2018/07/01 のログ
ご案内:「◆平民地区 酒場(過激描写注意)」にミュゼさんが現れました。
■ミュゼ > 平民地区の片隅にある安酒場――普段から酔っ払い達の喧騒に満ちた場所。
その中でも、入り口からはさほど目立たぬ奥の席で、少女はいつも通り食事をしていた。
注文したのはパンが一つとスープを一皿。そして埋めた葡萄酒を一杯だ。
質素な食事ではあるが、今の少女の体は冒険に行けるほど回復していない。
体が、と言うより心が、と言うのが正しいのかもしれないが、ともあれ今日も部屋で静かに暮らしつつ、食事に降りてきた次第で。
時折聞こえる男達の声には、びく、と身構えしてしまいつつも、今の所は平穏無事。もそもそと少しずつパンを咀嚼する。
酒場が怖いなら、部屋まで持ってきてもらえばいい。それは確かなのだが、そうすると追加の料金がかかる。今は少しでも節約したい。
だから、周囲をちらちらと眺めつつ、少女は可能な限り早く食事を済ませるつもりでいた。
いつ、自分の前に平和を脅かすものが現れるとも限らないのだから。
ご案内:「◆平民地区 酒場(過激描写注意)」にアイラさんが現れました。
ご案内:「◆平民地区 酒場(過激描写注意)」にブレイドさんが現れました。
ご案内:「◆平民地区 酒場(過激描写注意)」からブレイドさんが去りました。
■アイラ > (一仕事終えて……と言っても本日は仕入れに出かけるでも納品に行くでもなく、単に己が切り盛りする雑貨店の通常営業日、外食に出かけたのも自炊の面倒を厭うての事で)
……うぅん、この辺りまで来ると酔客が多すぎたかしら……?
(そんな独り言がぽつりと漏れる程度には繁盛している様子。カウンター越しにスープにパン、サラダにちょっとした肉料理をオーダーして、空席を探し……視線が捉えたのは奥まった位置に息をひそめるかのような風情の少女だった。奥まった位置が故にまだ席は空いているようで、料理の仕上がりまでも間があるだろうと彼女の方へと歩み行く)
こんばんわ。……って、何か怖い物でも見たのかしら?
(まさかここまで盛況に届く男の声が原因だとは思いもせず、隣席を陣取ると椅子をこっそり彼女の方へと近づけて手指が届く程の間合いとしてしまって)
■ミュゼ > 周囲の喧騒に紛れていれば、少女の一人がこそこそと飯を食っていてもばれないだろう。
そんな思惑を抱えて、ちびちびとスープを飲み込む。これだけの注文だが、それでもそれなりに時間はかかる。
野菜がたっぷり入ったスープをもそもそと咀嚼しながら、グラスの中を少しずつ嚥下する。
早くしないと――とがっついてせき込んだ失敗をもとに、パンをスープや葡萄酒で飲み下すように流し込む。
そんな食事は味気ないのだが、今の自分は男の人に詰め寄られたらそれこそ吐いてしまいそうなほどなのだから、仕方ない。
そうしてパンを半分ほど片付けたところ、近くに人がやってくる気配。思わず見上げると、そこには一人の女性がいた。
男性でない事にはホッとするが、声をかけられると視線を背けながら。
「いえ、少々、驚いただけ――」
近づいて来られるとびくりと怯えを見せるが、相手は女性だから、と深呼吸をしつつ、様子を窺うことにする。
■アイラ > ……そう?だったら良いのだけれど。……ここ、騒がしいからその所為?
(彼女の恐れの原因に思い至る事までは出来ずとも、ちらりと少し離れた場所では今も盛んに酒杯が交わされている様子を振り返る。いざ座ってみれば確かにそちらに背を向ける状態で飲食が可能で、隣り合った相手に視線を戻すと喧噪だけが聞こえてくる、そんな位置だった)
よっぽどお腹が空いて……って風でもないわよねぇ……無理やり飲み込むと、引っかかっちゃうわよ?
(茶化すような声音と共に、そろりと忍び寄る己の手指……もう一度背後を振り返って死角を確認すると、酔客には見えないようにしながらも悪戯半分でワンピース裾を捲ってしまう魂胆で、あわよくば肌着を机下で晒させてしまおうと)
■ミュゼ > 「それは、まぁ……そのせいじゃない、とは言えないけれど」
男性――正確には性的凌辱者であれば女性も含むが、こちらを脅かさんとする相手に対する巨不肖だ。
喧騒の中に下卑た言葉が混じると、とたんに少女は食事に集中しようと意識を向けた。
「……大丈夫、前に喉詰まらせて学んだから――っ!?」
手指が近寄り、スカートの端を掴まんとした瞬間、少女はガタリと立ち上がって女性から距離を取る。
その表情に浮かぶのは、彼女への恐怖と猜疑が混ざったものだ。椅子がぐらりと揺れて、ぐわんぐわんと音を立てて元に戻る。
そして一瞬、喧騒がやむと全ての注目が向くのを感じて。少女は困惑したように縮こまると、元の席へと戻った。
■アイラ > ……そんなに怯えないでもいいじゃない、女同士よ?
(とは言え初対面で行うには度の過ぎた悪戯と言えるだろう。だというのに悪びれた様子も見せずにひらひらと両手を振って、無手である事のアピールまでしてみせた。大きく鳴った椅子が幾らかの注目を集めてしまったものの……再度戻って来たのを良い事に己の椅子をさらに寄せて)
“スキンシップ”ぐらい、慣れなくっちゃ。……何なら、私の膝の上でお食事してみる?
(己の注文は、といえば肉料理が混ざった所為で未だ届いて居なかった。と言うよりも回転率も売り上げ効率もよく、おまけに遅れれば騒ぎになるアルコール供給の方に労働力が大きく割かれているのだろう。……それはそれで好都合とばかり、今度はすぐに手を伸ばすのではなく回り込む形で肩口を抱き寄せようと)
■ミュゼ > 「初対面の相手に、随分と趣味が悪いと思うけど……?」
震える声を落ち着かせながら、少女は相手の女性に視線を向ける。
何やら気にしている様子はないのだが、少女からすればその方が問題で。
随分となれなれしい彼女に表情を曇らせながら、しかし奥は壁しかない。
「……それは、遠慮する。その、あんまり、近寄らないでくれると……」
今は誰かと接触するだけでも、それなりの恐怖が滲んでしまう。
だから、と言うのだが、彼女の腕はそっと肩に回ってきて。
不安と恐怖で振り払えなくなってしまった少女は、食事の手を止めてそわそわと、所在なさげにしていた。
■アイラ > あら、だって貴女みたいなかわいい子が相手なんだもの、だったら酒場の“スキンシップ”ぐらい、愉しみたくなっちゃう
(今度は先程とは異なり急に立ち上がる様子は見受けられず……と言うよりも、硬直した、と言う方が近しいのだろうと察せる程に強張った表情は間近と言える位置で、それでも肩を抱く腕はそのままに、抱き寄せるのではなく己が近づく形で密着距離となってみせれば抱擁最中、故意に己の乳房を彼女に押し当てるようにして)
―――レイプでも、された?
(耳打ち程度の音量でのその言葉、喧噪真っただ中の酔客には届かぬだろうが、彼女へは届くだろう潜めた声音。その声と共に彼女の肩をしっかりと抱き……硬直を良い事に逆手は今度こそ、と、先程の焦れるような速度では無く思い切りよくスカート裾をぺろりと捲ってみせる魂胆だった)
■ミュゼ > 「私は、スキンシップなんて望んでないから――だから、離れてっ……ひっ!?」
動けない、動かせない。本当ならばこのような場、さらりと流して退いて出ればいいだけなのに、それだけの事が出来ない。
近づいてくる彼女の体。当たる胸元に想起するのは、過日己を汚した凌辱者――それだけで背筋が震えてしまう。
歯の根が合わなくなるのを感じながら、少女は次の言葉にびく、と大きく反応しながら。
「ひっ……そ、そんな、の、貴女に言う、必要、ないっ……!」
刹那、べろん、とめくられるスカート。露になる麻の簡素な下着。その瞬間、少女はじわりと目尻に涙を浮かべると、ぽろぽろとこぼし始める。
酒場と言う場所で辱められたこと。彼女に対する怒りと恐怖。周囲に見られていないかという不安――それらがないまぜになって、限界を超えた瞬間だった
■アイラ > ……んもう、泣かれちゃうと、凄く悪い事してるみたいじゃない
(客観的に見れば、これが単なるスキンシップから逸脱している事は明らかだろう。そもそも己はまだ一滴の酒精も取っていないのだから酔客による狼藉と言うにも難しい所だろう。企て叶って捲れたスカート裾、暴いたショーツはそのまま机下で晒す形で鑑賞し……涙を見ても尚、スカート裾を戻そうともしなかった)
―――ココが嫌なら、お部屋で一晩中可愛がって、慰めてあげるけれど?
(そんな戯言と共にスカート捲りの指が上方、つまりは彼女の胸元へと伸ばされて、やんわりとバストラインを撫でながら留め具の在処でも探すように細指が這いまわっていた)
■ミュゼ > 「う、ぐぅ……やめて、くださいっ、うぅ……ひぐっ、うぅ……」
ぽろぽろと流れる涙は、少女の感情をそのまま零すかの様で。
泣く少女を前にしてスカートを離さない彼女は、やはり凌辱者達と同じ何かだと理解する。
自分の快楽の為に人を食い物にするような、そんな相手――そう認識すると、少女はフルフルと首を横に振って。
「遠慮、します。お願いだから、放っておいてっ……ひ、や、ぁぁっ!?」
胸元に伸びる指。その感触に嫌悪の感情を覚えながら身を捩る。
最早少女の中で、彼女は恐るべき敵以外の何物でもなかった。