2020/02/21 のログ
ご案内:「アケローン闘技場」にアエロリットさんが現れました。
■アエロリット > (待ち合わせ中)
ご案内:「アケローン闘技場」にダグラスさんが現れました。
■アエロリット > 港湾都市ダイラスのアケローン闘技場
リング上では、褐色銀髪の女剣士が対戦相手を待っていた。
彼女の名はアエロリット、ここ数回の闘技で快勝しにわかに人気を得て来た双剣使い。
今日は観客席は満員で、注目の対戦となっていた。
試合前、主催者の男…恐らくは身分を隠した貴族だろう…から、高額の賞金を約束された。
それも、勝敗を問わず、破格の条件である。
(少し美味しすぎる気がするがのぅ)
多少警戒はするが、しかし今は何より金が要る。
それに、対戦相手の命は奪ってはいけない、というルールも有り、
極端な身の危険も無いだろう、とアエロリットはこの試合を引き受けた。
今日は主催者から渡された踊り子のような可憐な衣装に身を包む。
観客を喜ばせるため、露出の多い衣装を用意したのだろう。
その程度の辱めは別に苦でもない。
それに、衣装からは防護の魔法の力を感じ、露出とは裏腹に戦闘には充分耐えそうだ。
「さて、相手はまだかや…?」
衆目の視線の中、少女は対戦相手を待つ。
■ダグラス > 闘技場の廊下にまで響き渡る歓声。
本来自分はこういった場所で戦うような身分ではないのだが。
贔屓にしている貴族から、特別な対戦相手として呼ばれていて。
「殺しはなし、それ以外はルールなしか」
アップを終えれば武器を部下から受け取り。
主催者である男に確認するよう聞けば、妖しく笑みを浮かべて頷く男を見れば此方も笑みを浮かべ。
入場のための鉄柵が開けば入場して力を見せつけるように斧を持ちあげて観客を盛り上げ。
「アイツか、哀れな娘だ」
闘技場の中央へ近づきながら対戦相手となる娘の身体を舐めるように見つつ。
掌の中で重そうな斧をまるでナイフのように回しながら試合開始のゴングを待ち。
■アエロリット > (ふむ……)
現れた対戦相手は、屈強な男。
重厚な戦斧を軽々と振り回す程の膂力がある。
こういう手合いは、アエロリットにとっては相性が良い、悪いで両極端に別れる。
速さと手数では上回る自信があるが、一方、力勝負では完全に分が悪い。
それに相手からは、そこはかとなく強者の匂いを感じ、油断は出来そうもない。
(今までの相手は、わらわの腕を試していたようじゃな)
きっとそれは正しいだろう。
それなりの腕と華を持つ剣闘士を、この試合で調理しようというのだろう。
それなら、あの高額賞金も納得だ。
「わらわの名はアエロリットじゃ。
貴公、名を名乗れ。」
右手にサーベル、左手に宝剣を抜き、構えを取る。
互いが名乗り終えれば、すぐにでも試合開始の銅鑼が鳴らされるだろう。
■ダグラス > 「ククク、俺か?
俺は海賊ダグラス、お手柔らかに頼むぜお嬢ちゃん」
相手の名前を聞きき問いかけられればにやにやと笑みを浮かべながら答える。
その表情や言葉遣いからまるで相手を舐めているようにも見えるがその実、立ち姿からは一切の隙を見せず。
銅鑼の音が響き渡れば歓声はより一層激しくなり。
「話し合いはこれまでだな。
あとは終わってからゆっくり語り合うとしようや」
しっかりと整った構えを取る相手とは裏腹に。
分厚い刀身を肩に乗せ、半身を隠すように盾を構える蛮族じみた状態で。
自ら相手の間合いに入っていくように歩を進めて近づいていき。
■アエロリット > 「海賊……?
ふむ、良かろう。始めようか……!」
男は海賊を名乗った。
が、その闘気、果たして一介の賊のモノだろうか?
いずれにせよ、手を抜けるような相手では無さそうな気配だ。
これまでの試合は、興行を意識する程度の余裕はあったが、今日はそうもいかないだろう。
「……行くぞ!!」
無造作に間合いを詰めるダグラスに先んじ、
姿勢を低くとって剣閃を跳ね上げる。
それは盾の構えを引っぺがす様な、双剣の連撃!!
■ダグラス > 「こいやぁ!!」
相手の声に合わせるような怒声。
それは観客の歓声すら上書きするような声量で。
自分よりウエイトは軽く、ゆえに切りあいとなれば相手が優位となるだろう。
そんな相手に取った技は盾を身体の近くに構えての突撃で。
まるで牡牛の如く荒々しくもしかしタイミングはかなりの練度を持っており。
相手が攻撃のために踏み込んだ瞬間に合わせていく。
多少なりとも皮膚が切れるなどの負傷はあるかもしれないがそんなことはお構いなしで。
相手が回避行動をとらなければそのまま木製の盾を相手の顔面に押し付ける形でぶち当たるだろう
■アエロリット > 華麗な剣閃は、しかしタイミングを合わされ逆に盾で弾き返される。
純粋にぶつかり合えば、パワー差で押し潰されるのは必至。
「……ちっ。」
苦々しげな舌打ちとともに、後方に大きく跳ね退く。
初手の奇襲でリズムを掴み、そのまま速攻で決める目論見は早くも失敗。
相手も、スピードで上回るこちらの動きを良く読んでくる。
……やはり、強敵だ。
ならばこちらも、足りないパワーを補おう。
短く魔法を詠唱すると、暗い蒼の光を双刀へと纏わせた。
彼女の得意とする星の魔力のエンチャントだ。
魔法で鋭さを増した其れを振りかざし、ダグラスへと再び襲いかかる。
細かくステップを挟み、多方向から攻め込んで態勢を崩しにかかる。
■ダグラス > 「やっと本気を出したか」
ダメージが最小になる様に飛び跳ね。
此方の力量を図り県に魔力を帯びさせた相手を見ればにやりと笑みを浮かべ。
先ほどよりさらに鋭く。
そしてより早く攻め立てる相手を冷静に観察し。
その素早さから盾での防御などすぐにかいくぐられるだろうと判断し。皮膚が切れ、肉が切られながらも致命の一撃だけは裂けつつタイミングを計り。
血が流れるほどに体の筋肉は隆起していき。
「うらぁ!!」
相手が決め込もうと剣を振るために腕を広げたタイミングで構えを解き。
肩に担いでいた斧を力強く、そして素早く振り下ろせば相手の細い右腕をバターのように抵抗もなく切り落として地面に突き刺さり
■アエロリット > 風の様な連撃が、ダグラスの肉を切り裂いていく。
致命傷にこそなり得ぬが、そもそもこの闘技は殺しは御法度。
いくらか血を失えば、屈強な戦士と言えどやがては倒れるだろう。
守りに徹しているのか、速さについて来れないのか、
ダグラスはアエロリットに手も足も出せない様ではないか。
観客の割れる様な歓声に勢いづき、さらにもう一歩踏み込む!!
「……あっ。」
だが、それは大いなる誤解であった。
少女のか細い剣撃など、この男が力を溜め、機を窺う事に何の障害にもならなかったのだ。
戦斧が空を切り裂き、何の抵抗も無くふりぬかれるとえ、
サーベルを握ったままの右腕が少女の身体から分かたれ、地に刺さる。
その指が力を失い、ずるりと落ちた。
「え……あ……。」
一瞬遅れて、その先を失った肩口から大量の血が噴き出す。
茫然としながらその肩を左手で抑えるアエロリット。
■ダグラス > 相手の腕を切り落としたことを観客が認識したのは血が噴き出してから数秒後。
更に割れるような血に酔った歓声が響き渡り。
片腕を失い空いた手も止血のために封じられてしまい。
少なくとも先ほどのような反撃は望めなくなれば連撃を受けて壊れかけの盾を捨て。
「いい姿になったじゃねぇかええおい。
俺が止血してやろう」
盾を持っていた左手を相手の肩口に伸ばせば相手の手の隙間から傷口にぐちゅりと指を喰いこませ。
繊維を掻きまわすように指を動かせばもはや魔法をもってしても結合は出来ないような負傷に変えていき。
「殺し以外は何でもありを甘く見てたみたいだな。
どの攻撃も急所は外れてた、その結果がこれだぜ」
ニタニタと笑いながら、相手の残った武器も斧で弾きとばそうと振るい
■アエロリット > 膝から崩れる様に倒れるアエロリット。
明らかに勝負ありだが、それを知らせる銅鑼が鳴らない。
さっきにも増して、観客の歓声が地を沸かすように響く。
なるほど。
あの貴族の男も、観客も、望んでいたのはこの光景だったのか。
などと思っていると、ダグラスが肩口を乱暴に掴む。
「ぐっ……!?
ぎっ、あああっっ!!!」
握り潰される傷口。
忘れていたかの様に、気を失いそうな程の激痛が全身を駆け巡る。
その傷は歪に潰され、最早再生は不可能だろう。
せめて血を止めなければ、と不得手な回復魔法を試みるが、
止血こそ得られたものの傷口は更に歪な肉芽で塞がってしまう。
取り落としていた宝剣も遠くへと弾き飛ばされ、もう完全に抵抗する術は無い。
しかし、勝負の終わりはまだ告げられない。
■ダグラス > 「ははは、美人なら隻腕でも娼婦として価値があるだろ」
悲鳴を聞きながらそれに酔うように目を細め。
相手を地面に押し倒せば転がっていた切り落とした腕をつかんでいまだ艶の残るそれを見せつけるように上腕を舌で舐め
「お前のような娘の腕なら防腐処理すれば土産として高く売れそうだ。
俺の船に飾るのも悪くないな。
さて、こっちも見せてもらうとしようか」
この闘技場で女が負ければどうなるかは相手も知っているだろう。
脆い衣服の股部分を掴めば握力に物を言わせて引き千切り。
その割れ目を露わにさせて。
■アエロリット > 「くっ、う……ふ……はは………。
……このわらわの、右手じゃぞ?
神々の、至宝にも劣らぬ、名品じゃ…。」
血を失い、弱々しく青ざめた表情だが、
気丈にも減らず口を叩く気力が残っている様だ。
もっとも、これが亡国の姫の片腕と知れれば、その筋のルートでは万金に値する事だろう。
「……くっ……
……その、汚らしい手を……離せ……」
ダグラスが服に手をかけると、反抗的な目つきで睨みつける。
しかし、抗する術はなく……
もともとヒラヒラした布切れの様な衣装は、容易く引き裂かれて衆目にその裸体を晒す。
(これが……敗者の、慣しか……)
割れる様な、下卑た歓声。
試合の終わりが告げられないという事は、つまりはそういう事なのだ。
そもそも彼女は敗国の逃亡姫。
多くを犠牲に運良く生きながらえているが、
本当ならば、こうなる定めであったはず。
その、帳尻合わせが、今ここで行われるのだろう。
■ダグラス > 「ははは、そんな惨めな姿でいうねえ」
気丈に接する相手を見ればくつくつと押し殺したような笑みを浮かべ。
引き裂いた服で右腕の傷口に土がつかないよう保護してから横に置いて。
「まぁ今は取れた腕の事よりこっちを心配すべきだな」
言いながらズボンを脱げば相手の臍にまで届きそうなほどの怒張を示し。
相手の脚を掴めばグイっと押し広げ。
濡らすようなこともせず、先走り溢れる亀頭を宛がえばそのままグイっと体重を乗せて中に埋めていき。