2023/09/13 のログ
■リュエール > 「あは、そう思って貰えるのはありがたいね。
親切と一緒に下心を隠してる奴のが多い気もするけどさ」
ってこれは自惚れかな~?なんて口を開けて笑う様は見かけより幼く見えるかもしれない。
相応に歴の長い相手の外見的年齢を考えればきっと少年っぽさが残る時分から苦労してたんだろねぇと。
そこらへんの塩梅を上手く調整できるだけの腕はあるってことだ。
情報屋としての顔が見えない水面下にもあるのかな?というのはあくまでも想像。
「あ、違う違う。"オトモダチ"の女の縁が多そうよねってハナシ」
そのオトモダチとの付き合いが爛れてようと清かろうと、男と縁を得た女(ヒト)は多そうだとなんとな~く思う。
その中で何人深い関係が出来てるかは知らないけど、女性一人一人の情報や関係性を曖昧にせずきちんと"管理"してる、という意味だ。
きっと自分という女のもまた、身体の関係を持とうが持つまいが、男は情報として管理するだろう。
「ふふん、壁走りも結構得意よ?」
壁と天井がある所ならどこでも足場に出来るアクロバティックな動きも可能。
得意げに、ローブの上からもわかる豊かな胸を張ってドヤ顔。
口笛を吹いた瞬間女の手はローブから離れて脚線美は没収だ。
「そうそう、奴隷に適した種族だ、なんて盛られて語られてたけどね。
でもこの国、種族とか関係なく誰でも奴隷にしてない?
あらそれは困るわね、お尋ね者は奴隷になりましたなんて終わりは嫌だから見つけたら土に埋めとくわ」
女にとってもこの国の歴史の闇に触れて危ない橋を渡るほど、ミレーへの思い入れはない。
そう言う扱いが嫌なら国から旅立てばいいし、蜂起するのも手だ。
巻き込まれたくはないけど。
「無名遺跡。ギルドの張り紙でも結構見たわね。あっちでしょ? 九頭龍山脈だっけ?
そっち方面にあるバカ広い遺跡群。魔族もいるのかー、そっかー、ふーん、実入りはいいんだー」
どうしよっかなー、なんて考える様子を見せる。
そういうところに潜るのは楽しい。嫌いじゃない。でも好色な罠かー、という顔。
別に自分がそこまで好色でもないので、そう言うトラップで魔物とかにとっ掴まってひどい目にっていうのは好きくないのだ。
■コルボ > 「リュエールは腕は利くがそっちはからっきしなのか?」
無邪気ささえ感じられる笑みを見れば、男が通りを顎で指す。
往来の中で自分達に視線を送る者達に気づくだろうか。
大体が男のほうに目が行けば連れ合いか、はたまた男の顔を知っているのか、
近づいてくる様子はないが、貴女に目を奪われている仕草は見えていて。
「下心を隠したまま相手の隙を突けば”勝ち”なんて思ってる奴多いだろうしな。
男と女に勝ち負けだ駆け引きだ持ち込むなんざどんだけ余裕がないんだって思うがね。
オトモダチは、まあ、内緒だな。賞品でもあるまいに抱かれてくれた女をあけすけに語るなんざな」
ただナンパするのではなく、人の心の機微に寄り添う様は、貴女の予想通りなのだろう。
でも胸を張ればメッチャ観てる。下心隠さないのでガン見してる。
ローブ越しでもこれかーと顔に書いてあるほどに。
「壁走りって何気に人間やめてんなー。んでもそう言う手合いって大体色事にゃおおらかな奴多いが、
リュエールはそうでもないっぽいな。
気をつけろよー、この国にゃ暗示だ催眠だでどうにかしようってやつ多いからな」
貴女の特性を知る由もなく、男は単に案じて忠告する。そうする価値があるほどに貴女に魅力を感じているようで。
奴隷に関しては誰でも、という着眼点に苦笑して人差し指で唇を叩いて。
「ちゃんとそこ見られてるのはすげえな。実際ミレー族より没落した貴族のほうが捕まえた方が奴隷にも適してるんだがなぁ……。
ま、その辺の塩梅が、さっきの文献がわりに合わない、ってことよ。」
聡い者も、明日には捕えられて奴隷になり、口を封じられるのだと、含みのある笑みを、斜に構えたまま貴女に向けて。
「魔導機械は基本的に生産出来ないからな。
出来て改良や修理がせいぜい。だから母体になる出土品はどうしても金になるのさ。
……ちなみに俺ぁ無銘遺跡の罠、ある程度見切れるし解除も出来るぜ?」
汚くなくて実入りのいい仕事。バディで出来る仕事。
リターンはデカいぜ? と、遺跡の中にあって壁を足場に出来る稀有な戦力に協力を持ち掛けて。
■リュエール > 「あ、何? 見られてると思ったけどあたし目当て? それともあたしの身体目当て?」
顎で指された方を見ればチラチラと感じていた視線は往来を行く男たちが多い。
中には女も混じってる気もするけど、どうやら目の前の情報屋たる男が防波堤のように絡まれるのを防いでくれているらしい。
からっきしと言われたら失礼ねーくらいは言うが、ここまで露骨に見られることは他国ではなかったこと。
何か見られてるなー、くらいで、その原因がもしかしたらこの男かもぐらいには思ってた。
ごめんねと詫びた。
「何が勝ちかは知らないけどまあそういう男はいるでしょうね。
そういう遊びが好きなんじゃない? 征服欲支配欲、美男美女を侍らせて勝利の美酒に酔うとかさ。知らんけど。
女性遍歴を自慢げに語る男は心が租チンって思ってるわ。コルボの精神は巨チンってことにしたげるね」
さらっと下ネタを混ぜつつ揶揄うようにいたずらっ子めいた笑みを見せる。
下心満載の相手なら女からの下ネタを嫌がるなんてこともないだろうというカン。
ローブ越しなら胸を見るのは別に構わない。触ったらその頬に反撥でグーが飛ぶが。
「あっはは、人間やめてる系結構いるでしょ! 実際人間じゃないヤツのが多いか!
そーなの? スキモノが多いと言うか、それも国柄なのかしらね。
あたしはほら、万が一身重になったら旅出来ないじゃん? 余計なリスクは避けてんの。
てかそういう系もあんのね、おーこわ、もしかして今何かかけてる?」
両手でお腹をぽっこりさせる仕草をしたりだとか、両腕をクロスさせてさする動きだとか。
挙句に男に対してなにかそーゆーのかけてる? だなんて疑う始末。
ジト目で睨んだ後に、ぷっと噴き出して歯を見せる笑顔になるから、冗談だと分かるだろう。
とはいえ忠告であるなら「気をつけま~す」と返す。
実際そういうものは効かないのだが、かけられたことにも気づかないので気付いてない可能性も高い。
誰しも奴隷になる可能性はあることに怖い怖い、と肩を竦ませながら、果実水を飲み干した。
「あら素敵な売り込みね。
そういう罠を使ってあたしを嵌めようってわけじゃないんなら最高のバディだけど。
その売込みにも下心はおありなのかしら?」
初対面、出会ったばっかりだが話は通じるし面白い。下手に下心を隠すわけじゃないし。
女の扱いも悪くはなさそう。が、信用はまぁ出来ても信頼に至れるかは、この僅かな時間では判断が難しい。
一発ヤればわかるもんなのかなとか思いもするが、このカラスの思考は女旅人には読み切れない。
「ま、軽い仕事をいくつか一緒にやってみて判断させてよ。
いきなり土地勘のない遺跡に行ってコルボにしか頼れない状態なのも怖いしさ」
どう? なんて、女旅人にしては前向きな返答だ。
■コルボ > 「両方じゃねえかな」
詫びられれば気にするなと嗤って男はさりとて周囲に”すごいだろ”と言わんばかりにニヤついていて。
「ははっ、心がか。そいつぁ光栄だね。
ま、でもお前さんと、ってなりゃ自慢したくもなるわな。」
あくまでたとえだけどな、と言いつつ屈託のない笑みにどこか心を和ませて。
距離が縮まってるように思えてしまうのは、それこそ心が租チンなのだろうかとも思ってしまう。
お腹が膨らむ仕草を見せられれば、それもそうかと呟いて。
「意外とそういうの期待するタイプか?
残念だったな。俺ぁ古式ゆかしい目を見て口説くタイプだよ」
両手を平つかせて身の潔白を証明して見せながら、しかし貴女を得るなら悪くないとケラケラ笑っていて。
自分の視線の方がその手の術よりよほどキクとうそぶいても見せようか。
「あるに決まってんだろ? ねんごろになるにゃ遺跡は場所さえ抑えておけば誰の邪魔も入らないからな」
どこまでもストレートに、己の欲を隠しもしない。
しかし堅実に仕事を重ねてから、と言われれば頷いて。
「軽率に乗らないのはこっちのほうが願ったりだ。
だな。この国の物見遊山がてら、付き合ってもらえると嬉しいな」
などと、己を推し量ってくれるのであれば願った話だと、頷いて
■リュエール > 「あら、誰にでも言いそうなセリフって穿った目で見てしまうわよ? モテ男さん」
持ち上げられるのは悪い気はしないけれどその分警戒もしてしまうのは身持ちが固い女と思われるものかしら。
まああながち間違ってない。誰にでも言ってる台詞だとしても男が本当にそう思ってるなら別にいい。
「期待なんてしないわよ。もししてるんなら蹴り飛ばしてるわ、アンタの大事な息子をね」
目を見て口説くだなんてロマンチストなのね、とさらりと告げる。
まあ何事もストレートにある程度手の内胸の内を見せるのなら安心も誘えるもんね、と。
存外すでに男に対して信用を置いてる旅人は思う。
「ってか目を見て口説くタイプなのになんでベッドの上じゃないの!?
そこもロマンチストでありなさいよ!」
少し斜め上な発現を返しながら遺跡でしっぽりなんて嫌だわというように、いっ!と歯をむき出して威嚇。
とはいえ戯れ程度。本気で嫌なら無言で足が動いてる。
「ええ、まずは美味しいご飯屋さんを教えてもらうところからね。
一杯くらいなら奢ってあげるわ、どう?」
いつまでもここでだらだら喋るのも楽しいけどお腹もすいてきた。
果実水やら情報やらのお礼に、ねんごろになる関係性の第一歩として食事でもどーお、という姿勢。
勿論美味しいご飯屋さんは彼のお墨付きをしっかり教えて貰って、代価は酒。酒が嫌いなら料理でも。
壁から背を離す。
ここらの通りで美味しいとこ。変なとこには連れ込まないでよという牽制も込めつつ人通りの多い場所を指定。
断られればそれはそれで仕方ないけど、乗ってくれるだろうとも思ってるので男の返答待ち。
答えがどちらでも、歩き出してその場から人の視線を引きはがすよう離れていくだろう。
■コルボ > 「イイ女にゃあえてセオリーで挑むもんだろ? 下手に小細工されるよか真正面から踏み込む、ほうが捌きにくいもんだろう?」
ローブに欺かれた豊かな胸越しに、心の臓を指さしていたずらめいた笑みを浮かべてそう言う。
身持ちが固い、上等である。そういう相手の方がそう言う関係になったとしても、
後々長くつながっていけるもので。
「そんな息子の世話してくれるなんてストレートに言われるとこっちとしては嬉しいね。」
などと、怯えるどころか肩を竦めてそんなことを言う。
今日知り合った異国の者とのやりとりとは思えないのは、
お互いこの行き交う人達の中で外を知る者同士、様々な視野を目にしてきた者同士なのもあるだろうか。
「ん? つまりベッドなら良いってことだな。
オッケー。リュエール口説く時は仕事とアフターは割り切ったほうがよさそうだ。
いや、一応ロマンチストだよ? お互い苦楽を共にしてきた中で、
暗い遺跡の中で身を寄せ合うのも中々。」
相手の真意を幾ばくか汲み取って、遺跡の中を選ぶ意図もほのめかして。
寝床を整えれば案外悪くないものなのだと。
「いやいや、そこはようこそ王都へって客人もてなすのが筋ってもんだろうよ。
そだなー、まずは口説く手始めにリュエールの好きな物聞くところから始めるかー」
冒険者の間柄にあって男尊女卑など持ち込む等無粋ではあるが、
この国で仕事をする者同士、親交の証を示すのもこの稼業の筋であろうと。
釘を差されれば、だったら旨い大衆酒場あるけどその辺にするか?
などと貴女の要望に従って旨くてにぎやかな店に案内してくれるだろう。
この国の薄暗いところも目に付くだろうが、それだけではないのだと示すように、
貴女と連れ立って歩きだして。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からリュエールさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からコルボさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にツネオキさんが現れました。
■ツネオキ >
平民地区画内、取り分け、流民たちの割合が多い区画に程近い某所にある公園――
小ぢんまりとしており遊具もないが花壇の手入れも便所の手入れもよく行き届き、
朝から夕方頃まで年配の方々が鳩やら猫やら犬やらに餌やりしたり体操したりと……
花の名前を隠語にして薬の売買だの公衆便所に女が設置されたり何かはとんとない。
平和。
王国内にだってそんな二つの文字が並んだ場所だってあってこの公園はその一つだ。
「はいはいはい。いーっぱいあるからぎょーさん食べてや!
どうせうちの余りもんやさかいな! 遠慮せんでええで!
……ぁ、喉に詰まらせたらあかんで、そんなんで向こう行ってもうたら……
食い意地張りすぎやんけ言われて向こうさんに笑われてまうがな。
何も命つこうてボケきめんでええねん」
其処で本日行われているのは葦原会主導の恒例余り物処分もといお裾分け大会である。
本国から送られてくる物資の中には、本国の連中食い切れんもんだからって送ったろ此れ? 等と勘繰らんばかりの大量の食材があり、海を渡って大地を長旅しても疲弊しない長持ちするものばかりだが葦原会でも食い切れないもので倉庫に眠るぐらいならとこうして近所を巻き込み一気に消費を、否さ、お裾分けしているわけだ。
献立は、豚汁。ジャガイモ、サツマイモ、サトイモに玉葱と具沢山の豚汁。
ホクホク食感とねっとり食感を楽しめるおいも好きにはたまらない一品だ、
玉ねぎの甘みや豚肉の旨味が染み出たスープはコク深い味わいで……
芋も葱も味噌もアホみたいに送り付けくさってこれどないすんじゃボケェ!!!
とキレた男を発端とした献立が今大量に作られまくり配りまくられている。
「お友達とかも呼んできぃや。めちゃあるから。ほんま。アホかいうぐらいあんで。ほんま」
公園内の至るところで、薪が組まれて着火されたその上に寸胴鍋が置かれてぐつぐつぐつぐつ豚汁が煮えている、長机に丸机に普段倉庫に眠っている机たちが引っ張り出されて並べられている。お玉片手にあちこち回って、味見したりお椀によそって並べたり来客へ振る舞ったりと忙しない。
■ツネオキ >
「よっしゃ。これでいい加減在庫も……まだまだあんなぁ!? よっしゃ!! また来週も豚汁大会やるでぇ!!」
作りまくって。配りまくって。葦原会の在家の信者さんから、公園に遊びにor駄弁りに来ていたご老人から子供に、匂いに釣られてやってきた人や偶々通りがかった人まで、これでもか! と、配りまくっても、在庫は漸く半分を切ったか切らないか。お裾分け大会を始めて暫く、後片付けを始めて、洗った大寸胴鍋を縄で縛って担いだ男は帰り際ヤケクソ気味に次のお裾分け大会を宣言するのだった。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からツネオキさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にミンティさんが現れました。
■ミンティ > 山のように舞いこんだ仕事をこなしているうちに、いつの間にか暦の上では秋の訪れも近いころになっていた。
それだけ忙しかったのはありがたい話ながら、生活に必要なものを買いこむ以外ではほとんど外出もしておらず。ようやく暇が作れるようになってきて、ひさしぶりの散歩に出た夕暮れ前。空はまだ明るい時間ながら、涼しい風が吹くようになっていて、季節の移り変わりに驚かされた。
苦手にしている暑さに参らないうちに夏の盛りが過ぎていたのは、喜ぶべきだろうか。風に吹かれながら、小首をかしげて考えつつ、とぼとぼ歩く足はなんとなく、用事もないけれど大通りの方へと向かっている。
もうすこし早い時間に外出できていたなら、ちょうどデザートにいいタイミングだったのにと思うものの。
「…夕ご飯、遅くしよ…かな」
考え事をして、思考がぽろりと小さな声としてこぼれ。そんな風にぼーっとしていられるのも久し振りだったから、いつもは陰鬱そうな表情も、今日はすこしだけ表情を緩めていたかもしれない。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にホウセンさんが現れました。