2021/06/07 のログ
ご案内:「夢現の領域(過激描写注意)」にタマモさんが現れました。
タマモ > そこは、何もない夢の空間。
しかし、引き込んだ相手によって、その空間は、その場所となる。

それは、その者が生きる、普段通りの日常の場所なのか。
それは、その者の記憶に深く眠る、思い出深い場所なのか。
その選択は、相手に委ねられる。
簡単に言えば、引き込んだ者が作り出すのだ、この空間がどことなるのかを。

もっとも、それは、長くは続かない。
その場所は、その領域そのものを作り出した己によって、好きに変化させられるからだ。

だからこそ、夢でありながら、現でもある。
本当に望むならば、己が、その現実さえも、そう変えてしまうから。

「………うむ、久々に、やってはみたが…
そう期待するのは、あれじゃのぅ」

と、そうは言うものの。
結局のところ、誰も引き込めなければ、何もない空間で終わるのだ。
夢の中、この張った領域、それに波長が合うものでないと、引き込まれない。
のんびりと、今は何も無い空間の中、少女はのんびりと、寛いでいた。
ふわりふわりと、ただただ漂いながら。

タマモ > 波長の合う相手、と言うものは、なかなか現れるものでもなし。
むしろ、来る時の方が、少ない訳で。
それを理解しているからこそ、こうした、静かな日もあると、納得出来る。
…いや、暇であるのは、あれなのだが。

「むむむ…まぁ、そんなものじゃろう。
さて、今日はこのくらいで、締めておくか」

はふん、と軽く溜息。
軽く手を振れば、次の瞬間、その空間は歪む。
歪み、捻れて…そのまま、消えた。

ご案内:「夢現の領域(過激描写注意)」からタマモさんが去りました。
ご案内:「◆悪夢の淵(過激描写注意)」にハイディさんが現れました。
ハイディ > ――――――嗚呼、まただ、と、直ぐにそう思った。

盲いた娘も夢を見る、其れはしばしば悪夢である。
いつか遠い日の現実が、小さな頭に刻みつけた爪痕なのか、
其れとも植え付けられた罪悪感が、夢に残酷な彩りを添えた結果か。

何時でも、夢は、真紅に染まった褥で始まる。

己には理解出来ない言葉で喚き散らす、悪鬼の如き形相の男。
傍らで下半身から夥しい量の血を流して、蒼白い顔で事切れている女。

銀色の髪を振り乱し、部屋の中を猛獣の様に歩き回っていた男が、
此方を振り向き、血塗れの両手を伸ばしてくる。
其の手の爪は黒々と、鋭く、既に血を滴らせていて。

引き裂かれるのだと思った、からだを四つ八つに裂かれて、「核」を取り出されるのだ、と。
抗いたくとも、逃れたくとも、己に其の術は無い。
何故なら、此の身は生まれたばかりの赤子であるからだ。
透き通った眼差しに、初めて映したほんものの闇が、己に牙を剥こうとする、
其の瞬間を、繰り返し、繰り返し――――――眠る娘の目覚めは、未だ遠い。
夢の中の悪鬼が、此の程度の恐怖を与えた位では、決して満足しないからだ。
何処から切り裂かれるのか、どう痛めつけられるのか、
長じて尚、無力な赤子同然の己はただ、震えながら身を縮こまらせているよりなく。

ご案内:「◆悪夢の淵(過激描写注意)」にセフィルさんが現れました。
ご案内:「◆悪夢の淵(過激描写注意)」からセフィルさんが去りました。
ハイディ > 夢はいつも通りに、いつも以上に、凄惨な最後を迎える。
そして目覚めた後には―――――密やかに、けれど確実に、娘の正気を削っているだろう。
いつか娘自身が狂い果てる、其の日まで―――――――。

ご案内:「◆悪夢の淵(過激描写注意)」からハイディさんが去りました。