2021/04/25 のログ
ご案内:「タナール砦 戦場領域」にトルナードさんが現れました。
トルナード > タナール砦は現在 一つの出来事から完全な空席となっていた
その出来事が終わりを告げた途端、魔族 王都 両側が攻め入る事態となり、混戦となる
今この場所は 砦という舞台だけは壊すわけにはいかないものの、そこを狙う者全てが互いに敵

魔族は陸と空を 羽を持つ者 足で立ち上がる者が
王都は陸と空を 箒を操る者 足で立ち上がる者が
鬩ぎ合っている
砦内は占領するための条件を満たそうと、剣と棍棒が レイピアと斧が
魔術と魔術がぶつかり合う 

空もまた、同じ。

「弓なんて、効くわけないよっ!」

地上から、互いの獲物を捕らえようと、強弓使いが一条に賭け続ける
味方を狙い落さないよう、明くまでもそこに敵だけが見える範囲を狙って。

トルナードは、鋼の翼を翻し、身をひねるようにするだけで、その硬度が矢を叩き落とす
金属鎧のような、鉄の板で包んでいるわけじゃない 鉄羽の一枚一枚が鋼
ガーゴイルと鳥人を足してしまったかのような姿は、弓を脅威にさせない。

トルナードの意識は箒使いに向いていた。
互いに、間合いまで近づかなければ仕留めることができない
しかし意識を外せば、互いの敵へと高度から仕掛ける攻撃が待っている

嫌がらせを封じるための嫌がらせ
互いに後ろを取り合うようにしながら、空中戦 それを砦上空で見せつけていた。

トルナード > 互いに高度から投下するだけで、相手に攻撃が与えられる
煙玉 着火式油 もっと原始的に、抱えたニードルやまきびし状の凹凸でも効果がある
箒使いが、身近い杖を手に、こちらに何度も一条に光る攻撃を当てようとしてくる

それは意識を絶つ気絶か それとも体をしびれさせる麻痺か
この体に合わせた電撃かもしれない
身軽な箒使いと重量を物とものしない、獣のように駆けるトルナード

     「こん、の ぉ 
             ぉ 
                ぉ
                   ぉ
                     ォ
                        ッ!」

捻るように交わした頭上で、翼を広げ、空気抵抗を一気に受ける
箒使いが一気に前方へと舞うことで、手に握る、葉のように薄い楓状の刃が一閃した
背中に飛ぶ斬撃を喰らう箒使いが、落下してくのを追撃
前方に鋼の三又足が向き、箒を折るようにして落ちるのを見届けた。

「これで3人殺ったよっ!」

耳に取り付けた、イヤーカフ状の装飾品
護符が巻かれたそれが、通信の役割を果たすように、自陣との連絡を取る
胸の谷間に挟み込んでいた、二重状になっている試験管サイズのそれを二本
バキリと砕き、投げ込むと相手の陣を煙が包んでいく。

薄紫色のそれが咳き込みを与え、肺を傷つけるのを見届けていく

「茸であんなのがつくれるんだなぁ……とっ!」

バサリバサリと仰ぐようにして滞空をしている中で、片羽が身を隠すようにする
硬質的な音が跳ね返りを見せる中、冷や汗を一筋 頬から垂れていく

トルナード > 冷や汗を、鋼の爪先で拭うとやや人間のほうへと空域がいたことに気付く
魔族側のほうへと戻りながらも、空中待機をしながら箒使い
もしくは、獣人側で位置する鳥人など 同族と呼べても厳密には呼べない
そんな者達との争いを繰り広げながら、タナール砦の争いは続いていった。

ご案内:「タナール砦 戦場領域」からトルナードさんが去りました。