2021/05/23 のログ
ご案内:「◆平民地区 公衆トイレ(過激描写注意)」にインファさんが現れました。
インファ > 端的に言えば、少女は切羽詰まっていた。急いでいたし、慌てていたし、追い詰められてもいた。
理由は単純。こみ上げる尿意である。日銭稼ぎの仕事を終えての帰り道、知人にあったのが運の尽き。
酒場に連れ込まれて、あれよあれよと長話に興じる羽目になったのだ。終わったのがつい先程のこと。
勿論、酒も水も鱈腹飲んだ――否、正確には飲まされたと言うべきか。お陰で腹はチャプチャプだ。
だが、その様な事を気にしている余裕はない。額に汗を滲ませながら、少女は人混みをするりと足早に抜けて。

そうしてやってきたのは、平民地区の一角。憩いの場として作られた公園だった。
昼間ならば自然と戯れる人も居よう場所だが、日が暮れてからはしんと静かで人気はない。
その中へと足を踏み入れ、向かう先は唯一つ。片隅に立つ小さな石の建物――公衆トイレだ。
とりあえず備え付けた、と言わんばかりのそこは、男女の区分けもなく個室が二つあるのみ。
足元にも頭上にも隙間があり、お世辞にもプライベートな空間とは言えない場所だ。
しかし、尿意が限界を迎えつつある少女からすれば、何よりも得難い安心を確保出来る唯一の存在で。
木製の扉を開き、中へと滑り込む。それから下着をさっと下ろして、次いで少女はその右手を――。

「……早く、しないとっ……んくっ、んっ――ん、ぁっ♡」

股座へ伸ばし、ほっそりとした指先で陰核を弾く。声を噛み殺しながらも、その動きに迷いはない。
手技は実に手慣れた様子で、まずは包皮越しの刺激で性感を励起。秘所に潤滑の蜜を滲ませる。
それから、指先に蜜を絡めて、陰核を剥き上げる。蜜を塗りたくり、親指と人差指で挟んで扱く。
的確に、確実に、性感を得るための動き。最短距離で絶頂まで駆け抜けんとする意図が見える。
それもその筈、今の少女が行っているのは、己の意図に反した自慰。強要された手淫だ。
過日に出会った魔族に『自慰による絶頂がなければ排泄を行えない』という暗示を刻まれたが故のこと。
だからこそ、少女は酒場のトイレではなく、この様に寂れた公園のトイレを態々使っているのだ。
くちゅ、にちゅ。蜜をかき回す音とくぐもった声が響く。そして、少女は快楽を得るのに集中し始める。
だが、今夜の少女は一つだけミスを犯していた。トイレの扉に鍵を掛け忘れるという凡ミスを。

ご案内:「◆平民地区 公衆トイレ(過激描写注意)」からインファさんが去りました。