2022/03/27 のログ
メイラ・ダンタリオ > とある貴族邸宅 清潔な牢獄

積まれた岩でもなければ苔むしてもいない
水音滴ることもなければ、そこは無音
出歩いてくる この牢獄に近づく音だけが聞こえるだろうか。

メイラは、腰にいつものニ刀を下げた姿
五指には黒鉄が覆う姿で、ギザ縁ロングスカートの黒いそれ

目の前の牢屋は視界すら限られている
覗き窓以外求めるものがない扉 繋がれた誰かに対し、メイラは食事を用意したそれ
所謂配膳の台車と共に訪れていた。

二刀をはずし、壁に立てかけたメイラ
丁寧に白ネクタイに身に着けるピンすら、袖口の裏に隠す。
人は、ほんの欠片で自害も鍵開けも成立させるものなのだ。

鍵束から カチリ と開けた場所には 繋がれし レチュア=ダフ がいる。
魔族でも簡単に解けないようにされた鎖は 太い 輪が太い
繋がれた枷も内側に革を張り付けた、抵抗による傷膿ができないようにされた代物

メイラは、たいして表情筋を動かさずに 口元にはギザ歯だけが見えた姿でコツリ コツリと目の前に行こうか
白ネクタイだけが色を違えた服装 胸下で腕を組んで繋がれたダフを見つめる。

「ごきげんよう ダフ。 お加減は如何?」

ダンタリオ家の牢獄 この清潔感から 察する者は察する部屋である。
何もない 何もないからこそ 目の前で会話も 食事も そしてそれ以外の何かも
楽しいと感じるか 嫌悪と感じるかでしかない。 

レチュア=ダフ > きれいすぎる部屋に気が狂わないようにと目を閉じて、意識を落としていたレチュアはゆっくりと目を覚ます

「ええ、いいお部屋に入れてもらえて、糞心地いいですわ」

動かないで体力を温存しながら、怒りを抑えた状態で声をかけられた少女は言葉を返す、
体力は温存していたからある、何とかして腕の拘束だけでも外し、
こいつを殴りたいと相手の持ち物に何かいい道具がないかと模索する
魔術の施されたもの、または細い金属、それぐらいでもあれば何とか拘束を外したり、根元から破壊することもできると必死に探す

みつからず、ただ部屋の清潔さと相手の用意周到さに打ちひしがれ、どんどん怒りで頭が働かなくなっていく

「早くこの拘束、解いてくださる?レディにこういう拘束は持てませんわよ?」

せめてもの抵抗に相手に悪口を言いながら唾を吐く
そのせいでのどの渇きが加速し、喉がじんじんといたくなる、
その痛みも怒りにつながって相手をにらむ

メイラ・ダンタリオ > 見ての通り、メイラ自身 ダフに対する熱意はさほどない
ただ、その敵意 メイラ自身 同じ土を踏む者からの圧倒的な敵意
これには、笑みを浮かべていた。 赤い瞳 三日月型の口元 立ち並ぶギザ歯はギザギザを描く

「それは結構 わたくしを殺しかけただけはありますわね ダフ。」

名前ではなく家名で呼ぶ辺り 個人への尊重が薄く 個人を認める部位が薄い
そんなメイラでも、その敵意あるレチュアに対するそれは好意的に映っている。

「ただの雌豚に用なんてありませんもの 便器の価値すらありませんわ。」

ひどく否定的で 酷い物言い
編み込みの三つ編みを、指先でくるりくるりと弄びながらメイラは会話を続けるだろうか
持ってきている食事があるものの 今だ敵意は濃く、心は折れ曲がらない

「雷による火傷 鉄槍の惨禍による裂傷 今はすっかりふさがりましたけれど
 わたくしにああもやった貴女なら優秀な子も産めるし、貴女自身、きっと王のお役に立てますわ。」

例え、それが空位であったとしても。

メイラのお決まりなセリフ 王の為に。

それを前に、ダフ家の一人をこうしてメイラに対して 堂々と焼き焦がした罪を
死に欠けのあの一撃で返し 投獄してからはこうしてメイラが面倒を見ている。

「これからどうしましょうか?」

メイラはまだ方針を決めているのではない言い方で、レチュアと話を続けている。

「この場所 ダンタリオがダンタリオとして続ける為のお部屋ですの。
 孕ませるもよし 有能な敵の心を砕いて従わせるもよし。」

そう言ってメイラは、清潔で何もない牢獄の壁を カチン カチン と指先で触れ
その黒鉄のガントレットが ギギギギギギギギ と壁に爪を立てて悲鳴を聞かせる。
黒鉄は悲鳴を止めると、レチュアの首を掴み、片手で軽々と持ち上げた。

「今だと強引にセックスするしかできませんもの。
 歯がゆいですわ。 ねぇダフ。」

木の器どころか、革で拵えた皿に入れただけの食事
何も使わず犬食いか手で食べるか 繋がれたまま手ずから与えられるしかないそれ
当然薬入りであり 脱力 思考低下 媚薬などもあるだろう。

「このまま強姦して孕ませ用意を続けるだけしかできない。
 繋がれたままの相手をぶん殴り続けるなど、わたくしの主義でもない。」

嗚呼、歯がゆいですわ。

メイラはそう言って、クスクスと目の前で噛り付くことすらできないレチュアにギザ歯の笑みを向けた。

「まぁやることを終えてしまいましょうか。
 今の貴女は愛でるには、まだいろいろと足りませんもの。」

ただし メイラは衣は取り換えることもすれば体を清潔に保つこともさせる
病にも傷膿もさせず 健康な状態で心の内側だけが削れていく生活をさせていた。
今の段階 手ずから食べさせることだけはしていない。

今のレチュアを見ての通り、口に運んだあとで意趣返しに顔に吐き捨てられたことなど
一度や二度ではないのは、誰でも予想できるほどにわかるだろう。

「さ、面倒を見てあげますわ。」

そう言って、上から被る ケープマント状の衣だけの姿を取り換え
身体を清潔に保つため 擦り 拭い 香り水で整えもする。

「貴女のご両親に言われて、使い道の無い貴女をこうして貰いましたけれど
 確か変化が自在でしたわね?」

綺麗にするころには、きれいな牢獄に綺麗な囚人
場末小屋のハゲタカと蝿が付け狙う壊死しかけた奴隷とは大違いな姿。

「まぁそんな時を期待して、今は使ってあげますわ。」

そう言って、ダフ家の両親との義理 自身を殺しかけた能力
諸々からこうして、定期的な世話と犯すだけの日々を与える
これが今の レチュア=ダフの人生である。

幼げな姿はまやかし同然 年齢ですらも。
その気になればどうとでもなれるのだ この怪物は。

幼げな尻を突き出され、鼻歌交じりに共に運んでいた媚薬混じりの潤滑剤を尻から垂らされ
後ろ向きの姿 腕は交差された姿で壁に顔を押し付けられているしかない。

レチュア=ダフ > 「おほめに預かり光栄ですわ、もう一度機会がもらえればちゃんと殺してさし上げますわ」

笑みを浮かべる相手に次こそ殺してやると殺気を含んだ目線で笑顔で返す

「雌豚になるつもりも、便器になる気もありませんから、早く捨ててくださいます?」

さっさと殺そうとしてくれれば隙もできやすく抜け出せるかもと相手を挑発する

「子供ですか、面倒なものは産む気はありませんし、王の役に立つような生き方をするつもりも毛頭ないですわ、」

王のお役に、そういったものはレチュアはあまり興味はなかった
ダフ家への反抗心と、誰かに使えることへの忌避感が忠誠を誓う行為を嫌うようになっており、相手の言葉を否定しる

「さっき言ったとおり、今すぐ捨てることを提案いたしますわ、ダフ家の人間を悠長に幽閉していれば手ひどい目に遭いますわよ?」

案に逃がせと言いつつ、鎖を揺らして相手から逃げようとするふりをしている

「ぐっ・・・殺るんでも犯んでも早くしてくださいな、あなたみたいなのに何されてもわたくしはどうしませんから」

ガントレットをはめた手で首をつかまれて持ち上げられ苦しみ声を上げつつも強がって見せる
そして相手は自分の世話を始める、ダフ家の人間としてみてもその扱いは完ぺきでその間に逃げたり反逆することも、自害することすらできなかった

そして相手によって施される手の動きにゆっくりと体だけ反応してしまう

「自在って程じゃないですわ、相手の体液がないと何にもなれませんし」

そう自嘲しつつ今日もかと、潤滑油を幼い尻に垂らされてしまい、それに反応してゆっくりと体を発情させてしまう

メイラ・ダンタリオ > 【後日継続します】
ご案内:「とある清潔で何もない牢獄」からメイラ・ダンタリオさんが去りました。
ご案内:「とある清潔で何もない牢獄」からレチュア=ダフさんが去りました。