2022/07/24 のログ
ご案内:「設定自由部屋(鍵付)」にイーヴィアさんが現れました。
ご案内:「設定自由部屋(鍵付)」にメイラ・ダンタリオさんが現れました。
■イーヴィア > (店内の雰囲気は以前と何ら変わりない
鉄と木と、革と布、鍛冶屋として当然の匂いが
されど店内に居る間、其れ以外の事には目もくれておらぬ事を示して居る
女と交流の無かった間も、決して堕落を良しとしなかった証
其れは偏に、女が己に寄せる鍛冶師としての信頼を
姿勢と言う面でも、裏切る事は無かったと言う事でも在ろう
――待ちわびる女の前に持ち込んだ、二振りの武具
現在店で取り扱って居る武器こそ、華美になり過ぎぬ装飾が存在するが
今渡した其れには、そう言った物は一切存在しない
調度品としての価値は皆無、ただ、武具としての意味しか存在しない其れは
只管に、武骨で、頑強で、重く、実用性には乏しかった
一般人が振るうには重すぎたのだ、性能だけを、頑健さだけを追求した
研究、実験の為の、構想武具。 世に出す心算の無かった、習作
だが――女の様な、尋常で無い怪力乱神であれば、話は違う。)
「―――其の辺の連中じゃあ、重過ぎて使い物にゃならんだろう
だが、御前さんなら別だ。 どっちも、ちょうど良い位だろうよ。」
(軽く、冗句めいて笑って見せながら、告げた言葉。
斬る、突く、叩く、其の何れにも対応した形状で在る辺り、習作であっても拘りは在るのだろう
無論、其れを振るえるのであれば、と言う前提は在る物の――
振るえさえすれば、其の重量は寧ろ利点にしかなるまい
まさか、過去に作ったこの剣が、こんな形で日の目を見る事になろうとは思いもしなかったが
其れは、己にとっては幸いな事だ。 どんな作品であれ、必要とされることを喜ばぬ作者は居ない
――実際に、女へと売り込むような言葉は掛けぬ
女自身が、其れをどう感じるか、どう考えるかは、女次第だ。
一歩下がり、どの様に扱うかは任せよう、刃物を扱わせるのに危うい様な客ではない
過去の習作とは言え――振るう為の整備は、整って居る)。
■メイラ・ダンタリオ > 今までの武器を全て置いて、メイラが外部で活動する際の獲物
それを頼んでから持ち込まれたそれは、研ぎ師や魔剣と呼ばれそうな、切れ味を追求したものを制作する鍛冶師からすれば
実に苦い顔をするしかないような二振りの件だった。
柄を握り、持ち上げる片手持ち しかし、ズシリとするそれに対し、メイラの二つ名の通り 浮かび上がる斬馬剣。
切っ先を壁に向けたまま、水平に構えると、軽く上から3度振う。
刃は先端が尖り切っておらず鈍らそのもの 模造剣よりも鋭く、剣のよりも鈍い。
「バランスは、よくできているじゃありませんの。」
重さは通常の3倍も4倍にもなろうか。
グレートソードのような鉄塊ではない 菱形の剣身 菱形の鍔 そしてグリップ
鋼 真鍮色 黒 で分かれているだけの単純なものだ。 その菱形の剣身も、通常のロングソードの1.5倍ほど
しかし重量的に、金属か鍛鉄法が違うとわかる。
「あまりよく斬れない剣で、重量を乗せた一撃を見舞う、か。
確かに武器としての性能を問われれば、身に任せるしかないといったところですわね。 わたくしも、この子も。」
片手で×の字に交差させるような振り方をしてみせては、自身が持つ巨剣擬きや愛刀 そして槍
それらに比べ実に単純なものを見せる姿。
しかしメイラからすれば、また見慣れた部類でもある。
「騎士同士が全身に甲冑を着こんで戦うならば、下手に切れ味を持つ武器ではすぐに折れ、欠けてしまう。
故に重量を優先とした落馬させることを目的とするような、刃を多少つぶした鈍らを扱うほうが有利に働く。
これはまさにその部類ですわね。」
もう一つのバスタードソード いわゆる片手両手剣のほうも具合を見ながら、やはり初めてとは思えない。
元より重量でも切れ味でも愛用する武器があるせいか、手にはなじみやすい。
「叩き折るよりも千切れ飛ばすといった具合ですわね。」