2021/05/19 のログ
ご案内:「薬師のテリトリー」にタン・フィールさんが現れました。
タン・フィール > 【お待ち合わせ中です】
ご案内:「薬師のテリトリー」にシルフィエッタさんが現れました。
タン・フィール > ある貴族の殺害…それが汚名であれ真実であれ、法の執行者と住民が選んだ咎人への罰は「罪人奴隷の公共奉仕」という、
晒し者とし、慰み者とし、嘲笑する見世物としての仕打ちであった。

その贄となった或る少女の身柄を、公開処刑の時期満了とほぼ同時に預かりたいと申し出た人物が一人。

それは、
咎人の少女の救済か、あるいは体よく利用せんとする罪人救済施設のシスターや職員…ではなく、
彼女の淫らに貪られる姿に光るものを感じた、娼館や奴隷商からの売買の話…でもなく、

彼女を慰み者に、さらなる調教と性欲処理を施して手篭めにしようとする変態貴族でもなく、


「あっ!きたきた! …いらっしゃーいっ、【しるちぃ】おねえちゃんっ。」

華奢で小柄な少女をして、さらに視線を下に落として目を合わせるほどの小柄な、少女めいた男の娘であった。


少女が晒し台から降ろされ、様々なモノで穢れた体を打ち水で清められ…というよりはただ大雑把にバケツで冷水をぶっかけられ水洗いされ、
もともと没収された衣類か、あるいは適当に見繕われた衣類かを着せられたまま引っ張り出された。

兵達に、手枷をはめられたまま引き回され、時折セクハラされつつたどり着いたのは妙に広くて高い、
4畳半ほどの広さと高さのテントで、
天幕を開けて中へと入った途端に、ここを薬師の店とする小さな店主が、
出会ったときと同じ、
素っ裸に桃色シャツという常軌を逸したセンスの快適すぎるファッションで、駆け寄ってくる。

その愛らしい顔は「綺麗な年上の女性にまたあえて嬉しい~!」という無邪気な照れと高揚を匂わせつつ、
その視線やリアクションはどこか…
どこか、例えるならば貴族の女児や男児が大型の犬などを親に買ってもらい、屋敷に迎えたときのような、
ヒトや両親へのものとはどこか異質な、愛玩物への愛着めいた色を含んでいた。


「はい、じゃあ、この後は、手枷とかぐるぐる縛りとかなくっても、大丈夫だから… おつかれさまーっ♪
…いいお薬、できるのをお楽しみに、ね~。」

彼女を連行し、少年に預けた王都の兵は何やら雑談をしながらテントを去る。

「さて…しるちぃお姉ちゃん。
どうなってるのか…へいたいさんから、お話、きいてる?
知ってるか、知らないか…おはなししてほしいな…♪」

いそいそと、来客者を迎えるようにテントの中をてちてち駆け回って薬草茶の準備をしつつ、視線を外したまま、
彼女がなぜこのテントに預けられたか、兵隊から耳にしているかを尋ねる。

仮にも、貴族殺しの罪人とされる者を、拘束を解いた状態で、無防備に湯を沸かし、背を晒しながら。

それは、彼女と少年に通う「ある要素」から、危害を加えたり、脱走を図ることが困難であると知っているため。

その要素…「淫紋」の効果を再確認するために、甘い香りのするほかほかのハーブティを差し出しながら
彼女に「おはなししてほしいな」という、おねだり。
…「お強請り」を、甘えた口調でありつつ強要してみた。

シルフィエッタ > 一週間の公共奉仕。罪人を更生させるという建前の下に行われた陵辱は、悲惨の一言に尽きる。
昼夜を問わず体を許し、気紛れに与えられる食事は大抵が体液や泥の混ざったもの。
或いは水の一滴すら与えられず、餓えきった極限で無様の極みを受け入れろと嘲笑われる。
受け入れた後は、変態貴族の治験の手伝いと称して、無数の薬を滅茶苦茶に投薬された。
お陰で、一週間の終わりを迎える頃には、一度理性が拉げて、胡乱な瞳を世に向けるのみとなっていた。
そこから、今度は『更生させる』という体裁を保つための治療が始まる。薬で、魔術で、強制的に。
そして最終日。少女はこれまでの人生で気づいた全てを壺に詰められ、そこに糞を放り出すことを命じられた。
愛用の得物が、大切にしていた服が、仮の姿でも誇らしかった冒険者の証が、全て茶褐色で汚れていく。
あらゆる手段を持って、少女の過去を詰めた便所が満たされるまで排泄を繰り返し、隷従の文句を告げる。
最後に、その文句が正しいことを示すべく、日が暮れるまでの陵辱を受け、少女の罰は終わりを迎えた。

――そして、少女は釈放された。とは言え、自由を得て何処かに行ける訳ではない。
全身の汚れを雑にバケツの水で洗われ、マントと言うには簡素なボロ布のみを与えられて。
この格好のまま、少女は飼い主たる何者かの住まいまでわざと遠回りに歩かされて、全身を弄ばれながらやってきた。
そしてようやっと、少女は彼に出会う。過日、奉仕初日に己を嬲った少年に。彼が飼い主なのだろう。
少女をここまで連行してきた兵士達は、にやにや笑ったままで少女の尻をはたきつつ、あばよと帰っていく。
眼前の少年は、少女との出会いを嬉しがる笑みを浮かべていた。対する少女は、どんよりと暗い瞳を向けるのみ。
初日はあれだけ気丈だった少女も、一週間の容赦ない責めを経て、大分擦り減らされたのだろう。

「……そう。うん、ボクは、逃げないから」

ぽつり。兵士との会話を聞くまでもなく、少女は呟く。
少女の運命が世の魔族を楽しませる玩具であり、そのために万難を排するとは言え、それは直ぐではない。
本調子に戻るのは、普通に過ごせば数ヶ月の時を得る必要がある。肉体はともかく、精神はその程度の重症だ。
或いは、少女を弄ばんとする存在が『すぐさま治れ』と命じるならばその限りではないのだが――。

「……君が、ボクの主人になった。そう聞いてる。
 君は、ボクが相手なら何をやっても許されるんだって」

少女が聞いたのは、それだけだ。単純にして明快。人としての権利はなにもない。ただそれだけ。
薬草茶の匂いが鼻腔を擽る。湯を沸かす熱を感じる。だが、今の少女にとって、この世界は灰色だ。
甘い香りがするお茶も、一向に口を付けようとはしない。彼が飲めと言うなら飲む。それほどに心が折れている。
無力感。絶望。それらを起因にした、精神的な衰弱。それらが複合した結果、少女の主体性は死んでいた。

タン・フィール > 「…あれ?…あれぇ、なんか、元気ない?
…まぁ、それも、そっか…一週間、ず~~っとたいへんだったもんね。

弱って死んじゃわないように、何度も様子を見に行ったし…
その間に使われていたお薬は、ボクが作ったんだよ」

と、痛めつけられた体の修繕や、性病や栄養失調対策、失神後の気付けや下剤…。
「更生」の名目の薬担当は、使用者は別として製造元は彼であったという。

そんな幼子は、毎日…とはいかなかったが、定期的に少女の様子を見たり、時には「罰」たる行為に民草や兵…あるいは、
二人の共通の知り合いも招いて「参加」をしながら、ふと思いを巡らせていく。

少年好みの容姿、素養、素質、耐性に…魔族に対し屈する魔性の紋。
単純な好奇心と、紛れもない親切心、どろりとした肉欲、支配心や征服欲、彼女を思うままにしたい嗜虐心と愛でたい慈愛心…

どの欲求や衝動が、どの割合で少年の心を占め、突き動かしたのかは定かではないが、
「処刑中の罪人への薬の効能、反応が興味深かったので、釈放後は実験体としての提供、受け渡しを希望」と執行部に嘆願したところ、
今後も薬品の安定供給やリクエストに応じた薬の提供を条件に承諾されたのであった。


現在、凄絶な陵辱や浴びせられた視線や言葉に憔悴し、
自暴自棄を絵に書いたように、以前とは違う力なき貌の少女に対して、
うーん…と小首をかしげ、ひとまずはお茶を手に取り、ふー、ふー、と息を吹きかけて少し冷まし

「じゃあ、まずは…お茶でも飲んで、お腹へってたらごはんも食べてー…
すこし、元気になってもらってから、しるちぃお姉ちゃんのコト…どうしよっか、決めよっと。

…そういえば、あのキルシュナさんが「しるちぃ」って呼ぶけど、その名前で、あってた?

…ボクは、タン。
タン・フィール。 街のおくすりやさんだよ。」

と、まずは甘く暖かな茶で体温と血糖値の上昇と…
名前の確認や、二人の知人の名前と記憶を揺り起こし、意識や意思ももう少し明瞭になってもらおうと画策しての言葉と、
ハーブ茶とクッキーや木の実、お腹に優しいチョコレートなどを添えた一式を指しだす。

たとえば、弱りきって、心開かぬ野良猫を拾ったとき、様々な感情でヒトは揺り動く。

全くの慈悲の心、哀れみの心…そして、わずかに交じる、
その怯えや哀れさこそ愛らしいと感じる者も。
それに暖かなものを差し出し、慈しむ己に酔いもするし、
わずかずつでもその温もりで生気を取り戻す過程に微笑むのだ。

今の幼子の心が、どのような配分の慈悲と打算か、それは本人のみぞ知る。

すくなくとも、甘いお茶が彼女の枯れた肉体の水分や滋養を回復させる効能はあり、
添えられた菓子類も、弱った胃腸に優しく受け入れられる栄養溢れるもの。

ただし、それは少女の空の腹の中で急速に嵩を増していく、
少年や、変態猫娘好みの一品たちではあるのだが。

これも、これらの刺激に反応をよく見せた少女の羞恥や、
これから治すにせよ、より壊すにせよ、まずは「心身」そのものを再構成しようという試み。

シルフィエッタ > 「……一週間休みもなく犯されてれば、こうもなるよ。
 それはつまり、君のせいでボクは大分苦しんだんだけど……」

彼の言葉が真実なら、少女を助けた治癒薬も少女を苛んだ下剤も、彼の作品ということになる。
他にも、投与された薬は無数にあった。それこそ、いちいち覚えていられないほどに。
中には、薬同士が体内で掛け合わされて別の効果を生んだものもあったかもしれない。
悶え苦しみ、幾度も意識を手放しては取り戻し、ようやっと辿り着いた釈放。
その後で待っていたのが、あの苦しみを作り出した元凶ともなれば、何を言うまでもない。
今度はどんな酷い目に合うのか。一度冷え切った少女の心は、容易く溶けたりはしない。

「……シルフィエッタ。だから、しるちぃでもいい。好きに呼んで。
 タン・フィール、うん。覚えた。主人の名前を忘れると、折檻されるって言うし」

目の前でふぅふぅと冷まされる茶を眺めながら、張りのない声音が返る。
少女の持つ全ては、汚穢とともに何処かに捨てられた壺の中。身一つ以外に何もない。
そして主人に逆らう術もないのだ。生きる価値を見出せという方が、状況的には酷だろう。
初日の陵辱を行ったもう一人の首謀者――彼女の名を聞いても、今は何も感情が湧かない。
心身が十全なら、憤懣や憎悪等も浮かんだのだろうが。今は悲しいことに、少女の形の抜け殻だ。

「……お茶は飲む、けど、お菓子は食べられそうにない、かな」

ここ数日、与えられる物は大半が流動食――体液混ざりの何かだった。
或いは興味本位で常人は食べない何かや薬の類も腹に収めた。酷い目にあった。
それ故か、すっかり弱った胃腸が、食べ物を受け入れてくれそうになかった。
それこそ、手に持つ茶を一杯飲むのが限界。それ以上は恐らく吐いてしまうと理解できる。
少女としても、流石に好意を無碍にするのは壊れかけの心が痛むし、無駄な手間を掛けさせるのも良くない。
それ故、ちろちろと舌先でお茶を舐めて、ほんの一口を含んでは、こく、と何度かに分けて飲み込んでいく。
飲み込めば、胃の腑からほわりと広がる熱。流石は薬師、と言った所か。気力の足しにはなるようで。
ちびり、ちびり。茶をカップの半分飲む頃には、無意識に太腿を擦り合わせるようになる。
何故か体内で嵩の増えた多量の茶が、濾し取られて一気に尿へと変わってしまったのだ。
膨れる膀胱。逼迫する尿意。対する少女は、困惑しながらふるふると耐えるより他はない。
この一週間でトイレという概念を忘れてしまう程の回数、粗相を繰り返させられてきた少女だ。
紛いなりにも自由になってしまったからこそ、街中の街路の只中でないからこそ。
強いられない、自分からの排泄をどうしたら良いのか分からず、困惑してしまっていた。

タン・フィール > 「……ぅん、そう…だね、 苦しくなくなるお薬も用意してたんだけど、それを使っちゃうと罰にならないからダメだって。

本当に、ひどい目にあわせちゃって、ごめんね。

ちゃんと、言うことをきいて、ボクのお願いを聞いてくれたら、
しるちぃお姉ちゃんのこと、できる限りで自由にしてあげるね。」

自分の薬や、もうひとりと共に陵辱の狼煙をあげたことで彼女が受けることに苦痛と陵辱への憐憫と謝罪。

作り手の思惑や、おすすめコースとは違う順番や用法で投薬する羽目になった無力感や憤り。

彼女を自由にするという約束を守ろうという意思と、
その前段階としての「おねがい」という言葉に秘められた、妖しく悪戯な響き。


恐ろしいのは、言葉の響きも、本心も、その言葉を紡いだ時点で何一つ嘘偽りの感情が無いこと。
口にする言葉はどれも真実味を帯びていながら、高名な演劇団の天才子役のように流麗に感情が載せられて発せられ、
まるで5秒毎に、感情や意識の流れが切り替わっているような一種の不気味さを醸していた。

幸か不幸か、意識が淀んでいるゆえにその異質さに対し鈍感であったろうが、
表情や言葉の裏を探れるだけの理性や意思が残っていたら、
そのころころ切り替わる少女めいた幼貌の移り変わりに吐き気を催していたかもしれない。

「ぅん、ぅん、それじゃあ…やっぱり、初めて知った【しるちぃ】お姉ちゃんってよぶね。
―――♪ そう、もし忘れちゃったら、悲しくてお仕置き、しちゃうからね。」

くすくすと、油断して聞き流せば冗談と思えてしまうような軽さで、
しかしわずかに細めた長いまつげの目元は、妖しくその言葉が真意であると告げて…

「…そう、それじゃあ…あとでかわりに、お腹にやさしいものをあげるね。

…それじゃあ、いくつかしるちぃお姉ちゃんで、試したいこともあるから…
こっちにきて、おくち、あーんってしてみせて
…そのあとで、お尻もこっちにむけてね。」

と、食べ物に関してはノータッチのまま、お茶をちびちび飲み下していき、
徐々に全身に…おもに下腹部に、膀胱に熱をこさえつつある様子をみとめて、
医者の検診のように口内を診察し、ちいちゃな指先で、舌をつまんだり、ひっぱって喉奥を見たり、歯茎をふにふにマッサージしたりしながら、ふむふむと頷く。

続いて、少年の言うままにこぶりなお尻を向けられるならば、
こちらもまず外観の尻たぶの形を確かめるように、
陶器をなぞるように小さな手がそのラインを揉み回し…
むにいっと左右に割り開いたりして、

「これから始める実験のために…よけいなキズとか怪我があったら、いけないからね~。
…こっちの、穴は…だいじょうぶ?
…ね、しるちぃおねえちゃんの、たくさんいぢめられちゃった穴…。
えっちな穴…♪ いま、どうなっちゃってるか、おしえて?

…あ、感じちゃって、おもらししたり…あんまりえっちなお汁、出しちゃダメだからね?」

と、淫紋の波動を載せて、耳にこしょり、囁いて訪ねて、
少女の前門の女性器と、後穴。
さんざん嬲られた両器官の内外に、キズや痛みはあるか、ないか、
彼女自身の体感や感覚から聞き出そうとしてみる。

その答えを待つ前に、触診めいて少年の開かれた手のひらの人差し指と薬指が、器用に一本ずつ蜜壺と糞穴に押し当てられ、押し込まれ、
くに、くちっ…と粘膜を触って状態を診る。

快楽を与える前戯…というよりは、本当に検診めいた、作業めいた手付きで。
愛液や腸液の分泌を「言葉だけ」では禁ずる。
感度も、反応も、通常時…あるいは、様々な薬品を投与された、罰の肢体そのままで。


そうして、手のひらに忍ばせていたさくらんぼほどの大きさの「飴玉」を、
にゅち…くちっ…と、ひとつ、ふたつ、後の穴に一つずつ順番に飲み込ませるように押し込んで、
指ぐぐ、ぐっ…と奥へ奥へと沈めていく。

それらは座薬のように、奥底の体温とぬかるみに溶け出していき…
灼けるような、かゆみに似た疼きを徐々にもたらしていく。

シルフィエッタ > 「別に、君が謝ることじゃないとは思うけど……ん、受け取っとく。
 出来る限りの自由――そう、それなら、ボクを好きにすると良いよ。
 ボクは君に拾われなくても、どうしようもなかったし。だから、ね」

目の前の彼は、異質だ。様々な感情が混ざり合うことなく表層に出てくる。
その全てに嘘偽りの気配がなく、明確な切れ目がある。そういう存在だと言わんばかりに。
――だが、今の少女に気付ける余力も、気付こうとする意思もない。ただ、眺めるだけだ。
何せ、今の少女はあらゆる物を絞られた後、生きているだけの滓に過ぎないのだ。

「……ん、そうして。それと、多分君のことは、絶対に忘れない。
 ボクの主人で、ボクを壊した人だもの。愛情でも憎悪でも、忘れられない」

そのどちらを抱こうが、今の少女にとってはどうでも良かった。拘りもない。
彼に籠絡されて恋慕に満たされようが、彼への殺意を生きる原動力としようが。
どちらにせよ、今よりはマシなのだ。今は、本当になにもない。虚ろ。伽藍堂だ。
彼の真意は、理解しながらも認識はしない。お仕置きを受けようが、構わないのだから。
無論、それとは別に、記憶から消そうとしても消せない相手である。自分からは忘れない。
それこそ、薬物や魔術で、少女の頭の中を、記憶を、無理やり破壊や封印をされない限りは。

「……ん、でも、お粥は嫌、かも。麺類が良い。
 ――分かった。んぁ――ぁー……んぇ、ぅ――んぁ♡」

口を開ければ、小さな手指が中を弄る。赤い舌を摘み、ぐいと引っ張られる。
ぇ、と小さくえづきながらも受け入れ、歯茎を触る指先の感触に不思議な気分を味わう。
大分偏った栄養だったとは言え、一週間で劇的に体が変わるということは中々あるまい。
少なくとも、まだ健康体。肉体だけは、健常と言っても差し支えない状態で。

次いで、彼の言葉通りに回れ右。少し屈むようにして、秘所と尻を彼に向けて突き出す。
尻肉にはほんのりと赤い筋が幾重も刻まれており、厚さの違う皮膚が所々に見え隠れする。
少年に医学の心得があるなら、鞭打ちの裂傷と焼けた棒等を押し当てた火傷だと分かるかもしれない。
治癒薬の治験のためか、はたまた単なる加虐趣味のためか。少女の尻には、加虐の後が見え隠れしていた。
尻肉を左右に割り開くと、その奥にはやや腫れぼったくも窄まった茶褐色の穴が見えてくる。
とは言え、指を押し当てれば容易く左右に開いてしまう辺り、陵辱の跡は確実に残っていて。

「んふっ――ぁ、んっ……お、お尻の、穴は、一度、オークの、おちんちんを、模した張形で……。
 その、こ、壊された後、君の薬で、直されてっ……沢山、セックス、したりっ、しましたっ♡
 それ、からっ、何回、したかわからなくなるくらい、沢山、うんち、してっ――ふ、ぐぅうっ♡」

元より秘所は余り弄られなかったのか、報告は尻穴に偏ったものになっていた。
少女がかつて例の女性――キルシュナから受けた処刑台での排泄遊戯の目撃者達の入れ知恵か。
それか、単純に『自分より弱い存在に、自分の大切な相手では出来ないことをしたい』という欲望故か。
秘所や胸、口などの場所もありながら、しかしそれらは陵辱者達にとって前菜に過ぎない扱いだった。
とは言え、その『前菜』すらも、一週間もの時間があれば手酷く痛めつけることが出来たのだが、それは別の話。

尻を突き出し、姿勢をどうにか固定して、懸命に自分の状態を説明していく。
その間に、生理的反応として秘所からは蜜が溢れ、尻穴からは懲役がとろりと垂れていく。
少女の腹に刻まれた紋章は少女の体調に関与するが、生理的な反応まで強いることは出来ない。
それが出来れば、少女は呼吸をするな、心臓を止めろ、と命じられただけで容易く死んでしまう。
そうはならない。出来ない。未来永劫生きたまま、魔族の玩具として存在し続ける。それが少女の宿命で。

結果、少女は緩やかに込み上げていく尿意を我慢しながら、尻穴に飴玉を飲み込むことになる。
数え切れないほど咥え込んだ陰茎や淫具、たまに差し込まれた拳よりも小さい、存在感のない球体。
それが、僅かに上体を下げた少女の尻穴から、奥へとコロコロ転がり落ちていく。仄かに飴の甘い香りがする。
同時に、腹の奥がゆっくりと、媚薬で溶け始める。じくり、じくり、うずうず。腸壁が、尻穴が、かゆみを帯びる。
びくり。少女が震える。汗が少しずつ肌を濡らし始める。困惑に、ひっ、ひっという浅い息が交じる。
それは、一週間の陵辱を想起した恐怖と興奮が入り混じったもの。今の少女にとっては、トラウマであり快感だ。
多量に浴びせられた快楽は、少女の理性を壊している。快楽が欲しくて欲しくない。一種の依存症みたいな状態。
それ故、我慢はしながらも、尻穴を滅茶苦茶に弄られたい欲求は増していく。尿意とともに、溢れる時が来るまで。