2018/04/30 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城 廊下(過激描写注意)」にクロエさんが現れました。
■クロエ > 王城の廊下――長い毛足の赤絨毯を一人の少女が歩く。
時折きょろきょろと周囲の部屋を確認しながら、ふぅ、ふぅ、と息を切らせて。
それはさながら新人のメイド、といった風情で、パタパタと足取りは忙しない。
「は、ふぅ……お客様がいる、とだけ言って、詳細は教えてくれないんだものなぁ……」
ぽつりと不満を零しながら、気を取り直して足を進める。
自身の主から受けた命は、王城のどこかにいるであろう"客"に届け物をするお使いだ。
とは言え、少女の手には何も持たれてはおらず、背中や腰に荷が括り付けられている訳でもない。
それでは、届け物とはいったい何なのか――その答えを暗に示すかのように、少女は時折下腹部を抑える。
「ん、ふぁ――は、ふ……だ、出しちゃわない様に、気を付けないと……」
主の手で、調教と称して尻穴から飲み込まされた金属の玉が十個ほど。それが、届け物の正体だった。
つまり、少女の使命は、この王城のどこかにいる"客"を見つけ出し、目の前で玉を生み出し、渡すこととなる。
手の込んだ嫌がらせだ――と少女は暗澹たる気持ちで王城の廊下を彷徨うが、そこに貴族の罠が仕掛けられているとは思っていなかった。
少女の腹に仕込まれた球体はただの淫具ではなく、中に液体や粉末を入れ込む事が出来る構造になっている容器の一種だ。
貴族が中に仕込んだ物は、王国への持ち込みが禁止されている強力な媚薬の原料――とある魔物の体液。
こうして、少女は知らず知らずの内に密輸の片棒を担がされながら、取引相手に品を届けるべく、静かな廊下を進んでいく。
ご案内:「王都マグメール 王城 廊下(過激描写注意)」にシグルドさんが現れました。
■シグルド > 「ふむ…違法薬物。いやまぁ…艶事の原料はどこでも買い手は居るし、足元をすくう道具にはもってこいなのだけれども」
会議で議題にあがった報告書をぺらぺらとめくりながら深紅の絨毯の上を歩く。自分の仕事の管轄外ではあるが、手前の軍の士気と信頼やら信用をすべて消し去るソレは他人事でもなく。
面倒くさい。と深い深い溜息をつきつつ長い廊下を歩く。
中将と言う立場故、城に顔を出すことは珍しくもなくメイドや警備の者から疑いの目で見られないのは救いではあるが。
ふと目に入ったメイド。
落ち着きがない。と言うか、何となく挙動が変である。
具合が悪いのか、それとも別に意図するものがあるものなのだろうか。
そのまま見送れば誰かが気付くだろう、と思うがメイドに声を掛ける。
「ごきげんよう。そんなにお腹を気にしながらどこに行くのかしら?」
己の瞳と同じ深紅のマントと、中将を示す軍服と言ういで立ちである。相手を委縮せぬよう、声に張りは出さず薄笑みを浮かべどこに行くのか問うてみる。
■クロエ > ぱたぱたと小走りにかけては、時折腹を撫でる様に落ち着かせての繰り返し。
こうして廊下を彷徨い続けているのだが、肝心の"客"とやらが一向に見当たらない。
見ればわかる――などと主たる貴族は言っていた気がするのだが、それすら今は眉唾物で。
ともあれ今は、探し続けるより他はなく、いくつかの角を曲がった後、再び休憩をかねて腹部を撫で、落ち着かせて。
そうして再び先へ――と思った頃に、かかる声。少女は顔を見上げると。
「ご、ご機嫌麗しゅう。少々、お腹の具合がよろしくないので休んでおりました」
メイドの振りを取り繕うと、ぺこりと一度頭を下げる。
目の前、笑みを浮かべる女性は軍人――それも、階級付きなのが伺える。
かつて騎士として剣を振るっていた少女が、階級職の相手を見間違うはずがないのだ。
内心、どうしたものかと困ってしまった少女は、とりあえず彼女の不信を買わぬよう、務めることにする。
時折腹の奥で擦れ合う金属球の刺激に震えながらも、必死にそれを隠しながら。
■シグルド > メイドを見かけてすぐに声を掛けたのではない。無礼にならぬ速さで掛けては止まって腹部をやたら気にするのだから、目に留まらないというのは余りに他者に無関心であるか、興味がないかのどちらかであろう。
頭の中に叩き込んだ資料は、魔法で灰燼と化しあの場に居た連中と作成者にしか内容は把握できないだろう。
「それは大変ね。痛みがあるのなら真っ先に向かうのはそちらではないのだけれど」
無駄に広い城の中で迷子になるのは良く解る。ついでに言えば、完全に頭に入らなければ指導付きの人間が誰かしらついている筈だがその人影は未だ映らない。
メイドに歩み寄り、そっと少女を見下ろせば熱がないかと額に腕を伸ばす。
呼吸の浅さは胸の動きである程度は見て取れるし、都度腹部に違和感があるのなら急性疾患に移行しても何ら不思議ではない。
薄っすらと感じる、上気したように見える表情は体調不良からなのかもしくは情欲からくるものなのか。距離があれば気付かなかったが、本当に微かだが女の香を感じ。
彼女の体温を確かめる事が出来たのならば、深く膝を曲げお姫様抱っこをして自室へと運ぼうと試みる。
■クロエ > 騎士としての能力をほぼ全て封じられている少女は、彼女の存在にも気づかずに不審な動きを繰り返していた様子。
結果として、こうして目を付けられて、呼び止められているのだが、少女としては困ったことこの上ない。
「あ、そうなのですか?すみません、迷子と言う訳ではないのですが――」
そこまで言いかけて、少女は少しばかり思案する。
"客"の正体を知らされていないから人探しとは言えず、迷子という線は否定してしまった。
そうなると、少女がどうしてこのような場所でメイドの真似事をしているのか、という点が疑問点になる。
この国の中将である彼女が、その程度の事に気づかないはずがない――とは言え、部屋などに連れ込まれると、言いつけを果たせない。
逃げてしまえば怪しまれるし、逃げずにどうにか穏便に済ませる、というには若干状況が悪かった。
迷う間に、少女に額に彼女の手が当たる。火照った体には、ほんのり冷たくて心地よい。
同時に、自身の体からほんのりと香る甘い匂い――汗と蜜の混ざった匂いを感じ取られてしまうと、慌てて身を離そうとして。
「あ、あの、えと、その……本当に大丈夫ですし、ボク――いえ、私の様なものに、時間を使わせてしまうなんて恐縮ですので!
その、お仕事がありますので、私は行かなければ。ご心配ありがとうございますっ……!」
ぺこ、ぺこ、と恐縮しきった様子を見せた後、少女は急いで駆けていこうとする。
心配してもらえるのは嬉しいのだが、いま彼女に捕まる訳にはいかないのである。
■シグルド > 「あらあら、貴女は諜報には向かないわね」
誘導尋問と言えるほど巧みな会話はしていない。何処まで信じるからにもよるだろうが、躊躇なくこの中を歩けるのだから迷子の線はまず消える。
別に彼女の本職がメイドでなくても自分には関係のない事だし、管轄の人間がやればいい。
目に見えて暗器を仕込んでいるようでもなければ、何か物品を隠し持っているようにも見えない。モノ、と言うワードに一つ閃き距離を取ろうとする彼女の体を追う。
「私が客であれば問題ないのでしょう?貴女自体も商品として扱ってあげるわ」
完全に勘でしかない。外れたのであれば、自分が変態だと言われるくらいであろう。
さてはて、完全な勘ではあるが戸惑いを隠すことなど日常茶飯事である。さて、どうかしら?とにっこり少女に微笑みかけ誰かにこの娘を見つけられる前に身柄の確保を優先させる。
■クロエ > 「諜報なんてそんな、私はただのメイドですから」
正確には、秘密裏にとある貴族に買い上げられた奴隷であり、元騎士だからメイドのメの字もない。
それでも怪しまれない程度の振る舞いが出来たのは、単に貴族令嬢としての教育が生きたからに他ならない。
しかしそれでも、腹の中に淫具を詰め、人を探して歩きまわるとなれば怪しい仕草も当然のように出てくる訳で。
少し身じろぎすれば追われ、隙を突こうにも今の少女は年相応の外見相応。現役軍人の不意は打てない。
「ふぇっ、で、でも、それは、その……ご主人様に怒られてしまいますから」
品物が無事に届かなかったとなれば、"客"は当然憤慨し、主に告げ口する事だろう。
そうなれば、その後で折檻を受けるのは少女である。故に、少女はふるふると首を横に振る。
彼女が諦めてくれるか、或いは無理やりにでも身包みを剥がれて確かめられるなら仕方がない。
しかしそうでなければ彼女の言葉に従えない程度に、少女は主の折檻を恐れていた。
■シグルド > 「それはそうね。主人の為に全てを遵守するドMな職業だもの」
と、本職が聞いたら激怒されそうな内容を口にしてみる。情報戦がいかに大事か知る連中は優秀な諜報員を個人でも雇うくらいである。
軍籍に居ても彼らに会う機会は余りないが、在る事を全て消し去る技術はそれこそ簡単に真似できない代物である。
「客に菊座にあるシロモノをそのまま吐き出せと命じられているのかしら。それは私が買う商品なのだし、それを運ぶ貴女も買う。何か問題でも?」
何故女なのか。を考えれば割と容易である。過去資料を見たから、と言うのが一番大きいがこぶし大程度の大きさであれば袋詰めにして女の膣に隠すのが手っ取り早い。
痛みに対して強いのは男より女だし、尿意に耐える時間が長いのもまた女性である。
とまあ、事実と違えば紛れもなくパワハラそのものだし、よくもまあいけしゃあしゃあと大した根拠もなくハッタリを言えるものだ。と自分に対して舌打ちを。
品がどこにあるのか当たっていれば、恐らくは折れてくれやしないか。
「そんなに怖い主人なら逃げたらどう?何なら首を落としてあげるから、私のモノになりなさい」
少女の蒼い瞳を真っすぐに見下ろし、少女に言い放つ。即答されなければ、この場に長居すればするほどこの娘の歌唄建が出来なくなる。
これだけは避けなければ、と逃がすつもりもなく少女を抱きかかえようとする。
■クロエ > 「そう、なのですか?」
メイド、という立場も滅私奉公という点では似通っているが、主に全てを差し出す程ではないように思える。
であれば、諜報員と言うのは奴隷と同じ様な物なのだろうか、と少しばかり想像してしまいながら、彼女の言葉に目を丸くして。
彼女の言い分を聞く限りでは、確かに彼女が"客"という判断をしても問題はなさそうだ。何せ、胎内に淫具を入れていることは、客と主しか知らないのだから。
「え、と……それは、その、お客様が命じるのであれば、いつでも、どこでも、関係なく吐き出せと、申し付けられております。
ですので、今ここで吐き出せと言うのであれば、ここで、はしたなく、玩具を、ひりださせて、頂きます……うぅ……」
彼女のカマかけに引っかかった少女は、素直に言葉に応じると、メイド服のスカートをたくし上げる。
その中に下着と呼べる物は一切着けておらず、甘い刺激に濡れた股座から、とろりと蜜を垂らすばかりだ。
品がどこにあるのか、完全に当たっていたものだから、彼女の事を疑う理由は何もなくなっていた。
「……いえ、その、それは、ダメ、です……に、逃げられない、です。
代わりに、一夜の間だけ、お腹の玩具も、私も、買われますので、許してください」
少女の心には、貴族である主への強い恐怖と精神操作による忠誠が植え付けられている。
また、少女の下腹部に刻まれた紋章が命令を絶対順守させる為、身体的にも逃げられない。
故に少女は、主を殺す、という発言に許しを請いながら、一晩の相手を自ら願い出るしかなかった。
それは同時に、本当の"客"に出会う可能性が失われたことを意味しており、折檻を受ける事が確定した瞬間でもあった。。
■シグルド > 「そうよ。捕まれば殺してくれる方が楽な拷問だし、本当によくやるわ…と思う位に」
捕虜として捕らわれたら最後、という訳ではないがそこから生にしがみつく精神力がある絶対数自体が少ないというべきか。
大局における非常に重要な役割であり、駒だが自ら志願してなる職業ではないように思う。
「ん、いい娘ね。それに仮にもここは王宮だから、はしたない格好は厳禁よ。私の部屋でみせてくれればいいから」
こうも素直に乗ってくるのだから、諜報どころか隠し通すのには向いていないのではなかろうか。と思うからこそ庇護欲をそそられるのかもしれない。
自由を提示してここまで拒絶をされるのもまた珍しい。魔法での洗脳か、もしくは物理的なマインドコントロールなのか知る術もない。
「ええ、許してあげるから素直に抱かれなさい。それと私にお姫様抱っこして宮廷を歩いている方が怪しまれなくて済むから」
何に対して許すを明言していない以上、何を罰しても不問と言う理不尽で便利な言霊である。
退路をすべて刈り取った娘を抱きかかえ、王宮にある自室に向かう。
多分ここが宮廷でなければこの娘をそのまま抱いたかもしれない。そう思うほど、彼女から感じる淫靡な香りが自分を突き動かす。
自室に向かう途中、警備中の兵に呼び止められ彼女の身元提示を求められたが私のモノ。で押し通せるのは地位故だろう。
そして、それを聞いて彼女の身の上を調べろ。と伝わるのも自分のフィールドだから出来る事である。
■クロエ > 「大変なお仕事です……」
少女は、流石に殺されるというほどひどい目に合う事はない。
高々、治癒術士を手配した上で焼き鏝を押し付けられるくらいだ。
だから、素直に諜報員ではなくて良かったと思いつつ、こくりと頷いて。
「ん、それでは、その、お部屋にご案内ください。逃げたりは致しませんので」
少女はそもそも、隠し事をしない、という諜報の逆を選ぶ存在だった。
それ故に嘘をつくのは下手だし、隠し事も非常に苦手である。
自由への提示も、対する少女は確かに精神制御を受けており、否定するよりほかはない。
彼女の見立ては正確で、それ故に少女がどのような存在かも、容易に想像がつくかもしれない。
「それでは、その、重いかもしれませんが、失礼しますね?」
少女はそのまま抱えられると、暴れたりはせずに腕の中に納まって。
すっかり蕩けた股座は、慎ましくも淫らな甘さを周囲に散らす。
途中、警備中の兵士に呼び止められる度、少女はびくりと身を震わせる。
それは男性への恐怖が僅かに滲むもの。彼女に縋るように身を寄せて、そのまま部屋まで連れ込まれていく。
■シグルド > 「ええ、だから真似事もしちゃダメよ。盗みと同じノリで出来ると勘違いしては痛い目にしか合わないから」
自分は出来ると勘違いして志願してくる残念な連中がいる事をほのかに醸し出しつつ、溜息を一つ。
「ええ、そこは信用しているもの。私も貴女の安全を保障してあげるわ。大丈夫よ、私はひ弱ではないから」
保障するのは彼女の身だけである。汚い大人の約束を交えながら、軽々と少女を抱き上げては普段と変わらぬスピードで歩き始める。
下着を纏わぬ姿は流石に誰かに曝すのも憚れるし、抱き上げた状態であれば下からのぞき込もうとしない限り見えない筈である。
悪い事をしている自覚があるからなのか、恐怖心がそのまま態度に出ているようで。
彼女を抱えたまま自室に入ると、簡易な魔法錠を掛け外からの侵入をある程度は遮断してダブルベッドの上に下ろす。
マントとジャケットを適当な場所に掛けては、少女に微笑みかけ。
「そう言えば名乗ってなかったわね。私はジグラン。ここ一帯ではシグルドと言えば、大抵通じるわ。
それと…品を見せて頂戴。羞恥プレイが好みであればこのまま出してもいいし、恥ずかしいのであればトイレで吐き出して商品だけ渡してくれてもいいけれど」
何て言いながら、今か今かと待ち焦がれる女性の香にある意味ほだされているのは自分である。
どうして欲しいのか、何をして欲しいかを問いながら少女が望むセックスを提供するつもりでいて。
「前に挿入して、後ろから出して貰っても構わないけれど…どうすれば貴女は感じてくれるかしら?」
■クロエ > 「そうですね、無暗に手を出してはいけない世界な気がしますから」
彼女の忠告には素直に頷くと、身を案じてくれる相手にわずかに笑みを浮かべて。
「ん――こうして抱き上げられるのは、なんだか不思議な気分ですね」
彼女の言葉を全て鵜呑みにする辺り、少女は取引や策謀には向いていない。
彼女の気遣いをありがたく受け取りながら、連れ込まれる部屋の中。
魔法の鍵がかかる個室は、彼女の私室なのだろうか。大きなベッドが豪奢に見える。
「あ、えぇと、ボク――ううん、私は、クロエ。よろしくお願いします。
……その、シグルド様がお望みの事を、命じてくださって構いませんよ?」
そう言いつつ、主導権を相手に委ねて、淫猥な自分を見ないふりをする。
しかしそれでも、股座をはしたなく濡らしているのだから、良い訳は出来なくて。
「それでしたら、私は――」
彼女の望むとおりに、自分の望みを告げる。
やがて望みは確かに叶えられるのだが、結末は二人のみ知る話で――。
ご案内:「王都マグメール 王城 廊下(過激描写注意)」からシグルドさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城 廊下(過激描写注意)」からクロエさんが去りました。