2015/10/31 のログ
テルヴェ > 精嚢はなおもグツグツと煮立ち続けているが、もはや射精への欲求はどこかへ去っていた。それ以上の欲求が、急速に萌芽しつつあった。

「あはっ……おかす……れいぷ……性交、たねつけ、交尾、せっくす、セックスぅ……セックスぅ……」

くちくちと頭蓋の芯から響く水音に合わせて、言葉が滲み出てくる。テルヴェは幼い声でその語群を復唱し続けた。
全ては、これから自分がされること。されるべきこと。犯されて、交尾して、セックスをして、卵を授かり、子を宿す。それがテルヴェの役目。
両の穴の最奥を愛撫されながら、テルヴェは立ち上がり、愛おしいご主人様へと相対する。
当初ほっそりとしていたテルヴェの胸からお腹にかけてのラインは今や、蠢く触手に内部を陵辱され、不均等な輪郭を絶えず変幻させていた。

「セックス……にんしん……じゅせい……たまご……産む………産む………」

内臓器官がすべて性器と化したうえにその媚粘膜をくまなく擦られ、極上の快楽を享受しているテルヴェだが、触手を受け入れた脳内には寂寥感が漂っていた。
卵が欲しい。ご主人様の卵が欲しい。お尻に、いや、それ以外の穴にも……卵が入るならどの穴にでも受け入れてあげたい。

にへら、とひきつった笑みを貼り付けたまま、テルヴェは躊躇なく、ローパーの口へと腰を突き出した。
より深く、より多くの触手を胎内に受け入れるため。
そして、煌々と淫紋が輝く下腹部を、そっと手でなでる。下を向くと、大量の涎がごぽりと音を立てて胸にこぼれた。

ローパー > 激しい欲求に苛まされながら腰を突き出した肉棒を己の肉襞で捉えて、ねっとりと絡みつくように竿を包み込むと、ぐぐっと触手を伸ばす。
アナルを犯していた触手がゆっくりとコポコポと音を立ててセリ上がり、少年に強い嘔気を与えながら喉をポコンと膨らませて。
そしてギリギリまで登らせてから一度、肛門まで一気に触手が引き戻され、数mにわたって伸びる消化器官をズルルルルルウッ!と擦り上げながら、尿道を支える触手を引き抜く。
両穴をこじ開け、一度ぽっかりと穴が開き、一抹の開放感を与えたあと、再びアナルを逆走し、今度は一気に口内まで突き進んでから飛び出すように貫通する。
その衝撃で精嚢に溜まっていたぐつぐつとした精液は、粘液のように半固形で精嚢と尿道を自らの射精で強姦するように搾り出し、またとない快楽を刻みながら開発を繰り返していく。
脳裏をいじる触手はそれを楽しむように、残った理性を追い出し快楽を刻むように、くちくちと反復させては、淫らな記憶を植え付けていく。

腹部の淫紋から魔力を吸い、それを吐き出された精液と混ぜ合わせて、体内に溜め込むと、それを針のような触手へと注ぎ、その針をズクンッ!と臍の穴へとねじ込んだ。

お尻の穴とは異なる、身も心も奪われるような快楽とともに、腹部の中へどくんどくんと何かを注ぎ込まれていき、同時に途方もない幸福感を覚えさせられていく。
やがて口まで貫いていた触手が引き抜かれると、耳以外のすべての穴から触手が引き抜かれていき…代わりに、穴という穴に狙いを定めた触手が中空で停止する。

知恵のあるローパーはくちくちと会話するように脳内へと指令を出す。
最後の一線は自らの手で超えさせるべく、拘束をすべて解いて…オネダリ、懇願、それどころじゃない。敗北宣言にも似た屈服の証を刻ませるべく、『おあずけ』の状態で待機させたのだ。その気になれば逃げることだって許すほどに、指示を与えたあとは耳からも触手を引き抜いて。

テルヴェ > 「産卵っ……はやく、卵……っご……ほごおおお……っ! …………っかはああああぁぁぁぁぁぁ!!」

一度は喉まで侵食を進めていた触手が一気呵成に引きぬかれ、テルヴェは身体の芯を支えていた何かが一気に喪失したような感覚に涙を流す。
やや遅れて、食道・胃・小腸・十二指腸・盲腸・大腸・直腸のすべてのヒダ、すべての繊毛、すべての細胞が一斉に絶頂を迎える。
声にならない嬌声を鳴らしながら全身を乱雑に痙攣させ、ぽっかり開いた肛門から腸液と触手液の混ざった粘液をごぽごぽと泡立たせて噴射する。
開放された尿道からは精液は出ず、代わりに尿が太い放物線を描き、ローパーの口に湯気とともになだれ込んだ。

「………おぶっ…!」

再び全内臓が上向きに貫かれ、全身絶頂の第二波が脳を揺さぶる。精嚢から押し出された精液の塊が前立腺を数倍のサイズに拡張し、産卵めいて鈴口から発射された。
それはもはや液とも呼べず、餅めいた半固体と化しており、テルヴェの精嚢の形を保ったままローパーの口に落ちた。
遅れて、尿まじりの精液がだくだくと注がれる。

それを吸い取った触手が臍を貫いても、やはり痛みはなかった。内臓を貫通されても、脳を舐められても感じなかった感覚が、淫紋の上からじわりと優しく広がる。
……繋がった。他人同士だった2人が、喰う喰われる関係だった2人が、ご主人と奴隷であった2人が、いま、1つになった……と。
体液の循環が始まり、テルヴェという輪郭そのものが曖昧になっていく。もはやテルヴェは自分のアイデンティティそのものを忘却しつつあった。

再び全身の穴が開放され、触手が周囲を囲むように構える。1つ1つの触手がどこに狙いを定めているのか、テルヴェは全身の穴でひりつくように悟っていた。
これまでの、全身が引き裂かれるような至上の快楽も、すべては下準備。これからテルヴェは苗床として本格的に『耕される』。
今はそれがたまらなく嬉しかった。テルヴェの脳で考えられる最高の方法で、最高の心理で、屈服を遂げたい。自我を放棄し、再び肉塊へと堕ちたい。

テルヴェはおびただしい量の涎、汗、腸液、前立腺液、尿、精液を垂れ流しながら、狂った笑みを浮かべた。

「お……お願いします、ご主人様ぁ……テルヴェの、だらしない穴ぜんぶ……卵入れとしてお使いくださぁい……。
 栄養、栄養はいっぱいありますからぁ……いっぱい詰めてくださぁい……卵の入ってない場所、ないようにしてくださぁい……♥」

ローパー > 従順に狂った少年に満足そうな様子を浮かべながら、精液と尿の混ざったものを蛇口からひり出すようにジュルジュルと舐め干していき、とめどなく溢れ出る白濁液をすすり出す。
再び耳から脳内へと穿たれる細い触手が、シュルリと音を立てて潜り込むと先程よりも深く鋭く一突きする。
射精も排尿も、排泄も食事もコントロールされて、主人が望む時に望んだ分だけひり出せるように仕組むと、少年には対価として止むことのない快楽の嵐を教え込む。

ピンと立つ胸へちくりと突起の先端から針を押し込まれると、乳腺がくぱぁと開き、ビーズのような卵がぽこんぽこんと押し込まれて胸が女性のように僅かに膨らみ。

太く拡張された尿道を通って精嚢の中へもピンポン玉より僅かに小さい卵をごりごりと押し込まれる。両の睾丸へと収まりきれば卵が脈打つたびに振動が性感帯を全て襲い。

アナルからも消化器官へ寄生するように、肉壁に密着させてポコンポコンと植えつけられていく。皮膚と結合したそれは陰核のように神経を集めて、卵が植えつけられた状態で行われる後孔への性交は快楽支配を受けた今でも至上の褒美となり。

臍の中から腹腔へ注がれる淫液と卵は、少年の腹を歪ませて肉袋へと変えながら体中満たされていく。これらは少年の魔力と精気を吸い取りながら、代わりに栄養素を送り返し、産卵のサイクルを整えていく。

そして、最後にポコンと1つ、頭の中で何かが産み落とされる音がすると同時、すべての快楽が爆発しように襲いかかり、思考がみだらに狂っていくのを感じるだろうか。

テルヴェ > 「ほへぅ……♥」

知性の感じられない間抜けな喘ぎ声を奏で、テルヴェは脳髄をローパーへと明け渡した。
あらゆる随意・不随意運動の管理をご主人様に任せ、テルヴェはただ快楽を受け入れるだけの肉袋と化す。

徐々に破壊されていく理性の中で、テルヴェはひとつ大事なことが抜け落ちていたことに気がついた。
子を宿すなら、自分は雌でなくてはいけなかったと。そして、その齟齬すらも今は補完されつつあることに、たまらない幸福を感じていた。
乳腺がこともなげにこじ開けられ、卵によって乳房が形成されていく。
精子の遡上を難なく躱し、緩みきった輸精管を無数の球体が降りてくる。精子の聖域だった睾丸が乗っ取られ、文字通りの卵巣へと再構成されていく。
消化器はもはや消化器でなくなり、極上の孵卵器として抱卵をはじめた。
癒着した卵に神経が張られていくと、1つ1つに宿る命の胎動を感じ、たまらない多幸感に包まれると同時に、自我が散逸していく。

そして、テルヴェをなんとかテルヴェのままで保っていた脳髄でさえも、今やローパーの卵を守るための緩衝材に成り果てた。
テルヴェは、テルヴェでなくなった。

「へゃああぁぁぁぁぁぁん………♥」

ローパーの口内で、四肢と首を乱雑に揺らしながら。
無数の球体で醜悪に節くれ立ったトルソーをぽこぽこと蠢かせながら。
薄くて甘い香りの乳液を雄乳房から撒き散らしながら。
頭部よりも大きな睾丸……否、卵巣をたぽたぽと鳴らしながら。
テルヴェだった肉塊は、快楽のままに子守唄を喘ぎ続けた。

ローパー > そのままゆっくりと可愛がるように、自身の口内へと誘い。
頭以外を包み込むように丸呑みしながら全身を粘液で包み込んでいく。
四六時中犯し、孕ませ、そして産ませる。そのサイクルを形成するように。
そして魔物の成長は早く、一晩もすれば今度は穴という穴から這い出て新たな快楽を宿主に与えていき、そしてまた卵を注がれていく。
次々と産み落とされる我が子がまたテルヴェを犯し、繰り返されていく。

テルヴェ > 頭だけをローパーの口から覗かせてはいたが、その肉塊についている2つの赤い眼球は、もはや何も見ていなかった。
温かい脂肪と粘膜に包まれて育ちつつある数百の命、卵胞を破って生まれ落ち、手近にある肉塊を貪る数千の命。
そしてそれらの命と1つの肉塊を包んで守る、ご主人様の大きな身体。
今やテルヴェという自我はそれら全てに散逸していた。閉ざされたライフサイクルの中で、テルヴェは自分自身を犯し、自分自身から生まれ、自分自身を育んでいる気持ちになっていた。
……それは、暗い暗い遺跡の中で、いつまでも続く幸福であった。


………。
……。
…。


一週間後。テルヴェの裸体は森の奥深く、遺跡の入口付近に放り出されていた。
短くも苛烈な産卵期を終えたローパーに解放されたのであろう。常人であればとっくに死んでいるか廃人化している逸脱行為を受けた身体は、しかしまだ生きていた。
音もなくムクリと立ち上がり、生まれたての子鹿のように震える手足で、遺跡から外へと向かい歩く。
一歩ごとに、全身の穴から粘液が吹き出され、胎内に残っていた触手生命体の仔が何匹も搾り出される。
一歩ごとに、その目に生気が取り戻されていく。表情から狂気が薄れ、嫌悪と苦痛にまみれていく。

テルヴェは知らない。否、無意識的に忘れるようにしていた。かように人権を唾棄したような苗床化の経験は、これがはじめてというわけではなかったのだ。
そしてまた、耐えられるようにその身体を作り変えられていた。魔族によって。

テルヴェはきっと、無事に王都へと帰れるであろう。遺跡の中で起こった惨事のことなどは忘れて。
しかし、その脳髄の無意識下にはしっかりと、陵辱と情愛の日々は刻印されていた。そして、ローパーの次の繁殖期についても……。

ご案内:「トアール遺跡」からテルヴェさんが去りました。
ご案内:「トアール遺跡」からローパーさんが去りました。
ご案内:「トアール遺跡・二層目」にローパーさんが現れました。
ローパー > こんな時間でもローパーに休みはない。うねうねと動きながら侵入者を待つべく、二層目の階段の近くに網を張っている