2023/05/25 のログ
エレイ > やがてカーテンが開き客が現れれば、男は立ち上がって笑顔で出迎え──。
ご案内:「九頭竜の水浴び場 マッサージ室」からエレイさんが去りました。
ご案内:「砦内部」にセリカさんが現れました。
セリカ > この部屋にひとの訪れが絶え、鉄格子の向こうに伸びる通路にも、
人通りが無くなってから、そろそろ半時が過ぎようとしていた。
乱れたベッドの上で半裸に剥かれ、組み敷かれていた体勢のまま、
ぼんやりと天井を眺めるばかりだった身に、正確にどのくらい経ったのか知る術は無く、
現在の戦況がどうなっているか、はっきりと悟る術も無い。

ただ、わかるのは、不気味なほどに。
このあたりはひどく静かで、まるで誰も居ないようだ、ということだけ。
もしかしたら本当に、誰も―――――生きている者は誰も、居ないのかも知れなかった。

暴かれ、弄られ、半端に昂らされたまま、放り出された躰は、
未だ熱を燻らせて、特有の怠さが四肢に纏わりついている。
起き上がる気力も無く、ぐったりと寝そべったまま。
先刻、この身を抱こうとしていた男が、あるいは彼を屠った敵が、
この場へ現れるそのときを―――――待つともなしに、無為に時を過ごしていた。

ご案内:「砦内部」にファルスィークさんが現れました。
ファルスィーク > 気紛れに参加した襲撃は、たまに戦闘の勘を取り戻す為のもの。
とは言っても一進一退が続き、勢力図としては膠着状態とさして変わりはない戦況と言って良いのか。

「それでも、やはり指揮が成っている軍は賊とは違うな」

士気にしても、慣れの為かあまり高いとも言えない。
まあ、当事者ではないので所詮は他人事ではあり、己が領地までは遠く離脱した兵や傭兵などが流れてくる事はあっても脅威の域にはならないだろう。

砦内の散策。残兵がいるとも限らないという事で、一人で地下に足を踏み入れる。
靴音は反響し―途中、何人かの兵と遭遇したが、殺すのも面倒という事で魔眼にて支配下に置いて内情を聞き出しながらさせる案内。

そして訪れた牢とも言うべき場所。
鉄扉の鍵を開けさせて中へ入ってみれば―。

「娼姫がいると聞いたが、君だったとはね。
間者と間違えられたとかだろうか」

寝所にあられもない姿で横たわる女性を見れば知った顔。
砦内のこんな場所に居るとなると…と理由を考えつつ膝を折り、かける声と共に体調を窺うように近付けてみる顔。

セリカ > 部屋の前の通路に人影が現れたとて、こちらから身を起こす気にはなれなかった。
先刻の男ならば有無を言わさず圧し掛かってくるのだろうし、
そうでなければ――――そうでなくとも、きっと大差ない結果が待つ筈だ。
何しろ、ここでの己はただ、金であがなわれた都合の良い『穴』。
泣こうがわめこうが暴れようが、構わず犯して欲を吐き出すためだけの、生きた玩具だ。

扉の鍵を外し、室内へ入ってきた男が、口をきいたので、初めて。
天井へ向けていた眼差しだけを、怠そうにそちらへ向けた。
軽く瞠目し、二度ほど立て続けに瞬いた、顕著な反応と言えばその程度で。
力無く投げ出した四肢も、衣服をはだけられ露わになった乳房や秘部も、取り繕う素振りもみせず。

「――――… ここで貴方の顔を見るのは、これが初めてかしら。
 知っていて、いらしたわけではないの?
 それとも、………『彼ら』は、負けたのかしら。 貴方は、『彼ら』の敵なの?」

ただの玩具の身では、怯えるでもなく、涙ぐむでもなく。
砦の支配権がたとえ切り替わろうと、己の役目はさして変わらないだろうと、
初めから、諦めきった物言いだった。

ファルスィーク > 靴音は己の存在を知らせる為に、わざと大きめに立てていた。
案内させる数人の残兵以外に、遭遇する人間の姿はなく―。

気怠そうな…どちらかと言えば疲労感の方が言葉は近いのか。
少しの表情の変化は目に現れたのが見て取れた。
寝所に転がる肌の白さは、薄暗い場所では尚のこと色気を伴わせるには十分すぎる。
露わになっている肢体を隠す事も無いままであるのなら、それが彼女の心情という事になるのだろう。

「ここでは初めてになるね。
生憎と―知っていたら、単身で乗り込み攫っている。
…ああ、先程、ここは陥落した。
さて…ここを占拠していた彼らの味方ではないのは確かだね」

外に待たせてある残兵の方を一瞥して、彼女の問いへの答えを。
己と言えば…魔族側として気紛れに参戦したので、人側ではなく。
―顔色を確認しつつ軽く肩を竦ませながら伸ばした手で少し乱れ気味の髪を整える様に撫でた後、細い首の後ろに腕を差し込み抱き起してみようかと。

セリカ > 牢獄と呼ぶ方が正しいような、殺風景な部屋の中。
唯一の光源はベッド脇の小卓の上、ぽつりと置かれたランタンの灯火。
逃げ隠れするような場所も無く、肌を隠してもすぐ暴かれる。
たとえ娼婦でなくとも、ここで何日も過ごしたならば、
こんな風に無気力な姿を晒すようになったとしても、おかしくはないだろう。

『彼ら』の敵であると認め、砦が陥落したことも、あっさり告げる男を前に、
今度はもう、瞬きすらみせずにそっと息を吐き。

「そう、……それならさっきの『彼』は、きっともう戻ってこないわね。
 砦が落ちたのなら、わたしの仕事ももう……、
 ――――――… ぁ、」

己と、というより娼館と、部隊との契約ももう、ご破算ということだ。
だからと言って、自由が手に入るなどと考えるほど無邪気ではないが、
とりあえず、決められていた仕事は終わり、だと。
―――――乱れた髪を梳き撫でた手指がそのまま首筋を滑り、背を抱き起そうとするのへ、
人形のように自重を預けて従ったが。
仰臥の姿勢から座位に変わった拍子、下腹の奥に甘い疼きが生じて、
思わず軽く顔を顰め、微かな声を洩らしてしまった。

先刻の男は、今日、一人目の客ではなかったから。
その前の客に抱かれた名残が、じわりと滲み出そうとしているのだ。
彼が己の両腿の間へ視線を向ければ、その下のシーツが湿っていることにも気づくだろう。

ファルスィーク > 牢と呼んだ方が良い場所、しかも鍵がかけられていた鉄の扉。
彼女への扱いとしては、娼婦というよりは単なる慰み物か。
その上、格子であるのなら、情事も簡単に覗けるという…環境としては最悪に近い部類と言える。
もっとも、相手側の男達からしてみれば、見世物としても欲情を誘うには十分すぎる場所となるか。

「てっきり、間者であるのかを疑われてと思っていたが、そう言う訳ではなく、…仕事の一環だったか。
それにしては、随分な扱いな気もするが……」

彼女の言う彼に該当する者が、戦死したか逃げおおせたかは分からず。
ただ、戻って来ることはないのは確実に言える事ではある。
抱き起した躰は、力なく疲弊しているようにも感じはするが―微かに挙がった甘さを含んだ声と、顰めた表情には何事かと悟るのは容易。
…ほぼ、はだけられ曝されている肢体は全裸に近く扇情的。
すっきりと伸びた脚の付け根からトロリと零れだした物を目にした後、目線を顔に戻し。

「さて…砦内に居た君を戦利品として私が要求しても問題はなさそうだが―攫っても良いだろうか?
…まあ、嫌だと言っても攫うつもりではいるんだが」

囁き掛けながら合わせてみる唇。
抱き起したまま、片手は触れ這い愛撫していくのは内太腿―そこからさらに上がっての秘所となる。

セリカ > 部屋に灯りが置かれているのだって、きっと温情などではない。
暗くては外から良く見えない、観衆が楽しめないからだろう。
そも、『彼ら』は皆が一人ずつ、行儀良く来訪する訳でもなかった。
一度に数人の相手をさせられることも珍しくなく、
『彼ら』が戦場で目新しい獲物を捕らえてきたときだけ、休息が叶うような日々だったので。

「言葉など、喋る暇もありませんでしたわ。
 口は他のお仕事で、ずっと忙しくて……… っ、ん、」

『彼ら』が戻って来なくとも、こちらには何の不都合も無い。
愛も情も湧く筈も無く、そういう意味では、今、目の前に居る、
この男に対してだって―――――だから。

「わたしの意思なんて、端から無いも同然でしょう?
 攫われたくなんか、ありませんけれど…… ん、んぅ、っ、」

捕虜ではない、打ち捨てられた備品の類と扱いは同じなのだから。
形ばかり、こちらの意思を問うてみたところで、答えを聞く気も無いのだろう、
そう、冷ややかに男を見つめて、無気力にくちづけを許した。
柔らかいけれどひんやりと、カサついた唇は、しかし、
彼の手指が腿のあわいを這い上がり、くちゅ、と濡れ音を響かせて、綻ぶ花園へ忍ぶ頃には、
甘く震えて、熱の籠った吐息を洩らす。
反射的に腿を閉じ合わせたが、彼の指先を阻む力も、そのつもりも無く、
むちりと柔らかな太腿が、彼の手首を抱き挟むばかり。
ほどけた花びらの奥は、未だ熱く泥濘んで、微かなうねりも艶めかしい。
ちゅぷ、ちゅぽ、と淫靡な音が弾けるたび、男の指は蜜に塗れてゆくだろう。

俯くように半ば目を伏せ、右手を浮かせて男の胸元へやる。
触れて、掴んで、軽く圧す。 ―――――抵抗というには、ささやか過ぎる力で。

ファルスィーク > やはり慰み物であったようだが、戦場である場所では、珍しい事でもない。
前線であれば明日をもしれぬ男にとって楽しみと言えば酒と女くらいなもの。
規律を守れている隊ではマシだろうが、ここではそうではなかったらしい。
探せば他にも彼女と同じような待遇を受ける者は居そうではあるが。

「…休む間もなくとは、盛況だったようだね。
美姫が居れば男が昂るのは当然だが…」

彼女の言葉の意味は察し、重ねた唇の感触からここでの待遇を理解し微妙な表情にはなるものの、幾度か擦り合わせながら軽く吸い上げて響かせるリップノイズ。

「君に対してはそれくらい強引でないと、以前の様に一人で何処かへ赴いてしまいそうだからね。
それに、戦場での勝者に与えられる権利は、主張しておかないと損をしてしまう」

向けられる冷ややかな瞳を見詰めながら細めた双眸は少しの笑みの気配を見せた。
再び重なる唇。零れ始める微かに甘さを含み始める様な鼻にかかった声を聴きながら、肌の肌理細やかさ柔らかさとを楽しむように施す愛撫は敏感であろう場所へ。
挟み込まれた太腿の感触は暖かく―指の動きを制限される事が無ければ蠢き始める指先はトロリと熱く潤いを見せ、蜜が絡み聞こえ始める粘液の音が卑猥さを増させるばかり。
秘裂を辿り、ゆっくりと上下に動く指に反応して騒めき始める淡く小さな花芯からは、収縮する度に蜜が溢れてくるのだろう。
小さく控えめな突起を探り当てると、溢れた蜜を塗り込むように真下から丁寧に擦りあげ被っている皮を剥き上げると、くるくると円を描く様に撫で―。
背に回していた腕はそのままに脇から形の良い乳房に触れ、胸の先を摘まんでみる。

セリカ > 『彼ら』が金で買われてここに居る女に対し、劣情以外の感情を抱かぬように。
己もまた、金で我が身を買った男たちに対して、失われたかも知れない命に対して、
なんの感慨も抱いてはいなかった。
たとえ―――――目の前の男の手が、『彼ら』の血で汚れていたとしても。
その手で触れられ、玩ばれることに、特別な感情が沸き起こることは無く。

「ん、 はぁ、っ、……… そん、な、使い古さ、れ、た、ような、女で…も、
 戦利品、として、……攫って、行きたいも、の、ですの……?
 わからな、いわ、わたし、……… 殿方の、心は、わたし、には、―――――… ぁ、ぁ、」

唇は繰り返し啄まれれば、次第に艶を増してゆく。
零れる吐息交じりの喘ぎも、明らかに色めき、掠れ、上擦って、
男の手指が探るおんなの泥濘に至っては、戦慄き、解れ、濡れた肉花ははしたなく纏いつき、
包皮に守られ、僅かに顔を覗かせていた花芯はすぐに、長い指先に誘い出され、
ぷっくり腫れて熱を孕み、溢れる蜜に塗れて粘つき、くちゅくちゅと卑猥な音楽を奏でるほどに。
逆の手が左脇から潜り込み、たわわに揺れる乳房を捉え、桃色の蕾を摘まんだ途端、
力無く彼の腕に沈んでいた細い肩が、びく、と大きく跳ね躍り。

「ぁ、あっ――――――――…!」

ひときわ高く、艶めく声音が薄闇に反響する。
同時、男の指を呑み込んだ肉花が、蜜をしぶかせながら引き締まり、甘い痙攣を起こした。
伏せた睫毛の下に隠れた瞳も、そろそろ、淫らに濡れ始める頃合い。

―――――純然たる意思とは呼べぬまでも、躰は今や、陥落の兆しを示しているようだった。

ファルスィーク > 砦を守る為に詰めていた人間達を何人も屠った己を責める言葉は、そう言えば一言も無いままに事実をあっさりと受け入れるのは、彼女自身の処遇に関してもあまり危機感が無いのだろうか。
そこは切り離しているのか、感情と言うものを抑えているのか。
肝が据わっている…との感想は以前と変わりなく、むしろこの状況でも貫ける事は大いに関心を引いても居た。

「使い古されたか…それほど、卑下する事も無いとは思うが。
私は欲しいものを主張し、実行するだけだ」

扱いは、此処の連中に比べれば、かなり優しく丁寧である部類になる筈。
綻び始める唇からは更に熱を帯びた官能を含む囀りが聞こえ始めたようで、そんな艶事に反応したのか待機させていた残兵も、此方を窺うような素振りを見せ始め―。
確実に快感を与え昂らせる為の前戯は、緩急をつけて彼女の躰の反応に合わせるようにすれば、欲しい部分に欲しい刺激を与える事で、より快感の波は大きくなっていく。
控えめだった突起は愛撫するごとに固く、淡い色合いの小さな真珠の様に艶々とし、指が触れるごとに戦慄き始める華奢な躰と花芯は素直に己に対して悦びを表現し……。
手に包まれても反抗する様に押し返してくる弾力を示す大きな乳房は、触感を楽しませるには十分であり―大きく跳ねる程に反応を示すのは敏感な場所であると打ち明けた様なもの。

口付けの合間に上がる一際大きな反応。
初めは渋々であった花芯がようやく美味しそうに指を咥え込み始めた折…きゅっと収縮して指先を頬張るような感触。
同時に暖かい蜜が指というよりも手を濡らし…浅く達して潮を噴いた事を理解した。

「感度は上々すぎる程…か。
ますます、欲しくなったよ」

唇を重ねたままに言葉をむけながら、絶頂の余波で締め付けの強くなった花芯へ潜らせ埋めていく指は、奥へ奥へと肉襞を掻き分け、愛撫しながら―降りてきている子宮口へ触れるのもそれほど時間はかかりそうにないのか。

セリカ > 『彼ら』がこちらの躰を気遣ってくれたことなど無く、
特段、それを恨みに思ってなどいないにしても―――――やはり。
こちらだとて、『彼ら』の躰や、生命の気遣いなどする筈も無い。

それは、もしもこの後、再度この砦が人間側の手に落ち、
目の前の男が屠られるようなことがあったとしても、きっと変わらず。

「……や、っぱり、わからない、わ……、 ぁ、ァっ、いや、ぁ、
 待って、やめ、て―――――… っ、だめ、だ、め、今は、…… ん、あぁ、ぁ、っ!」

けれど今、このとき、女の躰は確かに、男の支配下に堕ちようとしていた。
室内と通路とを厳然と隔てる鉄格子の向こうから、視線が、息遣いが、ざわめきが、
こちらを気にしているのが感じられるも、意識して声を殺せる段階は既に過ぎて。
男の指先が秘肉を探り玩ぶたび、半裸の肢体はベッドを軋ませ弾み、
一度迎えた絶頂から降りられぬうち、二度、三度と昇り詰めて、己は髪を振り乱し、
熱のともった額や頬を男の肩口へ、揺れる乳房とその頂を硬い胸板へ、それぞれ擦りつけて啼きながら、
力の入らない両手で男の躰に縋りつき、弾ける飛沫で彼の手をしとどに濡らしては、
切なげに引き絞られる蜜孔の奥では明らかに、もっと別のものをねだっているかのよう。

「ぃ、ゃ……… いや、いや、今は、つら、ぃ…… から、 ぁ、ぁ、
 奥……ぅ、やめ、て……… 、っ、 ッぅぅ、 ん、んっ――――――…!!」

苦しくて口づけから逃れようとし、丹念、かつ執拗な愛撫から逃れようと腰をくねらせ、
それでも四肢の力は抜け落ちてゆく一方で、閉じ込められた腕の中から出られずに。
激しく波立ち戦慄く蜜肉を、暴き、掻き分け、その奥に。
雌の本能に操られるまま、熟れて疼いて重く降りていた子宮のとびらを、
コリリ、と爪先が掠めれば、もう、それだけで。

言葉にならない、悲鳴じみた声を解き放ち、女は男の腕の中で足掻き、のたうち、絶頂に堕ちる。
派手な音を立てて迸り、ベッドはおろか、その前の床にまで弾け飛ぶ透明な飛沫、
弓形に仰け反ったまま、仰のき頽れる白い肢体。
あ、あ、と短く声を上げながら、虚空を見つめ涙を流す、その顔ももう、哀れな雌そのもの。
この場で穢して捨て去るも、戦利品に相応しく見せつけながら連れ出すも、
こうなってはもう、何もかもが男の望むままだろう。

女の意識は刹那、暗転し、男に全てを委ねて――――――。

ご案内:「砦内部」からセリカさんが去りました。
ファルスィーク > 可憐な唇から零れ始める割合は甘い囀りが徐々に多くなりはじめ、それに伴い白い柔肌も薄らと上気し始め甘い体臭も香り始めるのか。
愛撫し反応を窺いながら彼女の弱点を探し暴いていくほどに、徐々に乱れ始めると、初めの頃の無気力な様子とは打って変わって情熱的とも取れる程の乱れ方となり始めた。

どこか切羽詰まったような言葉は、昇りつめたことで感度が引き上がったのか…続け様に細い肢体を跳ね震わせながらの絶頂を迎える事で、色艶も増して男の欲情をそそるには十分すぎる程の艶めかしさを湛え―。
押し返すような素振りを見せていた細腕は、甘え縋り付く様なものへと変化している事に気付いているかどうか。

「辛いという割に…奥はもっと欲しいと強請っているね。
さて…君の言葉と躰…どちらが本当の事を言っているのか、詳しく訊ねてみる必要がありそうだ」

指が動くごとに反応を示し、囀る甘い声は己を存分に楽しませてくれる。
逃げようとうねり身動ぎする躰も、腕の中より解放される事はなく―逆に届かなかった箇所へ触れる事を容易にするだけ。
身悶えする彼女の中、指先に当たる子宮口の窄まりに触れると、今までよりも遥かに違った反応を見せ……。
盛大に達した彼女の反応に一瞬驚きはするものの…それで終わるはずもなく、また丹念に施していく愛撫が始まりを告げる。
弄ぶ…彼女にとってみれば快楽を伴う拷問にも等しいだろうが…肌を重ね精魂尽き果てぐったりとする頃にようやく解放し…宣言通りに戦利品として彼女を攫い己が領地へと連れ去る事になったとか。

ご案内:「砦内部」からファルスィークさんが去りました。