2016/03/10 のログ
■リーゼロッテ > 怒ったりしないと囁かれれば多少は落ち着くものの、やはりこの太い触手の方に意識が割かれてしまう。
限界まで押し広げられた膣内は、潤滑油が通りだけの隙間をどうにか確保して、蜜を全体へとまぶして行く。
無数の返しが引き抜かれる瞬間にぞりぞりと肉襞を掻きむしるような快楽を流し込み、息を吐き出しながら白い喉をのけぞらせて絶頂に達してしまう。
触手との隙間から間欠泉の様に潮を溢れさせ、床を汚していく。
「か…ふ…ぁ…」
ひゅうひゅうと掠れた呼吸を響かせ、力ない呻き声を響かせる。
そして再度それが押し込まれれば、白濁を撒き散らしながら奥まで触手を受け止める。
「ひぐっ…か…は…っ…お腹…いっぱいで…ぁぐっ…!?」
やっと言葉が出たとおもいきや再び抜けていく触手に仰け反っては達していく。
何度も何度も絶頂を繰り返す姿は、壊れた玩具のように痙攣と蜜を溢れ返らせて、何度も内蔵を押し上げられる度に、子宮口が強引にこじ開けられそうになって唇を開く。
加減されなければそのまま…普通は入り込むことのない世界へ、触手を受け入れるだろう。
■イニフィ > 引き抜かれるたび、そして挿入されるたび。リーゼの幼い身体は気楽の波にさらわれては絶頂を繰り返していく。
その獄太の触手は確実に、リーゼのそこを蹂躙しては快楽を叩き込み、そして再びその生気を奪っていく。
こういうとき、記憶すらも奪えてしまうものもいると言う話を聴いたが、便利だなと冷静な自分がどこかで囁いた。
あいにく、自分は純粋な淫魔だ。心を落とし、魂をいただくまではそんなことは出来ない。
だけど、このまま快楽の波にさらわれ続ければ、いつかは―――。
「んふふ、おなか一杯で苦しい?……だけど、リーゼちゃん。貴女のそこはとても悦んでるみたいよ?」
ようやく、喋るだけの余裕ができたと思ったらまた再び絶頂。
なかなかそこから下りられないのならば、生気はどんどん吸われていく。
その触手の先端が、徐々に開いてしまう子宮口を感じ取ったのか、まるでその奥へと潜り込もうとしているかのようにうねり始めた。
「あら…そんなところまで開いちゃったのね?んふふふ、内臓まで直接抉られたらどうなっちゃうかしらね?」
文字通り、本当に壊れてしまうかもしれない。
ぐぼっと言う音と共に、加減を知らない触手はその子宮にすらも入り込み、リーゼの下腹部を内部から押し上げる。
■リーゼロッテ > 胎内を蹂躙される度に快楽が生まれ、生気を奪われてしまう。
心地良い倦怠感が全身を包み込み、体の反射行動程度に腰は揺れるものの、厭らしい囀りを奏でながら濁った蜜を分泌しつづける。
心地よい中で意識が再びふらふらとさまよい続ける中、彼女の言葉に気力なく顔を上げて。
「リーゼの…そこって…? ひぐっ!? うぐっ、そ、そこ…駄目…っ、女の子の…がっ…ぐ、ぁぁぁぁっ…!?」
開き始めていた仔袋の唇が、とうとう押し広げられてしまう。
ゴリゴリとえぐられる感触の中で、子宮口の繊維がブチブチと切れていくような感覚を覚え、その一瞬だけで2回以上の絶頂を味わう。
がくんとうなだれながら、くぐもった音とともにかき回されると、蜜を溢れさせながら生気が弱り、虚ろに彼女を見つめる。
「ぁぅ…ぐ、うぅ…も、もう…」
仔袋の中すら舐られ、体力もあっという間にすり減っていく。
絶頂を繰り返したことでも消耗は激しく、あと1度深い絶頂へと落ちれば、その疲労から少女の意識は沈んでしまいそうなほど、瞼が何度も上下を繰り返す。
■イニフィ > 勿論自分も女だし、構造上は人間と大差ない。
だからこそ、どこを攻めればどうなるのかを知り尽くしているといっても過言ではない。
子宮にまで入り込んでしまった触手は、引き抜くたびに絶頂を味合わせ続けている。
そのたびに、徐々に弱って育成期を吸い上げながら、命が消え去るぎりぎりまで吸い上げた。
勿論、魂をもらえるならばそれが一番いいのだが―――奥底の、心まで砕けるかどうかは解らない。
彼女の中に入り込んだ毒素が、どこまで彼女の心を蝕むかにもよるが。
「んふふ、もうそろそろ気絶しそうかしら…?どう、もう辞めてほしい?」
辞めてほしいというならば、後一回の絶頂を味あわせてから今度こそ、彼女に意識を手放させよう。
空ろな瞳に、まぶたが下がり気味になっていくそれは、確実に体力の限界を意味しているのだろう。
くすくすと、いつまでも同じような笑みを浮かべながらリーゼが触手に蹂躙されていく様子を見ていた。
子宮の奥の壁すらも小突き、返しのついた触手はリーゼの大事な部分まで快楽で落としていく。
■リーゼロッテ > 絶頂を繰り返せば繰り返すほどに意識が遠のく。
先程感じたあの浮遊感に近い快感が迫っているのが分かる。
あとすこし…というところまで追いつめられながら、少女は快楽に薄っすらと笑みが戻る。
「ふらふら…するの、リーゼ…もう…だめぇ…っ」
これ以上は意識を保てないと小さく頷いた。
仔袋の仲間でもひっくり返されていく中、快楽の強さに体力も尽き果て、腰の動きも僅かにビクビクと痙攣する程度になってしまう。
そして…触手が相変わらずに小突く間に、ビクンと大きな痙攣と共に、ぐったりと力が抜け落ちていく。
快楽と浮遊感の心地良さに包まれて、眠るように意識を失うだろう。
■イニフィ > 笑みすら浮かべて、最後の絶頂をも貪ろうというか。
その、彼女の貪欲さを身に染みて感じながらも、いい関係になれたかどうかと問われれば、イニフィは笑って肯定しそうだ。
今度は生気を戻して彼女をもう一度意識を取り戻させる、なんてことはしない。
眠るのならば、そのまま眠らせてやるだけだ。
「んふふ、じゃあ……おやすみなさい?」
あれほど、自分の魔力を受け入れながらも快楽を貪欲に受け入れながらここまで耐えたのは見事というほかない。
心が最後まで、最後の一押しが出来なかったのは残念だが―――まあ、次の機会もあろう。
そのときに、リーゼの魂をいただくとしようと思うものの―――実は少しだけ考えていた。
何しろ自分は魔族、寝ている人間に悪戯しないはずがない。
こっそりと、彼女の体に細工をしておく。
その掌に、魔族の紋を刻み付けておく、用は、淫魔のマーキングだ。
股いつか彼女の前に現れるからという、そんな意味合いを込めて。
■リーゼロッテ > 最後の絶頂を味わった瞬間、ふっと意識を手放していく。
彼女のことを嫌うこともなければ、微睡の中に見た淫魔の姿を思い出さなければ、好意を寄せたままの記憶だろう。
ただ、今日の交わりを思い出す時は、恥ずかしさに真っ赤になって枕に顔をうずめることになりそうだけれど。
「おやすみ…なさい…」
寝言のように返事を返すと、掌に細工をされていくのに気付くこともなく眠っていく。
また目覚める頃には…掌の印にこそ気付くものの、消えそうにないそれに戸惑いながら、真の意図こそ気付かず、日常へと戻っていくだろうけれど。
ご案内:「切り離された空間」からイニフィさんが去りました。
ご案内:「切り離された空間」からリーゼロッテさんが去りました。
ご案内:「とある廃村」にフェリアナさんが現れました。
■フェリアナ > (定期的にこうして廃村のチェックに訪れるのは、勿論依頼を受けてということもあるが、丘の上に存在するこの土地は廃墟と瓦礫を除けば、見晴らしは良い。もう少し待てば色とりどりの草花が地面一面を覆い、それは気持ちがいいことだろう。もっとも、廃村の景観がそれを台無しにしてしまうのだろうが)………さて、異常はないでしょうか。一つでも危険があれば、排除しなければなりませんし……(辺りを注意深く観察しながら歩みを進めて行く)
ご案内:「とある廃村」からフェリアナさんが去りました。
ご案内:「王城 地下隠し調教部屋」にサロメさんが現れました。
■サロメ > 「ひぎッ、ぃあぐゥッッ!!ひぅあっ…!」
薄暗い地下室の女の悲鳴が響く
辺りは非常に濃い臭気に包まれている
汚物と、精液と、血の匂いに
もはや何度目か
第七師団の待遇を餌に、下卑た貴族に此処で囲われ
醜悪な性癖の慰み者にされること、数回
今日の相手は、その中でも特に異常な男だった
サロメを引っ叩いていた鞭を放り捨て、小太りの男は手を伸ばす
「うっ、うぅッおごぅ」
髪を鷲掴みにされ、口内を無遠慮に肉棒で何度も往復される
"女"ではなく、"雌"でもなく、"物"として扱う貴族も多かった
■サロメ > あらゆる手法、あらゆる器具を使って貴族の男はサロメを蹂躙してゆく
やがて、遊ぶのにも飽きたのか
男は熱した焼き鏝を手に、醜悪な笑みを浮かべ、鎖に繋がれたサロメの前に立つ
「……あ…ひ、な、何っ……」
赤く灼けた色が地下室には明るく、ぼやけた視界にもはっきりと映る
そして同時に、鉄の灼ける匂い
それが何なのか、理解するのにそれほど時間はかからない
貴族の男はゆっくりと脚を使ってサロメの股間を割り開く
「…ひっ、やめろ、やめ、やめてくださ…ッあ゛ぁぁァァ─────!!」
引き絞るような悲鳴と、肉の焼ける音が地下室に響き渡った
ご案内:「王城 地下隠し調教部屋」にオーギュストさんが現れました。
■サロメ > 鎖を鳴らし、吊られた人形のように力なく項垂れる
『おや、また気絶しましたな』
『こんな者が王国を守護していた騎士だとは、安心して過ごせませんなぁ』
『所詮雌ということでしょう』
『ハハハハ…』
それを眺めていた貴族達から心ない言葉が飛ぶ
「…………」
汚濁する意識の中で、ぶちぶちと張り付いた柔肉がちぎれる音と共に焼き鏝が秘部から抜かれるのを感じる
汚物と、吐瀉物と、あらゆる汚れの中で再び混濁に意識を落とした
■オーギュスト > ドン、という音とともに。
一人の男が、地下室へやってくる。
力任せに扉を蹴破った男は、あたりを見回す。
「ひっでぇ臭いだな」
顔をしかめながら、目的の人物を見つける
■サロメ > 突然開かれたドア
否応なく数名の貴族達はそちらを向く
そして目に入ってきた男を一瞥すると口々に罵り立てる
『何だ貴様は!誰の許しを得て入ってきた!』
『此処はお前のような者が入ってきて良い場所ではないぞ』
第七師団への待遇、を口実にサロメを凌辱しておきながら、
貴族達はオーギュストの顔すらも知らない
ただただ、良い玩具が手に入ったとしか思っていないのだった
■オーギュスト > 口々に罵る貴族たちを尻目に、オーギュストは部屋の中へと進む。
入り口は第七師団の兵士達に固めさせる。
もちろん、一人たりとも逃さない為に。
「よう、随分な格好じゃねぇか。んな趣味があったのか?」
ほとんど聞いているか分からないサロメに向かい、オーギュストは語りかける。
いつもの如く、副官に話すように。
■サロメ > 自分達の言葉をまるで意に介さないオーギュストに貴族達は更に罵倒を続ける
しかし続いて兵士達が現れたのを見れば、流石に状況が普通ではないことを感じ取ったか、どよどよとどよめきだす
─── 一方、声をかけられたサロメは完全に気をやっている
全身は汚液と痣と傷に塗れ、普段の姿は欠片程もない
普通の人間なら目を背けたくなるような状態だろう
「……‥ぅ……ぁぅ」
それでも耳元に言葉が届けば、僅かに嗚咽を漏らしながら、うっすらとその瞳を開いた
■オーギュスト > やれやれと肩を竦めてみせる。
男の瞳には、哀れみも怒りも浮かんでいない。
いつもの、そう、常に戦場にある将軍の顔だった。
「おら、立て。状況を報告しろ。副官の役目だろうが」
手を貸そうともせずにオーギュストは告げる。
彼女は自分の副官。それ以外の何者でもないと言うように。
副官と言ったからには、さて、中には第七師団長だと気付く者もいるだろうか。
■サロメ > 「あ…っ……ひっ」
オーギュストを見上げ、一瞬怯えたような顔で鎖を鳴らす
薄暗さも手伝い、先程までのことがフラッシュバックしたのだろう
が、続いたオーギュストの言葉が耳に届けば…
「…オー、ギュスト…?」
つい、二人きりでいる時の呼称を使ってしまうも
この場に要るはずがないという現実感も手伝ってのことか、ぽかんとした顔になり、オーギュストを見上げる
そして下腹部の激痛し一瞬顔を顰め、脂汗を流しながら…鎖を鳴らして、笑う膝を抑えながら、壁に背を預けるようにして、立った
「……申し訳、ありません。……この、ような……醜態、を……」
肩を揺らし、言葉を紡ぐ───
貴族達と言えば、オーギュストの言葉からこの場にいる者達が第七師団の将軍とその部下達であることを知る
貴族達は口々に『何をしているかわかっているのか』だの『騎士風情がが無礼な』だのと喚き始める
■オーギュスト > 「構わん、いいから報告しろ」
第七師団の兵たちと言えば、今にも貴族達に飛び掛らんばかりだった。
無理もない、師団にとってみれば、サロメは口うるさい姉のような存在。それが、王都で惰眠を貪る貴族たちに嬲られていれば、殺意も沸こう。
おまけにサロメに密かに思いを寄せていた兵も居たらしく、最早一触即発である。
が、オーギュストはまだ命令を下さない。
続けて彼女に問う。
「こいつらは何だ?
お前が何か失態でもしたのか、それともお楽しみの最中か?
――それとも、ただの賊か?」
■サロメ > 「……それ、は…」
呼吸を整える、喉の奥に残った精液が絡み、何度か咳込んだ
ようやく、少しだけ落ち着いたところで
「元は…魔王侵入を許した、私の失態です…が──…その後、
彼らは口々に…第七師団を…針の筵にする、と…。
それを避けたくば………身体を、委ねろ、と」
無論、彼ら貴族達と云えど独断でそこまで出来る権利など、持ち得るものはほんの一部だけである
しかし生真面目が服を着て歩いているようなサロメには、従う他ない内容だった
アダン・フェリサとの一件以来、まるで休む間もなく貴族達に呼び出されては身体を囲われていた
『う、嘘をつくな!』
『我々の遊びに付き合う代わりに貴様の罪を軽くしてやったのではないか!』
貴族達が慌てるように口々に叫び始める
…すでに一部の者は血気立っている兵士に気圧され、縮こまっているが
■オーギュスト > 「なるほどな」
何て事はない、何処にでもある出来事だ。
腐った貴族が己の権力をたてに、弱者を弄ぶ。
オーギュストはそれを不快に思っても、手を出した事は無かった。
権力があろうが無かろうが、搾取される者は常に搾取されるまま。弱者である事を受け入れる者は弱者のまま。世の常だ。
それを義憤に駆られて助ける事などしない。
「なら、まぁ、法的な罪はねぇなぁ。
んな馬鹿な事をマジメに聞くお前が悪い」
口から出たのは意外な言葉。
だが、貴族達は気付いてはいまい。
今のサロメの一言が、この男にとって、決定的な決断をさせた事を。
その目は、笑っていなかった。
■サロメ > 「………そう、かもしれません…ね」
言葉を終えると、精根尽きたのか、壁を背にしたままその場に崩れ落ちる
鎖に繋ぎ止められ、
散々玩具のように扱われた身体は流石に限界のようだった
『おい!貴様らそこをどけ!』
『我らを監禁するなど、重罪だぞ!』
状況に切羽詰まった貴族達が喚き立てる
■オーギュスト > 「ふん……」
崩れ落ちる身体を抱きとめる。
彼女は役目を果たした。ならば、戦地から連れて帰るのは師団の同胞として当然の役目だ。
そしてオーギュストは、あたりを見回す。
「あぁ、お前らに罪はねぇよ。だがな」
その本性を晒すが如く。
片手で手に持つ大剣を地面へと突き刺す。
固い石の床にめり込んだ剣は、石畳に皹をいれた。
「てめぇらは! 第七師団を、この俺を舐めくさった!!!」
オーギュストの怒号とともに、師団兵たちは一斉に武器を構えた。
あたりには貴族、中には王族も居るか。
だが、怯む者など一人も居ない。
オーギュストは剣を石畳から抜くと、大きく振りかぶって叫ぶ。
■オーギュスト > 「鏖(ミナゴロシ)だッッ!!!」
■サロメ > 「………」
抱きとめられ、その腕の中で思うことは一つだ
きっと、この将軍はこの場にいた貴族達を許すことはないだろう
言葉通り、皆殺しにしてしまうのだろう
止めることはかなわない
制止を訴えたところで聞く人ではないのはわかっているし、何より
───こんな腐った貴族どもなど、死んでしまえと、心が言っている
オーギュストの怒号と兵士達の意気に狼狽した貴族達はバラバラに逃げようとする
しかし此処は地下室、ただただ、剣を持つ者に背を向けるに過ぎず、
ある者は金をやろうと口にし、ある者は命乞いをはじめ、ある者は未だ口汚く師団を罵る───
■オーギュスト > 当たり前の事だが、躊躇する兵など居ない。
魔族達の相手をする事に比べれば、貴族の頭を叩き割る事など、庭の木の枝を折る事より容易い。
ある者は胸を刺され、ある者は膾切りにされ、次々と情け無い悲鳴を上げながら倒れていく。
「こ、こんな事が許されると思っているのか! 我らが一声かければ、お前達など全員明日の朝には処刑場に……!」
「あぁ、そうかい」
かなり身分が高いと思われる王族の言葉を遮りながら、オーギュストはその身体を両断する。
綺麗に切断面の見える死体を見て、隣の女貴族が金切り声を上げて気絶した。
「おう、聞いての通りだ。一匹たりとも逃すんじゃねぇぞ!」
『『『応!』』』
第七師団による殺戮の宴は、本当の意味で皆殺しが行われるまで続いた。
貴族、王族、付き人、警護兵、憐れなメイドに至るまで、第七師団以外の人間すべてが息絶え、無残な屍を地下室に晒す。
■サロメ > 「………」
壁に寄りかかり、虚ろな眼でそれを見ていた
自分を囲い、道具のように扱い、豚だの売女だのと罵っていたいた男達が、全て無残に死んでいった
感慨も何もない
壊れかけた心に去来する感情は一つだ
「……………様を見ろ」
小さな、つぶやくような声で一言だけそう零した
■オーギュスト > そして全てが終わり。
第七師団の兵たちは死体を手早く片付けると、地下室から一人、また一人と去って行く。
ずた袋に入れられたそれを始末する際多くの人間に見られるだろうが、構うものか。軍隊は面子の商売。その面子を潰す人間に容赦はしない。後日大問題になるだろうが。
やがて、地下室にサロメとオーギュストのみが残される。
このあたりは師団もよく分かっている。
「――で、どうするんだ?」
■サロメ > 「……貴方こそ、どうするつもりなんですか。
この始末…タダ事では済まないと思いますが」
兵士の一人がかけてくれたマントで痛々しい身体を隠し、
未だ満足に立つことができないままに見上げ、そう問いかける
■オーギュスト > 「あぁ、そうだ。タダじゃ済まん。
――それが、俺とお前の決定的な差だ」
オーギュストはサロメを見下ろし告げる。
剣を杖のように両手で持ち、まるで王のような威厳でもって、副官に対する。
「この先どんな事が起ころうが、そんな事で立ち止まるものかよ。
俺は、俺が好きなように、望むがままに生きる為に、全てを受け止める覚悟がある」
その声は、心なしか弾んでいた。
傲然と、だが悪童のような表情で、サロメを見つめる。
「お前はどうなんだ、サロメ=D=アクアリア。
これでもまだ、こんな腐った国と馬鹿な連中の為に、己の人生を消耗させる気か」
腐った国などに仕える気はない。
腐敗しきった王族どもに頭を下げたくない。
無能な官僚どもの言いなりになりたくない。
だから、ここまで来た。
第七師団を組織し、多くの怨嗟とそれ以上の畏怖をかき集めた。
己の邪魔をするものは蹴散らし、叩き潰し、地獄へ叩きこんできた。
ただ、己が弱者でない、人生を自由に決められる者である事を証明する為に。
「己の運命を己で決められるのは、全てを背負う覚悟がある強者だけだ。
お前はこちら側に来る気があるのか、どうだ」
■サロメ > 「……この国は、腐りきっている……。
私は…騎士という立場から、どこか目を背けていたのかもしれない…」
声はまだ弱々しいながらも、虚だった眼に、少しずつ生気が戻ってゆく
「この第七師団の中に在っても、私はずっと異端を歩んでいました…。
気位と、誇りと…力なき民…、ひいては王国を守護する…そう在らねばと、思っていたのに……」
ぎり、と拳を握りしめる
今の身体ではそんなに強い力は入らないがそれでも
「……しかし、それでも…私は、私は貴方の側に立つことはまだ出来ません…オーギュスト…。
我がアクアリアの家は、代々王国貴族に仕える騎士の家系。
私一人が立場を違えれば…それは家の没落を招くでしょう。
老い先短い父と母を、私は捨てることはできない……」
噛みしめるように、そう言葉を紡ぐ
貴族に仕えず、第七師団への志願を許してくれたのは父と母である
その結果として両親の首を締めるような選択は、できなかった