2016/05/12 のログ
■テイア > 「……。」
兵たちは、威圧に臆して動くことができなくなっている。
情けないことだな、とちらりと見やる女の瞳にも嘲りの色が浮かび。
思念で帰ってきた対価。
話が早い。
利用できるものはなんでも利用するつもりだった女。
彼の要求への対価として彼の能力を借りるつもりだった。
それを断られれば、この交渉は決裂していたのだが、相手はすぐに行動に移ってくれた。
ぴたりと、恐れおののいた表情で固まるシェンヤンの兵たち。
この時間の操作は牢内だけなのかは分からないが…。
行動の早さにやや目を丸くしていたところで、ロレンスが振り返った。
「……。…いや、別に構わないのだが…、そなたはいいのか?」
少しの沈黙。その間、手首を釣り上げる鎖が乾いた音をたてた。
対価を要求されるのは当然ではあるが、今の自分はかなり汚れている。
あのような陵辱の場ならともかく、ほかの男の精液など綺麗な男は嫌悪するのではないかと。
■ロレンス > 「石化の瞳を持った魔物の力だ、彼らの時を固めさせてもらった」
こちらが解除するまでは彼らは動くことも、認識することも出来ない。
ここにいる男達だけだが、ここに入られないように出入り口はしっかりと赤黒い水晶で凝結させて封じてしまう。
準備が終われば、彼女へと振り返りつつ、問いかける言葉に楽しげに微笑むと、赤黒い魔力を彼女へと纏わせていく。
それはこびりついた精液を洗い流していくが、血でも混じっているのか、少々鉄臭い香りがするだろう。
「美しい女性なら躊躇う必要もないが…汚すなら自分の手で汚させていただきたいところだ」
微笑み、向かい合うように近づいていくと、首筋に甘噛みしながら牙をゆっくりと突き立てる。
その血を啜り上げながら、痛み止め程度の媚毒を注ぎ込んでいくと、片手はその背中を抱き寄せ、片手は割れ目へと回していき、蜜が溢れたそこへ指をずるりと挿入し、ゆっくりと掻き回す。
「ところで…名前を教えてもらえるかな? 姫君と呼び続けるのも悪くないが…君の名前も知りたい」
冗談めかした言葉で名を問いかけながらも、見た目とは裏腹に激しく的確に奥底の部分を小突き回しながら可愛がっていく。
■テイア > 「…便利なものだな…っ…」
固まってしまった兵士たちの背後、扉の方に視線をやれば赤黒い水晶が多いっていくのが見える。
これも、この魔族の力なのだろう。
魔力で言えば、自分もかなりのものを持っている、魔法もある程度なら詠唱なしで使うことが出来るが、やはり魔族というのは根本から違う。
振り返った彼と視線が合う。
微笑んだと思えば、赤黒いそれが自身にまとわりついてくるのに、わずかばかり身をこわばらせて。
そうすれば、吊り上げる鎖がまた乾いた音を小さく響かせる。
それは、体中についた精液も臭いも洗い流していく。
ただ、血のような臭いはやや鼻につくのか眉を微かに顰め。
「…んっ…つぅっ…」
首筋に立てられる牙。触れれば、体がこわばっているのが男に伝わるか。
血を吸いあげられる、酩酊感のような感覚。流し込まれた媚毒は、徐々に体の熱を上げていく。
発狂するほどの催淫剤にも耐えられた筈なのに、熱くなっていく。
背中に手を回されれば、背の鞭の傷の痛みに首を仰け反らせて苦痛に耐え。
ずるりと侵入する指は、シェンヤンの上官らしき男たちにされたときとは違った感覚を呼び起こし、ふるりと体を小さく震わせていく。
とろりと、溢れる蜜は少しずつ量を増して、指から男の手のひらへと伝い落ちていく。
「…んっ…ぅ…テイアだ。…姫君、という柄ではないのでね。私としても名で呼んでもらうほうがいい…く…。」
姫君、と先程も呼ばれたがどうにもむず痒い。
素直に名を伝えて、まるで恋人にでもささやくような声とは裏腹に、ぞくぞくとしたものが走り抜けるところを執拗に、激しく小突き回されるのに押し殺した声が上がる。
その分蜜をかき回す淫らな水音も、牢の中に響いていって。
■ロレンス > 「便利だが…配下に入ってもらうのに苦労した」
苦笑いを浮かべつつ語ると、扉を封じ込めていく。
白い肌の感触に目を細め、こくりと喉を鳴らしながら血を啜り、傷口に触れる掌がそこを撫でれば、赤黒い魔力が治癒を促して傷口を塞いでいってしまう。
同じ貪り方でも慈しむ様に女体を楽しむ。
「美味いな…思った通りだ」
美しいものの血以外は美味く感じることが出来ず、血の渇きを癒やすことが出来ない。
満足気な微笑みを浮かべながら囁くも、少しだけ瞳が嗜虐的な欲を灯した力強さを見せる。
ちろちろと首筋の傷口を舐めていきつつ、魔法で塞いでいくと、掌に溜まった愛液を口元に運ぶと掌の愛蜜を舐めとっていく。
「テイアか…ふふっ、そういわれると、逆に姫扱いしたくなるな」
可愛がりたくもなるが、苛めたくもなる。
手首の枷に触れると、乾いた花の様に砕いて開放すると、代わりに薔薇蔦の様なものを掌から出現させていく。
束ねた縄のように胴体へ回しつつ、乳房を絞りだすように縛り付け、手首を後手で縛り付けてしまう。
白い肌の上で幾何学模様を描くように、縄を飾っていくも、それは体をよじれば食い込み、媚毒の棘が食い込み、欲望を煽り、股縄が擦れ、乳房を絞る縄がぎゅぎゅっと揉んでいくように食い込むだろう。
「…綺麗なドレスを破くとは、女の扱いを分かってないものだな」
花占いの様に一つ一つ解いて恥じらわせて楽しむものだというのに、そんな事を脳裏でつぶやきつつも、投げ捨てられた衣服を拾い上げると、魔力を当てて糸へとほどいていく。
それを操り、彼女へと差し向けると、蔦と体の隙間を縫うように入り込んでいき、白い肌に映えるような赤いショーツに黒いガーターベルトからストッキングと形を変えて飾り立ててしまう。
「たくさん感じるとショーツが濡れてしまうな?」
羞恥を煽る一言を添えながら、残った糸が目元へと向かっていく。
肌触りのいい黒い目隠しへと形を変えていき、視線を遮って他の刺激の感度を高めさせようと、じわりじわりと羞恥に焼きこがそうとしていた。
■テイア > 「…んっ…あれはそなたの能力、というわけではないんだな。」
舌の上に触れる血液は、芳醇なワインのように香り高く、どこかすっきりとした味わいを伝えて男の感覚を楽しませて。
少し触れられるだけで激痛が女を苛んでいた。
それが、じわじわと熱のような感覚に変わっていくまでそう時間はかからなかったか。
傷が治癒すれば、背を撫でる指先の感覚にさえ敏感に体を震わせる。
慈しむようなそれは、乱暴な自慰にも等しい行為とは違い女の官能の泉を探り当てていく。
「…ぅ…それは、よかった。……そんなものは、舐めなくてもいいだろう…。」
血を飲んだ感想を言われ満足そうな笑みをみれば、女の方も小さく笑みを浮かべ。
しかし、手へと伝った蜜液を舐めとるのを見れば視線を逸らして。
体を重ねること自体に恥じらうほど乙女ではないが、自分から溢れたものを舐め取られるのは恥ずかしいものがあった。
「やめろ…むず痒くなる…。ちょ…んっ…く、…」
どんな拷問だ、とジト目で相手を睨む。
手首を戒め吊り上げている枷に彼が触れれば、カサカサと朽ちていく。
自重と犯していた男の乱暴な扱いで手首は擦れて傷がいくつもできていた。
そこを摩っていれば、薔薇の蔦が体へと巻きついてくる。
膝立ちで、胸を逸らすように縛められ、柔らかな乳房を搾り出すようにまきつくそれ。
薔薇の刺は動かなければ痛くはないが、些細な動きにその先端を微か、肌に喰い込ませてそこかしこを刺激してくる。
食い込めば、喰い込むほどに感度は上昇してほんの少し触れるだけでぴくんと体を戦慄かせてしまう。
乳房に巻き付いた蔦が、揉むように締め付ければ声が出そうになり唇を噛み締め。
とろとろとその刺激に、蜜は大腿を幾重にも伝い落ちて床へと滴る。
「……こんな…んっ…ぁ…ぁ…」
衣服の残骸を手に取り、何をするのかと思えばそれは糸へと戻ってしゅるしゅると体にに巻き付き始めた。
そして、出来上がった格好。
全裸でいるよりも羞恥心が沸き上がってくるのに、女にしては珍しく頬が赤く染まっていく。
下着をしっかり視界に入れるのを待つような間のあと、残った糸が目元に巻き付き視界は闇に閉ざされた。
五感の一つを封じられてしまえば、それ以外の感覚が敏感になってしまう。
ロレンスの声、蔦は体を甘く締め上げる感覚、トゲが軽く突き刺さる刺激、蜜液の匂い。
■ロレンス > 「あぁ…私に力を貸してくれると、約束した者から借りることが出来る」
彼女の清楚な雰囲気をそのまま酒に変換したような味わいに、これはいい女性と巡り会えたと満足気に微笑んだ。
傷口を癒やせば、治癒したての敏感な部分をつぃっとなぞってこそばゆい刺激で可愛がりながらも、すんと鼻の音を立てて彼女の香りすらも楽しむ。
「いいや…テイアの顔が可愛らしい恥じらいに染まるのが見れるんだ、やらない訳にはいかないな」
それを求めて舐めたのだとストレートに語れば、ふふっと楽しそうに笑う。
恥じらう様を楽しみつつも、彼女を薔薇蔦と共に着飾らせると、どんどん望み通りの表情が浮かんでいた。
視野を塞いだ後、膝立ちの状態の体を抱え上げて股を肩幅程度に開くようにして、改めて膝立ちにさせていく。
閉じれないように膝を絡めとる薔薇蔦が石畳の床から生えて縛り付け、拘束してしまう。
そして抱擁を解くと、何故か気配を隠すように閉ざして、足音も建てずに彼女の耳元へ囁いた。
「深窓の姫君の様に美しいテイア…、私が、君の何処をじっくりと見ていると思うかな?」
足を開かせた股座、そして溢れる蜜がシミを作っていそうなそこを見ているだろうと、先ほどの動きが暗に指し示している。
掌がするりと下腹部をひと撫でしていくも、視野が塞がれた分、敏感に感じるかもしれない。
見えないことをいい事に、こっそりと魔法を仕込んでいき、膀胱の中をいっぱいに満たしていく。
湧き立つ性欲以外の欲求を煽りつつ、掌を離すと、再びどこにいるかもわからないだろう。
憶測と想像で羞恥の深みに陥れようとしながら、排尿の欲求を重ねて、淫らに可愛がる。
■テイア > 「…趣味の悪い…ぁっ…くぅ…」
彼の思惑通りの結果となってしまった。それにぼそりと悪態をつく。
少し身じろぐだけで、薔薇の蔦は体を締めつけトゲは肌をつついてくる。
甘い媚毒まじりのその感覚に、薔薇の蕾のように白い乳房のつぼみは色づいていき。
わざわざ、抱え上げて膝を広げられるのに自分が今どんな格好をしているのかを自覚させられる。
閉じようと動く前に床から生えた新たな蔦で拘束され、羞恥に布に半分隠れた頬が更に染まっていく。
赤い下着は、秘裂にそって張り付きさらにそこの色を濃くして染みを広げている。
下着が受け止めている蜜が決壊するのもそう遠くはないだろう。
「ひ…めぎみは…んっ…やめろと…うっ…んんっ…」
視界が遮られ、敏感になるのは五感だけではく視線という本来ならば視覚が機能していなければ感じるはずのないものまで感じてしまう。
舐められるように柔らかく、突き刺さるように熱く蜜を少しずつ溢れさせ蔦を濡らしていく股座に感じる気がする。
ふるふると体を小刻みに震わせ、下腹部を撫でる手の感触にビクリとそこを戦慄かせ。
しばらくすれば、膀胱付近に重みをのようなものを感じて快楽とは違った意味でふるりと体を戦慄かせる。
じわじわと増えるそれば内圧を上昇させて尿意を催して。
足を擦りあわせたくとも拘束する蔦がそれを許さずに。
■ロレンス > 「そうか? テイアの様に綺麗な女性が恥じらう様は、男の心を擽るものだ。何度でも…幾らでも見ていたいほどに」
悪態に甘ったるく熱の篭った言葉でささやき返していく。
彼女の股座へと視線を集中していくと、赤いショーツに色がくすんだシミの跡が見えてくる。
張り付くほどにその蜜を溢れさせる様子に、吐息が溢れそうなのをぐっと押し殺して見つめる。
自分の位置が気付かれなければそれだけ、彼女の恥の不安がこの悶える様を一層興奮させてくれるのだから。
「姫君と囁くと、そうやって恥じらってくれる以上…止められないな」
羞恥以外の刺激で徐々に腰が震え始める。
足を擦り付けようと膝が動こうともがくのを見やりながら、更に羞恥へと沈める仕掛けを一つ。
赤黒い魔力を板状に集めていくと、鉄の成分を凝固させて作られた鏡面が生まれる。
即席の姿見を彼女の前へと置くと、気配を消したまま背後に回りこんでいく。
「そろそろ答え合わせといこう」
まずは目隠しをするりと落とし、瞳を開放させてから背後から腕を回して抱き寄せる。
ずっとここにいたと耳元へ嘘を囁やけば、彼女が羞恥に想像していたことはハズレとなる。
一人、妄想にふける恥を煽るだけに飽きたらない証拠が目の前の鏡だ。
胸元へ掌を回し、尖りを指で弾くようにしながら下り、綺麗な腹部のラインを撫でる。
そして下腹部へと掌が当たれば、くんと押し込んでしまう。
外側から膀胱を圧迫して、尿を塞き止める門を決壊させようとしつつ、悪戯に魔法を掛けて、鏡から顔をそらせず、瞳も閉ざせないようにする。
自ら行う恥の有様を全て魅せつけるために。
■テイア > 「…私など、…んぅっ…見ていても、おもしろくない、と思うが…」
いっそ甘ったるいほどに熱の篭った言葉。
快楽に震えつつも、どこか居心地が悪そうにそう返す女。
その性格が見えてくるか。
下着は秘裂に張り付いて、時折視線にひくんと震えるのを晒し出す。
吐息は熱く、艶かしく変化していき恥ずかしくて無意識に身じろぐたびに、棘の甘く鋭い感覚に打ち震えてまた蜜を溢れさせる。
「……ば、か…」
ああ、ダメだ。言えば言うほどに彼は楽しみを見出してしまう。
けれど、どうにもそういう扱いはテイアにとってはこそばゆくて仕方がない。
ずっと男社会で暮らしてきたせいだろうか。
「…ぇ…っっ…んっ…ぁ…だ、めだ…その先は…っぁああっ――っっ」
言葉とともに視界が戻ってくる。
けれど、目の前にいるものだとばかり思っていたロレンスの姿はそこになかった。
背後からの囁きに、股座に感じていた視線は完全に自分の妄想の産物であったと誤解する。
かっとその羞恥に耳まで染めて、顔をそらそうとするが
蔦で絞り出された乳房を手のひらで揉まれ、蕾を指ではじかれるのにビクン、と大きく体を戦慄かせる。
薔薇のように充血し、とがりきったそこは敏感で触れられれば電気のようなものが駆け抜ける。
そしてどんどんと下へ下がっていく手に焦った声があがる。
少しの刺激でも決壊しそうなほどに膀胱内は満たされていて、
懸命に括約筋を絞って耐えている状態。ふるふると腰は震えていることか。
くっと押し込まれるのに、限界ギリギリだったそこは一気に決壊する。
プシャアアと床へと放物線を描きながら淡黄色の液体が溢れ出し、その開放感に、今まで羞恥に溜まっていた快楽がオーガズムとなって解き放たれる。
びくびくっと体を規則的に痙攣させながら、目を逸らしたいのにそらすことができず、排尿しながらオーガズムを迎える羞恥を目の当たりにすることとなり。
「は…ぁ…っっ…」
膀胱の容量ぎりぎりにまで溜まっていたそれは、なかなか終を見せずに。
漸く全てを出し切った頃、ひくっひくっと体を余韻に小刻みに震わせながら脱力していく。
■ロレンス > 「銀糸に碧玉と紫玉の様に美しい瞳、絹のように心地よい感触の白い肌、女体を崩さぬ程度の引き締まり具合…とても美しい整いをしている。それでいて気高い戦乙女の様な凛々しさに、淡い乙女さが残る。そんなテイアがつまらぬものなわけ無いだろう?」
言葉をなぞるように銀糸を撫で、目元に代わりに頬をなでて首筋を撫で、胸元をなでては腹部へと滑りこませていく。
悪態の言葉にも、男は馬鹿な生き物だと素直に受け止めながらに微笑む。
嫁もそうだが、エルフというのは男に愛さることが少ないのだろうかと思ってしまうほど。
そう思うと余計、甘くも意地悪をしたくなってしまう。
「何処を見られていると…思ったのか、ぜひ教えてもらいたいものだ」
目隠しを解いて囁いた嘘に、あっという間に真っ赤になるさまはゾクリと興奮して陰茎に熱をたぎらせる。
焦る声に止まることなくグッと押し込んでしまえば、色味のついた尿が溢れだし、派手に水の滴る響きを奏でて、失禁の様が鏡に映り込む。
足元が汚れるかもしれないというのにしっかりと抱き寄せたまま、鏡越しにその姿を見つめる。
凄く可愛い、艷やかだと幾度も囁いて、ふっと耳元に息を吹きかけていく。
長い長い放尿の合間に、下腹部に添えた掌から体内を投下する蔦を生やし、痛みを与えずに尿道を媚毒の針で淡く貫く。
排泄の快楽を、性の快楽の様に強く感じさせるほどに毒を一時的に染み込ませて、快楽を煽り、そのクセを体につけてしまおうとしていた。
「気持ちよかったみたいだな…だが、これからが本番だ」
ぐったりとした彼女の体を自身の胸板へ寄りかからせると、そのショーツの端へと両手の指をかける。
蜜と尿がたっぷりと染みこんだショーツをゆっくりと降ろしつつ、鏡に映り込むであろう卑猥な光景を楽しもうと視線を送っていく。
くっついた体の合間、逞しくそそり立つ肉棒の感触が尻に食い込み、淡く脈動を繰り返しているのに気づくかもしれない。
■テイア > 「…っ…んっ…まあ、外見は…種族柄整っているとは思うが…ぁっ…女を褒め慣れているな…」
人間よりもかなり整った容姿に恵まれているという自覚はあった。
自惚れるほど愚かではなかったけれど。
ごにょごにょと、女にしては歯切れ悪く言い募る。
銀糸を、頬をと男性にしては繊細な指先が肌を滑るたびに押し殺した声が唇から漏れていく。
けれど、賛辞を素直に受け入れるにはやはり恥ずかしい気持ちが上回り、悪態が出てくる。
「……ど、こ…ということは…んぁっっ…――っん」
失禁している最中に、腹部を蔦が貫いた。
痛みはなく、体の中をうねうねと動くものが通り抜ける違和感とともにチクンと淡い感覚が、排尿の悦に狂う体にもたらされる。
その感覚は、深く密かに刻まれて。尿道に尿が通るたびになんともいえない感覚が沸き上がってくる。
はぁ…と余韻を味わったあとに脱力した体。背後から抱き寄せられるのに、そのまま体を預けていく。
耳元に滑り込む声に、また熱がぶり返す。
少しだけ薄らいだ朱も、また鮮やかに頬や耳を染め上げて。
視線を注がれた秘部が、それを思い出して切なく疼いたのを気づかないふりをして。
「……んっ…くぅっ…」
彼には最初から、むっともない姿を見られている。
全裸で白濁にまみれ、男に犯されていた姿を。
なのに、下着一枚脱がされるだけでどうしてこんなにも恥ずかしいという気持ちが沸き上がってくるのか。
尿と蜜ではりつく抵抗感を微かに残しつつ、秘部が顕となる姿を鏡にまざまざと映し出されて可能であれば視線を逸らす。
そうしていれば、布越しに熱い感触が尻に食い込んでいるのを感じて、それを受け入れたいと秘部が疼く。
つい、と後ろ手に戒められた手は届くなら指先でかるくそれを撫であげようか。
■ロレンス > 「素材の良さは、それを持った者がどうするかで輝くかくすむかが決まる。テイアはよく磨いているから美しい。 ありがとう、喜んでもらえて何よりだ」
自惚れずに戦いに向けたとはいえ鍛えられた体は、造形美すら感じさせられるほど美しく感じる。
歯切れ悪く悪態をついても、褒め言葉と微笑みで受け止めてしまうほど、彼にとって彼女を褒めることは当たり前のことらしい。
「そうか、それなら…こんなに林檎のように頬を赤らめるのは何でだろうな?」
ツンツンと淡く頬を突っついて、意地悪な指摘で羞恥の表情に気づいていると伝えていく。
尿道へ仕込んだ快楽の種に甘い声が聞こえると、もっともっとと意地悪をしたくなってしまう。
気づかぬふりをしてもお構い無くショーツと股座の合間に広がる、卑猥な光景に視線を集中させる。
スリットが再び顕になるが、蜜と尿が交じり合った糸が垂れ落ちる様が加われば、厭らしさは倍増に見えるだろう。
彼女の指先が肉棒を撫でれば、びくっとするものの、淡い驚きと心躍る喜びを感じつつ、ショーツを太ももの途中まで降ろして留めたまま、彼女の前へと回り込み、その唇を奪う。
「んっ……」
片腕で抱きしめて、片腕は項へと手を回して顔を引き寄せるようにして貪りつくような、強く求めるキス。
何度も唇をついばんで広げ、舌を滑り込ませて絡みつかせながら下腹部へ膨らみを押し当てる。
ぬちゅ、くちゅ、と水音を響かせ、舌を追い回してからゆっくりと唇を離せば、片手で幼子の腕を思わせるような大きな肉棒をズボンの下から開放していく。
「そのまま…唇でしてもらおうか」
縛られたままのフェラを命じると、鏡を一度崩壊させ、今度は彼女の下へと広げていく。
命令通りに肉杭を咥えるならば、しゃぶりつく自身の姿と縄化粧を施され、蜜を滴らせる下肢の様子が全て鏡越しに見えるだろう。
首を動かすのは自由にさせて入るが、鏡からはまた瞳をそらせないように意地悪な魔法をかけて、もっともっとと熱を煽る。
ご案内:「砦跡」からロレンスさんが去りました。
ご案内:「砦跡」からテイアさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 山中」にタマモさんが現れました。
■タマモ > あぁ、確かこの場所は、九頭龍山脈という場所だ。
最近は目の覚めた場所が、なんとなく分かるようになってきた。
別に土地勘が優れている訳ではない、一度歩いた道は忘れないだけだ。
確か…付近に、遊んで滅ぼしたミレー族の村か何かがあったはず。
記憶の中に、あの子が助けたミレー族の村も浮かんできた…そう遠くはない。
なるほど、身を隠すのにこの付近を選んでいる訳か。
「そうなると…他の村も、という可能性もあるんじゃのぅ」
ぽつりと呟き、適当に歩み始める。
そうはいっても、ミレー族はそれなりに色々と遊んだ。
他に試す事も余り無い気もするが…見付けたら見付けたで、また遊んでやれば良い。
そう思えば、少しは楽しみとなるだろう。
■タマモ > 歩き覚えのない場所を歩いていく。
まぁ、出会うのはミレー族に限ったものでもないだろう。
人間も居るかもしれないし、魔族は…場所的に可能性は低いだろうと思われる。
魔物もそういえば居るが、大した理性もない相手ではつまらない。
…考えてみれば、何者とも会わない可能性もあった。
歩くのを無駄にしない為に、この付近をすべて覚えてしまっても良いかもしれない。
そうなれば、色々と便利かもしれないだろう。
そうは思えど、やはり何も無いのはつまらない訳だが。
■タマモ > 「………?」
歩いていた時に、ふと違和感が過ぎった。
進みながら道なき道とはいえ覚えていっているはずだ。
それなのに、いきなりその記憶にズレが生じた。
ある場所を隠そうとする魔法によってのもの、だが、少女はどちらも魔法に関しては知識もなければ感知をする術も無い。
ぴたりと足を止め、軽く考える。
くるりと踵を返せば、進んでいた方向を戻っていく。
…同じ場所で、同じ違和感を感じた。
考えを巡らせれば、ある答えに辿り着く。
暴く事が出来ないのであれば、知ればよい。
とん、と地面を一度踏むと、辺りからふわふわと何かが浮かび始めた。
…この辺りで死した者達の魂、それをいくつか適当に呼び寄せたのだ。
■タマモ > 見詰める視線が、ある魂に向けられた時、すっと細められる。
この感覚、ミレー族の魂だ。
ならば、とその魂に問いかける、この付近にミレー族の村があるのだろう?、と。
答えはYES。それを聞けば、笑みを浮かべていた唇の端を釣り上げた。
更に問う、その村への入り方を。
もちろん、魂となっているそのミレー族には、答える事しか出来なかった。
不要となった魂は、せっかくなので己の糧となって貰った。
大した量ではないが、まぁ、何も得られぬよりはマシだろう。
少女は今、違和感を感じていた場所に立っていた。
その場所で、意味は分からぬが、手に入れた言葉を発する。
それに反応するように、その場所を隠していた違和感の元となっていた力は、少女を受け入れる。
「さて…では、またミレー族で楽しませて貰うとするかのぅ」
くすくすと笑いながら、開かれた場所から、村のある場所へと入っていった。
■タマモ > 作りは…前に見た村と大差はない、その大きさも。
日も暮れそうな時間となっている、夕食時の為か、外に出ている者の姿は見えなかった。
少女は、誰の姿も無い通りを歩いていく。
建物から見える明かりの一つ一つを見遣り、村の中央らしき場所へと目指した。
…どこもやはりそう変わりはない、中央の辺りを位置する場所には、広場があった。
「………少々数を減らしておこうか」
遊ぶにしても、この建物の数だけ家族単位で人数が居ても相手をし切るのが面倒だ。
そう思えば、片手を軽く上げ…振り下ろす。
同時に、村中の建物という建物から起こる爆発音らしき轟音と、そして叫び声。
何をしたのか?各々料理やら何やらで使っている火に干渉し、爆発と同時に燃え上がらせたのだ。
近くに居た者は当然巻き込まれ、受ける衝撃と、移る炎に身を包まれているのだろう。
■タマモ > 笑みを浮かべたまま、広場で建物から上がる炎を見詰める。
村の者達は何が起こったのか、理解し切れないだろう。
巻き込まれた者は、まず助からない。
その場に居る他の者も、すぐに身動きを取れるとは思えない。
間を置いて、やっと気付くのだ、身内が火達磨になっている事に。
それから行動をしようと、もうその者を助けるには遅過ぎる。
次に行動するならば、燃え広がっている火を消す事だろうか?
それとも、諦めて外に逃げるだろうか?
まぁ…こうして眺めている中、ちらほらと外に出る者が見えるのは、後者を選択した者達と分かる。
燃え盛る炎はみるみるとその勢いを増し、すでにいくつもの建物が煙を上げて燃えていた。
余程慌てふためいているのだろう、広場にのんびりと佇む少女に、誰も気付く様子はない。