2023/08/05 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にシァ・フゥさんが現れました。
■シァ・フゥ >
大通りへ向かう人達の往来が伺える橋を遠目に、整備された穏やかな流れの川を側に面する、喫茶店の屋外席。
朝という時間帯や他の建築物の陰に面する位置取り、水流が運ぶ空気のおかげもあってか暑さは随分とマシだ。
其処な木目の艷やかな机と椅子に陣取って珈琲を前にして新聞広げるド派手頭。
「ふぅ~ん……」
何処そこで何が起きたの、
何処そこで何が流行りだの、
記事に目線を滑らせている。
少しでも暑さを逃れるため、と、朝ごはんのため、
人入りは段々増えてくるし席はどんどん埋まっていく。
もしかしたらご相席をお願いするかも……
と、人入りを見た店員さんがお一人様のお客に声を掛けていくので、
はいどぉぞぉ~。
何て、気の抜けた返事を返しながらまた新聞を捲り珈琲を一口啜る。
■シァ・フゥ >
新聞をぺらりぺらりと捲っていったあとには新聞折り畳んで机の端に置いておく。
手荷物の帆布鞄は椅子のすぐそばに置いてあり其処から手帳を取り出して本日付けの項を開いた。
「今日は予約無しと……」
正確には今日も予約無し、否、常連さんが居ないわけではないがしかし少ない。
薬の手配や按摩・鍼治療を実施する予定がない。
果実水や果実氷や果実酒などなどなどの売れ行きはとっても好評ではあるが……
以外が売れ行き宜しくないというのが実情である。
「店どうすっかな……」
開けるべきか、どうするべきか。急病でどうのというのは医者の領分故自分には関係ないし暑いし云々。
頬杖ついて溜息ついて珈琲をまた一口含み。
「あ。おかわりください」
追加注文。
■シァ・フゥ >
珈琲とモーニングだけで長く長くグダグダと粘るわけにもいかない。
追加はもうちょっとばかり時間を掛けたがそれも飲み干すと席を立った。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からシァ・フゥさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にヴァジュさんが現れました。
■ヴァジュ > 【待ち合わせ待機中】
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にヨハンさんが現れました。
■ヴァジュ > 冒険者ギルドの奥、裏手に抜ける扉を出ると結構広い修練場。
地面は土で、大体半分に分けらている。
片方は遠距離用の場所、的などがありそれに対して弓や投擲武器、魔法を撃っている人間が数人。
もう片方は近接向けなのか、数人の戦士などが近接武器片手に模擬戦を行ていて。
ヴァジュが借りたのは、近接側の方を豪快に全部借りたらしい。
「ヨハン、此処で手合わせだゾ。
ルールは殺さない程度なら当ててもいいだロ、致命傷のなる所に魔法の鱗作るからナ、一回ならそれで防げるし壊せても弱まるだロ。
先に致命傷になる所の鱗壊したら勝ちでどうダ?」
すたすたと歩いて、修練場にいた冒険者に声を掛け、場所を開けて貰い。
一定の位置まで歩いた後で、ぐるぅと吠え、ガチっと牙を鳴らすと。
ヴァジュとヨハンの体の致命傷と思われる位置…心臓に一枚、腹部に一枚、額の前に一枚…に氷の鱗ができていく。
これのどれかを割ったら、わった方の勝ちでどうかという問いかけ。
「分かりやすいと思うけド、これでいいカ?」
■ヨハン > 修練場はよくヨハンは利用している。鍛錬する場所はどこにあっても事欠かない。
運が良ければ、動きの良い人の姿を見られたり、見たことがない戦い方をする人を見られるからだ。
といっても、今はそういう人たちを遠ざけての実質な決闘を行うわけだが。
「うん、わかったよ。よろしく頼むね。
ルールもOK。要は相手の本気を引き出させた方が勝ちって事ね」
ルールを聞きながら、何度か頷いた後。ともに一定の位置で止まって。
同時に、彼女によってつけられた氷の鱗二機がついて、瞬きを何度もして。
そっとその鱗に手を触れた後。
「すっげぇカッコイイ!!これ魔法なの!?
いいよいいよ!これすごくいい!アクセサリーとかにもしたい!」
なんてはしゃぎながら、問いかけには何度もうなずいた後。
スッ……と剣を手に持つ。キラキラした目と表情はそのまま―――そこに、戦意と高揚が合わさって。
凶悪ともいえるぐらいの顔つきへと変わっていく。
「合図、お願いしていいかな?」
■ヴァジュ > 「単純な方が戦いやすいからナ」
ルールにOKを貰えれば、こくこくと頷いて。
浮かべた氷の鱗に喜ぶヨハンを見て。
「そうカ?、そうだロウ!
本来はこれでスケイルメイルを作るんだけどナ、応用でこういう風にもできるんダ」
小さめの胸を張ってふんすと息を吹きだして。
ヨハンに告げられた合図という言葉に対して。
「それじゃこれをはじいて落ちたら開始ダ」
そう告げると小袋からコインを一枚指ではじく。
コインをはじいた後で、上半身を曲げ、地に手を付ける。
地につけた手の爪が伸びて刃の様に変化し、上半身を曲げた分上がった尻から伸びる尻尾が見える。
尻尾は思ったより長く、其の姿勢でも十分地面に届く長さで…嬉しそうにぴたん、ぴたんと尻尾が地面に当たって。
「イクゾ!」
コインが地面に当たった瞬間に、獣の様に地を蹴る。
一気に距離を詰めて、右手の爪で切りかかる。
同時にそれの影から尻尾が伸び、弾いても避けても追撃を行えるようにと動く。
■ヨハン > 「そうだね、シンプルなのは好きだよ」
頷いている彼女の姿。そして互いに臨戦態勢になりつつも。
やはり、お互いの胸の内は話せるのなら話そう。実際これがカッコイイと言わざるを得ないのだから。
「これでメイルを!?フルプレートアーマーっぽくも出来るの!?
後で剃れも教えて欲しいな!たくさんたくさん、カッコイイのを見せて欲しい!」
胸を見せつけるように張る彼女を見ながら、少年のような顔でそう言いつつ。
しかし、すでに準備万端の上体でここに臨んでいる。彼女が動き出せば、こちらもまた構えを取り。
「了解―――シィッ!」
コインが落ちた瞬間に、こちらへと迫る彼女――いや、人の姿を下竜。
それに対して、人の剣士は……一歩、前へと鋭く踏み込む。
切りかかった爪に対して、シールドで受け流すように横に当てつつ、追撃の尻尾を剣の腹で叩き、軌道を逸らして。
爪は強い体幹を備えるであろう彼女の場合は直接自分も強く踏み込む必要があった。
逆に尻尾は、鋭いがそれでもしなりやすいからこそ、剣によって弾きやすい。
その両腕の動作を行った後にヨハンがとる行動は、踏み込んだ脚、そこからさらに、真正面から彼女の身体へとぶつかっていく。
単純なタックル。だが、これは手合わせであり、自分の目的は彼女の力と耐久性を見たいからこそ。
避けるか、それとも力で受け止めるか。どんな対応をする?
「でぇい!」
■ヴァジュ > 「いいゾ、そういうのもできるからナ!
ヨハンの格好いいと同じかは分からないけどナ」
うんうんと嬉しそうに頷いて。
開始と同時に、飛び込んだ此方の爪を流され。
尻尾を弾かれて、体格に勝るヨハンの体当たりを見て、にやりと口角を上げる。
単純が戦いやすいと言い切る思考の持ち主、此処で選ぶのも単純な行動。
体格差を埋める一手を使っていくのだ。
何よりヨハンは人型をした此方の、人ではない戦いを望んでいそうなのだから。
だから、人にない行動を見せていく。
響くのは、バサリ、という羽ばたきの音…体格に比して小さい翼は本来であればできて滑空程度。
だが、竜の持つ翼は魔力を纏い、その体を浮かせ速度を上げる。
体格差を埋めるために、羽ばたきを推力として此方も体を押し当て…一瞬の均衡の後で尻尾で地面をたたいてヨハンとの軸をずらし。
そのまま、反転しながら地面へと降り立ち、最初と似た構えで地面に沈み込む。
「楽しいナ、ヨハンッ!」
嬉しそうに、まるで今度はヨハンからの番だと言うように、一瞬待ちながら叫びをあげる。
■ヨハン > 「そこはいいんだよ!氷でできた鎧って言うのだけでロマンがあるからね!」
笑いながらそう言いつつ、彼女が飛び上がったのを見上げる。
やはりあの翼は伊達ではなかった。飛び上がり、浮かび、こちらの力を利用して逆に距離を取る。
あぁそうだ、こういう戦いの経験をしたかったんだ、僕は。
地面に降り立った彼女が、こちらへと声をかけるのと同時に、剣士は既に走り出していた。
「あぁ、そうだねっ!」
軽く跳躍と同時に、上から剣を突き立てるように。
直撃すれば、身体を貫きかねない、体重と重力を籠めた突き刺しの一撃。
受け止めても避けても、すぐに次の手は考えてある。
受け止める、流すなどすればそのまま足払いへと仕掛けて、格闘戦へと入り。
避けられれば、その方向にナイフを1本投げて、距離を詰めようと走る。
どちらにせよ、互いのレンジは得物の差こそあれど、接近戦しかできない。
彼女は遠距離手段も持つだろうが―――それはしない。そう信じているから。
ならば自分は、剣士として彼女と相対するだけだ。
「おぉぉっ!」
■ヴァジュ > 「浪漫カ、私は普段から使う魔法だからナ、これ自体にそう感じはしないガ。
浪漫は大事なのは知ってるゾ、感じると興奮するし嬉しいものナッ」
ヨハンの体当たりの力を流しつつの着地。
待つまでもなく、すぐさま向かってくる相手に笑みを深め、楽しそうに喉奥を鳴らして。
跳躍からの剣による下突き。
体重が載った一撃を受ければ大きなダメージになるだろう。
煌めく剣の輝きが降ってくるのに対して、伸ばした爪を剣の横腹に叩きつけて、攻撃を逸らす。
着地と同時にヨハンから繰り出される足払い、相手の希望は近距離戦だ、此方もそれが得意だし楽しい。
だからその希望に乗っかろう。
足払いに対し、それと相打ちになる様に尻尾を振るう。
鍛えられた男の足と、小さいとはいえ竜の尾がぶつかり、弾かれ合って。
目の前、と言う位置で互いの視線があえば、楽しそうな笑顔を向けて。
「この距離ガ、一番だナッ」
足と尾がぶつかり合う中で、身体を落とし体制を整えると。
小ぶりな動きで伸ばした爪を揃えたままに、相手の腹に向かって腕を突き出す。
動物ではほぼ見ない、爪での刺突。
四つん這いという姿勢から放たれるそれは、普通の獣は使わず。
人では体制と力が入りづらいという問題で、使い物にならない、という攻撃の一種。
人の柔軟さと、竜の力と部位を持つからの、攻撃の一つだろう。
■ヨハン > 「そう、だね。浪漫、あぁ僕は浪漫を追い求めているんだ。
そうでなくても、キミみたいな綺麗で、そして強い人と戦えることも僕には浪漫さ!
さぁ、もっと見せて欲しい!僕に学ばせてほしい!僕にもっと、強さを教えて欲しい!」
相打ちになる尻尾。小さいとはいえ、肉密度の高いそれとかち合う足。
ビリビリと、正面から当たり合えば僅かに空気を揺らして。
互いの体幹、種族から来るその筋力の高さ。やはりパワーは自分より彼女の方が高いと感じる。
―――だからどうした。
「まだまだっ!」
そう叫びながら、爪での刺突の、さらに獣のような重心の低さ。
後ろに下がりつつ、攻撃に対しての対応は非常に難しいと言えるだろう。
とはいえ、それでも足元を狙ってくるさらに低い攻撃ではないのなら剣を逆手二持ち、捌いていく。カキン、カキンと甲高い爪と金属の音が響き渡るだろう。
白熱した他界の高揚感。ヨハンはそれに身を任せている。完全に、ハイになっているような顔で。
それは彼女もまた同じなのだろう。その笑顔に、さらにヨハンは嬉しい気持ちが芽生えていく。
そうだ。もっともっと……そう願うが。
「これで、どうっ!?」
おそらくは次の攻撃で決まる。それは互いに同様だ。ならば、最大限の一撃を。
小盾を投げ、一瞬だけヴァジュの視界を塞ぎ―――剣を上段に振りかぶり。
一気に振り落として――――。
■ヴァジュ > 決戦ダイス [1d6→4=4]
■ヨハン > [1d6→4=4]