2023/05/28 のログ
ご案内:「メグメール 自然地帯 森の洋館」にソアラさんが現れました。
■ソアラ > 『メグメール自然地帯 森の洋館/昼』
メグメール自然地帯の何処かに存在する洋館。
一度足を踏み込んだモノは出ることは出来ない。
洋館には財宝が隠されていて見つけたモノはお金持ち。
洋館の主を満足させれば魔法の武具を授かる事が出来る。
噂は諸々あるのだが、事実は誰も知らない。
太陽は燦燦と輝き、森の木々を照らし洋館を温かく包み込む、そんな時間。
この時間だけは洋館の窓は開かれ、温かい日差しと共に寒さの名残のある冷たい空気を取り込む。
そんな中で屋敷にある広い庭では少年が一人お茶を飲んでいる。
白い大理石の石畳みと柱と屋根と俗に言う白亜の庭。
その中心にはアンティークの白いテーブルと白い椅子。
少年は其処に座り、白磁のティーポットにティーセットを使って優雅にティーターム。
温かな日差しが心地よい陽光が白いテーブルもティーセットも少年も柔らかな風と共に照らしている。
もしメグメールの自然地帯にある森で迷子になれば、洋館に誘われ少年のティータイムに招かれる。
それは理由など無く自然と足が向くもの、或いは青白く輝く人魂に誘われ案内される、と方法理由は様々であるが、招かれる事に間違いはない。
怪しいはずなのに、怪しく感じる事は余程でない限り難しい。
危険だと考えても、安全だと猜疑心を上書きするように何かが囁く。
――…此処は森の洋館。
東方で言えば迷い家と呼ばれるそれ自体が魔物や迷宮に近しいそれに良く似た存在である。
■ソアラ > 温かな日差しの中で飲むアイスティーは格別のもの。
白磁で出来たティーポットに贅沢にも天然の氷をこれでもかという程に入れ、紅茶の茶葉もアイスティー用の特別な茶葉、それを確りと冷やしてあるティーカップで頂く。
この地、この屋敷からほとんど出る事が出来ないが、生前にはない贅沢が出来るのは悪くは無い、悪くは無いけど一人で飲むのも飽きがくる。
何故此処にいるのか?何故こんな事をしているのか?何故、なぜ、何故、なぜ、と疑問は無限に湧くが、かといって考えて解決できるならとっくにしているし、無駄な努力を重ねるよりも、いつの間にか準備される贅沢の数々を愉しむ方が良いだろう。
「実に贅沢な一時、何だけどー……退屈だよねぇ。」
一人だけのティータイム。
屋敷を振り返り窓に視線を向ければあわただしく動く影は見えても、実際にその場に言っても誰もいないのだ。
それも今更、今更の事。
もう半ば諦めてアイスティーを堪能する。
その時間が来るまで、そのステージになるまで。
ああ、日差しが温かい。
ご案内:「メグメール 自然地帯 森の洋館」からソアラさんが去りました。