2020/10/12 のログ
ご案内:「◆王都マグメール 王城(過激描写注意)」にリシェさんが現れました。
■リシェ > -お約束待ちです-
ご案内:「◆王都マグメール 王城(過激描写注意)」にアンネリーゼさんが現れました。
■リシェ > 「………其処は。そちらは、違……ぃます、あの方達……すら、っ…!…ぅ゛、ぁ゛、っぁ゛…
…傷付けるの……虐げ…た、のです、彼等…は…幸せに、安らか、に在った…あの…方達を、ぉっ…」
(知らなければ良かった。そうとは思わない。例え、現実を知ってしまった、事で。尚、苦しむのだとしても。
だが、それでも、恨みは加速してしまう。問い掛けられた事で、ますます、思い浮かべてしまった…つい、先日を。
傷付けたくない、そう、願うような人達すら。この城の、「彼等」の手に掛かり、傷付けられてしまった……目の前で。
結果、思うのが。守りたい、守れるようになりたい…などではなく。憎い、怨めしい、代わりに恨みを晴らしたい…になってしまうのは。
彼女の魔術と、それによる誘導も、確かに原因ではあるのだろうけど。同時に、鬱屈した、少女の本性でもあるのだろう。
「彼等」と評された、その、最も直近の、具体例として。此処に立つ事になってしまった、男。
まるで、蛇に睨まれた、蛙のように。動かない、動けない、そういった様子。
きっと、実際、蛇と蛙程、力の差が存在するのだろう。男と、相対する魔族の彼女とでは。
「っっぐ、うふ……ふっぅ゛、ぁ゛…!は……ぃ、アンネ…リーゼ、さま…
わるいこ…なのでしょぅ、わたしも…あなたさま…の、強い、お力を…借りるだけの……っは、ぁ゛、弱い、モノで…す…
………代償。必要、なのでしょぅ…?そういう、ものなのでしょう、アンネリーゼさま…は……
ですから、わたしに…捧げられる物が、在る…のでしたら、っ…、っ、っ!?っく…ん、ん゛っぅ、ぁ、は…!」
(洗脳であり。それと共に、誘導、と呼べる行為。
此処まで来ると。流石に、少しずつ、気付き始める。…彼女が、人ではないと。きっと、自分とは違う、本物の「魔」だと。
悪魔は、人を堕とす、のではなくて。人が自ら、堕ちるように、誘って、導くのだという。今正に、そういう状況ではないか、と思うから。
同時に。悪魔は、淫らな罠で、契約した者を、変えるともいう…魔女とか、悪魔崇拝者とか。そう呼ばれる者達だ。
半分だけ、魔族に近い、少女は。普通の人間よりも、相応しいのかもしれない…悪魔の下僕、魔女、たり得るに。
事実、着実に、契約が繋がっていく。傷付いた肉芽が、剥かれて、撫でられるだけですら、快感に悶えてしまい。
とろとろ、溢れた蜜を、纏わせた指先が。尻孔へと、入り込んでくるのなら。びくん。堪らず、腰を揺らめかせて。)
「ご褒美、になるの……でしょうか?流石にそれは、っは、っ、ぁ、想像つきませんが…
……其処まで、わたしが、変わって……しまったら。……くぁ゛、っ…みなさま……どのような、顔を、なさるのでしょうね…?
けれど、今…は…は…ぁ゛…アンネリーゼさま、…っ、罰して…お仕置き、して、下さっ…ひぁ゛、っぅぅ゛ん、んっ!?
深…っ、ぁ゛、ぉ゛……くまでっな…にか、ぁぁ、っ…」
(其処まで変化してしまう事は、無い筈だ…と。言い切れない。
そもそも、変わる事それ自体、有り得ない、筈だったのに。今、こうして。着々と、剥き出しにされていくのだから。
…怨恨も、嫉妬も。快楽も、被虐も。
与える側も、与えられる側も、罰を口にする割に。交わる口付けは、酷く、甘い物だった。
唇がこじ開けられて、ぬらぬら、入り込んで来る、彼女の舌を。少女の舌が、受け容れて、絡み合う。くちゅくちゅ、唾液の音をたてて。
一つに蕩ける、口内で。くぐもってしまう声は。後を追うように、ますます、甘さばかりを増していく。
痛い、それでも、気持ち良い。もう、肉芽はぷっくりと、紅く紅く腫れ上がって。
同時に、掻き混ぜられる尻孔も、ねっとりとした、濡れた音を伴い始める。
塗り込められる、蜜に。腸液の分泌が増して。排泄孔を、もう一つの性器へと、急速に、置き換えていくようで。
膨れ上がっていく、快感に。違和感が差し挟まれた。
入っているのは、彼女の、細くしなやかな指…である、筈なのに。ぐぶ、と。急激に、その孔が、拡張される。
実際には、何も無い、神経への作用なのだ…とは。少女自身には、知る由もなく。仰け反り、舌を突き出し、圧迫感に声を上げた。
まるで。大きな蛇が、腸の奥まで、その頭を突っ込んで。のたくっているような。
先程の玩具より、太く。鱗のように、堅く。それでいて、触手のように、柔軟で。指のように、巧みに腸襞を責めたてる。
そうそう、味わう事のない、異物感の塊に。悶えさせられてしまうまま…目減りしていく理性を、尚も、新たな、彼女の言葉が。掻き毟る。
もう、その発言に、魔力も何も。籠められていないとしても。此処まで、来てしまえば。罰を望む、少女の、被虐と倒錯、自己逃避とを、煽り立てて。)
「わ…たし、ですか……わたしの、今、は…っふ…っ、ぅ゛、んはっぁ、っ、ぁ゛、ぁ……!?
は…ぁ゛………ぅし、ろ…っの……くん゛、んっ、っぁ゛は…!ぉしり、っ、けつ…まんこ、っ……!!
太……ぃ゛の、っ……何か入って、掻き…掻き混、ぜ、られっ……っひ、ぁ、は………!」
(自覚していた、言おうと思った…それよりも、少しだけ。卑猥な言葉に、濁った喘ぎになった。
なまじ、男を…彼等に、普段、言わされるような言葉を。意識してしまったから。必然めいて同じ様に。)
■アンネリーゼ > 「そうなの?酷いわねぇ。私だったらその様な無体な真似はしないのに。
それなら、貴女を虐げるものは一度、貴女に夢を見せた人は二度、貴女を傷つけたのね。
リシェ、貴女は優しい子だもの。夢と現実の差異に心を削り、夢を見せた者が傷つくのに心痛めて。
――ねぇ、リシェ。貴女の恨むべき者は、憎むべき者は、貴女を傷つける全てではなくて……?」
彼女への甘言は、彼女が傷つけた者のみを恨ませるという、単純なものではない。
彼女を思いやって、彼女のために、彼女への贈り物として、素敵なものを与えた人々。
彼らすらも巻き添えにして、憎悪の泥濘に捨てさせようという狡猾で醜悪な誘導だ。
彼女のために夢を見せた――それは本当に彼女のためか。彼女を思いやっての行為か。
その実は、彼女に夢を見せる優越を得るためではないか。自尊心を満たすためではないか。
植え付けるのは、悪辣な疑心。同時に、少女自身はその様な事をせず、ただ見守り、愛でると告げる。
心に闇を落し、その中軸に少女という依存の対象を与えて、崇拝や信仰、情愛を以って相手を支配する。
少女の本懐とも言える、魅了・誘導・洗脳の合わせ技を持って、彼女の心を弄ぶ。
「えぇ、そうね。代償は必要よ。でもその代わり、捧げたものに相応の手助けをしてあげる。
それに、全てを奪ったとしても、命を落とすことはないわ。私の愛すべき虜になるだけ。
――それならまずは、貴女の諦めを貰いましょうか。ねぇ、もっと、幸せに、なりたいでしょう?」
彼女に力を貸す対価――指定するのは、彼女が纏う諦めという名の鎧。
期待しなければ、望まなければ、絶望することもない。そんな彼女に、望めと告げる。
少女の狙いは単純だ。彼女の心が賦活して、絶望する様子を眺めたい。ただそれだけのこと。
ただし、少女は彼女の絶望を見るために、彼女の願いの手伝いをする。律儀な少女は、契約を違えない。
彼女の望む復讐は果たす。彼女が死なぬ様に食事や服、傷の世話すらする。それが必要となるならば。
悪魔と契約する以上、容易く見限られるとは思わないほうが良い。悪魔は、執着も人一倍に強いのだ。
「ふふ、私と契約するなら、そう思える様にしてあげる。魔族としての手解きもしてあげるわ。
どんな顔をするかはわからないけれど、きっと貴女は笑みを浮かべるわ。とても可愛い笑みを。
それが見たいから、私は貴女を助けるの。えぇ、リシェ、どうしても我慢しきれない時だけは言うのよ?」
彼女を壊すことは望んでいない。それ故、限界が来たら告げる様にと囁いた。
少女とて、手練の拷問吏にして調教師。どれほどの無茶をすればまずいかは分かっている。
しかし、今は彼女の心を籠絡する段階だ。少しばかり、甘い位の責め苦が丁度よい。
甘い口づけに痺れるような快楽を混ぜ、そこに腹の奥を満たす圧迫感を付け足して。
差し込んだ指を微調整する様に動かしながら、彼女の体には指の数倍の太さの触手を感じさせる。
ともすると、指が粘膜をなぞらなくとも、彼女の肉穴は透明な張り型を食う様にぽっかり開くはず。
その上で、更に少しずつ、奥へ奥へ。目指すのは直腸の終わり。結腸との境目。そこを、ぐ、と押し開くと。
「そうね。えぇ、けつまんこだなんて、リシェったら。ここは出口かしら、入口かしら?
――さて、この辺りが、お腹の奥の入口ね。ここを弄られると、催しちゃうらしいのよね。
何を、かはリシェが実際に、味わって彼に教えてあげてくれる?恥ずかしいとは思うけれど」
それでも、言えるわよね?と耳元で小さく囁くと、腫れ上がった陰核を指の腹でこね回す。
指の腹を使った圧迫は、爪の先で行った鋭い圧潰よりも痛みなく、しかし性感帯を揉み潰す。
先よりも強い刺激で、有無を言わせない。羞恥と快楽を結びつけながら、思考の余裕を削ぎ落としていく。
■リシェ > 「 っ。 …そぅ……そう、なのですか?…そんな事ない、でしょぅ……?
大事な…わたしの、大事な、方達は…っ…!…わたし、あの…人を、あの人達を、守れ…なくて、見ているだけ…で…
傷付けてなんて、っ…!傷付いた、のは……んぁ゛、っぁ、っ、傷、つけたのは、どれもこれも、あの人達……!!」
(もう少しだけ。後、少しだけ。縋れる物が、少ない分。一つ一つは、頑迷に、依存めいて。
夢を見せて、それ故に、害されてしまった人、達くらいは。既に、傷付いているのだから、これ以上、傷を増やしたくないと。願うのに。
既に、瑕を得てしまった、という事実と。彼女の甘言を、必死に拒もうとする妄執とが、入り交じり…形を変えた、負の感情へ。
望む程、縋る程。依存や、憧憬は。執着と化す…のかもしれない。それが、悪魔だというのなら。
自分の、大事な物。ならば、それは、自分の物。…自分の物を、害して、傷付けた、そんな者達へは。ますます、憎しみを募らせる。
視線が、物理的な、力を有しているのなら。立ちっぱなしの、その男は。今頃、心臓か顔面にでも、大穴を空けている…筈。
そして、きっと。執着が、募る程。それは一方的で、独善的な、堕落した物へと。置き換えられていく筈。
大切だから。それだからこそ、自らの手で、憎むべき者達よりも先に、滅茶苦茶にしてしまいたがるような――)
「しあ、わせ。……どうでしょう。は…っぁ゛…なれるか…いえ、何を以て。 人は、しあわせだと…思うのか、それすら…っひ、ぁぅ゛、ぅ…!?
く…、っ…ん……ぃぇ、そぅ…解らない。わからない、なら…ぁ゛…さが、さなきゃ、しあわせ、わたしのしあわせ…、何、なのか…
…それ、とも……アンネリーゼ…さま? …あなたさまが、しあわせ、を…くださいますか……?」
(きっと。誰よりも、望んではいけない、その人への問い掛け。
心を代価に、罰と引き替えに、何かを与えてくれるのが。悪魔であるというのなら。
彼女のもたらす幸福とは、とても、とても大きな何かと。入れ替わりにしか。なり得ないのだから。
全て理解していて、それでも尚、問い掛けざるを得なかったのは。今、快楽と苦痛、被虐と恥辱、ごちゃ混ぜの感覚に囚われる中。
依存する事、執着する事の出来る、その対象が。彼女しか居ないから…なのだろう。
最早、貴族の男や。異常を察し、駆けつけるかもしれない、彼の侍従達など。彼女の脚本の中、都合良く置かれた、舞台装置に過ぎず…
そしてきっと。いや、間違い無く。少女の堕落という、演目の終わりと共に。片付けられてしまう物なのだ。)
「笑った…事、そんなに、笑った事、あった……でしょぅ、か…
ん、ふぁ゛、もう…そんな事も、と…っても、曖昧で…んっ、んぐ、ふ……ぅ゛ぅ゛!?
っは、ぁ゛っぁ、も…っと深っ……っゃぁ゛っそ、れ以上……入れ………入るの、っ、無理ぃ゛っ…!!」
(…思い出せなかった。心から、笑った事なんて。どれだけ前か。一番大事な親友と、年明け間もなく外出出来た、あの頃…位かもしれない。
自分自身でも、曖昧でしかないのだから。どんな笑顔を、浮かべる事が出来るのか。それすら、想像しきれず…
そして。考える、という余裕すら、失せていく。どぢゅんっ…!更に、深く。実体の無い、力だけのような何かが、腸孔を掘り進む。
存在しない、何かを咥え込まされて、空虚なままに、ぽっかり、拡がってしまい。ひくひく、痙攣する腸襞を、剥き出しにされる中。
覗き込む者が居れば、その先すら、見えてしまうのだろうか。腸と腸、似て非なる二つの狭間、くねる場所。それすらも。みぢ、みぢ…軋むように。ゆっくりと、拡がって…)
「んぐ、っ、ぅ、ふ…っ、ぅ゛っ……ごめ、っ…ごめんな、さ……ぃ゛、出口なの……に、ぃ゛……入れられる、のっ、気持ち良くな…って、しまう……わたし、は、っぁっ…
っく 、んっ、 … っぁ゛ぅ……もょ、ぉす………? 、………!?
ぁ、ゃ、っぅ…そ、ぉねっ……お願、っ……!駄目、駄目で……す、拡げ、ちゃ、……っぁぐ、っっ………!?
出……っゃあ゛ぁ、あっ、出、ちゃぅ 、溢れちゃ……ぅ゛… …!!」
(びくん。やっと、彼女の意図を、理解して。流石に、目を見開く。溜まった涙が、ぽろり、頬へと落ちていく。
縛られた身体を、くねらせるようにして、不可視の力場から、逃れようとするものの。成す術無く、みしり、みしり、更に拡がる腸の中を。異物としか思えない、塊の感触が。下へ、下へ。下りてくる自覚。
流石に。「それ」を好き好む男達は、そう多くはなかったのだろう。平気では居られずに、身藻掻き。募る恥辱に、悲鳴を上げる。
…それでも。きっと、彼女は止めてくれない。何故なら、彼女との約束は、「どうしても我慢しきれないなら」であり…
我慢、出来ないのだ、少女は、どれだけ泣き叫びつつも…拡がった先から、押し出されて来る物を。…もう直ぐにでも、吐き出してしまうだろうという事実を。
そして、その上で、きっと。今、この状態なら…途方もない恥辱を、快楽として、味わってしまうのも。そうすれば、男にも、彼女にも。自ら伝えて、更に更に、自分で自分を。堕としていくのだろうという確信も…)
■アンネリーゼ > 「ふふ、リシェは本当に優しいのね。どうにかして、周りを守ろうとしてる。素敵な良い子ね。
でも、リシェの言うあの人達は、リシェのことを少しでも守ってくれた?助けてくれた?
――もしそうなら、リシェは私なんかに出会うこともなく、今頃幸せになっていたわよねぇ。
だけど、そうじゃないの。結局、リシェの言うあの人達は、夢だけ見せて、理想だけ語って、それだけ。
リシェは、今も王城に蔓延る下種の玩具のまま。それなのに、リシェが守ってあげる必要はあるの?
もしかしたら、見捨てられてしまったかもしれないのに、リシェはいつまで、待ち続けるのかしら。
待ち続けるだけでは、貴女の手元には何も残らないわ。それは、今日までで嫌という程思い知ったでしょう?」
彼女の縋り付く縁を、少しずつ理論的に切り落としていく。彼女が否定できないように。
感情で何を思おうとも拒絶さえされなければ、彼女の心にはひたひたと邪悪な考えが忍び寄る。
本当の彼女は、自分にしてくれたことを思い出にして、忘れずに思い続けられる素敵な娘なのだろう。
だからこそ、その考えを捻じ曲げたくなる。理想を唾棄して、夢を否定して、憎悪に燃える娘に堕とすのだ。
彼女の闇を煮詰めて、指向性を与える作業。それはさながら、粘土の塊から芸術を生み出す行為に似ている。
さぁ、欲望に忠実になれ。貪欲になれ。大切なものを壊されるなら、それより前に自ら壊してしまえ。
奪われることから脱却しろ。寧ろそれなら奪ってしまえ。我慢など必要ない。ただ、自由な心に従え。
ただ彼女を肯定し、尊重し、認める。前項も悪行も分け隔てなく、彼女の行いは正しいものだと。
歪んだ正当性を彼女の前にちらつかせ、その心に独善的な価値観を植え付け、過去の彼女を壊していく。
「そうね。リシェはこれまで、幸せを胸に抱いたことがないのよね。だから、幸せが理解らない。
それなら私がすることは、リシェに幸せを与えることよね。与えて、教えて、理解させるの。
だから、私が幸せをあげる。そして、私以外の幸せも、見つけられる様にしてあげる。任せなさいな」
彼女に与えるものは、全て彼女から得たものの対価となる。
彼女の心と引き換えに契約し、罰と引き換えに復讐の力添えをする。
それなら、幸せの対価は――。彼女が、支払える全てで賄い切れるのだろうか。
だが、彼女が少女に好意を抱いてくれるなら、取引にも多少の譲歩位はするつもりだ。
欲望に忠実になれと唆す悪魔は、自らもまた誰よりも、何よりも欲望に忠実なのだから。
大丈夫。自分は味方だ。そう告げる少女の背後で、扉の開く音。それから数人の気配が増える。
とは言え、彼らもまた、彼女の敵たる存在にして、与える罰の威力を高める観客でしかない。
「あらあら、リシェの敵が増えてしまったわね。全く、羽虫みたいで鬱陶しい。
笑顔を作ったかも曖昧になるほど、蕩けさせられてしまっているの?お労しいわ。
大丈夫。貴女の奥は、もっとほしいとおねだりしているもの。ね、ほら、入った――!」
ずぶ、ず、ずず、ずぶん。湿った肉を広げる音を立てながら、彼女の奥が開いていく。
広げる、ではなく開く、なのは、物理的な挿入を行っていないから。全ては、彼女の体の錯誤ゆえ。
ただ触覚だけに刺激を与えて、直腸の最奥を幾度も嬲ると、彼女の様子が確かに変わる。
切羽詰まったような、何かをこらえるような、必死の風情に、少女はくすくすと笑みで応じる。
「ん、今リシェが言った通り、この穴は出口、なのよね?入口ではないのよね?
――だから、ちゃんとした用途で虐めてあげる。お腹、辛いでしょう?苦しいでしょう?
生き物はどんなに頑張っても、生理的欲求だけは制御できないの。生きるのに不可欠なものだから。
ご飯を食べるのも、寝るのも、こうして淫らな交わりをするのも。それから……排泄だって、大事よね?
さぁ、何が出ちゃうのか、彼らに見せてあげましょう。ほら、お尻をあちらに向けて。ベッドが汚れちゃうものね。
大丈夫。彼らは、こういうの趣味じゃないだろうけれど、私は嫌いにならないから。だから、ここで、漏らしちゃえ」
ここまで、彼女はよく頑張った。少女の陵辱に、努めて落ち着こうとしていた。
だから、初めて彼女の悲鳴を聞いた。心をぞわぞわと擽る、甘露のような音色だった。
よもや、彼女に我慢させる気はない。これは、彼女に与える罰なのだ。加減する必要などない。
彼女を抱き上げ、寝台の上でわずかに動き、尻を観客たる男達に向け、よく見えるように突き出させる。
薄暗がりの中、しかし僅かな光が魔力で集められて、彼女を薄ぼんやり照らす。その行為を克明に記すために。
彼女の尻穴を撹拌していた指は抜かれ、代わりに彼女の下腹部に、腸液に塗れた手指が当てられる。
注ぐのは、少女が体得した淫呪。その効果は、体調操作。彼女の粗相を、彼女の心に刻むための魔術だ。
それこそ、食事を一切与えられていなくとも、老廃物たる汚穢をこぼせるように。腹の中身を弄くり、満たす。
彼女の尊厳を踏み躙り、その心に強烈な負荷をかけ、しかしその行為すら、好いてしまえるように。それが、少女の好みだった。
■リシェ > 「 わからない わか、ら ない 助け …っ、助けてくれた、 くれたの …!
や、ぁ゛っ助け……て、今、助けて……!! なんで、 来て、くれな…いの…っぉ……
嫌、こわ ぃ 気持ち良…ぃのに、っ怖い、っ! ぉ…ねが ぃです、わたしじゃな、い、わたし、こんなの わたしじゃない …!!
違っぁ、違うの っ嫌い …嫌いたくない、 っ、大嫌、ぃ… 憎、ぃ、憎むの っ、 こわい ……おか…おかしい、のぉっ……!
捨、てなぃで、っ、 ちが、 さい…最初、 からわたし、なにも…なにも もって ない だ れも、 ぃなぃ …
ぅぁぁ あ゛っ、 出てく、 わたし の中……から、みんな、 出て行っ っ、 ぃゃ゛、嫌 だっ、 っ、 犯され る、 壊れ、 る、 最初…から、こわ れ、 て 、 」
(半狂乱、というのは、きっと。こんな状態をこそ、言うのだろう。
ごじゅ!ぐじゅ!現実なのか、錯覚なのか、腸孔を突き上げ、伸ばし拓かれる、嘔吐きそうな程の圧迫が、強まって。
後に来る、決潰の瞬間が、解りきっているのに。それでも、満たされるという感覚が、尻孔を、悦ばせてしまう。
…そんな体に、誰がしたか。目の前の、男達だ。其処から、助けてくれるような人達は…確かに。今、一番居て欲しい、その瞬間に。存在しない…居てくれない。
苦しくて、悲しくて、それなのに、気持ち良さばかりが、どんどん、どんどん強まって。
恥ずかしくて、気持ち悪くて、それなのに、もっともっとと、続きを求める心が、止められない。
何一つ、実感という物を奪われ、打ち崩されて。快楽の中で、宙ぶらりん。それ以外、必要ないと言うような暴虐は、あの男達と、同じなのに…
それでも、彼女の声は。言葉は、優しい。間違っている、そう言いたいのに。間違っていないと、赦される。
少女が、壊れていく。今までの全てを、否定して。新しい何かを、肯定する、その為には。今在る自身を、壊すしかない。
そして。真っ先に、壊されてしまうのは…半分でも、人として、育まれてきた筈の。…同じ人へと向ける、心。)
「っは、ぁ゛っ、ぐ、っふぅ゛ぅう、っ゛っ…!?入っ、ぉ゛………くまで、っ、 ぁ゛っ、ぁ、ぁ゛…!?
たすけっ……ひぃ゛ぃいっ!?っや、嫌だ、こ…なぃで、違う、この…人 たち、 違い、ます 嫌、だ、嫌だ嫌だ嫌だ……!!
わ…らいませ、んっ、わたし、 …良いです、しあわせ なんて、っ言いま せん っ゛ 玩具で、ぉ 人形でっ、精処理便器でも、肉奴隷で も、何でも 今 まで、通り受け容れ ます…!!
だから、っぁ っ、 っぁ゛、 … ぁ … 」
(がたり。扉が音を立てて。何時まで経っても、終わらない、主人の用件を。訝しんだのだろう、侍従達が。入って来た。
…つまりは、今日最初に、この部屋で。準備として、少女を犯し、快楽を埋め込み、その上で。縛って、嬲って、彼女への土産にしていった、者達。
彼等が、戻って来たから。少女の、パニックは、最大限になる。
こんなにも、醜い憎しみを、彼等の主へと、叩き付けたから。どんな罰を受けるか、痛め付けられるか、再び。恐怖に駆られたのだろう。
彼女からの、甘く滑り込んで来る言葉達すら。男達に対する記憶と、混ざり合ってしまい。
答えているのが、彼女になのか、彼等になのか、当人自身、まるで区別の付かない様子。
泣いて、喚いて、枷の食い込む、手首が、血を滲ませる程に暴れて…… びくん。ふと、声が、藻掻きが、止まったのは。
……抱き締められたからだった。どんな、淫らな意図の下だったとしても。彼女という、別の存在に、抱き締められて。その温もりに、包み込まれる優しさが。
きっと、何よりも。今実感出来る、しあわせ、を思わせて。
壊れて、こそ。得る事の出来る、温もりだった。それは、正しく。代償を以てしか、与えられる事の無い、無償の愛には程遠い、悪魔の優しさなのだろう…)
「あ…んね、…りーぜ、さま、ぁ………抱き締めて、っ、下さい…このままで、ぃて………
それ、ならわたし……はふ、ぁ、ぉ゛、っぉぐ…!ちゃ…んとします、アンネリーゼさまの、お仕置き……っ、受け、ますから…
だから、 っ、嫌いに …嫌わないで、っ下さい、あなたさま……だけは、 居てくだ、さい、抱いて…下さ、…ぁっぐ、ひ、ひぐ… っ、っ!?」
(それは矢張り、好意、と呼ぶには程遠く。縋りたかった物、自らの心の中に在った、大事な思い出達すら、ぐちゃぐちゃになってしまったから。
もう、今は彼女にしか、依存出来なくなった。そうする事でしか、自らを保てない、という事。
回された、彼女の両腕が。実際には、尻の向きを変えさせて、男達へと向けさせる、その為でしかなかったとしても。抱き締められている、それだけで、信じたくなってしまう。
柔らかく、温かな、胸元に。涙で、唾液で、ぐしゃぐしゃの泣き顔を埋めては、擦り付けて…啜り泣いては、甘えてしまう、少女の声が。また、くぐもるような、悲鳴になった。
少女の心を、知ってか知らずか、彼女によって施された…最後の、一押し。
ぬめった指先が、腸液を擦り付けて、下腹に何かを描いた、その途端。ぎゅるん…!腹が、咆哮した。
ゆっくり、下りてきていた筈の、中身が。有り得ない程、奥底から、こみ上げてきた物に。圧されて、一気に加速する。
既に、指は抜かれてしまい、窄まりつつあった尻孔は、今度は、内側から、ぐるりと拡げられ、その出口を、捲れ上がらせ……)
「ひぎゅぅ゛ぅうんっ、ぅ゛っ、っ!?っぃ゛、ひ、ぁ、っぁ、ぁ゛はぁぁ゛ぁ゛っ………っ!!
ごめ、 なさ っ、っぁ゛んぁ゛、ぁ っぁ゛ …出、ちゃっ、止め、止まらな……なっ、ぉ…なか、の中っ、ぅ、ぅ゛んっ、ち、がっ、と…止まっ、 っひ、はひ、っ、ひ ぃ゛ぃ ぃ゛ぃ ぃ゛っ …!!?」
(散々陵辱を、調教を、受け続けてきた少女にとってすら。初めての感覚だった。
明らかに。許容量を超え、多すぎる程に多い、汚濁その物が。後から後から、尻孔を拡げ、吐き出されてしまう。太い塊、泥めいた不定形、双方混じった物…次から、次へ。
ぶちゅ、ぶちゅ、と泡立ち粘付いた水音と、量に比例した、夥しい、汚臭が満ちていく中…張り裂けるような、少女の声には。
どれだけ、狂っても。壊れても。自覚せざるを得ない、解放に対する、快感が。紛れ込んでいた。)