2021/07/04 のログ
ご案内:「平民地区(過激描写注意)」にミシェイルさんが現れました。
ご案内:「平民地区(過激描写注意)」にソラムさんが現れました。
ソラム > 「お礼....みたいなもの、だけど?」

元の対面席に腰を落とした彼女はキョトンとした顔をしながら女性にそう言う。
彼女からしてみれば、お礼を拒否されたようなもの。だが疼きもあるため、今はそうと言い難いが。

「.....恥ずかしがりや?かな」

暫くの沈黙の後、ひとりそう結論づけた彼女は改めて女性の前に身を乗り出し、身体を掴む。
掴む___と言っても両肩に手をそっと添えるような感覚。だがそれは彼女にとってのそっとであり、人からしてみれば万力で固定されているのと同じだろうか。さらに追い打ちをかけるかの如く、疼きが彼女の思考を鈍らせたのもあり、彼女は無意識のうちに己の力の一部を背中に小さく解放する。
背中に現れたそれは、小さな翼脚。
小さくても、彼女の身長を少し超すくらい高いが、その翼脚の翼膜は畳まれており、翼脚の関節に付いている3本の爪で手を更に固定され、女性は顔を覆うことが出来なくなるだろうか。

「今度は.....受け取ってくれる、よね?」

強引ながら、再び彼女は女性の唇へそっと己の唇を合わせようとするだろうか。

ミシェイル > 「なっ、何がお礼だ!ふざけるな!」

こっちにその気がないのにキスを強要されるのはただのレイプだ。
ミシェイルは怒りもあらわに抵抗を強める。
しかし力づくで振り払うには、膂力が劣勢のよう。
ただの力づくではなく身に捻りを加え、体術も駆使しようとするがその上でもまだ分が悪い。
なので、思わず魔法を使ってしまった。
ミシェイルの指先に小さな火の玉が発生して、それがソラムの腕に飛んでいった。
射程はほぼなく、威力も人間の素肌に直撃すれば軽い火傷が出来る程度のささやかな魔法。
しかしクロスレンジの不意打ちには十分役立つはずである。
ダメージを与える必要はない。
驚いて力を緩めれば振り払う事も出来るかもしれないのだからそれでいい。
徐々に異形の姿を現していくソラムに対して、ミシェイルの遠慮はどんどん薄くなっていた。