2022/02/18 のログ
ご案内:「王都マグメール 外壁外側(鍵付)」にメイラ・ダンタリオさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 外壁外側(鍵付)」にレチュア=ダフさんが現れました。
メイラ・ダンタリオ > 今日この日 決闘というには実に馬鹿々々しい流れが始まる

好き好んで ダンタリオに 況してやメイラにこの状況を作らせる者は少ないだろう
王都の中ではなく外側 壁の傍で向き合うのは 立会人すらいない中での対峙するダフ家の三女だった

レチュア=ダフ
ダフ家に所属するタナール砦での成果を元にあり続ける軍属に位置する貴族の3女
メイラやダンタリオ家とも交流はあり、タナール砦という 一つの戦場を担当する者の一人ならば
それは自然な結果と言えただろう

故にメイラはダフ家当主と幾度か話し合いや愚痴を聞いてやる程度には
お互いに鎧を触れ合わせた仲には違いないのだ

レチュアをもっと上手く抑えたい

その当主の願いに対し、メイラに依頼したのは適当に叩きなおしてやってほしいという
軍属さながら 娘を女としてではなく 一人の人間として 痛めつけてやってほしいというものだった
実力はあれど 自由奔放 性に対する躊躇いがなく半分勘当されたような扱いを受けているレチュア

メイラは対して興味がなかったものの、ダフ家の人間とあれば三日月の笑みとギザ歯を見せてこう答えた。

『「なら、レチュアをわたくしに寄こしなさいな。」』

メイラはダンタリオ家の流れとして、ダフ家の血も望んだということだ
当主も同じくそれを承諾し、今に至る

メイラは鎧姿ではなく黒の私服姿 コートの外套もなく、七分袖とロングスカートの姿に四肢は装甲を身に着けている
しかしいつもなら、知り合いならはっきりとわかるだろう 愛刀ではなく大剣擬きと後ろ腰の革筒には、手甲砲台
明らかな戦場の武器を持ち込んでいたのである

鎖と革で繋げた支え
その重量をものともせずにここまで歩いている姿
向かいあえば、互いに既に事は承知済み。
メイラは昼間の中、白い吐息をこぼしつつ手首から指先に包まれた
手袋のように身に着ける黒のガントレットの五指で、その握り柄をつかんで抜き出した

振るわれ続ける 怪力令嬢 という呼ばれに相応しい大剣擬きを。

「レチュア 貴女も懲りませんのね 空位であろうとも、王の役にも立たずに自由気ままと
 ふたなりの弊害はわたくしにも及びそうで迷惑ですわ。」

下の物を見るかのような物言いと、その問題行動
大抵なら握りつぶせる行動も、同じ貴族であり当のダフ家の堅実な性格の当主と、次期当主の柔軟な発想の前では
ただの盛りのついたサルも同じだろう

「わたくしも、同じことをしてあげますわ。」

そういうメイラは、殺すつもりはなくとも、地べたに這いつくばれば後は
好き勝手に遊ぶつもりの様子だった。

レチュア=ダフ > 父親から急に言われた決闘?らしい予定、
相手は何度かあったことのあるメイラ・ダンダリオ
戦場の支度をしていないとはいえその気迫にのまれそうになる自分に渇を入れる

「私らしく生きているだけですわ、一応、タナール砦での戦闘には参加してますし、都市での活動はほぼ私に丸投げなんですよ?女の一人や100人ぐらい見逃してくれる方が親というものです」

懲りていない様子で自分の武器を用意する
相手の大剣擬きとは打って変わってよわよわしい普通の木でできているように見える杖、それを軽く相手のほうにむけながら二なりチンポを勃起させる
まるでレチュア自身が勝つことを知っているかのように勝ったあとあの体をどうするか考えてテントが張られる

「まあけど、こんな美しい方をよこしてくれるってことは、お父様も私の有用性がわかったのかしら、」

そういいながら杖の中に魔力を込める、あらかじめ仕掛けてある魔法陣に魔力を注ぐための準備だ

「えっと、開始はこっちからでいいですわよね?ま、どっちでも勝つ自信はありますけど」

そうおちゃらけながら杖を地面につける、そうすると王国の壁に床にたくさんの魔法陣が現れメイラへ向けて一斉に魔法が放たれる
雷が、炎が、濁流が、旋風が、雪崩が、土が、槍が、一瞬で蹴りをつけようと大軍をなしメイラに進んでいく
怪力令嬢をレチュアはなめてはいなかった、だからこそ指定された場所に大量の魔法陣を用いて最高の攻撃を仕掛けた、いくら魔族の血が流れていようともこの攻撃の量なら多少はたじろぐだろう、そこからゆっくりと拘束していこうと次の魔法を用意し始める

メイラ・ダンタリオ > 刀ではなく大剣擬き
戦場で扱うメイラの代表的な武器
それを目の前にされても、尚余裕めいた表情のレチュア

同じくような筋力でもなければ武器でもない
手元にあるマジックワンドとふたなり棒を勃起させている姿
戦や死を予感したそれではなく まさかのメイラへと向けた
負かした場合の扱いを想像してである

「意気も実の力もあるというのに、ダフ家が嘆くわけですわ。」

鼻息一つ メイラは巨剣を両手で握ると壁を片側にした互いの配置
間合いの距離か 才能を惜しみなく使用するかのように
地面をトンと叩いた瞬間に生まれるは 魔法円
マジック・サークルとも呼ばれる 魔術の印を込めた円系術

今の時代 ここまで正統な魔術師というのも見ないだろう

普通ならその勢いと量は諦めを呼び起こすだろう
しかし完全な不意打ちではなく 間に入る一拍子が、メイラの体を獣のようのに全身運動させる。
大剣擬きを手にしたまま、メイラの顔は本気と書いてマジに

目の前の者がメイラへと向けた意思と撃は
立場を含めて貧民街の腐れた浮浪者の強姦とは違うのだ。


             「■■■■■■———っっっ!!」


それは言葉ではなく喉からせり上がった攻撃の意思
今行おうとしているそれが、ただの強姦魔のように扱われている
メイラの狂いと吠えを重ねた、ギザ歯をギラリと そのトラバサミのような形相を開けて迫る

長い膝までの髪 戦場でなら結ばれているそれが開放的で
一蹴で間合い詰めする際のとびかかりは、まるで広がりながらブワリと降りることを許さない

大剣に対し、雷が、炎が、濁流が、旋風が、雪崩が、土が、槍が迫る

雷は大剣擬きを放り投げられればよかっただろう
しかし初撃ではそうはいかない ガァンッ とメイラの全体に、雷の熱と痺れに加え
炎熱が襲い掛かり、全身を一瞬包みかけた 長い黒髪が一瞬燃え尽きてしまうのではないかというそれも
燃料も無しでは外側が少し燃える程度 水魔法が痺れと熱でおかしく成ったところを
霙の塊のように触れてくるのを、半分白目をむきながら大剣を振るいあげる。

焦げ 黒煙が 臭いが立つメイラに、水と冷が浴びせかけながらも、自身に対する濡れネズミになりながら
埋もれてしまうことはない。 剣撃が振るわれ続け、出ずるまでの時間が早かった
肌の焼けこげる後はまるで木の根のように 濡れながらに最後の槍の群れに対し
メイラは腰に納めた手甲砲台を躊躇なく抜き放ち

「ガッ   ァアアアァッッ!!」

          ――――――――ッッッ!!

小型砲身から飛び出た、芋ほどの大きさの鉄球と火薬のそれ
中心から弾き飛ばし、メイラの全身はズタボロだった

雷とは 質量とは そして物の数とは 怪力令嬢にとって身に受けてしまうそれである
鎧を纏わなかった決闘なのだから 甘んじて受けるべきそれだろう
目の前まで迫るころには、 メイラの瞳には正気はない
赤い瞳は焦点を失うままに、ダフの言葉だけを気持ちに残して
その大剣擬きの刃ではなく、身を使った大振りの薙ぎ 殴打
それによる、意識もあるのかわからない経験と肉体への命令が根付いた一撃を
レチュアから壁に叩きつけさせるかのようだった。

レチュア=ダフ > 「あはは、まあお父様とのおけいこは楽しかったけどオナホがなかったから詰まんなかったのよねぇ、それさえあれば、もっと仲良くなれてたかもしれないわ」

余裕そうな顔で仕込んでいた魔法陣を起動する、涼しい顔をしているがこれで止めきれるかは少し不安がっている
しかしそれを隠しながら魔法が相手を攻撃するのをじっと見届ける、攻撃が成功するまで目をそらさないのはダフ家の教えのたまものだった

相手は魔法陣を見てあきらめも恐怖もなく獣のような顔を見せこちらに迫る
それはまっすぐ投げられたボールのようにゆっくりと拡大されていく
目を離さないダフ家の教えを覚えていたことを今日初めて後悔した

人の言葉でない攻撃の声、見ただけでわなにかけられた感覚を呼び起こす虎ばさみのようなギザ場
狂いと狂気と正気でない意志、そんなものが混ざったような声に目をそらしておびえられれば良かったのにと思ってしまう

「・・・っ、む、むかえうてっ!」

おびえた心がせめてもと震え声で自分を鼓舞するように命令させる
魔法たちは術式に従っているだけで決して支持はいらないのに、軍を率いているように宣言しないと当たらないのではないかと思ってしまうほど目の前を恐れてしまっていた

それが魔法に影響したのかわからない
影響していてほしい、そうでなければ
自慢の魔法が、雷が超えられ、炎は相手を包めず焦がすだけで、濁流と旋風は押し切られ、雪崩と岩雪崩は崩された
自然災害さえも超えてこれる人間がいると思えない、これはきっと自分の術が悪かったんだと思いながら最後の槍に頼みを託す
しかしそれさえもメイラの砲台に打ち崩され目の前にメイラの赤い目がほぼ正気の無い目でたどり着いてしまった

その視線を思わずそらしてしまう、ダフ家の教えも忘れ、見下ろされるとおびえを顔に出してしまい、子猫のようにおびえたとたん

「あっ・・・ひっ、がはっ」

しっかりとその体が打撃によって歪むその一撃は体が動かなくなるには十分で、
壁にたたきつけられた痛みは戦意を喪失するのに、十分だった

メイラ・ダンタリオ > ダンタリオ家は、単純明快 全ては 王の為に
それのみを掲げて生きてきて それのみだけで生きてきた結果
強さを求め 人ですら捨てた

それが今の立場まで押し上げられ 周りから見られるそれは清廉潔白な騎士ではない
暗黒騎士というよりも 常に血に塗れるままで訪れる厄介者 なれど従う者の極みである

―――ダフ お前というやつはこれほどの逸材を。

どれだけ無駄にしてきたというのだろう
思考はダフに対する甘さと怒り これは腐った騎士 貴族の一角ともいえる例えだろうか
焼き焦げたままでいさせればいいものを 雪と水の霙を浴びせかけられて焦げ目は落ち
冷たく冷えた体 なれど内側は熱く 一部の神経が鈍い

その結果が、これである

小型と言えど大砲の轟音を響かせて
最後は赤い瞳すら その白い眼には残っていたのだろうか
焼き焦げて 霙濡れ 全身を汚した姿でいまだ迫る
意識はあったのか なかったのか 本当ならその精神力は 目の前の敵を必ず殺す
それに使われるためであったはずでも

                王以外は皆平等
                なれど戦友や英雄を蔑ろにせず

それがメイラの中で、痺れ、五指がほどけてしまわないように、しながら
振る上げたそれに伝わる骨の砕けた手ごたえすら もはや感じ取れないままに
壁に激突したのを認めてから、倒れそうになる体に、赤い瞳が浮き上がるほどに意識を取り戻し
大剣擬きを地面へと突き刺し、それに縋りつくようにして体は倒れ伏すことを許さなかった

一瞬の出来事だった
5度か 6度か
騎馬の群れですら一層できそうな無意志なそれを浴びせかけられ
メイラは黒の姿と大剣擬きでは、このザマ

ギザ歯を食いしばるようにして、何度もガントレットを嵌めた両手は拳を作り、己の両足を殴る

「うごげっ!!  う゛ごぎなさいっ!!」

殴りつけ、指先の鋭利なそれを突き立てる
ここで こんな風に倒れるザマを どうして見せられようかと
大剣を引きずるままに、メイラは目の前で怯えたままで潰され壁と熱い抱擁をした末路を眺めながらも

遠くから蹄が聞こえる
当然だ 小型でも砲 壁になにかされたのではと 穴でもあけられて侵入されていては
今日の見回り一同 首を落とすか背中の皮が焼かれてもおかしくはなかったのだ

そこで、メイラの姿を認め 目の前にいるダフ家の3女とのやりとり
周りの普通とは違う苛烈な痕を認め、メイラを片側で支え、維持させるだろう

「ひゅー……びゅー……。」

喉が少し焼けたのか ガラガラだと小声で言い
誰かが持っていた水割りワインを飲み干す

「づれでいきなさい゛。」

そして、二人そろって、治療と称してポーションだろうがなんだろうが
体中にぶっかけなくてはいけないのだ

ご案内:「王都マグメール 外壁外側(鍵付)」からメイラ・ダンタリオさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 外壁外側(鍵付)」からレチュア=ダフさんが去りました。