2021/08/13 のログ
ご案内:「◆襲撃現場(過激描写注意)」に北方蛮族オーガさんが現れました。
北方蛮族オーガ > 街の小さな灯りが遠くに僅かに見える場所
街道からやや外れた木立の中には血の匂いが立ち込めていた
駅馬車特有の幌付きだが荷馬車ではなく人を乗せるように作られた大きな車体
それが横転して車輪を一つ、遠くへ飛ばしている

『フン!』

気合の声は人に似ている。大きな体躯のオーガが滑らかに一刀を振り抜き、護衛の首を刎ねた
血飛沫が吹き上がり、力を失った胴体がどす、と重い音を立てて転がる
振り抜いた姿勢で僅かに留まっていたオーガの体がぬるりと動いて自然体となった

最後に首を刎ねた冒険者の躯へギョロ目を向けると下げた一刀を握り直して僅かに柄を鳴らす
それは紛れもなくオーガらしからぬ、死者への手向けのようだった

北方蛮族オーガ > ゆっくりと顔を上げる
つまらなさそうに周囲を一瞥すると、のそりとそのまま歩き出す
そうして、木立の間へ姿を消した

暫く後、オーガの集団が駅馬車の残骸を略奪しにあらわれ、全てが破壊されるか持ち去られた

ご案内:「◆襲撃現場(過激描写注意)」から北方蛮族オーガさんが去りました。