2020/08/30 のログ
ご案内:「あるお屋敷(過激描写注意)」にシュヴァルツさんが現れました。
■シュヴァルツ > 【約束あり】
ご案内:「あるお屋敷(過激描写注意)」にクレス・ローベルクさんが現れました。
■シュヴァルツ > ある貴族のお屋敷。
盗み出すなんてそんな難しいわけじゃない。
愉快犯の怪盗と違いシュヴァルツはただお金を求めているだけなのだから、警備が薄い所を狙えばいいのだ。
今日もそういう意味では楽勝なはずであった。
そう、彼がいなければ……
獣じみた感により、なぜか見つけられ、捕まってしまったシュヴァルツ。
そのまま、屋敷の中の、物置のような部屋に連れ込まれてしまう。おそらく誰もここに来ないのだろう。
クレスと二人きりだ。突き出すつもりもないのだろうか。
「……」
無言を貫く。確か、冒険者としてあったこともある気がする人だ。
■クレス・ローベルク > 偶々、屋敷の警備の仕事を受けていた男が彼女を見つけたのは、偶然と経験であった。
トイレに入るために歩いていた廊下、そこから繋がる一部屋に気配を感じたのだ。
物音はなかったし、気配も殆ど消えていたが――それでも見つかったのは、殆ど理不尽な勘としか言えないものだった。
「……さて」
部屋の奥にシュヴァルツを放り込むと、男はその扉の前に陣取る。
縛ったりは今の所していない。
仕事上はする必要はあるのだろうが――唯一の出入り口を塞いでいる現状、余程遅れを取らない限り、彼女を逃す心配はないからだ。
「君を官憲に突き出すかどうかは、俺の胸先三寸だ――とはいえ、俺も鬼じゃない。覚えているか解らないけど、君とは一度、冒険者としての仕事で会った事もあるし」
と、言って男は笑う。
安心させる様な笑みではあるが――何処かいやらしさも感じる笑みだ。
「今日一日、君が俺の言いなりになってくれるなら、俺は君と会わなかった。そういう事にしても良い」
勿論、言いなりの意味する所は彼女は解るはず。
さて、どう答えるか、興味深そうに彼女を見ている。