2021/09/10 のログ
ご案内:「王都マグメール 自然地帯 中級ダンジョン 騙り猿の巣」にメイラ・ダンタリオさんが現れました。
メイラ・ダンタリオ >          
         ―――“ザシュッ”―――

             斬る

         ―――“がしゅっ”―――

             斬る

斬り、伏せる

ゴブリンやオークのように 豚男共が良く横行する中で、より厄介な知恵者といえば
森の賢者 猩々 人間に近い者 とされる猿の群れ
猿の魔物も、怪力剛体の暴君から森を繫ぐ者 妖の存在として女ですら攫って見せる者までいる

人間の衣で擬態し 掌の平たい五指で武器を握り 群れすら成していく
それらが森ではなくダンジョンで巣を造り、オーク共と同じ真似をする
冒険者ギルドにて発行されたクエストを、ソロで出向くという戦闘狂の流れ

赤い血が周囲に散る中 その赤のような瞳と騙り猿よりも鋭い乱杭歯を三日月型に吊り上げ
手元の愛刀一つで斬り続けるそれは狂っている

森の恵みでは飽いた舌が肥えた者ら
獣臭いそれは肉や酒精 女を貪った匂い
その臓腑が見えるように、逆八文字に唐竹に半ばまで割り開いたそれに対し、猿叫が響く
目の前のは雌ではなく脅威者 大虎か大熊 はたまた刃を握った荒ぶる豹だと

「人擬きとは 意外と手応えのある催しですこと……っ!」

有象無象がどうなってもかまわないものの
王のおわす都にまで猿が盗賊を働く流れがきたとしても気に食わない
己の欲求を満たし、王へ貢ぐ猿共の首

豪刀一つ 拳一つ 蹴り一つで いくつもの屍を足元に造り続けるメイラ
性と暴力に注がれた一家の者として、充ち満ちていた。

ご案内:「王都マグメール 自然地帯 中級ダンジョン 騙り猿の巣」からメイラ・ダンタリオさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 魔族の隠れ家(過激描写注意)」にベルナデッタさんが現れました。
ベルナデッタ > 王都の外れにある崩れかけた廃教会。
普段は人も寄り付かぬそこは、今は闘いの場となっていた。

「…やあっ!」

声を張り上げながら、ベルナデッタはハルバードを振り下ろす。
斧に叩き割られ、断末魔の叫びを上げながら真っ二つになるのは低級のインプ。

「……ふぅ」

ベルナデッタは一息つく。周囲は斃れた魔物の死骸と血で満たされていた。
調査の結果魔族の隠れ家と判明したこの廃教会に、異端審問官ベルナデッタは討ち入りをかけたのである。
そこで見たのは、夥しい量の魔物の姿。

「とはいえ…低級ばかりですね」

一般人や新人冒険者なら手こずったかもしれないが、ベルナデッタの敵ではない。
今しがた見える範囲を皆殺しにしたところである。

「さて、親玉はどこでしょうか…」

勿論、これだけの魔物が自然発生するとは思えず、魔族の手引きがあったはずである。
その魔族を見つけるため、ベルナデッタは廃教会を捜索し始めた。