2018/04/08 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 路地裏(過激描写注意)」にクロエさんが現れました。
クロエ > 未だ明るい午後の日差しの中、季節外れの分厚いマントを纏った少女は静かな裏路地を歩いていた。
前が開かない様にぴっちりと撒きつけたマントの中は、服と呼べる物を一切身に着けておらず、秘部だけを革の貞操帯が覆っている。
貞操帯の錠前は、本来であれば宝箱等を閉じておく為の強固な魔法錠が取り付けられており、専用の鍵以外での解錠や破壊が出来ない。
そして、鍵の在り処は少女の下腹部に特殊なインクで書かれているのだが、少女自身には見えない様に暗示がかけられていた。
今日、貴族から言い渡された命令は、指定されたルートを通り、貞操帯の鍵を見つけてくること。
故に、なるべく見つからない様に、人目を避ける様に、足早に通りの奥へ奥へと進む。誰かに下腹部を見て貰わなければ鍵が手に入らないとも知らずに。

「ここから、どうしようか……?なんだか王都の中をぐるぐる歩き回る形になっているけれど……」

手元の地図は、王都の外苑から中枢に向けて、大きく渦を描くように何周もするルートが描かれている。
鍵が容易に手に入らないようにする為の露骨な妨害で、所々で往来の多い通りを横切る様なルート配置になっていた。
制限時間などは特に定められていないが、貞操帯を外せなければ、風呂に入る事すら苦労する。或いは排泄等も、困る事は必至。
だから少しでも早く、とは思うのだが、歩けば歩く程に暖かな陽気と体温でマントの中が蒸れてしまい、肌には汗がしっとり浮かんで。
フェロモン交じりの汗の匂いをマントの中に満たした少女は、また一つ、建物の陰で薄暗い角を曲がった。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区 路地裏(過激描写注意)」にブレイドさんが現れました。
ブレイド > うららかな日差し…も、少しばかり届きづらい
貧民地区の路地裏は、少し薄暗くも暖かな風が吹いている。
少年はちょっとした依頼の帰り道。
小銭のはいった小袋をヒョイッ途中に投げてはキャッチして、鼻歌交じりに歩いている。
このあたりは治安も悪いが、ここらに暮らしてもう長い少年にとっては慣れたものだった。

「今日は早めに終わっちまったな…」

依頼を終えた少年はまだ青い空を見上げ、建物の角を曲がる。
暖かな風に乗ってくる、薄い少女の香りに気づかずに。

クロエ > 普通の人からすれば、穏やかに過ぎてゆく春の午後とは心地よい物だ。暖かくて、花の香りが甘くて、風が心地よい。
しかし、厚手の冬用マントを体に巻き付けた少女からすれば、暖かさは籠ってサウナのような熱気に変わり、風も中まで入ってくれない。
その結果、少女の体は垂れ落ちるほどの汗を浮かべた状態。それでも下腹部のインクは滲む所か、むしろ色濃くはっきり浮き出ていた。

「うぅん、水もなくなってきちゃったから、補充するなりしないと倒れちゃいそうだなぁ……」

こうして貴族の遊びに使われることは業腹だが、逆らう手段を奪われている以上は従うより他はない。
ならば、少しでも貴族達の思惑から外れる様に、面白くないようにしてやろうと課題の攻略に必死になる。
故に、少女は気づかなかった。角を曲がった瞬間、前から人が来ていることに。
出合い頭の鉢合せでは、避けるどころか体勢を整える事も出来ずに――。

「わぷっ――!?」

ぼすん、とぶつかってしまうと、少女はそのまま後ろに倒れ、しりもちをつく。
同時に、衝撃で緩んだマントが広がり、甘い雌の匂いと共に、汗でしっとり濡れた裸身が陽光の元に晒される。
さらには下腹部の、どこか艶のある赤紫の文字列も鮮明になり、その下に刻まれた奴隷の刻印が淡く輝いていた。

ブレイド > 「うぉっ!?なんだっ!?」

思わず小銭のはいった袋を取り落とす。
ぶつかった衝撃で尻餅をつくが、そこは冒険者らしくすぐさま体勢を立て直し…
見てしまった。

「へ?」

すばやく状態を起こしたそこにはマントの中は裸の少女。
汗に濡れたからだに陽光が反射して、色んな意味で眩しい。
だが、目を引くのは白い肌の中で異質な…文字列と刻印。
混乱しながらもそこに目がいってしまう。

クロエ > 奴隷となる前の少女であれば、こうして崩れた体勢をすぐさま直し、立ち上がる事も出来た。
しかし、裸身を極力見せない様に、と気を使っていた分だけ、反応と動作がおろそかになる。
その結果が、彼にあられもない姿と文字列を見せつける時間を作り出す。
下腹部に書かれた文言は、次のような内容で、末尾にはとある貴族の花押が押されていた。

『この者の戒めを解きたくば、マントを奪い、往来を連れ歩き、平民地区の公園に向かえ。男用の公衆便所の一番奥に鍵は有り
 あるいはこの者を欲するならば、股座の戒めを閉ざしたままであれば、何をしようと不問に処す。満足したら、上の場所に返すこと』

それとは別に、下腹部に刻まれている奴隷の刻印も、彼が古代語を読めるのであれば、意味を即座に理解できるだる。
そうでなくても、そのような場所に刻印を刻まれていること自体が異常であり、その意味合いも推測はたやすいのかもしれないが。

「うぅ、いたたた……って、わ、わわっ!?」

ぶつかった相手――少年の視線に気が付いた少女は、崩れたままの体勢で、慌ててマントの端に手を伸ばし、体に巻き付ける。
そして、羞恥心に耳まで真っ赤にしながら、彼の方を恐る恐る様子を窺う様に上目遣いになりながら。

「あ、はは……見られちゃったよ、ね?」

恥ずかしい事はこの上ないが、とりあえず声をかけよう。願わくば忘れてもらえないかな、などと思いながら。

ブレイド > 「え、あ…なんだ?戒め?公衆便所って…?」

起き上がる前に、思わず口に出てしまう。
なかなかにインパクトのある内容の文言。
少女の裸身も相まって、その衝撃は計り知れなくその言葉の端々から混乱が見て取れる。
だが、それもつかの間。少女の声と、慌てた様子が意識を引き戻す。

「うえ!?あ、えっと、わ、わりぃ!?」

慌ててシャンと立ち上がり、同じく顔を真っ赤にしたまま周囲を見渡す。
他には誰もいないようだ。ある意味不幸中の幸いか?

「あー、えっと…見た見なかったはともかく…大丈夫か?」

上目遣いで見られると、なんか気恥ずかしい。
自身の外套で手を拭い、少女に手を差し伸べて。

クロエ > 「え、あの、えっと……?」

少年の言葉に、少女はきょとんと眼を丸くする。それこそ、下腹部の文字列を見た事が無いかの様に。
実際、少女だけは主にかけられた暗示によって、下腹部の刻印と文字列を認識する事が出来ない。
故に、彼の言葉の意味が理解できず、少女はただ体を隠しながら、どうにか立ち上がろうとするだけだった。
しかし、マントを体に巻き付ける為に両手を使っているからか、上手く立ち上がれそうにない。
時折体勢を変えた時にマントが緩むと、秘所だけをしっかりと覆い隠す黒革の貞操帯が見え隠れしていた。

「あ、いや、ボクも不注意だったから、気にしないで欲しい、かな
 あぁ、うん、体の方は大丈夫。お尻がちょっとひりひりするけれども、ね」

やがて彼からの謝罪の言葉には、申し訳なさそうに言葉を返す。
差し伸べられた手を見ると、少し逡巡してからそっと手を伸ばし、握った。
再びマントが緩んで前が開く。しかし、彼の善意を不意にするのは、少女にはできなくて。
結果、立ち上がる際に、彼にだけ見える形でもう一度、胸から爪先迄の裸身を晒す。
その後、手を離すとすぐさま、恥ずかしそうにマントを手繰って巻き付け、彼の様子を窺う。
何となく気まずい様な気がして、自分からはどうにも話しかけられなかった。

ブレイド > 「まったく…貴族だか王族だか、奴隷のオーナーなんだかしらねーが…
つきあわされんのも大変だな」

少女の様子は少しおかしい。
というか、平民地区にさっさと行けばいいのに、なんでこんなところに…?
下腹部の文字や少女の貞操帯や今の格好、刻印は理解できずとも
何かの道楽につきあわされているということはよくわかった。
だが、それにしたって、まるで自分に書かれた文字が見えてないような。

「こっちのことは気にすんなって。
まあ、あったのもなんかの縁だ。えーと、あんたは…戒め…解きてぇのか?」

差し伸べられた手を握る少女。
マントが開き見えてしまうその中身…意識しないというわけにもいかない程度にはこちらも若く健康だ。
だが、朱がさした頬をかきながらも、なんとか声をかけてみる。

クロエ > 「……ん、こんな格好なのに、ちゃんと話をしてくれるんだね。
 こう、ガラの悪い人とかだとすぐに襲われちゃうから、助かるよ」

彼の言葉には頷きながら、苦笑を浮かべる。悪辣な貴族の不興を買った少女は、今では日々弄ばれる雌奴隷だ。
貴族という立場のまま、しかしその実は娼婦よりも浅ましい存在にされるという屈辱。実際に受ける凌辱。
それらを眺めてほくそ笑みながら、無駄な足掻きと嘲笑する。偏執的なことこの上ない。
対する少女は騎士としての誇りを胸に秘めており、悪辣な魔の手には屈しないと負けん気を見せている。
しかし、その様子がより貴族達を楽しませていることには、気づいていなかった。

「――ふぇ、あ、えっと、それはその、解きたいけど、これ、魔法の鍵がかかってるから外せないんだ。
 で、この地図に書かれてる通りのどこかに鍵があるっていう話なんだけど、全部探すのは大変でさ……」

彼に見せる地図。書かれたルート上には、確かに平民地区の公園も含まれている。
しかし、男性用の便所の奥、となると、少女はいつまで経っても鍵を手に入れる事が出来ないだろう。
どうあろうと、少女が辱められる様に仕組まれている――欲望を露骨に記録した地図だった。

「とは言え、うん、ボクの手伝いをしたら、君が貴族に目を付けられたりしちゃうかもだから、放っておいた方が良いよ」

ありがとう、と言葉を続けながら、少女はにこやかに微笑む。
彼の様な善良な人に出会えたのは久しぶりだから、気分もなんとなく上向いた。

ブレイド > 「クソみてーなとこに住んでるからって、自分もクソみてーなやつになる必要はねーからな。
襲って嬲って、奪って食い物にするなんてなー…アンタで遊んでるお偉方と同じになっちまうってことだろ?
それに、アンタ…マントの中身見られた時、メチャクチャ焦ってたしさ」

つまり、そういうことに…肌を晒すのに抵抗があるということだ。
そういう少女を弄ぶのがたまらないというものもいるだろうが
少なくとも自分はそうではない。
少女は知らないことだが、自分もミレー族…奴隷階級種族だから
そんな遊びを行う連中にはむしろ怒りを覚える。

「こりゃひでーな……。
つか、やっぱわかってねーのか。
アンタ、腹に答えが書いてあんだぜ?まったくひでー遊びだ…」

地図を覗き込みながら顔をしかめる。
趣味の悪さがはっきりわかると言うか…。
少女に腹の文字の内容を伝えつつも、自身を心配してくれているその姿に笑みを浮かべて。

「ばっかだな。ほっといたらアンタ…こっから出る間に何回ヤられちまうと思ってんだ?
それでいいなら放っとくけどよ、嫌だってんなら手伝わせてもらうぜ?」

クロエ > 「ん、本当に君はいい人だねぇ……君みたいな人がいっぱいいればいいのに。
 そうだね、そんな人になっちゃだめだよ?――うぅ、その、やっぱり、慣れないもん」

元々は貴族の令嬢だから、羞恥心も人一倍強い。肌を晒す、などと言うのは結婚相手にのみ、と教わって育ったのだから。
ならば、と主たる貴族は、羞恥心を薄れさせることなく嬲る事を選んだ。その結果が、今行われている悪趣味な遊びなのだ。
だから、目の前の彼が、こうして義憤を感じてくれること。自分の為に怒ってくれることはとても嬉しかった。
それは、貴族が腹に抱えているどす黒い物と正逆に位置する、気持ちよい感情なのだから。

「え、っと……お、お腹に?何も書いてないけど――」

下腹部に視線を落とすが、少女の目には滑々とした白い肌が映るばかり。
しかし、彼の話を聞くと少女はげんなりとした顔になり、はぁ、と溜息を一つ吐いた。

「うぅん、君が嘘をつく理由がないから、きっとここに書いてあるん、だよね?
 それなら、その……だけど、それって、ボクのマントを君が取って、大通りを連れまわすって、こと?」

彼が手伝ってくれる、となれば、正規の手順を踏むと彼にマントを預けて街を歩くことになる。
それはそれで頭の中がぐちゃぐちゃになりそうなほど恥ずかしいが、彼が手伝ってくれるならば、その行為を無碍にはしたくない。
故に彼が頷くならば、自分も覚悟を決めるつもりで、少女はもう一度、彼の目を見た。

ブレイド > 「いい人ってわけでもねーよ、くすぐってーな…。
いいことなんざに興味はねーし、男だからな。それなりにスケベでもあるぜ?
ま、貴族連中と一緒に遊ぶような趣味はねーから安心しろって」

慣れぬ様子を見れば、気の毒ではあるものの
その格好の淫蕩さに隠された少女らしさが伺える。
こういうのも含めて貴族共の『おたのしみ』なのだろう。反吐が出る。

「そうだな…そうなる…。
いや、マントのくだりは真に受ける必要はねーかもしれねーけど
万が一なんか仕掛けがあっても困るしな…えっと、恥ずかしいなら止めとくか?場所はわかったんだからよ」

場所がわかれば自分で回収することもできるだろう。
貧民地区からの脱出に付き添えば、あとは彼女一人でもなんとかなるかもしれない。
だが、あえてこう書いてあるのだ。何かあるかもしれないという予感はある。

クロエ > 「それなら、うん、そういうことにしておくよ。褒められるのってむず痒くなるものね。
 ――ん、それはしょうがないよね。だって、子供を作るのは大事なことだし、正常正常。
 貴族達と同じ様になったら、きっと泣いちゃう女の子がいっぱいだからね。君は真っ直ぐだけど」

彼の推測は、全て当たっている。
羞恥心の強い少女を見世物にし、道行く人々から変態の烙印を押されることに期待し、少女が折れることを誘う。
その過程すら楽しみにして、完全に心が折れたならば、従順な雌奴隷として飼い殺すのが彼らの目的なのである。

「……それは、その、わ、かった。多分、ちゃんとやらないと、鍵が開かない様になってると思うし。
 やるのであれば、ボクの事をちゃんと、み、見せつけ、るんだよ?じゃないと、開かない、から……」

耳まで真っ赤にしながら、しかし少女はおずおずと、マントを脱いで彼に預ける。
鼓動が加速し、下腹部がじくりと疼いて、呼吸が自然と荒くなる。羞恥心とは別に、調教で仕込まれた被虐性癖が自然と少女を興奮させる。
とろん、とどこか切なげに彼を見てしまう少女は、先までとは雰囲気が変わったかのように、淫らに思えるかもしれない。
あとは彼が歩き始めるのに従って、その少し後ろを歩くだけ――それだけで鍵が開いてくれるなら、と羞恥を殺しながら、歩みを進めた。

ブレイド > 「ま、そういうこった。そもそも冒険者なんてなろくなもんじゃねーし。
んじゃ、その…アンタが大丈夫そうなら、いこうぜ?
大丈夫だって、おかしな奴らは流石にオレがついてりゃ寄ってきたりはしねーだろ」

マントを受け取り邪魔にならないようにしまう。
少女の肌は若く健康的、細い体ではあるが…その未熟さにドキリとさせられる。
平静は装うものの、こちらも顔がかぁっと熱くなるのがわかるし、股間のそれにも血が集まってくる。
彼女は正常だと言っていたが、やはりああ言っている手前恥ずかしいものもある。

「ん、あ…見せつけりゃ、いいんだよな?えーと、オレは手を引くから
えっと、みねーほうが、いいよな?」

少女の雰囲気が少し変わったような。
裸だからというわけではなく、表情が、瞳が…艶を帯びたような。
思わず見惚れそうになるが、覚悟を決めてその手をとって歩き出す。

クロエ > 「君は冒険者なのかぁ、ふふ、だからさっきは直ぐに立ち上がれたんだね。
 うぅ、こういうの慣れないし、ドキドキするよぅ……ん、お願い。
 その、よろしくね?ボク、今は何もできないから、君だけが頼りになっちゃう」

彼の前でも恥ずかしかったのに、これから大通りに出るとなればどうなってしまうのか。
既に頭の中は思考が纏まらなくて、足取りもふらふらとしながらどこか覚束ない。
条件反射で強制的に発情させられた体は、少女の意志とは関係なく股座を濡らしてしまうのだ。

「えっと、うん……それで大丈夫だと、思うんだけど――」

無論、貴族達がその程度で少女への凌辱を済ませるわけがない。
何らかの仕込みはあるのだろうが、少女には知る術もなく。
大通りの入り口に差し掛かると、彼の手をぎゅっと握りしめてしまいながら、恐る恐る一歩を踏み出した。
往来のざわめき、人々が行楽や買い物を楽しむ中に、一糸纏わぬ少女がまろびでる。
ともすれば当然視線を集めて、そして男性は好奇や好色を、女性は軽蔑や嫌悪を向けた。
そんな中、足を進めるごとに下腹部が疼き、熱を持つような感覚を味わいながら、少しずつ公園に近づいていく。
今の少女にとっては、彼が手を引いて導いてくれることだけが、唯一の救いとなっていた。

ブレイド > 「気にすんなって。えーっと、アンタ…
っと、そうだな。オレはブレイドだ。
とにかく、アンタは…えーっと、恥ずかしいだろうけど、我慢してくれてりゃいいからよ」

おぼつかない足取り。見せつけろという指示もあって
歩みはややスローペース。
発情している様子には気づかぬふり。
だが、顔に気まずさが出てしまうかもしれない。
それに、先程言っているように自分だって健康な若者だ。こんな少女がそばにいれば反応もする。
それを気取られぬようにもしなければ。

「っ、はは…意外とキツイな。わかってたけどよ。
でもま、むしろこうして見られたやつに嫌われんのはオレの方だ。
アンタは、安心しろって」

周囲の視線にさらされる。
男の目、女の目、ささやき声、歓声、悲鳴、下卑た笑い。
毒を吐くこともできたが、まずは彼女だ。

クロエ > 「あっ、えっと、ボクはクロエ――ブレイド、よろしくね?
 その、今度必ずこのお礼はするから、うん、絶対に。
 ……うぅ、はずか、しい、よぉ……あ、や、ぁっ、みな、い、でっ――♪」

続々と背筋が震えて、声が甘く上ずる。それはひたすら教え込まれた、露出快楽の発露。
見られながらひたすら責められ、ついには見られるだけで感じるようになってしまった、調教の成果だ。
彼の後ろを付き添って歩き、一歩進むだけでも蜜が腿を伝って垂れ落ちる。
甘い蜜の香りが強くなり、彼にまで発情が伝わってしまうほどに濃密になって。

「う、ぁっ……ごめん、ね、ブレイドっ……んぃ、ひぅ♪
 も、少しで、公園、だよ、ね?頑張る、から――♪」

悩まし気な蕩けた声で、しかし理性は手放さないように必死で彼についていく。
やがて、目的地である公園が見えてくるのだが、何やら様子が異なっていた。
普段であれば親子連れやカップルなどが外出を楽しむ憩いの場なのだが、今日に限ってはひっそり静かで。
公園の真ん中――四方を見渡せる場所に、何やらガラの悪い男達がたむろしており、何かを待っているようだった。
それこそ、貴族達が仕掛けていた悪辣な仕掛けの一つ。恐らくは、金を渡し手や取ったのだろう。
正義感の強い者が少女を見つけてやってきた時に、多勢に無勢で打ち伏せる為のならず者達。
金を手に入れたついでに、運が良ければ女も手に入る――そんな仕事にありついた下衆の集団が、悪意の牙を研いでいた。

ブレイド > 「あー…いや、いいって……。
ん、むー、ええっと…せめてその、崩れ落ちねぇでくれよ?」

聞こえる声は、甘く濡れて。
漂う香りは濃厚。発情した女の匂い。
理性を保てているのがやっとなのか、とろける彼女の声色は歩いて見られているだけで
絶頂を迎えたような響きをはらんでいた。
できるだけ見ないようにはするものの、こちらも歩きづらい程度に大きくしてしまってはいた。
だが、たどり着いた公園…そこに見えるものは……

「悪趣味もここまで来ると感心するな。
よくここまで外道になったなってな…」

それらの集団から少し離れたところで、少女に視線を送り
得物に手をかける。

「囮になって一人で行かせたところで…便所もどうなってるかわかんねーな…」

クロエ > 「う、んっ、がん、ばるぅっ……ふ、ぁうっ♪」

素足に石が食い込む痛みすら、今の少女には劇薬だ。
最早太腿はつやつやと陽光で光るくらいに濡れており、胸元と貞操帯の中の陰核はがちがちに硬くなっている。
張り詰めた糸は切れる寸前――何か強い刺激があれば絶頂を迎えてしまいそうな程に、少女の体は高ぶっていた。

眼前、公園の入り口から中を窺うと、ごろつき達が見回りながら、来訪者を待っている。
その様子に、少女は不安げに彼を見ると、ふるふると首を横に振って。

「あ、あんなにいっぱいじゃ、ブレイドが酷い目に会っちゃうよ。だから、その、やめ、よ?
 お腹に書いてある言葉だと、ブレイドがボクを虐めてくれたら、外せないけど、終わるから。
 だから、その、ボクの為に、危ないことしちゃだめ、だよ。だから、ね、逃げよ……?」

彼が自分を守りながら、集団と戦う。それがどれだけ難しいかは、騎士だったから良く分かる。
意識を向けるところが多いから、その分隙が多くなるのだ。そんな中、あの集団に彼が負けたら――。
そう思うと、自分の体よりも、彼が傷つくことの方が怖い。今の少女は、剣が握れないのだから。
故に、彼が自分のために戦ってくれる事実を嬉しく思いながらも、それを諫めようとする。
行っちゃだめだと、私はいいからと。発情しきった体を抱えながら、しかし切実に、願っていた。

ブレイド > わかっている。
ごろつきとはいえ、相手は集団。
足元もおぼつかない彼女をかばって戦闘など…ほぼ不可能。
それができるほど、自分は強くないのだ。
思わず奥歯を噛み鳴らす。

「でも、虐める…って、あんた…」

つまりは陵辱するということだろう。クロエを。
確かに負ければ彼女も自分もひどい目にあうだろう。特に、貴族の愉しみの邪魔者…。
自分は死んだとしても問題のない存在だ。
かと言って、己の身可愛さに、彼女を犯すなど…

「ぐぅ……」

唸りながら、剣の柄を強く握りしめて。

クロエ > 「……ボクは、ボクを助けようとしてくれた君を、危ない目に合わせたくないよ。
 それに、うん、ボクは色んな人に嬲られて、犯されて、汚れちゃってるけど、それでも良いなら、君に虐めて、欲しいよ?
 だって、あの人達に捕まったら、加減なんてしてくれないだろうけど、君はそういう人じゃないってわかってるから、さ」

深呼吸を繰り返すことで、どうにか頭を落ち着かせる。彼がどんなに強くても、自分が捕まったらそれで終わり。
しかも、今の自分は走ることも難しいし、下手をすれば貴族の介入で動けなくなる可能性もある。
そうして二人が捕まってしまえば、自分はともかく、彼が無事でいられる保証はない。
運がよくて奴隷にされて売られるくらい、運が悪ければ――その先は考えたくもなかった。

「ただ、その、これ着けてるから、お尻と、口しか、使えないんだけど」

それでもいい?と不安げな視線を向ける。
その上で彼が剣を抜くならば、何らかの軌跡でも起きない限り、二人とも凌辱される道に立たされる。
或いは剣を収めるならば、この様子を覗いているであろう主の貴族が満足する程度に、少女を嬲る必要がある。
目の前の少年がどちらを取るか。最終的には、彼の決断が二人の命運を左右する事になるのだろう。

ブレイド > 「……くそったれ!」

剣から手を離し。言葉を吐き捨てる。
わかっているからこそ腹が立つ。
貴族どもにもごろつきにも、もちろん、自分にだって反吐が出る。

「すまねえ、なんとかできりゃよかったんだけど…。
アンタの言うようにしなきゃいけねぇみてーだな。
できるだけ、その、加減、するからよ…」

不安げな視線を向けられれば、苦笑いを返す。
不安にさせないように、彼女の要望に答えるために。
どこまで、どうすればいいのかはわからないが。彼女の被害が最も少ない方法とは言え心苦しさもあって。

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