2020/10/09 のログ
ご案内:「◆王都マグメール 王城(過激描写注意)」にリシェさんが現れました。
リシェ > -お約束待ちです。-
ご案内:「◆王都マグメール 王城(過激描写注意)」にアンネリーゼさんが現れました。
アンネリーゼ > 彼女は生まれた時から今まで、ずっと諦めと共に過ごしてきたのだろう。
諦めることが彼女にとっての自然になっている。そう思えるほどに、彼女は抗おうとしない。
それは、もしかしたら彼女なりの処世術なのかもしれない。歯向かえば、相手は迷わず牙を剥くのだ。
罰せられる口実を与えず、相手が喜ぶ反応を選んで、媚びることで生き残る。なるほど、道理だ。
貴族王族が蔓延る王城で、下手を打てば奴隷一匹の命など、簡単に摘み取れてしまうのだ。
彼女の言葉から、受けてきた経験から、彼女の闇の片鱗を理解し、少女は笑う。

「ふふ、そうねぇ。ミレー族でなければ、耳や尻尾がなければ、もっと良い暮らしが出来たかも。
 種族というのは残酷ねぇ。どんなに嫌でも、生まれつきで一生変えることが出来ないなんて。
 ――体もすっかり淫らに弄られて、可愛そうねぇ。哀れだわ。同情くらいはしてあげる」

可愛らしい肉真珠に爪を立て、それでもなお甘い声を漏らす彼女を指先で弄ぶ。
爪を押し当てる角度や位置を変えて、陰核全体を潰す様に、徐々に刺激を強めながら。
彼女の痛みの許容量を探るかのように。痛みが快楽を超える瞬間を見極めるかのように。

「あら、本当かしら。今ここで貴女を欲望の餌食にしている私に、仕返ししたくないの?
 或いは私にじゃなくても、貴女をこうまで嬲った連中相手にも、全く考えなかった?」

諦めを是とする彼女に、歯向かう味を思い出させる。囁く言葉もそのための扇動だ。
瞳術で箍を外し、言葉で揺さぶり、誘い水を注ぐ。少しずつ、彼女の秘めた感情を引きずり出す。
少女が見たいのは、諦めの鎧を纏った人形染みた彼女ではない。活きた、感情をぶちまける姿だ。
彼女の目が、少女ではなく彼方を見る。恐らくは後背の貴族だろう。次いで彼女から溢れるのは。

「そう、ただの一人なんて言わず、貴女をこんな目に合わせた全てを呪うのね?
 嗚呼、さっきよりも余程魅力的よ、今の貴女。良いわねぇ、濃縮された苛烈な憎悪は。
 ――ふふ、いかにも自分本意な愚か者が考えそうなことね。私を犯して壊すだなんて。
 そんなだから、思いを寄せた女に振られるの。本性を見抜かれて、逃げられたのね、きっと」

くすくす、と貴族への嘲りを含んだ笑い声が響く。少女からすれば、彼など歯牙にもかけては居ない。
他方の彼からすれば、隷従の対象である雌に企みを暴露され、更には少女に笑われ、恥をかかされた。
憤懣するのは当然で、ぎり、と歯噛みをした後、更に何やら言葉を作ろうとするのだが――。

「お黙りなさい。邪魔で無粋よ?――でも、そうねぇ。勇気ある告発には恩賞を与えないと。
 ねぇ、お嬢さん、私に名前を教えてくれるかしら。それから、逢瀬の間の忠誠を誓ってくれる?
 もしも約束してくれるなら、貴女の体を貪る代わりに、復讐のお手伝いをしても良くてよ……?」

男の声を制すると、目の前の彼女には、誘うような囁きと微笑みを向ける。
同時に、立てて押し当てていた爪を、ついと勢いよく横に滑らせ、陰核を引っ掻いた。
切れないナイフを押しつけて、振り抜く様な刺激を持って、彼女に答えを迫るとしよう。

リシェ > (諦めている、という、自覚すら。無かっただろう。当たり前だと、受け容れてしまっていたから。
自他の違いを、意識した事、それ自体。つい最近。初めて、連れ去られる形で、城の外を見てからであり。
また…自分とは違う、外から連れ込まれた者が、同じ様な扱いをされた時。どんな反応や、反抗をするのか。見てしまったから。
そして同時に。全く違う生き方をする、この城と関わりのない者達と。知り合う機会を得たから、だろう。
当たり前が、当たり前ではないのだと、思い知って。それでも、何も知らないフリをしたまま、生き続けるしかなかったが。
丁寧に、丁寧に、心に備え付けた筈の、蓋。それを無理矢理、取り払われてしまったから。…後は、もう。)

「…ミレー…っふ、ぐ…良い例えです……あの方、達が酷い…酷い目に、遭って、いて…
わたし、どう違うのかと…っひ、ぁ゛…!?ぁ、ぎっ、ぃ゛………何が、違っ…っ、っぅ゛…あ、ぁ゛…!!」

(がくん。とうとう、言葉が言葉にならず、純粋な悲鳴となって。それに合わせ、仰け反り、悶える。
ふつり。肉芽の薄皮に、じわりと小さく、それでも確かに、紅い珠…血が滲む。其処までくれば。流石に、痛みが、痛みになってしまったようで。
ただ。ミレー族に例えられる、彼女の言葉には。確かに、頷いてみせた筈。
…半分、魔族。それを切っ掛けとして、少女の今の立場が有る。生まれ持った理由、それ故に、成す術が無いというのは。確かに彼等と同じなのだろうから。
出自や血筋は、変えられない。それもまた、抗う事を諦めさせ、恨み言も沈めてしまう、「どうしようもない、という、気持ちの一因。
だから、恨みを晴らす事、考えなかったのかと。問われても、直ぐには、頷けなかったものの。
辛うじて残る、自制の心が。爪を立てられ、掻き割かれていく。
肉芽に血が滲むのと、合わせて、弾ける痛みに、思考が削がれてしまうなら。
心に生じた傷口は、鮮血よりも尚、どす黒い…詰め込まれていた感情を。じわじわ、滲み出させてしまう。…止められない。)

「っひ、っぃ゛…ぃぎぁ、っぁぅ…!?は…っぁ、ぁ…そんな、だから…?そんな人ばかり、で す…
あなたさま……は、どうな…のです?っっぎ、ぅ゛…ふ…その方、から見れば…等しく女で、犯せる…犯して、しまえば、どうとでもなる…
そう思われて、るのでしょうね…?今もきっと、考えてま…す、…孔という孔、大勢で塞ぃ…で、っ、泣いても喚いても、っ…っ゛、構わず貫いて、掻き回し…てぇ゛……」

(実際に。目の前の、彼女が。男とその侍従達によって。徹底的に、文字通り壊れるまで、犯し尽くされる光景を。
元来、陵辱する側であろう、彼女が苛まれる悲劇として。想像はしたのだろう。
但し、こうやって。可能性を、明かしてしまった以上。実現するかは、何とも怪しい。
代わりに、上手くいくと思っていた商談が、不意になりかねない。そんな男が、挙げようとする声は。彼女の一声で、制されてしまったらしい。
この、歳も変わらないだろう、少女に。どれだけの、力が有るのか。想像も付かないが…)

「……リシェ、です…それだけ、家名も、位も……何一つ、御座いません……
…ぁ、っぁ、あなたさまも……お名前、わたしに…いただけますか? …尽くすお方の、ぉ…名前くらい。…知っておきたいの…で…」

(普段なら。きちんと、考える事が出来た筈。後が怖いと。事の済んだ後、どんな制裁が行われてもおかしくないと。
なのに、今は、考えられなかった。苦痛が、快楽が、彼女の力を後押しして。思考も、理性も、沸々とした溶岩の熱さで、焼け落ちてしまう。
未だに、脚は拡げられて。両手は、背中で縛られて。忠誠を尽くすような姿など見せられない。
せめて、自分を抱いて支える、彼女の顎に。淡く、唇を触れさせて。)

「ふぁ…あ、、っふふ…何方への、復讐…など、考えら…れません、けど…
そぅ、ですね、偶にはわたし……も……っ、ぁ、っぁ、ぅ、「こんな目」、遭わせる側に…  、っ…!?
っぎ、ぅ、ひが 、ぁ゛あぁ、っ!?」

(誰かを、傷付ける事を、望んでしまうなら。きっと、当然の、代償。
肉芽を。傷を、ざり、と爪に擦り潰されて。ぱたぱた。数滴、鮮血が、シーツへと飛び散った。
…まるで血判。半端な魔族である、少女が。相手の正体を知らぬまま、本物の魔族と、契約してしまう為の…)

アンネリーゼ > 彼女が劣悪な日常に気づけたのは、きっとそれ以外の景色を見せた何者かがいるから。
どの様なものを見たのだろうか。晴れ渡る青い空か、澄み渡る川のせせらぎか、遥かな大海か。
何れにせよ、彼女は素晴らしいものを知ると同時に、正逆に位置する待遇にも気づいてしまったのだろう。
それは、普段の彼女からすれば、日々を生きる糧だったのかもしれない。綺麗な思い出だったのかもしれない。
しかし、少女が無理やり、彼女の欲望を白日に晒してしまった。感情を、欲望を抑えられなくしてしまった。
抑圧が長ければ長いほど、その反動は大きいという。彼女が溜め込んだ思いの丈は、どれほどか。

「そうねぇ。この世界に生まれて、日々を生きる。ただそれだけなら、何ら変わらないわ。
 貴女も、私も、あそこの愚かな男も。でも、同じ『生きる』にも、質ってものがあるわよねぇ。
 私は、貴女と違って薄暗い牢屋で目を覚ますことも、一睡も許されずに犯されたこともないわ。
 でも、貴女は酷い目に遭い続けてきた。私も貴女も、同じ生き物のはずなのにねぇ。どうしてかしら」

ついに、快楽を痛みが超えたらしい。少女が見たいのはその閾値。彼女の被虐性癖の深度。
肉真珠の表面に、赤く滲む血液。その一滴を指先で掬うと、赤を指の腹に伸ばし、眺める。
空気に触れたばかりの鮮血は、殊更真っ赤で見栄えが良い。白い肌には、これ以上なく映える。
彼女の、今なお生き続ける証が滲み出る。同じ様に彼女の闇も。それが酷く、愛おしい。

「どうしてかはわからないけど、人は皆、比べたがるし、群れたがるのよねぇ。
 だから、己よりも劣ると認めた存在は、集団で虐げられるの。今の貴女みたいに。
 ――えぇ、あの男からすれば私も、貴女と同じ雌なのでしょう。性の捌け口でしかない。
 全く、こんな可愛らしい雌を捧げられていたからいいものの。でなければ大分業腹よ?」

さて、そろそろ彼女を本格的に味わうとしよう。空いた左腕を彼女の腰に回して抱き寄せる。
汗だの蜜だので汚れることなど気にしない。寧ろ、そういったものが肌に触れるほうが好ましい。
男の無粋な蛮行は制した。彼に認めるのは、観客としての役割まで。自身と彼女の交わりに入り込む資格はない。
抱き寄せた後、右手は陰核を優しく愛撫し、左手は彼女の尻肉を撫で、揉みながらその奥の窄まりを探る。
股座の蜜壺が熟れているのは、先の淫具による責めで分かっている。だから、もう一つの穴を愛でるつもりで。

「リシェ、ね。えぇ、覚えておくわ。私は貴女を陵辱する者だけど、敵ではないのだから。
 私の名前?――仕方ないわね、貴女に私の名を覚えて、呼ぶ栄誉を上げるわ。アンネリーゼよ」

彼女に姿勢で忠誠を誓わせるつもりはない。そもそも拘束されていて、自由など効かないのだ。
彼女の唇が、顎に触れる。細やかな柔らかさを味わいながら、少女はそっと顎を引き、見据えて。

「ほら、良いのよ。私が、貴女の望みを叶えて、相応の罰を与えてあげる。
 今日の所は、そうね、あの男の前で、リシェを私の玩具にして可愛がるわ。
 その代わりに、用が済んだらあの男を始末しといてあげる。復讐の手始めに、ね?
 どうかしら。もし誓ってくれるなら、私の顎じゃなく唇に、もう一度口づけなさい」

彼女が自分の意志で、復讐の最初の一歩を刻むなら、それに答えるのが魔族たる少女の役目。
なにせ、少女の趣味は、調教と拷問。それから、人の心を引っ掻き回して己の楽しみにすること。
不幸で不運で不遇な彼女――それは、少女からすれば愛しい雌にして、素敵な玩具に他ならなかった。

リシェ > (知らなかった、世界を、見せてくれた、触れさせてくれた者達は。大事な、大事な…それこそ。少女にとっては、聖域のような物。
…そういった者達をすら、この城の者達に、犯された。穢された。それは、つい最近の事であり。
今は丁度、薄皮一枚の下に秘められた、憎しみが。最大限、膨張しきったタイミングでもあった筈。
そうした時期に、彼女によって、暴き立てられる事となってしまったのは。余程、運が悪かったのかもしれない。
少女自身にとって、だけでなく。煽りを食う事になるだろう、周囲の者達にとっても。
何せ、恨みを詰め込んだ者達が、多すぎる。…即ち、恨みを返したい、そう願われてしまう者達が。)

「本当、に、どうして……嗚呼…わかり、ません。すくなくとも、わたしのせいではない、ですよ…?
っぁ゛、っ、ぁ゛…ふ、望んで、こう、産まれた訳でもない…生きても、いない……だから、悪くない、わたしは、悪くない。わたしでないなら…」

(我慢という名の、見て見ぬフリや。薄っぺらい服従や。そうした、自分自身の意思による行為を、忘れて。
全ては為す側、男達を始めとした、自分を犯し堕とす者達が元凶だ。そう、言い切ってしまう。
痛い。苦しい。縛られた侭、敏感な肉芽を傷付けられる、現在進行形の感覚が。ますます、恨み言を吐き出させていく。
丁度其処に居た為に。直近の憎悪を向けられる事となってしまった、狼狽える男。
もし。その男が、等しく、血を流すような羽目に陥るのなら。…本当なら、耐えられない、そんな光景見たくもない、筈なのに。
瞳術に囚われた今ならば。他者の失墜も、破滅も…嘲笑と共に。受け容れてしまいかねずに…)

「弱い、少ない……それだって…ぇ゛…好き、でしている訳では……ありません、のに…
くふ、っ、ぁ゛、本当……愚かしい、です、人間って…取り分け。下手に、半端に…偉いと、強いと、思っている者は。

…ふ、っぁ、それ…では……有難う、御座います……アンネリーゼ…さま…
お仕え、いたします、今宵は………っ、存分に……あなたさまに、わたしは、堕ちてしまいたい…… っ、っ、っひぅ゛…んっ…!?」

(人という種の、愚かさ。それを口にする彼女に、頷いてしまう。自分は、半分はちゃんと、人間なのだと。その自覚も、憎しみと共に、何処かへ消えていくようで。
名前を告げるという行為も。それもまた、立派に、何かの契約じみている。
一度、自身の唇の上に、彼女の名前を載せてから。二度目の、口付けを捧げようとする唇が。びくん、という身震いと共に。声を上げて、跳ね上がってしまう。
…散々、痛め付けられ、腫れ上がってしまった肉芽に。今度は、優しげな指使いを施されて。それと同時に…
別の指が。膝裏に心張りを通され、閉ざす事の出来ない両脚、その上へと這い上がり。尻肉を捏ね、窄まりにまで触れだしたから。
責められ続けた肉孔は、当然として。排泄の為である筈の、もう一つの孔ですら。
触れられれば、心地良さ気に、吐息を揺らがせてしまう、その有り様も。少女の、これまでの日常を、表すようで。)

「…アンネリーゼ、さま。アンネリーゼさま……わたし、ヒトを、害してしまう……の、ですね…?
…よくない、事です。どうあっても、それは、赦されない事です……
ですから。…あ…は。罰して、下さいませ……悪い、悪い子である、リシェを……責めて、虐めて、…壊して下さい…!」

(因果の順序が、狂ってしまう。先に罰される事で、止められなくなった復讐心に、免罪符を得ようとする。浅ましい心。
既に罅割れだらけの、心の器を。或いは、少女を捕らえる、鳥籠を。もっと、叩き壊して欲しい。
願いと共に……魔族たる彼女への。誓いの、口付けが。果たされた。)

アンネリーゼ > 「えぇ、貴女は何も悪くないのよ、リシェ。悪いのは、貴女を虐げる人達だわ。
 それから、貴女に諦め以外の物を教えた人も、貴女が知らなければ良かったと思うなら。
 そう。誰も酷い目に合うことなんて望まない。出来れば幸せに暮らしたい。その通りよ」

恨み節を吐露する彼女を導くように、許しの言葉のみを囁きかける。
彼女の全てを肯定し、彼女の心に後ろ暗い、消えない闇を植え付けんとする堕落の誘いだ。
同時に、彼女の善良な心――罪悪感や倫理には、罰という名の痛みを与えて、代償とする。
これだけの責め苦を受けたのだから、恨みを抱いても許してもらえる。歪んだ価値観の形成だ。
後背の男は、この場から立ち去ることも忘れた様子で、ただ怯えの荒い呼吸のみが聞こえる。
あれはまだ放っておけばいい。彼女に罰を与えてから、最初の復讐の見せしめにするのだから。

「ん、そうよね。誰だって弱く生まれたくないわよね。出来れば強く有りたいわ。
 貴女の言う通り、ヒトは愚かしいのよ。群れて、集って、弱いくせに偉ぶるの。
 ――私は、貴女を受け入れるわ、リシェ。貴女の奉仕に、相応の報酬を捧げる。
 勿論、今宵だけでなく、私と逢瀬を重ねる機会があれば、いつでも確かに堕としてあげる」

様々な手管を交えて行われるのは、洗脳とでも言うべき行為だった。
緩やかに、彼女の善性やヒトとしての側面を潰し、悪性や魔としての側面を助長する。
少女の手指は、彼女を労るように優しく、ただ不浄の穴や陰核を撫で回す。
契約を交わすまでは、罰も褒美も与えない。ただゆっくりと焦らしながら、彼女の限界を待つ構え。
見た目よりも狡猾な少女は、彼女の逃げ場を密やかに、的確に潰して追い込まんとする。
漏れ出る吐息の甘さが増すのを味わいながら、彼女の股座から垂れた蜜を左手の指に纏わせて。
それから、尻肉の奥に潜んだ窄まりにも塗りたくると、じっくりと奥に向けて差し込み始める。

「そうね。貴女はヒトを害するわ。それこそ、魔族と同じ。心の赴くままに、手にかけるの。
 リシェにとって復讐は悪いことなのね。それなら、えぇ、望むままの罰を与えてあげる。
 もし、リシェが復讐を誇れる時が来たら、今度は望むままのご褒美をあげる。素敵でしょう?」

彼女がこれまで必死に守ってきた、歯向かわない雌という鎧をぶち壊す。
それこそ、彼女が踏みにじられても立ち上がれるように。逃げる場所を失うように。
唇が重なる。同時に感じる、彼女の甘さ。最初は啄むように、次いで貪るように舌を差し込んだ。
ちゅ、くちゅ――。リップノイズを響かせながら、手指の動きは徐々に加速し、彼女に与える愉悦を増幅させる。
陰核を根本から切っ先に至るまで、指先で立たせるように扱き、尻穴をかき回す指は、彼女の性感帯を探るように蠢く。
満足行くまで彼女を貪り終えると、離す唇に唾液の銀糸を伝わせながら、ぺろりと下を出して舐め取って。

「それじゃ、手始めの罰を与えるわ。あの男に教えてあげてくれないかしら?
 リシェが今、どんな事をされているのか。どれほど感じてしまっているのか。
 蛇蝎の如くに嫌う、傲慢な権力者である彼に向けて、マゾ雌らしく、淫らにね」

憎悪の対象となった相手に、無様な痴情を晒せと命じる。感じる羞恥と屈辱が、第一の罰だ、
これまで、諦めの中で行為に晒されてきた彼女は、同じ様に淡々と受け入れられるだろうか。
その変化こそ、少女にとっての楽しみ。彼女が少女の影響を受けいれた何よりの証明だ。
彼女が言葉を作る最中も、手指の動きは止まらない。特に尻穴を責める手指は、より的確で容赦がなくなる。
中をかき回し、押し広げ、奥へと潜り込む。魔術を用いて、触手染みた異物を想起させる触覚攻めも織り交ぜて。
それはその内、直腸の奥――結腸の辺りまでを太い淫具で圧迫させるような錯覚にかわり、彼女を苛むことだろう。