2021/07/01 のログ
ご案内:「平民地区(過激描写注意)」にソラムさんが現れました。
ソラム > 「やっぱり、賑わってる。ここ」

真昼の平民地区の通りでそんなことを呟いているのは、小柄な体格の少女。群青色のロングコートの下には黒いコンバットスーツとやや異色な服装をしているが、背中に吊られた彼女の身の丈ほどあるバスタードソードを見れば、冒険者だとわかるだろうか。
立ち止まった彼女の手には黒いファイルが乗せられており、そのファイルのページを捲ってはキョロキョロとしている様は、初めてここを訪れた子供のようだ。
普段王都では別の服装や体型をしているが、この平民地区では主に冒険者として活動しているため、特に変更はしていないようだ。

「(と言っても、特にやることないしなぉ....。)一旦ギルドに顔を出しておくのも、手かな」

用事を済まし、暇となってしまった彼女だったが、また近くのギルドへと足を運ぼうと思い歩を進めつつ、ペンをファイルに走らせるだろうか。

「(そういえば……、またなんか噂話とか出てきてたなぁ……)」

彼女はファイルに視線を向けているため、ぶつかってもぶつかるまでその存在すら気づかないだろう。

ミシェイル > 拭っても鼻先にはまだ精液の匂いが残っている。
完全に洗い流した訳でもないし、いくら香水で誤魔化したところでこればかりは仕方がない事だ。
通りすがる人物からは分かる程ではないだろうが。
ともかく匂いに意識を向けてしまうと、どうしても興奮が燻ってきてしまうので努めて意識から外す事にする。
今考えるべきはそんな事ではない。

「今度こそ、まともな仕事があるといいがな……。」

考えるべきはこれからの身の振り方と、その足がかりとなる仕事についてだ。
とはいえこれはずっと芳しくない。
行く先々で先程のようにパイズリ奉仕をしているせいで時間を取られてしまうのも、やはりよろしくなかった。
また弱気になりかけるが、頭を振って何とか前向きな気分に切り替えようとする。
男性器も乳首も何とか勃起は収まった。
気を取り直して次の冒険者ギルドに向けて脚を早めようとするが、詮無いことを考えていて注意力が散漫になっていたのだろう。
乳房に大きな質量を感じ、たたらを踏む。

「んぅっ……♡」

思い切り乳首にぶつかっていた。
思わず甘い声が上がったが、何とかそれだけで堪える。
目の前に視線を向ければ、小柄な少女とぶつかってしまっていたらしい。
どうやらお互いに前方不注意だったようだ。

「あ、だ、大丈夫だったか?」

自分の胸を抱くようにしながら、目の前の少女を気遣うように声をかける。

ソラム > 「ひゃっ!」

視線をファイルに落としていたせいで、頭頂部に何かが衝突し、尻もちをついてしまう。
顔をあげると、体勢を立て直し声をかけてくる女性が。
女性なのかはさておき、声をかけているのなら、答えなければならない。

「う、ん。私は、大丈夫」

立ち上がり地面に接していたコートの裾を払うと、女性へそう答える。
碧眼に金髪のツインテールがなんとも女性らしい。自分が獲得できなかった女性らしさを体現しているだろうか。

「………仕事とか、探してるの……?」

ファイルを閉じ、コートについているフードを深く被ったままその内側から深紅の瞳で女性を見ると、そんなことを口に出す。本能的、且つ動作から読み取ったことだが、合っているだろうか。

ミシェイル > 「なっ……!」

ぶしつけな少女の言いように一瞬頭に血が上りかけたミシェイルだが、怒りを行動に表す前に我慢する。
おそらく誤解があるから、それを解けばいいのだ。

「……いいか、一応言っておくが、私はこれでも冒険者だ。今は奴隷の身分ではあるが、ともかく登録はしてある……。そして、仕事を探しているというのなら確かにその通りだが、それはあくまでも冒険者としての仕事であってだな。下働きや、その、男どもの相手などといった仕事を探している訳ではないという事ははっきりと言っておくからな。」

少女のような声に男性的な口調で弁明するミシェイル。
要するに、また性奉仕系の仕事でも紹介されるのかと思っての行動であった。
何しろ王都に来てから仕事といえば、その手のものばかり紹介されてきたので。
目の前の少女も、そういった手合なのだろうと勝手に解釈をしていた。

ソラム > 「冒険者として……?ちょっと待ってて……」

冒険者という言葉に反応し、女性に待ったをかけると持っていたファイルを開きページを捲り始める。人の邪魔になっていることが申し訳ないが、今はそんなことを言っている暇はない。

「確か………手頃なのは魔物の退治とかだけど……」

ページを捲り続けていた手があるページで止まる。依頼など纏めたモノで、情報屋として仕入れていた内容だ。だが肝心の内容は古代文字で書かれているため、彼女以外___長寿なものや研究者にしか読めない代物だった。

「………ここで話すもの、あれだから。近くのギルドは……あそこでいいか。そこで話すね」

そう言うと案内ついでに女性の手を引き近くの冒険者ギルド___奇しくも彼女が定期的に通っているギルドだった___まで来ると、その中に躊躇いもなく入る。
手前にあった個室に女性の体を押し込みつつ自分の体を滑り込ませると、ふぅ、と息を吐く。

「少し強引だったけど、あそこで冒険者としての依頼は紹介出来ないから。その………ごめん」

女性に強引に連れてきてしまったのは申し訳ないと彼女はバツの悪い顔をして謝罪する。
黒いファイルをテーブルに置くと、羽織っていたコートを椅子の背もたれにかけると、深紅の瞳と縦に並んだ3本の漆黒のツノがハッキリと見て取れるだろうか。

ミシェイル > 半ば強引に連れて行かれた先で仕事があると告げられる。
はっきり言って怪しい事この上ない。
相手が本気で言っているのならば渡りに船なのだが、わざわざ自分のようなものに仕事を斡旋しようというのは、自分で言っていて虚しくなるのだが酔狂としか思えなかった。
とはいえ、振り払って逃げるぐらいはいつでもできる。
怪しくはあるが、警戒を残しつつも詳しい話を聞く姿勢を見せようとするミシェイル。
しかしそこで、相手の顔立ちをしっかりと目にすると一瞬動きを止める。
どのような種族かは不明だが、明らかに人間の様相ではなかった。
異種族に対して差別意識や偏見の強いミシェイルからすると、非常にやりにくい相手だ。
しかし、公然と差別されるミレー族とも違うようだ。
居心地の悪い思いを抱えながらも、背に腹は代えられない。
冒険者としての仕事があるというのなら、話だけでも聞いておく事にする。

「……まあ、いい。それよりも、仕事があるというのは本当なんだろうな。」

何かあったら即座に離脱できるよう彼女の動向に注意しながら、本題を切り出す。
こちらとしても気になる事は多いが、今はビジネスライクに冷静に話を進めるとしよう。

ソラム > 「うん。一応、ゴブリンとか魔物を討伐する系統の依頼が幾つか」

女性の問いに二つ返事で答えつつページをペラペラと捲り、女性にあった依頼を数件見繕い、説明する。

「……さっき言ってたゴブリンの討伐。数に関しては書いてないから、討伐数によって報酬が変わるタイプ。で、あとオークとかかな。あとは植物系の魔物の討伐依頼も届いてる」

幾つかの依頼をざっと説明すると、彼女はファイルを開いたまま別のページを開き、再びペンを走らせる。最近体験したことや噂話、受けた依頼の事等々、くだらないことばかりだが、書いている文字は古代文字。流石に読み解くことは難しいだろうか。

「何か受けたい依頼、あるなら言って。申請書つくるから」

視線をファイルに落とし、ぶっきらぼう且つペンを走らせ続けながら、女性へそう言うだろうか。

ミシェイル > 身構えていたが、告げられた仕事内容は冒険者としてはありふれた、いかにも普通そうなものばかりであった。
とはいえこのぐらいではまだ警戒を完全に解く事はない。

「では、オーク討伐を受けるとしよう。一人で受けても問題はないのだろうな?」

警戒はしているが、それだけでは身動きが取れない。
よって一つ実際に仕事を請け負うと決めた。
容易さでいえばゴブリンの方が与し易い、とは限らない。
他の魔物と比べると個体が貧弱なため侮られがちではあるが、ゴブリンは経験上イレギュラー要素が現れやすいのだ。
なので、特に期限や付随する条件がない単純な討伐であればオークの方が安定するというのがミシェイルの判断であった。

「受領者は、ミシェイルで。身分は……、奴隷だ。タグを確認してくれれば身元は証明できる。冒険者ギルドにも登録だけはしてあるから、そっちでも確認は取れると思うが。」

正式な取引で奴隷の身分になったとはいえ、自分でそう告げるのはやはり気が重い。
特に、相手が異種族となると。
侮られ、下に見られないかと思うと何とも言えない不快感が湧いてくる。
このような境遇と身分となっても、生まれ育って身についた価値観は簡単にひっくり返るものではなかった。

ソラム > 「ミシェイル……ね。奴隷だとは一応書かないでおくけど、いい?可哀想だし。私からの斡旋は、割と信用あるんだよ?」

女性からオーク討伐の依頼を受けると聞き、彼女は申請書にペンを走らせる。名前と自分の名前__サインに近いものだがそれを隅にササッと書き込むと、女性に申請書を流す。

「これで一応、依頼は通るはずだよ」

これで彼女の仕事は終わり____なのだが。

「(ぅう………ここで、今?)」

彼女の下腹部が突然キュッと締まり、なんとも言えない疼きが襲う。定期的、または突発的に起こるこの疼きの正体は、発情しているとか何だとか。

「………もう………我慢、できない」

プルプルと頬を赤く染め、全身をわなつかせながらそう呟くと、彼女は女性の顔に両手を添えると、自身の唇を強引に合わせ、口づけをするだろうか。
その際舌を女性の口内に侵入させるために蠢き、女性の口を強引に開けようとするだろうか。

ミシェイル > 可愛そう、という何気ない言葉に歯噛みするミシェイル。
蔑まされている訳ではないが、それは明らかに格下を憐れむ感情だ。
今まで散々な目に遭いながらも、誇りを拠り所にして辛うじて精神を守ってきていたミシェイルにとってそれも泣き所の一つとなる。
しかし、それは僅かに眉が動く程度の反応として表に出ただけだ。

「信用がある、と言われても君の素性をよく知らない以上判断のしようがない。まあ、それでも受けた以上は仕事はきっちりとやるつもりだが……。」

含むところは色々とあるが、ようやく仕事が受けられた事に変わりはない。
何であれこれで前途の目処も立つというもの。
勿論、仕事を上手くこなせばという大前提はあるがそのための準備をすれば良いだけの事だ。
具体的な眼の前の目標が出来ると、気分も少し上向く。
今日のところは一旦帰って、中途半端に燻る疼きを解消してから明日までを準備にあてるとしよう。
オークが相手となるとこの武器では心もとない。
何かポールウェポンを用立てて、弓も欲しいところだが胸があまりにも邪魔なのでクロスボウと矢弾にしておくか、などと久々に戦術の為に脳を働かせる。
ミシェイルがそうして、目の前の人物から一瞬意識を外していると小さな呟きと共に突然彼女の顔が迫ってきた。
考え事をしていたとはいえ油断していたつもりではないが、敵意や殺気のない動きだったため反応が遅れていた。
こうして顔、というよりも唇が迫る瞬間も現状を分析出来ていない。
咄嗟に両手で壁を作り、彼女の顔を押し止めた。

「まっ、待て何のつもりだっ!?クソッ、離せ!」

ソラムの内心など知る由もないミシェイル。
少女のような可愛らしい声で、それには全く似合わないセリフで毒づきながら急激な接触に抵抗を見せる。

ご案内:「平民地区(過激描写注意)」からミシェイルさんが去りました。
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