2022/06/13 のログ
■ルヴィエラ > (――出産を終えた娘の身体と心を、刻印が治癒していく。
されど、例え其れが完遂されても、この夜の記憶が無かった事に為る訳では無い
孕む事を、育む事を、産む事を、覚えて仕舞った其の身体が、元には戻らぬ
その予感はきっと、娘の子宮にも表れている筈だ
熱が引いて行かない、快楽が、ずっと蔓延った儘となって居る。
発情とは又違う、与えられた絶頂が、残り続けているかの感覚が
きっと、暫くの間、娘の身を苛む事と為る筈だ
過剰に刻印を酷使した事で、変えられた娘の胎の中も乱される筈だ
落ち着くまでは、きっと、時間が掛かる。)
「――――――……少しばかり準備をさせて居るのでね。
今は、少々騒がしいが…なに、子供とは、そう言う物さ。」
(無論、産み落とされた赤子を放って置く訳は無い。
何らかの処遇は此方で肖ると、其れだけは伝えておきながら
ただ呼吸だけを必死につなぎ、僅か足りとも動く気配の無い娘の視線だけが
此方を見上げているのに気付けば、ふ、と微笑み。)
「―――数日、私の元で休むと良い。
学院には話をしている。 何れにしても、そう直ぐには動けまい。
身体が癒えたら、また此処に返してあげよう。」
(――一応の、責任の取り方。 事後保障、と言う所。
片眼を瞑り、こんな時に、茶目っ気を見せながら其の目元を撫ぜては
唇ではなく、其の頬に、額に、口付けを
情欲と悦を与えるのではなく――休息と安堵を、与える為に)。
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 貴賓室(過激描写注意)」からマツリカさんが去りました。
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 貴賓室(過激描写注意)」からルヴィエラさんが去りました。
ご案内:「◆タナール砦(過激描写注意)」にグラウ・ブレックさんが現れました。
■グラウ・ブレック > うぞうぞと、またも争いの起きたらしい砦の近くに赤い水たまりのようなものが蠢いている
敢えて、弱そうな魔物がさ迷っているように擬態している、スライムである
戦乱というのは、このスライムにとって都合がいい
人一人や二人一時的に消えても、気にされることが無いからだ
内蔵する力自体は強大だが、このスライムが望むのは殺戮などではない
ただ単に、充足感を得るための餌を求めているだけだ
それ故に捕らわれた者も快楽を与えるだけ与えて開放することがほとんど
そんな、魔物としては落第ともいえるスライムは…
戦いや、なにがしかの出来事が終わったとはいえ…今からまた餌を探し求めるのも効率が悪いと判断し
砦の入り口…どちらが今砦を占拠しているかなどわからないが、多く人が通る場所を選んで…
赤褐色の体を、透明な水のようにして地面と同化し
おいしそうな相手が現れれば、瞬時に襲い掛かる算段でじ、と身を潜めた。
勿論、魔族やカンのいい人間ならば気づかれる可能性もあるが、その時はその時だ
獲物を待つクモのように、微動だにせずその場に蟠っていよう
ご案内:「◆タナール砦(過激描写注意)」にエスピーさんが現れました。
■エスピー > 反魔族勢力が優位に立っている時、この砦は配達人の取引先と成り得る──
当然だが戦闘ではなく、物資を運ぶ要員としてだ。
正規の兵士には正規の補給ルート、補給品が与えられるが、
例えば傭兵などの非正規戦闘員たちはその限りではない。
そんな者たちを相手に、純粋な補給物資から嗜好品まで届けるのが仕事。
戦場に出入りするのはあまりこちらの業界で好まれないが、
その分報酬は普通の仕事に比べてとびきり良い。
まあ、配達店に所属しているいち配達人には危険手当がつく程度だが……
ともあれ、危険手当めあてで砦への配達に立候補した女は、
ひと仕事終えて、砦を出ていくところ。
当然、付近に魔物が擬態して潜んでいる、などという想像力は働いておらず、
無事に仕事を終えた満足感で軽い足取りに鼻歌まじりである。
■グラウ・ブレック > あれも違うこれも違う、と
上を通る餌候補たちを品定めする魔物。
踏まれても、自然に跳ね上がることでただの水たまりだと誤認させながら待っていると
魔物にとっては…『おいしそう』な存在が上を通りかかるのを感じる
他に、敵意を向けてくるような存在も感じられず、絶好のチャンスだ
立候補したその配達屋が水たまりの上を通る瞬間
体積をごまかしていたスライムは、その液体状の体を伸ばし
地面の内に隠していた、自らの内へと取り込もうとする
空気こそ入れてはいるものの、地上から見ればただの水たまりにしか見えないその内は
全方向から餌を弄ぶための穴のようになっている
襲われた相手からすれば、いきなり落とし穴に落ちるようなものだろう
抵抗できなければ、そのまま…一瞬のうちに、その豊満な体は取り込まれることとなる
■エスピー > 危険手当には、その危険に応じた多寡があり、国内でも有数の危険地帯となりうるこの砦への配達は、
運ぶものや量にもよるが、ひと月の給料ぶんに及ぶこともある。
特に戦場の雲行きがあやしい時は猶更がだが……
さすがに、反魔族側が優勢な時以外は近寄らないようにしている。
それでも十分美味しい。思わず頬が緩んでしまうくらいには。
「おっと、気を抜いては駄目デスね。帰るまでが配達デスから」
気が抜けた顔でそんなことを呟き、軽く自分の頬を両手で挟むように叩く。
あるいは──
気の緩みを引き締めるのがあと、もう十秒早ければ、結果は変わっていたかも知れない。
突如。真下から意志を持つ粘液がその体を変形させ、女を呑み込んだ。
おんなはいっそ、ぽかんとした表情を浮かべている。
あまりに突然のことで、感情が浮かぶ暇すらなかったのだ。まさに、一瞬。
■グラウ・ブレック > 地上から見れば、急に女が地面に消えたようにも見えただろう
不幸にも、たまたま目を向けている者もおらず、また配達後であったため…
あの配達屋はもう帰路についた、と判断されるであろう状況
粘液の温度は丁度良く調整されており
運び屋にとっては、急に息ができるぬるま湯に全身浸かったような感覚か。
けれど、その粘液は決してリラックスさせるものではない
内部に完全に取り込んだとみるや、地上から見た状態は変わらないまま…
粘液が蠢き、女の扇情的な体に、衣装に次々に這い寄りその内へ侵入しようとしていく―――
ご案内:「◆タナール砦(過激描写注意)」からエスピーさんが去りました。
ご案内:「◆タナール砦(過激描写注意)」からグラウ・ブレックさんが去りました。