2023/04/15 のログ
ご案内:「貧民地区 廃れた公園址」にカジャさんが現れました。
■カジャ > 王都の貧民地区にあって更に奥にある公園、だった土地。
貧民地区の治安がここを極々普通の公園として利用する事を阻んだか、作られて数年立たずにこうして朽ちて廃墟となっている。
貧民地区の住人達がテントを張りもせず、放置されたには理由が幾つかあり、そのひとつが王都の中でありながら何か危険な生物が巣食っているという噂であった。
もちろんそんなのはデマである。
根も葉もない噂である。
しかし今宵は誰かが連れてきたのか、それとも道楽貴族が放ったのか、そこには確かに危険な生物が存在していた。
公園に設置された魔導灯、薄雲かかる夜空の月、その頼りない光を弾くのは濡れたように艶やかな黒いヘビの鱗、そして真っ赤な眼、人気が無い事をよい事にそこを魔物が這いずり回ってるのだった。
呼称はカジャ。
呪詛の塊が肉体を得て生まれた存在。
精霊に近いとも邪なる神の使途とも言われている魔物。
その生態系は不透明な部分が多い割には存在は確認され、被害に合う者も多いために冒険者ギルドより定期的に捕獲のクエストが張られている。
現に今も冒険者ギルドに行けば生け捕り捕獲のクエストの張り紙を見る事が出来る。
そんな魔物がだ。
姿を隠しもせずに廃墟となった公園を這いずりまわっているのだった。
■カジャ > 繁殖相手を苗床になりそうな獲物を探して彷徨っているが、人気のない公園に訪れるものなど居るはずもなく、カジャは近くの茂みにもぐりこむと、とぷんと音をたて影の中に沈み込んで一時の眠りへとおちるのであった……。
ご案内:「貧民地区 廃れた公園址」からカジャさんが去りました。