2020/12/21 のログ
ご案内:「奴隷市場都市バフ―ト(過激描写注意)」にアウロラさんが現れました。
アウロラ > (――その異変に気づいたのはほんとうにたまたまだ。なんとなく、身体が熱い気がして。なんとなく、妙にむらむらするような気がして。その異変から直感として、これまずいやつ、と気づいた。要するに薬か、魔法か、香か。そのうちのどれかなのか、それともそれ以外なのか。それはわからないけれど要するに媚薬か、なにか。それを盛られたと気づいた。
このままここにいてはまずい、と宿屋の窓を開き、そこから荷物を担いで外に飛び出した。幸い、今回の旅は軽装であったし、逃げるのにはさほど苦労はせず、街中に逃げ込む事に成功した。)

・・・っ、は、ぁっ・・・っ、んぅっ・・・!

(けれど、致命的になる前に気づいたけれど身体にはすっかりその媚薬、催淫と呼べるものが浸透していて、身体は熱く、欲は冷めることなく昂ぶるばかり。)

・・・っ、シ、たい・・・。

(ぼそり、と思わずそんな言葉が溢れてしまう程に身体はどうしようもなく昂ぶる。もう、誰でもいい。何をされたっていい。むちゃくちゃに、意識を失うくらい、犯して。辱めて。そんな欲望がとどまることなく昂ぶっていく。新しい宿だって見つけなくちゃいけないのに、それ以上に身体が熱を持って。昂ぶって、収まりがつかない程になっていた。

――・・・あぁ、誰か。誰でもいいの。どうにかなる前に、この熱を・・・収めて欲しい。 

ふらり、ふらり。どうしようもない熱を抱え放浪する女はいつしか広場の方にまで彷徨い、歩く。)

アウロラ > ね・・・そこの、あなた・・・。

(はー・・・はー・・・と荒い呼吸を繰り返し頬には紅と汗を浮かばせ、目元を潤わせる・・・そんな明らかなまでの発情した雌の顔。そんな顔をしながら夜の街を往く、名前も顔も知らない誰かに声をかける。一言、二言会話をして、消えていくのは宿などではなく、その辺にあった路地の裏。数分程待てば、アウロラという女によく似た嬌声がその路地の裏から響いてくることだろう。絶えることなく、甘く、甲高く、艶めいた声と音は途絶えることなく裏路地に響き渡る。その声は、音はきっと女が満足するまで途絶えること亡く、声をかけた男が気を失ってしまえばその音に誘われて様子を見に来た新しい男にさえ手を出す始末。身体からすっかり欲が消えて、正気を取り戻した頃には辺りはすっかり明るくなって、あ”あ”あ”あ”あ”・・・!という自己嫌悪をする女の後悔の声が小さく、響いたことか。)

ご案内:「奴隷市場都市バフ―ト(過激描写注意)」からアウロラさんが去りました。
ご案内:「バフート(過激描写注意)」にネリネさんが現れました。
ネリネ > 「…うー、たー……うたう…の…ー……?」

かくりと頭を傾がせながら。ソレは問う。
深夜であろうと、行き交う者達が絶える事のない、奴隷市場の一角。
幾人かの、買い付けにでも来たのだろう男達が。ソレの前に立っていた。
にやにやと笑い、ソレの手を取り引き寄せながら。こう言うのだ。

『俺達が使ってやる』『精々良い声出しやがれ』と。

言葉の意味を。ソレの頭は忘れている。
複数の者達によって、どれだけ嬲られるのか。
過剰な乱行に耐えられるよう、何か薬物でも使われかねないとか。
そういった危険な要素など思い付けもしない。
へらへらと表情を緩めたまま、男達に引き寄せられれば、自然と身を預けようと。

それは。頭と違い、肉体の方は、覚えているからだ。
破滅的な気持ち良さ。狂気じみた快楽が。否応無しに与えられるに違い無いと。

かくしてソレは。放っておけばそのまま、何処の物陰にでも連れ込まれ。
その連中に使い潰される事になるだろう。有る意味。何時も通りに。

ご案内:「バフート(過激描写注意)」にルークス・ルナエさんが現れました。
ルークス・ルナエ > 無垢とも呆けたとも取れる少女が連れ去られようとする、まさにその時。
男達の進路に、長身の女が割り込んだ。
数人の男達が目に入らぬかのように振る舞うその女は、首輪を身につけた少女の顔を、目を細めて眺めた。
それから、周囲を見渡しながらに言うのだ。

「おい。この娘の持ち主は何処だ」

先客の存在など考慮せぬ、一方的な物言い。上から下へ命令するような語気。
その間、女の顔は鉄仮面のように表情を崩さない。
特に何を思うでも無いような目をして、供も無く、奴隷市場に立っていた。

ネリネ > 「????」

瞬くだけだ。男女の機微など忘れたし、目の前に現れたその女が、どれだけ剣呑なのか。そんな事は理解出来ない。
だが逆に。半ば無視される男達の方が、女の恐ろしさを理解するらしい。
恐らくはそれなりに。良からぬ場所で生き、良からぬ存在に出会した事が有るのだろう。

じりじりと後退る男達だが。答えなければ、それはそれでマズいと。誰かが判断したのだろう。
誰か一人から答えが返ってくる。曰く、

『別に誰の物というより。奴隷市場の公衆便所のような物だ』

自らの事を言われているのだと、分かっているのかいないのか。
女を見上げるソレは、「んー…」と、思案めいた声を上げるだけ。

ルークス・ルナエ > 「公共物か……奇妙な扱いだな」

と、答えた者の方を見ることも無く応じて、手を軽く払うように振った。
去れ、と横柄に手だけで示しながら、高い背丈を折り曲げるようにして、間近に少女をまた眺めた。

「相応の値がつくだけの容姿ではあろうに、なぁ」

呟きながら、少女の頬へと手を伸ばす。
指で肌に触れて、皮膚の手触りを、その下の肉の柔らかさを確かめるような。
一部の奴隷商がするような仕草で、眼前の少女の価値を計ろうとする。
そうしながらも思考の方では、なんとなく、持ち主も値もつかぬ理由を感じ取り始めた。
意志を持たぬまま見上げる瞳。今、自分が口にしている言葉を、どれ程に理解しているのだろう。
或いは何も分からぬまま、ただ音として聞いているのかも知れない。寝物語の相手に向かぬのは確かだ。
だが──そうだとしても。

「……そそられた。一晩借りて行くぞ」

誰に言うともなく、そう宣言した。その時にはもう、少女の手を引いて歩き始めていた。
宿は然程遠くも無い。元より奴隷を見繕う為に、近場の宿を取っていたのだから。
堂々たる人さらいも、この娘に対してならば許されるのだろうし。

ネリネ > また、誰かが言う。

『もう壊れた』からだ、と。
先日まで続いた、王国内での綱紀粛正。 という名の、権力争い。
帝国と繋がり、その上で敗れた側の者達が、どういった末路を辿ったか。
噂なりでも知っていれば。容易に見当はつくだろうか。

それを告げた、男達の中の誰かの意図は。
『そんな程度の代物だから、後から文句を言ってくれるな』、という事だろう。
保険を掛けた男達は。好き好んで危うい橋を渡ろうなどとせず、速やかに去っていく。

残った女に手を引かれ。今度こそ歩き出す事となったソレ。

「――…ひとばん……ごしゅじん、さまー……」

へら、と微笑む。
幾つかの単語だけは、覚えている。否、刷り込まれてしまう程。繰り返されてきた様子。
今夜は、この女が。ソレを使う飼い主になるのだと理解すれば。
大人しく宿へとついていくのだろうし。
宿の人間も、公共物と言われたソレを、見知っているのか。何を言う事もなく通す筈。

ルークス・ルナエ > 「全く、加減を知らぬ連中もいたものだ」

勿体ない──と愚痴を吐きながらも、内心、異なることを同時に思う。
これはこれで良い。馳走だろうが同じものばかり喰い続けていると、目先の変わったものを喰いたくなるのと同じだ。
口元に凶暴な笑みを浮かべて、〝獲物〟を宿の一室へと引きずり込んだ。

さほど珍しい部屋ではなかった。上等な一室ではあるが、頭抜けて高級という程でもない。
幾分か金のある客が、広くて清潔な寝台を希望すれば通される程度の格式の一室は、既に十分な暖房の熱気が籠もっていた。
部屋に入り、後ろ手にドアを閉めて施錠するや──女はナイトドレスを床へ脱ぎ落とす。
そうして、一糸まとわぬ姿になってベッドに腰掛けると、悠々と脚を組みながら言った。

「さて──言葉遣いは弁えているようで何よりだ。
 どうせなら挨拶の一つも披露してみろ。まだお前の名も聞いていない。
 ……と言っても、どこまで言葉が通じるかもまだ分からんがな」

片手の指が床を指し示し、

「脱げ」

何処までも傲慢に──つまり、きっと少女には馴染み深いだろう声音で。
壊れた愛玩人形へと、努めを果たすように命じた。