2021/10/24 のログ
ご案内:「九頭竜の水浴び場 マッサージ室」にエレイさんが現れました。
■エレイ > ──温泉旅籠内の、主に宿泊客向けに用意されたサービスの一つが、このマッサージ室である。
その施術室はいくつかの個室に分かれており、客は専用のカウンターで受付を済ませた後、各個室で待機しているスタッフと
一対一でマッサージを受けることになる。
なお、客にどのような施術を行うかは、スタッフの判断にすべて委ねる、というあたりはこの旅籠らしいといった所。
ついでに、各個室内には客に安心感を与え、施術への抵抗感を知らず知らずのうちに薄れさせてゆく効果を持った、
ほのかな香りのアロマが炊かれていたりもする。効果がどれほど出るかはその客次第なのだが。
「──はーいお疲れチャン。また来てくれたまへ」
そんな中の一室から、満足げに出ていく宿泊客を笑顔で見送る、スタッフ用の作務衣姿の金髪の男が一人。
今日も今日とて知り合いからの依頼で、臨時のマッサージ師として仕事に精を出しているのだった。
「ふぃー……こういう普通のマッサージも悪くはないのだが、そろそろ一発エロマッサージでもしたいところであるなぁ」
個室内に戻り、施術用のベッド脇の椅子に腰掛けながらそんな詮無い独り言を漏らす。
今日は現状、立て続けに男の『標的』にならない客の来訪が続いたため、男はごく普通のマッサージ師として
仕事をこなすばかりであった。
男としてはそれもそれでやりがいを感じなくはないのだが、やはり役得の一つぐらいは欲しいところであった。
「まああそれも時の運というヤツなのだが……──おっとと一息つく暇もなさそうだったな」
ボヤキを続けようとしたところで、閉じたばかりのカーテンが開く。
各個室は廊下に面しているため、稀に受付を経ていない誰かも紛れ込むこともあるようだが、それはさておいて。
現れたのは男の『標的』になりうる客か、それとも……。
ご案内:「九頭竜の水浴び場 マッサージ室」にアスカさんが現れました。
■アスカ > 「こんにちは………、まだ、席空いていますか……?」
室内を確認する様に、恐る恐る入室。
そこにいた店員に話しかけながら、伺ったようで。
「えっと………、……あの、初めての者…ですが……まだお時間…よろしいですか?」
ドキドキとした様子で緊張気味に聞いてきた
■エレイ > 「──やあやあいらっしゃい。ウム、ココはちょうどついさっき空いたところなので
キミは全力で入ってきて良いぞ」
カーテンの向こうから現れた少女の姿を認めれば、男はにへ、と緩い笑みを浮かべながら
遠慮がちにかけられた声に明朗な声で応え。
「初見サンであるか。問題にいココのマッサージ室はいつでも誰でもウェルカムだからな」
緊張した様子の彼女を初々しいなー、とか生暖かい視線で眺めながら、近くまで歩み寄ると
馴れ馴れしくポンと肩に手を添え、中に入るよう促して。
■アスカ > 「わ!……えへへ…はい、ありがとうございます……っ、」
安心したように、自身もニコッと微笑み返し。
軽く頭を下げれば。
マッサージ師である兄さんの顔をやや伺いながら、一つ質問に
「その…格好は……、どういった服で…」
■エレイ > 礼を言われて気を良くしつつ、続く質問には眉を持ち上げ。
「──ン、この服かね? サムエっていう作業着なんだがここのマッサージ室における制服的なもの系の話があるらしいぞ。
実際なかなか動きやすいしデザインも割といいので個人的には気に入っている感」
己の着用している上下とも蓬色一色のシンプルな作務衣の上着の裾を軽く摘みながら、笑ってそんな説明を。
「まああそれはそれとして……確認なんだがキミはマッサージ希望のお客サン、ということでエエのだね?
じゃあとりあえず、詳しく話を聞かせてもらうとしまひょ──」
一応確認のために問いかけつつ、彼女が中に入ったのを確認すればカーテンを閉じて。
その後のことは、カーテンの奥に秘され──。
ご案内:「九頭竜の水浴び場 マッサージ室」からエレイさんが去りました。
ご案内:「九頭竜の水浴び場 マッサージ室」からアスカさんが去りました。