2019/06/28 のログ
ご案内:「◆王都平民地区 宿の一室(過激描写注意)」にレイン・レジネスさんが現れました。
■レイン・レジネス > 眠る以外に何もする事は無いような、遊びの無い部屋の中。
女は寝台に寝そべり、同性の中では比較的長い手足を持て余している。
寝台は広い。人間の二人や三人、横へ並べられる程に。
その分だけ他の調度品には金が掛かっておらず、椅子も、机も無いような部屋だ。
「合理的ではあるんだけどねぇ……」
暇を持て余した女が呟く。独り言の頻度は些かいつもより多い。
そして目は扉の方へ――幾度も向けられては、天井へ戻る。
今は、人を待っている。
夜分の部屋へ訪れるような客人とは即ち、夜を共にする相手に他ならない。
金で買ったか、言葉で説いたか、それは細やかな違いに過ぎない。
退屈な夜を紛らわす、艶やかな声があるならそれで良い。
■レイン・レジネス > その内に、扉をノックする音。眠気に負けた顔が、少しばかり大きく目を開く。
扉は向こうから開かれ、室内に訪れた者を寝台の上に招き入れ。
「随分、待たせてくれるものだ」
不満さをわざとらしく示すように、頬を膨らませながらも身を寄せる。
無聊の慰めの快楽に、今宵もまた沈むことになろう。
ご案内:「◆王都平民地区 宿の一室(過激描写注意)」からレイン・レジネスさんが去りました。
ご案内:「◆満月の草原(過激描写注意)」にマーナさんが現れました。
■マーナ > 満月に照らされる、薄明かりに包まれた草原。その中央に、蝶のような鮮やかな青色の光を放つ羽根を広げて、満月を見ながら佇む少女。
その周辺には、野党と思わしき人や野獣が、残骸のように散らばっている。草原全域を瘴気のような魔力が包み、媚毒の鱗粉を散らしながら退屈そうに空を見ていた。