2020/01/22 のログ
ご案内:「王都マグメール (過激描写注意) 貧民地区」にグラウ・ブレックさんが現れました。
グラウ・ブレック > 通り雨が過ぎ去った、貧民地区の一角。
当然、できているであろう水たまりの一つに、そのスライムは潜んでいた。
潜んでいた、というよりはそこに居た。

スライムは、丁度良い大きさの水たまりに擬態し、上を通りかかった者を己の内に引きずり込む。
水たまりがあるとみせかけている地面は既に穴があけられており…そこにすっぽりとスライムが嵌まることで、落とし穴のようになっていて。
いくら王都内で力が弱っているとはいっても…大抵の獲物を捕らえることは容易い。

もし、その水たまりの上を通るものがいれば、スライムの内に引きずり込まれ、精気を啜られることは間違いない。

ただし、このスライムの性質上、殺されることはない。
丁寧に性感を引き出され、嬲られ…スライムの腹が満たされるまで飼われるだけだ。

「――――――――――…」

貧民地区の家々から落ちたり、跳ねたしずくの波紋すらその水面に反映しながら、スライムはただ、獲物が通るのを待つ。

グラウ・ブレック > ちゃぽん。静かな通りに水音が響き。
生ごみ漁りか、小さなネズミがその水たまりに落ちた。

ただ、こんな小さな獲物では精気を搾り取ったところで意味は無い。
直ぐにネズミは水たまりの水面から吐き出され。

その一瞬の…捕食されるが如き恐怖に晒されたネズミは、生存本能から駆け去っていく。

このスライムが望むのは、もっと大きな獲物。ただじっと、永い時を生きたスライムは、待っている。
油断して近づいてくれば餌となるだろうが。
逆に今の光景を見ていれば、通りがかった者は警戒することもできる。

ご案内:「王都マグメール (過激描写注意) 貧民地区」からグラウ・ブレックさんが去りました。