも顔繫ぎ兼ねて」

自分より知見のある者と話せばまた違った話も出るかもしれないと告げて。
周りの店員からは狡い、新人贔屓だ、などと声も上がるが全て無視。
言葉通り、一旦気分を変えようとしてのもので、決して近づく夕方の客足が増える時間帯から逃げようとしてではない。

彼女が否やと言わなければ、恨めし気な視線を受けながら、二人連れだって店外へと出かけていくのだろう。

劉若汐 > 言語問題が多少あるのが痛い所であった。
言い訳はすればするほど問題が拗れる原因となるのでしないのだ。
言い間違えというより必要最低限な含みを含ませない言い方に問題がったとしか思えてならない。

薬師免許は国ごとであったらしいので免許の有無からお互いに確認すれば此度の不手際は防げたと思えてならない。
ただ二度と薬事に関する事は手を出さないと今しがた宣言と謝罪をした為、
王国の免許を今後取得したとしてもここでは調合はしないつもりである。
ここでは店主に今後認められたとしても二度はない。

「そうですね。薬事は今後免許を取得したとしても手を出しませぬ。ご安心されたし
 今後は過ちをせぬためにも能力開示を危険の及ばない事から相談にかかります。」

ものすごく反省して頭は挙げなかったという。
申し訳なさそうにしており、気を止む必要はないと言われても尚。
頭を上げたのは外回りに、と声をかけられたとき。

「は。命があらば。お供致します」

薬事については早急に免許取得と許しと許可がなければしないと宣言をしている。
然し外回りのお供ならばいいのではと思案。周りの店員の視線が痛い。よろしいのですか?という視線は揺れていた。
店主が、とであれば否とは言わないので二人連れだってというか二歩下がった狐は店主と共に店外へと出かけていく―。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/雑貨商店」から劉若汐さんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/雑貨商店」からセリアスさんが去りました。