2018/02/25 のログ
ご案内:「◆設定自由部屋(過激描写注意)」にシヴォさんが現れました。
ご案内:「◆設定自由部屋(過激描写注意)」からシヴォさんが去りました。
ご案内:「廃棄された村」にシヴォさんが現れました。
■シヴォ > 捨てられた村。王国の戦争の影響により住めなくなり暫くが経ち人は誰もいないハズの廃村である
耕されなくなった土地からは魔気が満ち、霧が立ち込めかろうじでそこに残された建物をぼやかしている
死肉さえそろわないその土地に物好きなカラス達は喚き散らし、狂ったようにそのぼやけた空を
グルグルと飛び回っている。
廃村の建物の中、聞こえるのはローブのこすれる音。そして女の荒い息遣いのみであった。
目深にフードを被り、ろうそくを手にした彼らは、粗末な木の台に乗せられる精魂も尽き果てた
少女を取り囲み、ただ一人特に背の高い男が巻物(スクロール)を開くのを待っていた。
男は少女の傍に抱えていた瓶を置く。するとその奇妙な青い瓶はぬめるような音を立てて
赤黒い液体をその瓶の底に、まるで油膜の様に張った。
男はスクロールを開くと、被っていた漆黒のノーブルハットを上げ
その文章を読み上げる。
「………されば、暗黒の中にある者は、辛苦知らぬ光の中にある者の暴虐によって行く手を阻まれるものなり」
「欲望と怒り、狂気の名によりて、暗黒の谷より弱き者を導きたるかの者に、魔と邪神の祝福あれ」
「何故ならば彼らは肉を守る者、欲望を求める者を、救う者なり」
「邪神はこう言われる。我が兄弟を滅ぼそうとする光の者に私は怒りに満ちた懲罰をもって」
「大いなる復讐を彼らに成す。私が彼らをその闇に堕したその時、彼らは私が深淵の闇と知るだろう」
■シヴォ > 少女の身体より生まれ出た背中に触手を持つ子供、裸の少女は生気のない目でソレを見ていた
壁はうごめく触手とヒドラの破片によって走り廻っている。脈打つ壁の中。青い布の中にある
その子供を抱き上げると、静かに少女の前に掲げた
「新たにその闇に堕する使途に暗黒の大師の寵愛があらんことを」
取り囲むローブの信徒たちはその場でひざまずき再び沈黙で返す
「さぁ今度は貴方が抱きなさい。闇の中に貴方達の欲望による至高、其処に道はある。」
「共に同志たちと」
少女は触手のまみれる中、その赤子を抱いていた。
■シヴォ > 霧のこもる廃村は気休め程度に明るくなり、喚くカラスの声がさらに高く響き渡る事になる。
少女と赤子を運ぶローブの信徒の一人が深々と男に頭を下げると、やはり何も言わずに
しかし見えなくなる頃に一礼をもってその場から消えて行った。
男はスクロールを懐へと戻し、置いていた瓶を再び抱える。
村に張り巡らされた触手とヒドラのぬめりは、瓶の中の液体の増加と共に静かに消え去り
またその瓶の中の液体もゆっくりと霧散していけば、何の変哲もない奇妙な空き瓶へと戻っていった。
「………」
男は魔を身ごもった邪教の信徒によってその子供を取り出す仕事を頼まれていた。
本来男の仕事はそういった産婆や聖職者のソレではないのだが
出入りしている邪神崇拝の教団によって、依頼される事がたまにあるのだった。
何もいなくなった静かな村の中、一人瓶を抱えて、落とし子を振り返りながら
長身の黒づくめの男は佇んでいた
■シヴォ > 自らの身体にもいくつか宿しつつ、ヒドラや触手等の海魔。深海系の水魔の扱いは日常的に行っている。
昨夜の儀式による淫気も残っているのか、制御できないなんて事は当然無いものの
それでもヒドラ達の主張が激しいように感じた。
「と言ってもこの時間ですからなぁ」
手巻きタバコに火をつけ、口から紫煙がゆっくりと昇らせ、それを霧の中に消えて行くのを見守ると
目線はゆっくりと下がり、何か魔術に使えそうな素材でもないかと地面をただ眺めた。
男自らもやや快楽を恋しく思いながらもブラブラとその辺を散策している。
ご案内:「廃棄された村」からシヴォさんが去りました。
ご案内:「暗い森」にシヴォさんが現れました。
■シヴォ > 光の影響が薄い暗い森の中、空の上には雲まで上っているのか昼にはあり得ない暗さだった。
生物の少ない森の中だが、倒れたというのにその気温の低さから腐りさえしない倒木の上を一匹の
リスが走る。だがリスが倒木を降りようとする前に青紫色のうねる触手が奇妙にリスを掴むと
本体の大口の中に消えて行く。ヒトデに似た青黒いヒドラが身体をうごめかせながら移動し
そのヒドラの前に先導するように黒い男が歩いている。
「魔気がこうも立ち込めていると流石に元気そうですなぁ」
邪教の落とし子の取り出しに2日連続で立ち会ってしまい。今日は早めに済ませて
帰り道から少し外れる森の中を散策していた。途中で朽ちた魔生物の遺体から
魔術の研究で材料になる結石などを拾ったりもしたが
これと言って強く興味が出るような物も無く、殆ど散歩感覚でその辺を歩いていた。
ココに出てくる危険と言えば同族内なので大した事も無く、形式的に一応ヒドラを
随伴させていたがヒドラの方は先に飽きてきたようなので瓶の中に帰っていった。
一人細々と流れる水の音だけが響く森の中を佇んでおり、手巻きタバコを手際よく
巻き込むと、火をつけ、ゆっくりと燻らせた
■シヴォ > 先ほどまでヒドラだった物は瓶の底で赤黒い湿り気となって残っている。
男の細い指がくるりと煙草を持ち帰ると薄い唇が紫煙を吸い込み、ゆっくりと吐き出した。
「そういえばもう2か月ほど街を出ていませんなぁ」
自分の魔術の研究と、魔をはらんだ娘たちから子を取り出す仕事が何事か立て込んだために
王国の都市部には最近すっかりご無沙汰になっていた。
邪教の目に囲まれていない娘などが紛れ込んでくるというのは教団から聞いていたが
そういうのがいないかとまっすぐ根城には帰らず、森をうろつくというのが
何となく2か月続いただけという事である。
街を出るならワインに良いものが出てるんだろうかと、向かう理由を考えながら
継続してうろついていた
■シヴォ > 咥え煙草を斜口で挟みながら、男はそのまま森から遠ざかっていった
ご案内:「暗い森」からシヴォさんが去りました。