2016/07/02 のログ
ご案内:「北方帝国シェンヤン「八卦山」」からミーアさんが去りました。
タマモ > …なるほど、言霊程度ならば防げる訳か。
ただ、僅かな反応があったという事は、完全にという訳でもないようか?
その手に女性の手が重なり、胸へと導かれる。
手に伝わる心音、その動きは早い。

「ふむ…どうやら、色々と試せそうではあるようじゃな?
さてはて、危険かどうかは…まぁ、すぐに分かるじゃろう」

触れた時点で読み取る力は、確か今の自分も可能なはずだ。
そうなると、相手も少なくともそういった力はある、と。
ただ、女性の言葉に少々引っ掛かる部分はあった。

「………まぁ、楽しめそうではあるようじゃ。
もっとも、妾からそういう風になる事はないじゃろうな…それはすぐ分かるじゃろう」

自分を組み伏せそうなんて考える気配、それが少々気に入らない。
ともあれ、それはこれからの事で考えよう。

ご案内:「北方帝国シェンヤン「八卦山」」からタマモさんが去りました。
ご案内:「富裕地区のどこかにある拷問部屋」にチェシャ=ベルベットさんが現れました。
チェシャ=ベルベット > 熱い、めまいがする。

絶え間なく与えられる苦痛に近い快楽と刺激にずっと喘ぎ
既に声はかすれ、弱々しい物になっていた。

身を捩るたびに手首をつなぐ鎖と手枷ががちゃがちゃと耳障りな音を立てる。
腹の中には得体のしれない魔物が息づいており、ひっきりなしに内側から理性をかき乱してくるのだ。


情報を探るために近づいたとある貴族の手にうっかりと捕まってしまったチェシャ。
彼が飼っているであろう拷問官から、口を割るよう様々な責め苦を受け、地下の拷問部屋にて天井から鎖でぶら下げられている状態である。

拷問官は異端の魔族の技術を使ってチェシャの内臓から女の胎内を擬似的に再現し
そこに恐ろしい魔物を住まわせ嬲らせている。
すでにそれが施されてから半日ほどは経過しているような気がするが
今のチェシャに時間を正しく測ることは難しい。

地下には空気穴の窓すらもないので日差しから様子を探ることもできない。
拷問官がこの部屋から出て既に長い時がたったように思えてしまう。

チェシャ=ベルベット > 顔はだらしなく緩み、発情期の猫もこれほどまでには狂わぬだろうと言う様子を見せる。
地に届かぬ足先を揺らし、股ぐらから屹立したチェシャの雄がだらだらと情けなく精をこぼす。
腹に朱色の塗料で描かれた魔法陣が怪しく輝き、その内側がいびつに膨らみぼこぼこと揺れている。

揺れるたびに猫が感極まったように泣き叫ぶ。
もはやツンとした跳ねっ返りの気勢は削がれ、情欲に浮かされ苦しむ哀れな一匹の獣であった。

その猫耳に微かに聞こえる音がある。
誰かがこの部屋に歩いてくる音。足音からしてあの拷問官だろう。
ふたたび見えた相手は先ほどと寸分たがわぬ姿であり
男か女か判別しづらい暗い色のローブを深く着込んでいる。
薄い唇の口元がチェシャのすっかり出来上がった様子をみて満足そうに微笑んだ。

「どうだ、お前の主人について話すに気になったか?」

腰に下げていた鞭の先で目線より少し上のチェシャの顎をぐっと持ち上げる。
少年の潤んだ熱っぽい瞳が懇願するように拷問官を見た。

「んぎ、っ♥ふ、……いう!いうからぁ!もっ、おにゃかっ♥とめてっ!
 きもちいの、っずっと♥……だめだから、なんでもっいうから!」

恥も外聞もなく泣きわめくように折れれば
拷問官は自分の処置した相手の様子に満足そうにうなずいた。
壁にあったレバーを下ろせばチェシャを釣り上げていた鎖が滑車によって緩んで乱暴に床に降ろされた。

チェシャ=ベルベット > いびつに歪んだ腹をかばいながら地を這うように拷問官の足にすがりつく。

「おねがいじまずっ……!さきにっ、いかせてくだざいっ♥
 おしりもっおちんちんもぉ……うずいてしかたないのっ……はひ♥

 チェシャめに、おじひ、っんあ、おじひをくださいぃ……」

並の女でもここまでしないだろうと言うように媚態をつくり、
拷問官の下半身に両手をまわして股の間へ鼻先を押し付ける。
だが、相手は僅かに不愉快そうに鼻を鳴らしてその足でチェシャを蹴飛ばした。
カエルが潰れるような声を上げて背中から固い床へと転げまわる。

「調子にのるなよ、口を割るのが先だ」

冷たい口調で言い放ち、振り上げた靴の裏でチェシャの性器に力を込める。
ぎぃと悲鳴を上げる相手をお構いなしに責め、ぼろぼろと泣き崩れたならばその顔の近くへと耳を寄せる。

「っ……あ、……っ……うっ……」

性器を押しつぶされようとしているのに恐怖しているのか
僅かに唇がわなないて何か言葉を発したらしい。
だがあいにくとはっきりしない物言いで、それがチェシャの持っている情報かどうかがわからず
さらに髪をわしづかみ、耳元に相手の口を近づけさせた。

「さぁさっさと白状してしまえ、そうすれば楽になれる」

耳元にチェシャの熱のこもった吐息が吹きかけられるのを不快そうにしながら、拷問官は辛抱強く待った。
甘ったるいとろけた声音が耳の中に細くいやらしく囁いた。

「やっと、近づいてくれたぁ♥」

ご案内:「富裕地区のどこかにある拷問部屋」にヴァイルさんが現れました。
チェシャ=ベルベット > なんのことかと問いただそうとしようとした刹那、反射的に危機を感じた拷問官が咄嗟にチェシャを突き飛ばして離れようとする、
がそれよりも早くチェシャの四肢が蛇のように絡みつき先程まで自分が吊られていた鋼の鎖がひゅんと宙を舞って男の首や体へと迫る。

果たしてどこにそんな力が残っていたのかというような俊敏さで拷問官を突き飛ばし、馬乗りになって相手の首へと鎖を巻きつけると力いっぱいに鎖を引き始める。

「が、あっ……!!!」

拷問官が必死に鎖を解こうと両の手で己の首をかきむしるが
人一人釣り上げていた鎖はそんな抵抗では引きちぎれはしない。
力のかけ方がまだ足りないとわかればチェシャは素早く相手から離れ、
綱を引くように死に物狂いで鎖を引いた。

「しねっ……!くそがっ、しんじまえっ……!」

先ほど痴態を晒していたとは思えないような鬼気迫る顔でチェシャが相手を罵る。
既に鎖を引く手は裂けて、血が滲んでいたがそれでも緩める気配はなかった。
拷問官が苦悶の形相でチェシャを睨みつける。血走った目とチェシャの殺意のこもった目がかちあい
呼吸の出来無い相手が最後の呪詛に何か口を動かしたが空気が漏れるひゅうひゅうとした音が喉から絞り出されるだけでわからなかった。

そうして相手の両手がだらりと垂れ下がり、足から力が抜けてべたりと床に膝ついた。
こうしてこの部屋に生きている人間はチェシャ一人となった。

ヴァイル > 力を失った拷問官の服がもぞりと動く。
いつから忍んでいたのだろうか。小さな影が、そこから這い出してぽとりと床に落ちた。
百足のように見える。

「なんだ。教えてくれないのか。残念だ」

その百足が口を利いた。
言葉とは裏腹に愉快げな声は、チェシャにとっては耳慣れたものだろう。

チェシャ=ベルベット > ふーっ、ふーっと猫が威嚇するような息の粗さで死体を見下ろしていたが
その衣服の隙間から何かがはいでてくれば油断なく飛びかかる姿勢を作る。
興奮と警戒の収まらぬ様子。

だが出てきた百足が聞き慣れた言葉と声で己に話しかければ、反射的に壁際の手近なものを投げつける。
土器で作られた麻薬の詰まった壺だか、拷問用ののこぎりだかが無情にも百足の上に叩きつけられようとしていた。

ヴァイル > 「おいこら」

百足はあっけなく投げつけられたものに潰された。
それきり、沈黙が再び拷問部屋に落ちる。

「やれやれ、気が短くて困るな。最近の若者は」

そして百足から目を逸らすと、部屋の隅に
少年の姿を取った、普段通りのヴァイル・グロットが座り込んでいる。

「きさまを拘束してあれこれするのは危険が付き纏うと学んだよ。
 その次はどうする? 鎖抜けの術でも使うのか?」

リラックスした姿勢で呼吸の粗いチェシャを、いかにも見ものだと言った風情で眺めている。
手を出そうという気配はない。

チェシャ=ベルベット > あっさりと潰された百足の文句を気にも留めない。
割れた壺の破片やらのこぎりの刃だかを素足で踏まぬよう注意深く避け、拷問官の死体を探る。

腰にぶら下げていた鍵束をひっつかみ、何本かの鍵を試して手枷を外そうとすれば
しばらくの後にがしゃりと鎖と手枷が外れて床に転がった。

「なんの用だ、吸血鬼。二度と会いたくないと言ったはずだ」

部屋の隅にいるヴァイルには一瞥もくれないまま、低く押し殺した声で威圧する。
そうしている間にも先ほど投げつけたのこぎりから視線を壁へと走らせ、
同じような肉を引き裂けるような器具を見やった。

片方の手で腹に描かれた魔法陣を乱暴にこすって無理やり顔料を落とそうとする。

ヴァイル > 「きさまが勝手に言ったことを、
 どうしておれが律儀に守ってやる必要がある」

呆れたように笑い、横着をして、床を転がって倒れた拷問官の傍へと向かう。
腕を掴んで手指を食んで、「屍体はまずいな」とぺっと吐いた。

「何の用かと聞かれれば、話がしたいだけだよ。
 身重な様子だが、それで主人の元に帰れるのかね?」

あんぐりと口を開け、屍体を食み、吐き出しては屍体を食む。
殺伐とした空気にはそぐわない気楽な調子。

「それともこれがチェシャの日常か?
 にしちゃあ随分と危なっかしい……」

チェシャ=ベルベット > ヴァイルがのんびりと屍体を貪っているのをおぞましそうに目の端で睨み、
だが血で床が汚れようが屍体の味に文句を言おうが一切取り合わなかった。

壁にかけられた首切り用の鎌や鉄串、肉切り包丁に似た何かをざっと目に通し自分でも振るえそうなものを選ぶと手に取る。
俗にいう解剖用途に使いそうな薄く小さい刃のナイフだった。
それを片手でヴァイルに向けるようにかざして言う。

「帰るさ……はやくかえらないと、あの人は夜も一人で過ごせない……。
 こんなヘマで余計な時間を食ったし……、心配させたくない……もう許してもらえなかったとしても」

長時間に渡る拘束と拷問で、すっかり憔悴してしまったのか
ヴァイルが同じ空間にいるからなんとか気を張り詰めて威勢をよくみせているものの
その額も体からも苦悶の汗が流れ落ち、平素のような冷静な判断ができているようには見えなかった。

危なっかしいと揶揄されれば、口元を不敵に歪めて薄く笑った。
刃物をぶら下げたまま、のたのたとまた別の場所へ移動する。
今度は薬品らしい瓶が並ぶ棚と大きな作業台の前に立ち、消毒薬かそれに代わるものを選ぶと自分の腹に無遠慮にぶちまけた。
ひんやりとした刺激にびくりと内側から魔物が暴れれば甘い喘ぎが喉の奥から漏れ出そうになって慌てて噛み殺す。

ヴァイル > しばらくがじがじと噛んだり血をぴちゃぴちゃと舐めたりしていたが、
「おやつにもならないか」などと言って、
半端に噛み付いた屍体をとうとう諦めて放り捨てる。

「よせ。そんなナイフじゃ、子供も殺せん」

刃物を向けられても怯む気配はなく、むしろ憐れむように顔を顰める。
弱音を口にせず意地を張り通すチェシャの姿に、肩を落として嘆息すると
指を一本切り落とし、それを蝙蝠に変えて部屋の外を偵察させる。

「随分と非効率的だな。
 手伝ってやろうか?」

薄く笑って、魔物を退治しようと奮闘するチェシャの傍へとゆっくりと歩み寄る。

チェシャ=ベルベット > 舌を噛まぬようきつく歯を食いしばり、青ざめた顔でナイフを自分に向ける。
いびつに膨らんだ腹の、その下に蠢くものを切り裂いて取り出そうとするように。
苦渋の決断と決意を露わにした強い目が、手が、今まさにナイフを薄い皮膚の上に滑らせようとするところで
身の危険を感じたのか魔物が強制的にチェシャの胎内をのたうち、麻薬に似た体液を吐き出して邪魔をした。

強い酩酊感にも似た快感に背筋がのけぞり、手元からナイフが落ちる。
硬い床に跳ね返って甲高い音を立てたナイフは結局遠くに転がってすぐまた取り戻せそうにはなかった。

「……ばか、くるな……っしね……あっちいけ……!」

作業台にすがりつくようにして快楽に耐えるチェシャが近づくヴァイルに牙をむき出しにして威嚇する。
だが腹の魔物は、近づく雄の気配を律儀に感じ取ってさらに母体を操ろうと内側から苛んだ。
やがて後ろにでも立たれれば、ずるずると足腰が砕け見上げて睨む目つきも浮ついた怪しい物になってゆく。

「いらっ、いらにゃいっ……おまえの、たすけなんかっ♥いらにゃ……ひぃ……っはふっ」

減らず口をなんとか叩きながら、だが緩んだ顔が舌を突き出して縋るようにヴァイルに手を伸ばしてしまう。

ヴァイル > それ見ろ、と言った顔で見下ろす。
ヴァイル・グロットはこの愚かなミレーを馬鹿にすることにも飽きていた。
まさか本当に腹を裂いて魔物を摘出するつもりとは思わなかった。
よしんば成功したとして、体力が保つはずもない。

「助けられるよりも、責められるほうが好みか」

かがみこんで膝をつく。潤んだ瞳と乾いた瞳が至近になる。
伸ばされた手をしっかりと握る。
もう片方の手が、チェシャの背中から尻へと伸び、診察するようにまさぐった。

チェシャ=ベルベット > 「い、いってなっい……!しらなっ、ひぐぅ♥っあ、ばか、はなせぇっ」

ヴァイルの言葉にろくな返答もできず、握られた手を振りほどくどころか
逆にぐずぐずと溶けるようにしなだれかかった。
言葉だけは否定しているがもはや体の操縦権は腹の魔物に移っていた。
ヴァイルの吸血鬼特有の冷たい指が自分の中に潜り込んでくれば、進んで尻を浮かせ押し付けるように飲み込んだ。

手探りで調べた範囲、女のような性器は見当たらない。
尻穴が熱くうねり、腸液で濡れそぼったそこはどういうわけか擬似的に創りだした女の子宮とつながっているらしい。
魔物の体液で浸されたそこは肉壁がやや腫れるように膨らみ、そこが擦れるだけでだらしなくチェシャは痙攣した。

「ゆびぃ……っらめ、ぬけってばぁ♥や、らっぬけよぉ……」

そういう割に猫の尾はヴァイルの手首をしっかりと絡んで離さず、
もっととねだるように腰を揺らした。