2018/07/02 のログ
アイラ > ……残念、口説き損ねちゃった
(流石に泣き怯えるだけの相手を蹂躙する気にまではなれなかった。それまでのスキンシップが何かの冗談でもあったかのように両手を離し、そのままあっさりと立ち上がってしまって)
―――そんなに怖いなら、落ち着くまではもっと安全なお店で食事、すると良いわよ。その分だけ値段はしちゃうけれど、食べるんじゃなくて飲むみたいにするよりは、体にも良いと思うから
(そう言うなり己は身を翻して向かう先は喧噪真っただ中ともいえるカウンター席。店主に訝しむような視線を向けられたものの、食事はこっちで、と改めてオーダーし……―――幸いと言うべくか、それとも皮肉なことにと言うべくか、涙を零す少女の姿は酔客に気づかれる事まではなかったようで……酒場の夜は、歪なままに過ぎて行く―――)

ミュゼ > 「うぐぅ……その、すみま、せん。怖くて、涙、止まらなかった、です」

離れてくれたならば、その相手に謝意を示しつつ、首を垂れる。
こちらを慮って手を止めてくれた彼女は、本当は襲う気などなかったのかもしれない、と思えてしまったからだ。
実際どうなのかはわからないが、配慮の上に忠告迄くれた相手を無碍にするわけにはいかない。
頭を下げ、頷くと、彼女の後姿をそっと見送って。

「……ご忠告は感謝、です。お姉さんも、良い夜を」

もう一つぺこりと頭を下げると、少女は残った食事を手早く片付けて、部屋へと戻っていく。
今度からは彼女が言う通り、少しだけ高いお店にしよう――などと心に決めながら。

ご案内:「◆平民地区 酒場(過激描写注意)」からアイラさんが去りました。
ご案内:「◆平民地区 酒場(過激描写注意)」からミュゼさんが去りました。