2022/05/13 のログ
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 貴賓室(過激描写注意)」にマツリカさんが現れました。
マツリカ > 噂では、王立コクマー・ラジエル学院には、一切内容の分からない授業が存在するらしい。
曰く、授業の開催は不定期かつ秘密裏に行われ、受講者も学院幹部による指名で決まる。
指名された受講者は参加の可否を問われるが、断った者は漏れなく悲惨な目に合うのだとか。
あからさまに如何わしいが、何もかもが不明な授業は、特別授業という呼称で密かに語られている。

――そして、少女は今、特別授業の受講者として、貴賓室に続く廊下を歩いていた。
学院幹部に書状で呼び出されたのが朝の事。出頭すると、受講を命じられたのだ。
万が一受講を拒否しようものなら、主人の評価を下げることも検討するとも暗に示されて。
仕方なしに頷いて、くれぐれも粗相のない様にと言い含められながら、扉の前までやってきた。

「――失礼いたします」

絢爛豪華な調度品を据え付けた一室は、学院への出資者等の上客を饗す為のもの。
秘密裏となるためか窓等の外を伺う為のものは一切なく、綺羅びやかな外壁は眩いばかり。

「……承知致しました。講師の方をお待ちしております」

学院幹部の言葉に頷くと、ソファに腰掛けて息を吐く。その間に幹部はこの部屋を出ていった。
その中央、講師と生徒の緊密な関係を促す、等という名目で配置された二人掛けのソファに腰掛けて。
しんと静まり返った部屋の中、ただ無言のままに時間だけがゆっくりと過ぎていく。

マツリカ > 静かな部屋の中、待てども待てども特別授業の講師がやってくる気配はない。
そのままただ時間が過ぎて、少女は待ちぼうけ。その内眠気がやってきて――。

ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 貴賓室(過激描写注意)」からマツリカさんが去りました。