2023/06/27 のログ
ご案内:「戦火のタナール(過激描写注意)」にネロさんが現れました。
ネロ >  
煌々と戦火が夜の闇を照らす、タナール砦
ばさりばさりと、使い魔の大蝙蝠を椅子変わりにふんぞり返る魔王の娘の姿

性格が悪く、口も悪く、我儘で横暴
魔族の領内ではそういったことで名が売れる、そんな魔王の娘は、大変不機嫌そうな表情を浮かべている

ネロの足元には何者かの遺骸が転がり、足蹴にされていた

「このウジムシ…。アタシのところまで雑兵を通すなんて、お肌に傷がついたらどうするつもり?」

剣呑な空気の中、遺骸となっているのは人間ではなく、同胞たる魔族の将の一人
決死の覚悟で刺し違えんと突っ込んできた人間の兵を止められなかった──その罪と咎められ、その場でネロによって処刑が下されたのだった

ネロ >  
「見るのもイヤ!この役立たずをさっさとどこかに捨ててきなさい!」

そう吐き捨て、人間の軍が撤退を始めている様子を遠目に睨みつける

「さっさと蹴散らして帰るつもりだったのに。
 余計な抵抗なんかするもんだから、湯浴みの時間が遅れちゃうじゃない」

ぶつぶつと愚痴を零す様子を遠巻きに見る配下達
八つ当たりが飛んできそう、という理由で近づける者はおらず
その横暴を咎める者もまたいないのだった

そして大勢が決したならば、さっさと帰る支度を整えなければ余計にへそを曲げてしまうのも明らかで
配下の魔物達はある意味で戦闘中よりも気を張らねばならない状態である

ご案内:「戦火のタナール(過激描写注意)」にボルフライさんが現れました。
ボルフライ > 慌てふためくように敗走していく人間の軍勢。
その人ごみを尻目にタナールへ向かう一人の姿があった。
人間たちも目の前に現れた巨躯の異質な存在に悲鳴を上げつつも、もはや歯向かう気力もなく避けるようにしてタナールを離れていく。

「獲物としては及第点だな」

砦を眺めながらにやりと不敵な笑みを浮かべてつぶやく男。
その視線はまだ遥か先にいる騒がしい魔王の娘を見抜くような鋭い視線で。
己の存在感やら気配、殺気など微塵も隠すことなくタナールへ向かっていく。

やがて魔王の娘の配下たちにも気づかれ取り囲まれるが、そんな彼らもものの数秒で討ち捨てられてしまった。

「乳臭いと思えば魔王のガキが魔王の真似事か?」

よく通る声でわかりやすいくらいの挑発をして笑う大男。
異質な魔力を垂れ流しにする人とも魔とも違う存在であり、みてくれは蛮族の長。
逞しい体躯をしていても乱雑な着衣や言葉遣いに不躾な態度は、彼女に明確な不快感を与えるだろう。

ネロ >  
「……?」

終戦の雰囲気漂う砦に近づく殺気
それに気づかぬ理由もなく──

「行ってきなさい。ヘンなヤツだったら同族で叩きのめしちゃって構わないから」

そう配下に命令をすれば、砦へと近づく気配に向かい大勢の魔物達がぞろぞろと砦を出ていく

──数刻

その報告しに戻る魔物は一匹もおらず、変わりに現れたのは…巨躯の男

「アンタ誰?っていうか、ほんと役に立たない奴らね…」

討ち死にしただろう配下に唾棄するようなぼやきを零しつつ、やや気だるげにその男を見据える

「失礼ねアンタ。あたしが誰かわかってんの?
 魔王の真似ごとも何も、腑抜けて人間なんかに砦を譲ってる魔王どもの変わりにあたしが暇潰しがてら人間を殺してあげてるのよ?」

大蝙蝠に腰掛けたまま脚を組み上げ、飽くまでも高圧的
不躾な言葉やその不遜に見える態度に明らかな不快な表情を浮かべ、雰囲気は、一触即発──