2017/08/31 のログ
ご案内:「拷問小屋(過激描写注意)」にイスカ・レナイトさんが現れました。
イスカ・レナイト > 今回の依頼は――なんとも魅力的で、無報酬だろうが引き受けたいと願うようなものだった。
他国のスパイの尋問である。
恐れ多くも王都マグメールへの侵略を企てた輩の放った間諜が、勇敢なる王国の騎士に囚われたというわけだ。

「仲間は? お前一人ってことは無いだろう、どこに隠れている?」

もっともその名目を、尋問官を務める女自身が信じていない。
信じてはいないが仕事だ。そして何よりも、楽しい。
そんな低俗な理由で、女は、哀れにも捕らえられた犠牲者を鞭打っているのである。
加減はしているのだろう――そうでなければ人は鞭でも十分に死ぬ。
しかし痛みは消えぬ程度に強く、強く女は虜囚を打つ。
助けを求める声音を聞くのは、森の木々と獣程度のものであろうか。

「ふう……困ったな、強情なスパイだ」

言葉とは裏腹、玩具を与えられた子供の目をして、女は鞭で床を鳴らす。