2020/08/11 のログ
ご案内:「◆貧民地区 公園跡(過激描写注意)」にシルフィエッタさんが現れました。
■シルフィエッタ > 真夏の盛りの夕暮れ時は、尚も茹だる様な暑さだった。
日が落ちかけた今もなお、屋外に少し留まれば汗が浮かび、長居すれば熱に中てられる。
無論、夏の日差しは何人にも平等で、貧民地区の一角に存在する公園跡も例外ではない。
少女が今座っているベンチの座板も、最初尻を着けた時は、焼けてしまいそうなほどだった。
「うぅ、あっつい……」
溶けかけたぼやきの声を上げる少女は、その肌に汗を伝わせながら呆けていた。
普段であれば、今頃は食事の頃合い。ふらっと入った酒場で晩酌に洒落込む刻限だ。
しかし、雄を求める体に躾けられたあの日から、酒場は少女にとって媚毒と変わらぬ空間になった。
特にこの時期は、雄の臭い――中でも、特に汗の臭いを纏った彼らが、冷えた酒を目当てにやってくる。
それをうっかり嗅いでしまえば、少女は下腹部に甘い疼きを得て、飯の味も分からなくなる。
だから、最近はこうして飯を食う時間をずらしたり、気が向いたら自炊に切り替えたりしているわけだが――。
「秋が恋しいなぁ……」
ポツリと呟く声は、陽炎に蕩けて消えていく。
ご案内:「◆貧民地区 公園跡(過激描写注意)」にクライシュさんが現れました。
■クライシュ > 考えてみたら、男にしてみたら今回はこの地方にやってきて初めての夏であった。
確かに今まで、暑い地方や雨の多い地方、その他砂漠にもいったことはある。
夏の暑い季節にもだいぶ慣れている、と男はある意味、楽観的に考えていた。
そう、男はこの地方の夏を、甘く考えていたのだ。
「うああぁぁぁあぁ……。
やべえって、この暑さはマジでやべえって…。」
ぐったりとうなだれながら歩いていく男。
それもそうだ、こんなにも熱いだなんて思わなかった。
暑い、ではなく熱いのだ、うだるような太陽の熱に空気中の湿気が、まるでサウナのように空気を暖める。
そんな中で拭いてくる風はその熱気をこれでもかと運んでくれる。
有難迷惑極まりないその風で、革鎧の中の熱気はさらに倍率ドン、である。
額のみならず、体の中にまで滝のような汗をかいている男は、ゆらゆらとまるで水を求める亡者のようであった。
しかし、運悪くこのあたりは繁華街からは少しばかり離れている。
酒場まではまだ遠い、せめて水を売っているところでもあれば。
それまで体力は持ちそうにもないし、一仕事終えた後なので手持ちにある水はすでに底をついている。
「ああ、だめだ……ちょい休むか。」
と、男が向かった先はちょうど、シルフィエッタが座っているベンチの方角だった。
■シルフィエッタ > 沈みゆく太陽。空は綺麗な紫色だが、熱気は収まることを知らない。
こうしてじっと座っているだけで、汗は止めどなく溢れて滴り落ちる。
同じ様な熱気を体感したのは、温泉のサウナだっただろうか。
あの時みたいに、直ぐに汗を流せればいいのに、と内心でぼやく。
「うぅん、もう少し待たないとって感じだよなぁ……」
かすかに聞こえる繁華街の喧騒は、むしろこれからが本番な気配。
日がとっぷり暮れる頃まで待たねばなるまいか。そんな気配すらしてくる。
家とも言えぬ隠れ家に戻ることも考えたが、この暑さが変わることはない。
日陰がある分、直射日光はマシだが、この時間になれば殆どどこでも変わりはしないのだ。
店によっては、空調を整える魔法具等で涼やかな所もあるから、そういった所に逃げ込みたいが――。
「――うん……?」
嘆息した少女は、ふと近づいてくる何者かの気配を感じ取る。
視線を向けた瞬間、ずくん、と下腹部に熱が灯る。魔族の血を引く者を見たら、必ず起きる刻印の呪詛だ。
思わず右手を下腹部に当て、小さく蹲る。じくじく、熱は彼が近づいてくる程に高まって。
彼がベンチの側までやってくる頃には、媚薬に漬けられたかの様な子宮を持て余し、発情しきった雌が一匹。
汗に混ざって周囲に散るのは、魔族の興奮を促すフェロモン。眼前の彼の場合、効き目はどうなるのだろうか。
■クライシュ > 「ああ、すまねえけど、ちょいととなり失礼するぜ。」
男は、何も言わずに。
暑さのせいで気にかける様子もないのか、様子がおかしいであろう隣のものに、あまり目を向けなかった。
そのままどかり、とベンチに座り大きく大きく、天に向かって息を吐いた。
そらはもう夕暮れ近くだというのに、この暑さだ。
このまま、酒を飲む前に風呂にでも入って汗を落としたほうがいいレベルである。
本当に甘く見ていたぜ、というのは心の声だった。
しかし、その数瞬後、男は異様な胸の高鳴りを感じる。
「…………あ?」
―――確かに、男は魔族の血を引いている。
そのことを、男も自覚しているし妙な悪運の強さもそのおかげだろう、と納得している。
母親は、ただの人間であった記憶があるから、おそらく父親の血筋だろう。
クォーターとはいえ、人ならざる者の血を引いていることは、彼以外あまり知られていないことである。
そんな彼が、このベンチに座ってから妙な胸の高鳴りと、興奮が抑えきれない。
暑さでそんな気力もなかったのに、無性に女を”食いたく”なってしまう。
そして隣には、まるであつらえたかのように…。
「………なあ、あんた。ちょいといいか?」
しっかりと、彼女が発するフェロモンの効果は、出ているようだった。
その瞳は、まるで獣のように光り、隣にいる女にそそがれていた。
■シルフィエッタ > 外の暑さとは異なる、体内からとろ火で蕩かされる様な熱さ。
ぐ、と腹部を抑え込んでみるも、解呪の手掛かりすらない刻印は服の下で瞬くばかり。
ひっ、ふっ、と浅く、荒くなる呼吸。それも全て、呪いに耐えるためのものだった。
やがて、彼が直ぐ側までやってきて、隣に座る。調教された嗅覚が男の汗を感じ取る。
――ずくん、ずくん。第二の心臓めいて鼓動する子袋は、少女の努力を容易く踏みにじる。
「――んっ、あ、ふっ……どう、ぞっ……」
男の言葉に、最低限の言葉を返す。刻印の効果か、彼の意図を拒絶は出来ない。
その間も、少女の周囲には魔族のみに効果のある催淫物質の甘酸っぱい匂いに満ちていく。
少女の体質に固着したそれは、少女の体臭そのものと思えるほど自然な誘引剤だ。
他方で、雄の気配を感知した体は、更に発情の度合いを濃くして、理性を蝕み始める。
雄が欲しい。抱かれたい。貪られたい。虐げられたい。性欲を直接揺さぶられ、弄ばれる。
次いでかかる、先程よりも低い気がする声音に、少女は熱っぽい視線を彼に向ける。
それは、少女の思惑の如何によらず、雄を誘う雌のもの。この場において、少女は被食者だ。
「ボクに、用、かな……?」
どうにか残ったほんの少しの理性を振り絞り、言葉を返す。
欲求が高まる。目の前が揺れる。唾液が溢れて、こくりと喉が鳴った。
■クライシュ > 甘酸っぱい匂いを、男は敏感に感じ取っていた。
何度も女を抱いていたのだから、この独特な匂いは間違えるはずもない。
隣にいる女から感じつ、汗とも体臭とも違う、なんとも言えない発情した匂いは、何度かいでもいいものだ。
男は、喉を鳴らせるように笑った。
魔族の血が訴えかけているのか、それともただ単なる男の本能なのか。
この女は、断ることがないというようなことを察知していた。
「いや、なに。こんな暑さだからな。
今から酒を飲みに行くんだけどよ。
あんた、よかったらちょいと付き合わないか?」
―――露骨な誘いであるとはわかっている。
しかし、その目の前の発情しきっている女が断る、などと思えなかった。
勿論、断られればそれまでかもしれない。
だが、どこか自信めいたというよりも、男の眼はもはや女の身体にくぎ付けだった。
肉月はやや薄いものの、この匂いはおそらく、と。
■シルフィエッタ > すん。鼻を鳴らす度、彼の臭いが脳髄に染みる。その分だけ、下腹部の熱が高まり、股座が濡れる。
今頃下着の中は汗と蜜で酷いことになっているのだろう。腿を微かに動かすだけで分かる。
問いかけのような飲みの誘い。しかしそれは、少女にとって命令と同義だ。
彼は、少女を誘いたい。その意図を汲み取った刻印は、少女に否定を許さない。
「それは、その、構わないけど、ボク達、汗だくだよ?
――お店に、迷惑がられたりしないかぁ、なんて……」
許諾する。彼も感じ取った通り、少女には断れなかった。
それ所か、彼の露骨な誘いの、更にその中枢を見据えたかのように問いを返す。
汗だくだから断られそう――などと理由をつけて、飲みの部分だけはぐらかす。
それに、今から移動しようとしても、下腹部の疼きで歩くことすらままならない。だから。
「良いお店、知ってるの、かな?
そうじゃない、なら、汗落としてからに、する?」
ここから最も近い水場は、この公園の片隅にある寂れた公衆トイレだ。
そこは、最早本来の用途ではなく、女を連れ込んで交わるための場所とかしつつある。
それ故か、実利目的で水回りの整備やらも他より入念に行われているという。
或いは、清掃用具の置き場が淫具の詰め放題とかしている、などという噂も聞くが――。
「どう、しよっか」
せめて、軽く水で体を冷やしてから。そんな言い訳を並べながら、少女は誘う。
理性はそろそろ焼ききれそうな頃合い。もう一押しあれば、今宵の少女は彼のものだ。
■クライシュ > 確かに、仕事から帰ったところで男は汗だくだ。
女も見る限り、この炎天下の中で休んでいたのだろう、額どころか腕にまで、しずくのような汗が見え隠れしている。
男は、この香りは汗のものではないだろうとはわかっている。
しかし、もともとこの男、女を抱くには一定のポリシーがある。
どこでもいいというわけではないし、やるならしっかりとそのポリシーをわきまえるべきだとは思っていた。
しかし、今回ばかりは違った———。
「構わねえよ、どうせ男臭い酒場だ。
ちょっとくらい汗をかいてるくらいのほうが馴染めるだろうぜ。
ほら、いいから行こうぜ、俺もそろそろ限界なんだよ。」
おそらく、女にはこの言葉がひどく淫乱なものに聞こえるかもしれない。
その証拠に、男は馴れ馴れしく女の肩を抱こうと腕をまわしていた。
あと一押しどころか、この時点ですでに女の意識はこちら側にあるとは、意識はしていない。
しかし、拒まれないことだけは、男にはなぜかわかっていた。
だからこのまま、肩を抱いてしまえば公衆トイレどころか、雑木林に連れ込まれてしまうだろう。
■シルフィエッタ > お互いに汗でしとどに濡れていて、服もびっしょり。
少女の場合は、湿ったローブが肌にまとわりつき、ボディラインを顕にしている。
肉付きの少なめな胸元も、ほっそりとした腰元も、胸よりは柔らかいだろう小振りな尻も。
全てを彼に匂わせながら、ただ至近距離で言葉を交わす。それだけで、興奮は加速して。
「――そういうことなら、うん、構わないよ。
君の好きな所に、案内してくれれば、それで。
んっ♡……我慢出来ないなら早くしないと、だね」
彼に肩を抱かれたまま、ふらりと立ち上がる。
密着する体温に、逞しい体に、心より先に体が恭順を示す。
彼が連れ込むなら、トイレだろうが雑木林だろうが、少女は素直についていく。
腹の刻印の効果もあるが、そうでなくてもこれだけ発情してしまっては逃げる気は置きない。
彼が限界を訴えるように、少女もまた我慢が効かなくなりつつあるのだから。
■クライシュ > 汗で張り付いている女の身体は、下手に脱がせるよりもエロティックに見えた。
彼女の場合、あまり肉付きはよろしくないだろうがそんなことは関係ない。
むしろ、そういう幼女的な体つきのほうが、男は好きになるということも、十分あり得る話であった。
至近距離でも、いや至近距離だからこそわかるのは、彼女の匂い。
明らかに、何かしらの細工でもされたのか自分自身の奥深くのところに、訴えかけるかのような香り。
興奮したのはそのせいかと男は思うものの、そんなことは関係ない。
汗だくの、何も逆らうことのない女を手に入れたことは、女好きする男にしてみたら、願ってもないことだ。
こんな暑い中でも、何かしら幸運なことは起こるもんだと思う。
「ああ……我慢できねえから、急がねえとな。
ほら、着いて来いよ…いや、それともこうやって運んでやったほうがいいか?」
ある種、強引なことかもしれない。
男は立ち上がり、シルフィエッタが立ち上がるのを待たずに抱き上げた。
体格差がそれなりにあるうえに、華奢な体格である彼女だ。
抱き上げて、そのままお尻に手を置き、触りながら抱き上げるなど造作もないこと。
その汗の匂いは、革鎧の隙間から立ち込めて…。
■シルフィエッタ > どろり。下腹部から流れ落ちる蜜は、少女の欲望を煮出したかの如くに濃い。
刻印による無尽蔵の催淫作用は、より少女の雌の部分を色濃く強調しようとする。
雄を絡め取る匂いに、従順な雌としての思考。それから、火照りきった高い体温。
彼と密着することになれば、加速した心臓の音も、盛夏に負けない熱も伝えるはずで。
「ひゃふっ!?――ん、これ、好きかもっ――んぅっ♡」
男の膂力であれば、少女の体は軽々と抱き上げられるだろう。
尻に置かれる手のひら。その硬さを味わいながら、立ち上る汗の匂いを吸う。
すん、すん。皮鎧の隙間で濃縮されたそれに、酩酊の目眩すら感じる。
その内、少女は無意識に太腿を擦り合わせ始め、彼の耳元に浅い息遣いを聞かせ始める。
肢体にピッタリ張り付く下着。その内側は、銀の糸を引く程に蜜塗れで、陰核はくっきり浮かぶほどに屹立して。
早く、早く。そんな期待を隠し切れない少女は、無意識に彼の体に己が身を擦り付ける。
ある種の求愛行動にも似た仕草は、躾けられ、教えられた雌としての服従の証明だった。
■クライシュ > ―――熱い。暑い、ではなく熱い。
それは夏の日差しにも負けないほどの、少女の体温であった。
抱き上げてわかるが、やはり相当な発情を催しているようだ。
密着している自分よりも暑いと思われるその体温を感じながら、男は涼し気なところを、雑木林をかき分けてく。
おそらく、夕闇が落ちかけているころだろう、こんなところに人など通るはずもない。
こんなところでならば、思う存分彼女の地帯を曝したところで、人目にはつかないだろう。
ただし、木の呼吸から発せられるその水蒸気は、よりこのあたりの湿気を加速させるものであった。
「ほら、着いたぜ……ここなら、たっぷりと汗をかいても構わねえだろ?
いや、汗だけじゃねえな……もうとっくにこんなに濡らしやがって…。
なんだよ、俺を見た瞬間からこんな感じだったんだろ?」
男は、女を下ろそうとはしなかった。
好きかもと言われたわけではなく、その手に残る柔らかく、小ぶりなお尻の感触。
その感触を、両手で何度も味わっていた。
まるで蜘蛛のように動くその男のごつごつした手。
戦士であることを伺わせつつ、下着の上からでもその尻肉をつかみ、揉みしだく。
汗の匂いに交じって、男のフェロモンも立ち昇らせながら、男は女をゆっくりとおろしていった。
「脱ぎな。俺の目の前で。」