2023/08/22 のログ
ご案内:「平民地区 夕刻の大通り」にネルフィナさんが現れました。
ネルフィナ > 「えー、そんな事ゆわれてもしょーじき困るっつーかぁ。はー? 絶対とかねーシ。実際んトコさぁ、あんたらじゃウチを楽しませんのは無理だと思うケドぉ……?」

いつもと変わらぬ軽薄なトーンで紡いだ言葉は、夕闇迫る大通り。
その道端の壁際に追い詰められての物。
ピンク色のボリューミィなツインテールを囲むのは3人の男たち。
女としても平均的、なんなら少し低めの背丈に比べ、『オレらとくれば絶対楽しめるって、気持ちよくしてやるからさぁ』などと嘯く男達のそこそこに鍛えられてもいる体躯は威圧的ですらある。

しかし、こう見えて身体強化のエキスパートであり、モンスターを想定したゴリゴリの格闘術の使い手でもあるネルフィナからすればなんの脅威にもなっていない。
相手が数多の修羅場をくぐってきたベテランパーティというなら話は変わるが、眼前の男たちはどう見たってそこらのゴロツキ。そもそもまだチェリー(命のやり取り的な意味で)なのでは? という隙だらけ。
さっさと制圧しないのは、その際に爪でも割れたら最悪だし、運が悪ければ衛兵にとっ捕まって絞られる、なんなら相手がナンパ男から質の悪い衛兵に変わってこってりマワされる可能性まであるからだ。なんたって王都だし。

故にピンクの側房をくりくりし、マニキュアも綺羅びやかな指先を眺める小娘の様子は実にヒマそう。

ネルフィナ > (いや、だからウチはオトコとはそんなエッチしたくないんだって。わかれよ察しろよぉ。女の子っ。断然女の子とヤりたいんですぅ! あー、もーはっきり言っちゃおっかなぁ。 ―――……うん、王都ではふたなりも女の子好きっていうのも隠さないで、お師様みたいにしよぉって決めて来たンじゃん! おし、言ってやるかんなー!)

何度断っても諦めようとせず、ついには逆ギレの様相すら見せ始める男達。暴力の気配を伺わせれば大人しくまんこを差し出すとでも考えているのだろう。
いい加減うんざりしてきたネルフィナは『あー、そろそろボコすかぁ』と物騒な覚悟もキメながら、その前に以前からこういう連中にずっと言ってやりたいと思っていた事をぶち撒ける事にした。

「………あのさー、ウチ、男の子はあんま好きくないんだよねぇ。ぶっちゃけ勃たねーっつーか」

イケイケで身を乗り出し、そろそろネルフィナの手首でも掴んで来そうだった男達の勢いがぴたりと止まる。彼らの怪訝な表情に内心にんまりしつつ

「エッチすんなら断然女の子に決まってんじゃん。だってぇ、いー匂いするしぃ、可愛いしぃ、柔らかいしぃ、ぬるぬるでえっちだしぃ……あ、これはいちおー男も出来っかぁ☆」

ぽかぁんとする男達の様子に、言ってやったというカタルシスに震えるネルフィナ。止めとばかりにヤるならああいう娘がいいと具体例でも上げてやろうと踵を上げて、男達の肩越しに往来を見たりもする。
傍から見ればタチの悪い男達に囲まれ追い詰められて、救いを求める美少女の様に見えなくもない。

ご案内:「平民地区 夕刻の大通り」にロロさんが現れました。
ロロ > 「――――ぁん…?」

何だか視線を感じた気がする。ふと立ち止まり、肌へと触れられたような感覚の側へと目を向けてみると。
其処には何やら複数人の男達に囲まれた少女が1人。すわ美少女の危機か、淫猥な惨劇か、等と。此処なら当たり前の事を想像してしまうのだが…どうも。
目を細め眺めてみると、どうにもそんな雰囲気ではなさそうだ。
いや、ねっとりとした欲望にも似た気配を。少しばかり感じた気がしたのだが。
その割には何だか。男達の側にやる気もといヤる気が、思った程感じないというべきか。

というか、あんな得物を捕まえておいて、今、此方にも目を向けてきたのだろうか?あの、捕食者としては剰りに素人な風体で?
…などと考えてしまうと、少しばかり面白くない。とつとつと軽くこめかみを叩き思案して…此方から。騒ぎの方へ歩み寄っていく。

 「なにさ、お取り込み中みたいだけ ど。
 ――遊びたいんならその手の店でも行ってきな よ」

大のオトナが。ガキに集るみたい光景は格好悪いし。なんて。肩を竦め付け足す辺り。完全に挑発。
男達と同じく、少女の事など知る由もないのだから仕方ない。

ネルフィナ > 「――――ほわ……ッ♡」

ひぐらしの声を孕んだ夕刻の夏風にツインテールを遊ばせつつ、巡る黒瞳が捉えたのはぴょこんと跳ねた獣耳。
背丈はネルフィナと同じくらい。
年の頃も恐らくは同年代。
慎ましやかな膨らみはネルフィナの様なセックスアピールにこそ乏しい物の、華奢な小躯に薄く柔肉を纏って作る曲線は儚げな魅力を湛えていた。

しかし、この数年でめきめきと闘術を収めて来たネルフィナには分かる。
ツインテールを追い込んだチンピラなどよりも、あの子の方がよっぽどヤバイ。
紛れもなく実戦を、しかも結構な修羅場を潜って来ているのではなかろうか。
そんな小さな危険物がこちらに金の瞳を向けた後、何やらムッとした風情を覗かせ、事もあろうか真っ直ぐこちらに近づいてきた。
予想外の展開に黒眼を丸くするネルフィナと、邪魔者の接近に「あ"?」と剣呑な(獣少女のアブなさに比べたらバターナイフ程度の脅威も感じられない)目を向ける男達。

『なんだコイツ』『いや待て、胸はねぇけど結構イケてね?』『へっへっへ、なんだよ嬢ちゃん。代わりに嬢ちゃんがオレらの相手してくれんの?』

低く抑えてはいても、その声音は精々声変わり前の少年。
身長はネルフィナと同程度で、腕脚の細さはネルフィナ以上。
となれば、喧嘩腰で邪魔者を迎えた男達の表情も、すぐに侮りと色欲に彩られた下卑た笑みに塗りつぶされる。
ネルフィナとのやり取りで既に十分暴力的な心持ちになっていたのだろう。男の一人が無造作に伸ばした手は、少女の胸元を掴んで引き寄せ凄もうという意図を孕んだ物。

そして当事者の一人たるツインテールは

(わっ、わっ、わっ♡ なにこれなにこれ♡ もしかしてアレ?♡ 白馬の王子様??♡ っつーか、狼のプリンセスっ!?♡♡)

などとアホな興奮にDカップを沸き立たせていた。
彼我の戦力差をきっちり見抜いた上での観客気分―――というかヒロイン気分である。

ロロ > 「――なんだろ。なんっか無性にイラッとくんな…今の」

包囲された少女と、近付く犬と。両者を見比べる男達に…物凄く不本意な比較をされた気がした。
いや、確かに。かの少女は同性たる(と思っている)犬からして見ても。なるほどあぁいうのが異性にか、もしくはそれ以上に同じ人間から、好まれるタイプなのだろうとは思う。
男好きする肢体だのよりも、雰囲気、だ。全うに仲間や友達等として接すれば。さぞ、快さ気にも見える。
が、そういった本質的な部分は。きっと欲望で目の眩んだ男達には。興味もないか見えないか、だろうという事か。
そしてそれはどうやら――犬に対しても同じであるらしい。小娘、ましてミレーという立場の相手からの声に。中途半端に見えた欲望の気配が、一気に此方へ向いてきたのを感じるが。
あからさまな害意を孕んで伸ばされる手が、懸案の胸部をひっ掴む事に。ますます、不本意な気分にもなってしまえば。

――――次の瞬間。男は苦痛の声をあげた。
引き寄せられて当然詰まる距離に合わせ。犬は片足を上げ、また下ろし。
難い金属の仕込まれた靴底で、男の足の甲をしこたま踏ん付けてやったのである。
ぐりぐりとそれはもう容赦なく、どうせ華奢だと思われているであろう体重を掛けてやりつつ…色めきだつ、別の男達には。

 「 …と。人様の持ち物に、ロハで手ぇ出すんじゃないって な。
 こちとら飼い犬――宮仕えの身って奴だからさ。 …えらーい人、わるーい大人…敵に回すと怖いぞ ぅ?」

にまり。犬歯を剥き笑ってみせた。顎を突き出すようにすれば、犬が首輪をしている事――言葉通り。王城か、貴族家かに。仕えている証拠。
先ず物理的な力で、気勢を削いでおいてから。何か有ったら後が怖い、そんな背景的な脅し文句。
……などという最低限の暴力で、男達が退散してくれると良いのだが。何せあまり大立ち回りになったりすると。後で、修繕費とかが怖い。
そして勿論…何だか眼をキラキラさせている風に見えなくもない少女を。巻き込む可能性も減らせるのだし。

ネルフィナ > 『ぎぁぁあぁあぁあああッ!?』「きゃーっ♡」
『て、てめぇ、いきなり何してんだコラァッ!?』『―――ッ! く、っそ、飼い犬かよ……ッ』『……ッチ、行くぞ』

野太い悲鳴と黄色い歓声が同時に響く。
美少女二人とチンピラ三人の大立ち回りという最高の見世物を期待して、往来の人目が一気に集中し、真っ赤になって激昂した男が振り上げた拳を叩き込む直前に乱れた襟から覗く首輪に気付く。
さして上等な成ではないが、儚げな肢体と金瞳の愛らしさはミレーと言えども二束三文で手に入れられる物では無い。その細首に光る首輪は彼女が奴隷身分であると示すと同時、十分な財力を持つ大物が飼い主としてその後ろに存在する事も示していて、ゴロツキが気軽に手を出せる範疇を越えていた。
忌々しげな舌打ちを残し、しこたま足を痛めつけられた一人に肩を貸し、にやにや笑いの観衆に『見世物じゃねぇぞゴラァ!!』と分かりやすい遠吠えを残してゴロツキABCは裏路地へと消えていった。実に潔い。

『おー、犬の嬢ちゃん鮮やかなモンだなぁ』『ちっ、鮮やかすぎて賭けるヒマすらねぇじゃねぇか』『いや、見事見事』

見るからに質の悪そうなゴロツキを、成人したかしてないかという少女が見事に追い払って見せたのだ。その小気味良い顛末に観衆は拍手を送り、小さな勇者を労って

「―――――すきっ♡」

獣耳の頭部はぼふんっとたわわな柔肉に包み込まれる。
接近の気配さえ感じさせぬ達人の縮地。
とんでもない柔らかさと、それに反する弾力。
そして何より夏の熱気に汗を溜め込む豊乳の谷間が醸す、濃厚な雌フェロモンが、柑橘めいて甘酸っぱい匂いとなって狼少女の肺腑に雪崩れ込む。
まあ、感極まったネルフィナが勢いのままに抱きついたというだけの話である。

ロロ > 「――ふぃー。…刃物出さなかっただけ、感謝して欲しいンだけど ね」

元来犬は得物、というか暗器持ちである。仮に相手がもっと腕の立つプロなりだったとすれば、其方を抜かざるを得なかったかもしれないが。
幸いチンピラは何処まで行っても、三下止まりであったらしい。
台詞から何からテンプレ通りの反応を残し、すごすごと彼等が退散していけば。夕暮れ時の往来という事も有り、彼方此方から声の掛かるのが。恥ずかしいというか何というか。
一般の王国民から向けられる、肯定的で陽的な反応というのは。それこそ奴隷扱いされて当たり前、のような感覚で育ってきた身の上では。今も到底慣れられそうになく。へたんと頭上の耳を倒し気味にしつつ…さて。
そういえば、渦中にあった少女はどうしたかと。あわよくばさっさと逃げるなり、安全確保してくれていると良いのだがと見回そうとして。

 「ぉっ、……ぬぁ――!?」

恐るべし。ひょっとするとこちらの少女の方が。先程の連中よりも余程、良い動きをしているのではないか?…と。
今になって妙な形で、実感する事になった。
そこそこ空いていた筈の距離が。犬にも気取れないまま、何時の間にか。すっかり詰められてしまっており、そのまま抱き付かれたのだ。
途端――目眩がしたというのは。決して大袈裟ではない。元より嗅覚が強い、犬寄りのミレーである。
抱擁されて至近距離で嗅がされる少女の…いや、女の、としか言い表せない芳香は。素面で受け止めるには正直。強過ぎる物だったのだから。
堪らず手を振るようにして、周囲に助けを求めようともするのだが。見守る人達からすると、助けられた側が、助けた側に抱き付いているのだから。何とも微笑ましい光景であると、生暖かく見守るのみ。
やむなく密着した隙間に手を挿し入れて、どうにか引き剥がしたいのだが。柔らかくもみっしりと詰まった胸の重さと…そして。触れられて始めて気が付く、相手の体幹の良さも。なかなか距離を空けさせてくれそうになく。
お0影でいつまで経っても少女の体臭か…それ以上の何かに囚われたままだ。多分彼方が離してくれない限り延々と。

 「ちょっ、待、ま――ぅぉ…ぅ…!?苦しっ…てば…!」

ネルフィナ > むぎぅぅぅぅううっ♡
歓喜の抱擁は力強くも柔らかく、甘ったるい少女の体臭を夏の日差しにしっとり火照る体温と共に犬耳娘に染み込ませる。
その最中、灰色髪のつむじに埋めた小鼻がくんくんすんすん少女の匂いを胸いっぱいに吸い込んだりもしていた。
ギャラリーからの口々の褒め言葉ではにかむように伏せていた可愛らしい獣耳にはどさくさまぎれの甘噛みまで加える確信犯。
乳に溺れて助けを求める細腕のSOSも、美少女二人の百合百合しいハグに鼻の下を伸ばすやら微笑ましげに目元を緩めるやらで流される。
そうして小躯のコンパクトな抱き心地をがっつりしっかり味わったふたなり娘は

「っぷはぁ、たんのーしたぁ♡ ―――あ、違くて、助けてくれてありがとぉ♡ ウチ、むっちゃ怖かったよぉ♡(大嘘)」

乳肉による窒息を伴う抱擁を解いても、灰色髪のうなじに回した双腕はそのままに、ちゅっ♡ ちゅむっ♡ ちゅっ♡
この辺までは窮地を救われた乙女の反応として許されようという感謝のキス雨を犬耳少女に捧げ降らした。
唇そばの実に際どい位置にまでリップグロスに艶めく唇を寄せたのは、彼女の性癖を確認するための物。
同性愛に理解の無い故国カスケードの友人たちは、この辺りで若干ヒいてネルフィナを落ち込ませた物だ。しかし王都なら、性モラルの乱れに乱れた王都であれば結構イケるんじゃなかろうか! そんな欲望の滲むお礼のキス。なんかもう字面からしておかしい。

ロロ > 犬の信条はスピードだ。駆け回り撹乱し、予測を外させ機先を制し、反撃を貰わないように立ち回る。
――なので。実の所それ以外はからっきし、こうやって組み付かれてしまうと、長所が殺されロクに対応出来なくなってしまうのである。
これが先程の男達でなくて良かったというのは確かなのだが。寧ろ素人連中よりも、この、何やら思ったよりも何かを秘めているらしい少女の方が。犬にとっては余程厄介だ。
力で振り解けないというのは勿論の事。仮にも被害者に対し、無碍な素振りなど出来無いという常識的な判断も有る。
ついでに周囲のギャラリーからしてみると、百合の間に入る者は許されざる、とでも本気で思っているのだろうか?何処までも見守るのみだ。というか、見せ物として楽しみだしている者すら。居るようなのは気のせいか。

「 っは、ぁの、ぁ…ぁもう、もぅっ…!? ちょぃ落ち着――っあ、ひゃっん!? ぃま――のくすぐったい てば、ぁ――」

お陰ですっかり孤立無援。というか本当に、百合百合しい…というべき光景が。拡がっているのでないかと思えてしまう。
何せ抱き締められていたかと思えば今度は。露骨に呼吸で頭やら耳やら擽られるわ、ますますがっちりと抱擁もといホールドされるわ。
その状態で、何ぞの小説の中でしか無さそうな、救出されたヒロインによるキス――めいた口付けすら。それも一つでなく幾つも降り注ぐ。
伏せて守るにも似た体勢だった犬耳も。物理攻撃に対しては無力というか、寧ろ弱点。甘く食まれた拍子、びくんと抱かれた首筋から背筋へと。身震いが走り抜けていく。
淡く震える唇は。さんざっぱらフェロモン臭を嗅がされ続け。人間よりも遙かに、それに左右されてしまうからであり。
その直ぐ傍らへすらも触れるか、掠めるか――といった口付けの気配に。はぁ…と漏れた吐息は。きっと犬自身が思っているよりもずっと。色めいてしまうのだろう。

別に異性でも同性でも、其処は気にしないというか、気にする余裕も無いのか。
更にキスが一つ増やされると、そのまま軽く膝から力が抜け、軽く少女の方へ体重を預けてしまう。――より胴体が密着する。
比較されるのがやむなしであろう胸元から、装飾だろうか?微かな硬さを感じる腹部から…その、ずっと下にいたるまで。

ネルフィナ > どさまぎの耳食みに対する少女の反応は実にヤバい代物だった。
先程の物騒な雰囲気とのギャップがちんぽに響く。もう俄然ヤりたくなる♡ もうどんな手を使ってもパコろう♡♡ えっちの際にはこの可愛い犬耳だけでイカせてやるんだからぁ♡♡♡
ピンクの脳は微笑ましいハグの最中に不穏な決意をがっつり固めた。恩人に対して何たる事かと言われそうだがそうじゃない。これはお礼だ。『ウチの身体がお礼だヨ♡』的なアレなのだ!♡
こんな事もあろうかと、常日頃から懐に忍ばせたお師様手製の劇エロ媚毒を用いれば……と、ますます犯罪的な思考を回していたのだけれども

「――――お?♡」

これ、イケるのでは?
なんか身体がふにゃんとしてるし、吐き出す吐息も妙にエロいし、あ、ヤベ、待って待ってまだ早いっまだ早いからっ!
お、おごそかに、おごそかにだよぉぉお……っ!!
秘蔵の粉薬を用いるまでもなくヤれそうな風情を醸し始めた犬耳少女に、むくむくむくっとミニスカの股間が膨らみ始める。
密着する少女には鎌首を擡げ始めた暴れん坊の、滾りに滾る凶悪なまでの劣情までもが感じ取れたかも知れない。
しかし、それも一瞬――――というには結構な時間を要したが、気の循環も伴う呼吸法によって強引に下のネルフィナを落ち着かせ

「ね、お礼、させてよ♡ ほら、きゅーちを救ってもらったオトメとしてはさぁ、やっぱお礼の一つもしないと、あー、ジンギニモトル? まあ、いいや、こっちこっち♡」

確認の意味も込め、手繋ぎどころか折れてしまいそうに細い腰に腕を回して抱き寄せて、ふにゃつく小躯に肩を貸す様な風情で路地裏へ。
ネルフィナはここしばらくの探索で既に把握しているのだ。
こんな感じの路地をこんな風に進んでいけば――――ほぉら、おあつらえ向きの建物が♡
そこは扉を彩るショッキングピンクもいかがわしい、連れ込み宿であった。

ロロ > 油断した。本当に危険なのはチンピラ共ではない、この少女だったのだ。
――いや。別に王国の平和を脅かすテロリストだとか、最近噂の旅団たとか、そういうマクロな話ではないと思う。
どこまでもミクロに個人レベルで、その上で悪意や敵意が有る訳でもなく。完全に好意や善意…けれどだからこそ。犬にとってもまるで想定出来ない危機に陥っていた。
寧ろこれで少女が、『さぁこの媚薬を飲ませたり嗅がせたりしてやるぜーっ』という怪しい素振りを見せていたのなら。きちんと対応出来たのだが。
逆にそういった下心抜きで抱き付かれた上、恐らく意図してではない状態で、ヒトを上回る嗅覚からフェロモンをたっぷり浴びせかけられてしまった。
途中から下心の有りそうな素振りを見せてきたようではあるのだが。その頃になってしまうと時既に遅しという奴である。
ふにゃりと足元が覚束無くなりそうな。こんな時に奴隷の性が引っ張り戻されてしまうのは。大変に宜しくない…人目が、山程有るのだから。
そうは思っているものの、此処までくるとそう簡単には、この空気(文字通り)から抜け出せそうにない。
凭り掛かってしまった事で再度、乳房の谷間から目に見えない霧のように沸き上がる、一際濃い少女の芳香に飲まれてしまい。一層くらくらと。
ぴくりとまた身震いし。改めて顔を上げてみせると、少女へ向ける犬の眼差しは。そろそろ泣きそうな…とすら言える物。
そんな状態で何事か、口を開こうとしたのだが。

 「―――― っわ。わ、わ…っ…!?」

圧される。圧しが強過ぎる。矢継ぎ早の言葉に、腰を抱く腕の妙な強さに、物理的にすら押されるようにして。見物客達の目が集う大通りを外れたのは良いのだが。
その侭少女の歩みはどんどんと平民地区の裏側へ、正直この時間帯では怪しい界隈へ……更に。
魔法仕掛けで油要らずの照明を、どぎついピンク色で灯し続ける建物に。気が付けば何時の間にか、という勢いで足を踏み入れてしまった。
べろりと分厚い目隠しのような幕を潜り。此処まで来たのならもう…もし、酔狂な見物客が追い掛けてきていたとしても。見られる事はないだろうと確信出来る。
――其処まできて。何処かまだ息の荒いままの犬は。少女の肩に、軽く頭をもたせかけるようにして。斜め下から見上げてみせた。

 「はぁ…ぁーっ……ちょっと、ヤバっ …――ぁ…アンタさ。 …本当に素人? それに――ちょっと触っちゃった。本当に、…女?」

どうやら。少女が頑張って瞬時に引っ込めた硬さだが。犬はしっかり気付いていたらしい。
…まぁその声はあくまでも、問い掛けめいた物でしかなく。嫌悪感のような物は含まれていない。というか寧ろ。息も荒いし頬も赤いしと。解っていて、この建物にまで付き合った…そんな風。

ネルフィナ > 「はっ、お、ぉぉうぅ……っ♡♡」

ヤバすぎる。
もうこれ絶対まんこびしょびしょでしょという状態になったワンコが、弱々しく向ける上目遣い。先日、王都に来て始めて出来た友人のお尻を叩いていた時に感じた悦楽と同様の物が、びりびりびりっと背筋を這い上がる。
一気に海綿体へと雪崩れ込む血流に、大慌てで深呼吸するハメになった。
は、早めにどっか連れ込んでおまんこしなくてはっ♡♡

「だいじょーぶだいじょーぶっ♡ ヘンなコトしないからっ!♡ お、お礼っ!♡ お礼するだけだからッ!!♡♡」

きらっきらの黒瞳の中央に、はっきりと幻視出来るハートマークに説得力は皆無である。
なおも何やら言い募るのを聞こえないフリしていらっしゃいませ。

「お兄さん部屋部屋《ご宿泊》っ♡ はいお金っ♡ 3階の奥ねっ!♡♡」

20にも満たぬ小娘二人、しかもすこぶるつきの美少女達が、仲良しというにも無理のある密着状態で店に訪れ、実に手早くチェックインの処理を済ませて部屋へと向かう。
アホの子みたいに口を開いて見送った店員が我に返った頃にはがちゃん♡
もう逃げられないゾ☆
というネルフィナの邪な思考を代弁するかに重々しい施錠音が響き、ダブルサイズのベッド以外は清々しいまでに何も無い密室に美少女が二人きり♡

「………………、……………………ッ!」

移動の途中、階段を登っている辺りからもう押さえきれなくなった逸物が歪な膨らみを形成するプリーツスカート。ホックを外し、ファスナーを降ろした所で若干の逡巡を見せつつも、ええいとばかり下着もろとも引き下ろす。
黒色のクロッチとの間にねとぉ…っと糸を張る愛液まみれのパイパンまんこ――――よりもやはり、ばるんっと跳ね起きへそピに亀頭を叩きつける怒張にこそ目が向こう。
長さは20cm、太さは4.5cm。
お師様のデカチンしか知らないネルフィナ的には然程大きいとも思えぬのだけれど、童貞を奪ってくれた少女が言うには十分すぎるデカちんぽ。
半分程白皮を被ったままのシャイな亀頭は、オトコになった今とて初々しい真っピンク。
びきびきの血管をビク付かせる肉幹もUV対策ばっちりな白肌なのだが、プリーツの裏地にがっつりと粘液を染み込ませる程に溢れるカウパーは、生で突っ込まれたら孕むヤツだと犬耳少女の嗅覚に突き刺さる。