2020/11/23 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城」にリシェさんが現れました。
リシェ > -お約束待ちです-
ご案内:「王都マグメール 王城」にギュンター・ホーレルヴァッハさんが現れました。
リシェ > 「それは…そう、ですね。生き急ぐのも、あまり、良くはないようです。焦るだけ、ろくな目に遭わない…それは。知っております、から。
それにしても。…今まで、考えた事が無くて。だから、考えるようになったら、色々とすぐ。出て来るかと、思っていたのですが……
改めて。誰の事でもない、自分自身について、自分だけで、考えるのが。どれだけ難しいのか…思い知るばかり、です。
初めての事、知らない事、本当に…大変なのだな、って。……ふふ、こういう事でしたら、ちゃんと、出来ますのに…」

(人によっては、こちらの方が、難しかったり。大変だったり。するだろう、身体を重ねる事。それを、今正に、実践しつつ。
少しだけ、悪戯をするように。くちくち、音をたてて、鈴口を弄ぶ。
指の先との間に、先走りが糸を引くと。ほんのり、微笑み返すようにして。)

「それをすると…ギュンターさまが、宜しいと、仰って下さっても。周りの方は、ゆるして下さらない…かも、しれません。
立場を、大事にする方には、怒られてしまいそうです。
はい…必ずしも、ギュンターさまの為、だけでもなく。わたしが、怒られない為…でも、ありますので。
ですから、秘密、です。…どうか、ご理解下さいませ。……わたしばかり。色々、お許しをいただいておりますね?」

(寧ろ、そこの方にこそ、困った、と言うように。少しだけ、苦笑するものの。
許してくれるのも、何かを与えてくれるのも。素直に、有難い話だから。断るような真似は、しなかった。
代わりに。お礼に。出来る事が、何だろうと考えると。結局少女が、自分に出来る事など、一つしか思い付かないから。
より丁寧に、深く咥え込んで、しっかりと。肉棒への、舌や唇全てを使っての、奉仕に専念する筈で。)

「……けれど、ギュンターさま……世の中には。それすら出来ない…する事の、許されない者も。居るんです…わたしも、そうでした。
自分の為に。何を考えて良いのか、それすら、知りませんでしたから。…選択する事も、知らなかった。そんな自由すら、在りませんでした。
今だって、もちろん…同じです。わたしが、わたし自身の為に、選ぶ事。…それを嫌う方の方が、多い…でしょう。
本当に、難しい……それを、隠す為にこそ、先ず、仮面が必要ですから。
……ギュンターさまと、でしたら。隠す事を、せずに、済みそうで……少しだけ。救われます。
ぇ、えぇと……本当に、わたし、何も教わってこなかった…ので……きっと。不出来な生徒として、驚かせてしまうかと…?」

(無知に留めておく事で、自我を抑制されてきた、少女だから。
いざ、真っ当な勉強を、始めたなら。きっと、幼い子供と、変わらないだろう。
…自分自身の、名誉の為に。今年に入るまで、数字の計算すら、した事が無かったのだと。そういう、具体的な事は。黙っておく事にして。

そうやって、話題が止まってしまう事も。更に、奉仕へ。行為へ。のめり込んでいく、要因となる。
唇を焼く程、更に熱く。喉奥に達する程、ますます大きく。猛り続ける肉棒に。時折、息を詰まらせ、眉を寄せ、などしつつも。
決して、離す事は無く。びくびく、脈打ち始める、その肉棒を。揺さ振られる、頭の全てを使うように。しっかりと扱き続けて。)

「は……、っ、っ…ん゛ふ……!じゅっ、ん゛っ、ん……く…!!
……っ、…っ゛っ……………!!」

(頭を掴む、両手に、押し出されるような腰に、力が込められてくる。
喉の奥を、突き上げられて。くらり、目眩すら感じる程。沸き上がってくる、吐き出しそうな感覚を。それでも、無理矢理飲み込んで。
同時に、音の出る隙間すら無い程に、唇で吸い付き、喉一杯に、先走りも…肉棒その物も、吸い上げて。途端。
向けられた、彼の目には、どんな表情が。浮かんでいただろうか。残念ながら。それを、はっきり視認する事が、出来なくなってしまう。
息を奪って、突き刺すように、奥へ奥へ、肉棒で喉を埋められて…迸る。液体とは呼べない程、濃すぎる白濁の塊が。
次々、粘着物の塊が、べちゃべちゃ、喉に詰め込まれて。必死になって、飲み込まなければ。本当に、窒息寸前。
口の中で、唾液と塗して。それでも、少し薄まるか薄まらないか、という程度。飲み込むには、どうしても、喉に引っ掛かりを、覚えてしまう。
肉棒と、白濁と。喉が詰まり、息が出来ず、それでいて…頭を、押さえ込まれてしまっている為に、少しの呼吸すら出来そうになく。
兎に角。飲む。飲み込む。それしか、出来ないのに。いつまでも、続くかのように。どちゅ、ぶちゅり…何度も、何度も。咥内に注ぎ足されて、白濁は無くならない。
延々続く、彼の射精に。それだけで、喉がうねり、腹が膨らむのではないか…という程。
苦しくて、泣きそうに瞳を歪め。それでも、決して、離そうとはせずに。長い……長い、時間。注がれて、飲み込んでいく、それが続いていた。)

ギュンター・ホーレルヴァッハ >  
「…そうさな、先ずは自分の出来る事。したい事。そして何より自分自身の事を、良く知らなければならぬ。
だから、リシェのしようとしていることは、正しい。難しい事だけど、それをきちんと難しい、と判断して、考えようとしている。それはとても、大事な事だからな。
……まあ、褥の上の知識を得ている事も大事な事ではある。
リシェは十分可愛らしいのだから、それもまた、一つの武器になり得るのだから」

弄ばれる鈴口。それに敏感に反応する肉棒は、少女の手の中でびくり、と跳ねた。
何だか、弄ばれている様な気がして、少女の微笑みにちょっとだけ赤らんだ頬の色を見せるだろうか。

「それもまた一つの武器さ。私相手に、対等な立場の様に振る舞う事も、多くの噂と、多くの疑念を、お前を弄んだ連中に勝手に与えるだろうさ。怒られた時は、私に言えば良い。何処か適当な僻地にでも、飛ばしてやろう。
……と、言っても。秘密を共有する方が、楽しそうではあるな。
何、気にするな。寛容である事も、支配者の務めの様な――っ…」

余裕を以て、頷こうとした矢先。
より丁寧に咥えられた奉仕によって、その言葉は中断させられる事になる。
もう少し手加減してくれてもいいのに、と思わなくもない。
少女が奉仕に精進する程――己の理性は、溶け落ちていくのだから。

「……それでも、それでもだ。リシェ。
選択する事が出来る。選択出来る、という知識を得られるかどうか。それを選ぶのもまた、自らの選択なのだ。
無知は強制されるものかもしれない。だからこそ、そのくびきを解き放つ事は、自分で選ばなければならない。
厳しい事を言う様だが…私は、自ら選ばぬ者を、決して尊ばない。それだけは、知っておいて欲しいな。
……別に構わないさ。私とて、善い教師でいられるかどうかは分からない。それに、先ず大事なのは学ぼうとする意志。
その意思が無ければ、学ぶ事すら出来ないのだからな。
……大体、リシェと二人きりで勉強していては、私も可愛い生徒に手を出してしまうかも知れないからな。そうならない様に、しっかりと勉強に励む事だ」

少女がどれ程の知識があるのか、という事を深く聞く事は無い。
少女自身が、何も教わって来なかったというのだからそれを聞き出すのは野暮というもの。
だからちょっぴり、少し下品な冗談を交える事で、少女の気を解そうとするだろうか。


その話題も途切れ、熱が入る少女の奉仕。
気付けば、それだけ気に掛け、愛でようとしていた少女を。
己の射精の為だけに使おうとしている、背徳感と、支配欲。
少女が苦し気にしている事も分かる。もう少し、動きを落ち着かせようとしようとも思う。
それでも、それでも。滾る熱を、抑える事が出来ない。

「…っ…ふ、ぅ…っ……!」

びゅくり、びゅくりと吐き出され続ける精液。
少女の喉を、咥内を。まるで子を宿す場所であると言わんばかりに、一滴でも多くの精を吐き出そうと、肉棒はぶるぶると震え続ける。
その間にも、少女の頭を離す事は無く。少女が精を飲み込む度に、新たな精が吐き出されるばかり。

「…………っく…ぁ……。
……流石は、と言うべきかな。此処迄、精を吐き出す事になるとは、思わなかったよ」

漸く射精が落ち着いた頃。
少女の頭を離し、ゆっくりと、その肉棒を引き抜こうと。
引き抜かれた肉棒は、精液と我慢汁と、少女の唾液に塗れて、てらてらと妖しく輝いていた。
吐精し、小さく吐息を吐き出した少年は、己の言いつけを守った少女の頭をそっと撫でながら、穏やかな声色で言葉を投げかけるのだろう。

――射精しても尚萎えぬ肉棒を、少女の眼前に晒した儘。

リシェ > 「少なくとも、わたしは……一つ、知りました。
自分が、何も知らない事を。……罪かどうか、それは別として、無知であるという事を。
それすら、知らないままだったのなら。知りたい、変わりたい、そういう願いも…選択も。有り得なかった…筈、です。
はい…知らないのに、知ったかぶりをする、だとか。知らなくて悪いかと、開き直るとか。…偉そうにするのは。わたし、やりません。
身の丈という物も。ちゃんと、判断して。理解している…つもり、です。
……いえ、確かに、まぁ…それをさえ、知っていたのなら。ずっと…生かして。生かされて、貰えはするのでしょうけど…」

(彼は、冗談込みで、言ったのかもしれない。閨の知識、それが有れば、と。
今までが、今までだから、そこは否定しないものの。流石に、それだけでは、駄目だったのだと。少しだけ、頬を膨らませてみせた、だろうか。
勿論、知識の実践自体は、否定せずに。指で、舌で、肉棒に尽くしつつであれ。)

「勘繰られるのも、それはそれで、怖い物ですが……ギュンターさまこそ、良いのですか?
多くの方が、まだ…わたしは、ずっと。生きた玩具でしかない、自由意思などないに等しい、そう、思っておられます。
…玩具に、道具に、入れ込みすぎているなどと。わたしについてではなく、あなたさまについて、噂が立つ…かもしれません、よ?
もっとも、趣味…性癖?でしょうか?そういう噂話など、気にもなさらないというのでしたら…っ、……っん。
…ふ……っぁ、わ…少し……此方を。進めて、しまいましょうか………」

(人の噂も何とやら、と、言うけれど。少女にとっての噂は、そのままそっくり、彼にとっての物にも、なるのだと。少しだけ、心配してみせる。
彼の力は、噂した者を罰する事は、出来るだろう。それでも、立ってしまった噂自体は、一人歩きする物なのだから。
欲望に絡んだ、人の興味や悪意という物が、どれだけ怖いかは。無知な少女でも、良く知っている。
とはいえ。その、当の欲望が。一旦、最優先する事にした。
口の中、見上げた先、それぞれから。彼の高まりを、感じとって。
会話にかまけて、その分、長引かせて焦らすより。一度、射精に導く方が、良さそうだと。判断した為に。

喉に達する程長く、太い。少年めいた体格には、不釣り合いに感じる程、立派な肉棒が。
押し込めるようにして、幾度も、喉を突き上げて来るのは。確かに、苦しい。けれど、同時に、どこか快い。
…それだけ、相手が、感じてくれているという事、だから。
高まりが限界を超え、解き放たれた白濁が、どろどろ、喉奥にまで溢れ返る。
びゅぐ、と一度放たれる度、その分を飲み干すようにして、少しずつ少しずつ…飲み干していく。
何度でも注ぎ足されてしまい、なかなか、口も喉も、空にはならないものの。
それでも流石に、男性側の射精が、無限に続くという事はなく。たっぷり吐き出したのなら、やがて。収まっていく。
そうなれば、後は減る一方。時間を掛け、こく、こく、小分けにしながら飲み込んで。
…最後に。ちゅぽん、と音をさせて。最後の一瞬まで、吸い付きながら。唇から、肉棒が抜かれていく。)

「………っふ…は……んぁ、んっ、ん……ふっぅぅ……はぁ…ぁ……りがとう、ございました、ギュンターさま……」

(くらくらする。ぼんやりする。吐き出された白濁の、熱さに、すっかりあてられたかのように。
くちゅ。にちゃ。肉棒が抜かれたなら、たっぷり噛み締めるように、口の中を舐り回し。へばり付いた白濁の欠片まで、全て飲み込んで。
再び、差し出す舌先は。きちんと飲んだ、それを示す為…だけではなく。
今以て、突き付けられたままの、どろどろに濡れた肉棒を。きちんと、舐めて清める為でもあり。
少しだけ、顔を上げて。四つん這いの姿勢で、ぴちゃぴちゃ、音をさせ、肉棒を舐め始めつつ……
行為に溺れて、それでも同時に、大事な事は忘れておらず。一旦打ち切った、言葉の続き。)

「は…っ、ん、ちゅむ、ぁふ…
選択する、それすら、許されない……でしたら。許されるように、何かを。或いは、許されずとも、自分の意思で。
……そぅ、ですね。そういう踏み出し方も、また。選択ではあった…のでしょう。かつては、気が付きも、しませんでしたが。
たった、それだけの、気付きの為に。……もう、どれだけ。生きてきたのでしょうね……?
ぁ、ふ、……っふっ、んん……せめて。先生に、呆れられるのは…避けたい、ものですが…
……ふふ、ふ…?我慢、出来ないと、仰るのでしたら。構いませんし…寧ろ、抱いていただいた方が。誰にも、疑われずに済みます…
今だって、そう、でしょう?…こうしながら。色々な…思いもよらなかった、考え方、気持ち、心……教わっています…」

(本来、少女の所に来るのは、大半が。彼女を使う為、の人間だから。
彼には、それを名目にして貰った方が。秘密の共有も、し易いと思う。
ただ、少し後になってから。慌てて、付け足した。…決して、口実の為だけに、抱かれたいのではない、と。
これが、他の者達であれば、何のフォローもしないものの。彼に対しては、きちんと真摯に、応えなければいけないと。そう考えて。

其処まで言えば、後始末の、続き。カリの括れや、裏筋の辺り、へばり付く名残まで。丁寧に、舐め取って。咀嚼して。飲み込んでいく。
やがて、全部の残滓を、舐り取り。ちゅ。もう一度、中身まで吸い上げた鈴口に、口付けをして。)

ギュンター・ホーレルヴァッハ >  
「そう。リシェは、それを知り得たから変わる事が出来た…というより、変わろうとする事を知った、と言うべきなのかな。
それに、身の丈を。身の程を知るというのも、大事な事だ。
…まあ、其処については私は良い教師足り得ない。
此の様に、常に尊大に振る舞う事も仕事の内、みたいなものだからな。
……そう頬を膨らませるな。褒めているのだ。リシェ程の美しい少女に奉仕される、というのは、男として最上の時間なのだぞ?」

頬を膨らませる少女に、小さく苦笑い。
奉仕されるが儘の肉棒は、そんな己の感情など知らぬ、という様に固く屹立した儘ではあるのだが。

「……フン。その質問は、意味を為さぬさ。
噂話程度で。下衆な勘ぐり程度で。此の私に何かしら策謀を企もうというのなら、それはそれで受けて立つ。
此の私に喧嘩を売る、という事の愚かしさを、知るだけの事なのだからな」

噂が立っても構わないのか、と尋ねる少女に応えるのは、獰猛な迄の笑みと言葉。
己に敵対する者を、容赦なく踏み潰してきた王族としての矜持が、少女には垣間見えるだろうか。
とはいえ、奉仕を進めようと告げる少女の言葉には、熱の灯った吐息を吐き出した後、小さく頷くに留まる事になる。
それを促す言葉を告げる程、余裕が無かった、ともいえるだろうか。


淫靡な水音と共に、己の精を飲み干す少女。
少しずつ、少しずつ。大量の白濁を喉奥に送り込んでいくその様は、雄としての支配欲を満たすに十分過ぎる程。
肉棒に直接与えられる快楽よりも、視覚と聴覚から感じるソレの方が、己の欲をより昂らせていくのが、容易に理解出来た。

「……構わぬ。それに、私も少々余裕を失ってしまったところもある。苦しい思いをさせたな。すまなかった」

舌先を晒し、言いつけ通り全ての精液を呑み込んだ事を示す少女。
その舌先が、己の肉棒を清める為に絡まれば。少女の髪を幼子をあやすように撫でながら、クツリと笑みを浮かべて優しく言葉を紡ぐのだろうか。
尤も、未だ萎えぬ肉棒は、少女が清めようと舌先を這わせる度に――その先端から、再び透明の液体を零し始めるのだが。

「……長く生きていても、それに気付けぬ者は、何時までも気付けぬ儘だ。
だから、気付かぬ儘過ごした時を惜しむ事は無い。
気付いてからの時間をどう過ごすか。それが、リシェにとって大事な事なのだから。
……っ、しか、し。教えられているのなら構わないんだ、が。リシェ、お前は、私に我慢させたいのか、させたくないの、か…っ…」

犬の様に四つん這いになって、己の肉棒を舐め上げる少女。
後始末の様に丁寧にカリを、裏筋を、舐め上げられれば。
一度精を吐き出したばかりの肉棒は、その若さに応じた精力を露わにするかの様に、再び張り詰めていく。
出来れば、此の少女に薄暗い欲望を。己の醜い獣の様な獣欲をぶつけたくはない、と思っているのに。
その理性が、燃え落ちていくかの様な、感覚。

「……リ、シェ。今宵は、もう、よい、ぞ。
お前も、身支度をして、部屋に、戻ると良い。
此の侭では、私は。欲望の儘に。獣の様に、お前を、抱いて、しまうから」

鈴口に落とされる少女の口づけ。
そうすれば、もっと刺激を。もっと快楽をと言わんばかりに、ぶるりと肉棒が震えた。
それでも、強靭な理性を以て、少女を組み伏せる事を堪えると。
己の手で穢す前に、熱っぽい吐息を吐き出しながら。
少女に『今宵の自由』を得られる選択肢を、与えるのだろうか。

リシェ > 「きっと。変われるかどうか、どころではなく。変わるという、事象、それ自体を。知らなかったのです…わたし、は。
…そう、ですか?本当に、偉いのでしたら。偉そうである、というのも、当然なのかと。
少なくとも、わたしは、ギュンターさまこそ…身の丈に、合わない素振りを、していらっしゃるとは。思いません。
わかって…います。解っては、いるのです、が。実際に、その時に、仰られると。少し…その場の、流れ、のように。思えてしまいます。」

(少なくとも。偉そうに出来るだけの、資格も、資質も、無い人達よりは。余程、ふさわしいと思う。
金で買った、と、言っていたものの。先祖から、漠然と継いできた、それだけの人達よりは。ずっと。
頬を膨らます、理由は、もう一つ。今正に、肉棒に奉仕している、その途中だから。快感に乗せられて、出て来た言葉でしかなかったら、どうしようと。そう考えてしまうから。
…後から。そんな物言いを、する人ではないと。思い至って。素直に、頭を下げるものの。)

「お強い、ですね。普通は…人さまから、どう、見られているか。どんな者達に、囲まれているのか。
とても…とても。気になってしまう、ものですのに。
良からぬ噂を。武器にして。預かり知らない所で、貶められたり。事実でなくとも、印象という物は、変わってしまったり。
……ん…ギュンターさま、でしたら、逆に。…情報戦になっても、負け知らず…なのでしょうか。」

(噂に対する、もっとも有効な、対抗手段、それは。更にセンセーショナルな、大きな噂で、上書きしてしまう事。
敵対する者同士が、お互いに、スキャンダルを暴き立て合うだとか。良く有る話で。
きっと、そちらの戦いになったとしても。彼はさぞ。容赦なく、相手を叩きのめすのに、違い無い。だから、心配はないのだろう。
漠然とした、不安。それを、やり過ごす事が出来たので。…後は、きっちりと、一旦。口による奉仕を、最後まで行った。
引き続き、余韻の籠もる肉棒を、犬のように、舐め清めて。
全部終わった後。謝罪、とも取れるような、彼の言葉を、聞かされると。少し、目を細めるようにして。)

「いいえ。…これが、当たり前、です。わたしにとっては。
そんな風に、仰る殿方など。……とても、珍しいかと…ギュンターさまは。本当は、お優しいのですね。

だからこそ。こんなにも。真摯に、お話を、して下さる。色々な事に、気付かせて、いただける。
こういう風に、出来るだなんて。それこそ、気付かなければ…気付こうと、しなければ。
少なくとも、あの春、初めてお会いした頃の…わたしでしたら。生涯、知らないままで、終わっていたでしょう…」

(軽く、指先で、口元を拭い。その指先も、ちゅぅ、としゃぶって。
そこまで、終えた所で。少し、予想外な…ここまで、という、彼の言葉に。目を丸く。
何せ、今も。目の前の肉棒は、びくびく、震える程。変わらず、大きく膨らんだまま。
この段階で、中断してしまう、というのが。男性にとって、どれ程辛いのかも。良く知っているので。
最初は。何か、しでかしてしまっただろうかと。次に、何らかの外的要因が、有っただろうかと。最後に…彼自身に、何か有るのかと。
色々考えた後…彼が、理由を、口にしてくれたから。
一瞬、ぽかん、と唇を開けた後。小さく首を捻りながら、身を起こして。ベッドの上で、座り込むと。
…胸の前に、両手を、重ねるようにして。少し、目を伏せながら。口元を、綻ばせる。)

「……良いのでは、ないですか?…肉欲、性欲、それ等が、有るのは。当たり前です。
寧ろ、ここまでしたのに。…お前には、何の欲も感じない、だとか。言われる方が…辛い、かと。
………そうですね。ギュンターさま、それでしたら……

今のわたし。珍しく、おしごとではなく……ギュンターさまに。これから、一緒に、悪い事を企む、あなたさまに。
抱かれたいと、そう…思って、おります。いつもと違う、玩具でも、奴隷でもなく、わたし…リシェという、一人と、して。
そんな、わたしのわがままを……叶えて、いただけませんか…?」

(小さな。けれど、柔らかな、安らいだ声に。少しだけ、少女自身の、欲望を秘めながら。言い切ってみせる。
それが、選ぶ事を知った、今の少女が選んだ、彼に対する『選択肢』。)

ギュンター・ホーレルヴァッハ >  
「ふむ?そうかね。そう言って貰えると、私の此の素振りも板についているのだと、思っておくとしよう。
……く、ハハハ!いや、そうだな。そのとおりだ。
頭を下げる必要はない。リシェの言う通り、今のは何というか…軟派な言葉だったな。私も、似合わぬ事を言ったものだ」

そういうつもりは無くとも、そう捉えられる言葉もある。
その場の流れで出た言葉に思える、と告げられれば、可笑しそうにからから、と笑みを零して。
よしよし、と少女の頭を撫でながら、此方も言葉の選び方が悪かった、と謝罪するのだろうか。

「強くあることを求められる。それが、私の役割であり、我が家名を背負う者の務めだ。
というより。そもそも私を含め一族の考え方としては、敵に回すより味方でいた方がいい、と思わせる事だ。
だから、リシェの事で勘ぐる者が出て来たとしても。その噂話を揉み消して、恩を売ろうとする者の方が多いだろう。
そうある様に、仕向けているでな。
王族の処世術の一つだ。覚えておいて、損はないぞ?」

叩きのめす前に、そもそも敵対する気を掻き消すのだと。
先走って"教師"になったかの様な口調で、少女にえへん、と講釈を垂れるのだろうか。
尤も、そんな勿体ぶった講釈も。屹立するばかりの肉棒を少女が丁寧に舐め清めている最中では、少々間抜けなものになってしまうのかも知れないが。

「……別に、優しくなど、ない。
リシェとこうして話しているのも、お前が自分の意思で変化して、それを私が知ったからこそ、だ。
だから、私が優しいと感じているのなら。それはお前の努力と行動の結果だ。私は、何も関係無い」

少しだけ、照れくさそうに。
フン、とそっぽを向いて、少女から視線を逸らせるのだろう。
尤も、身を起こし、少女が座り込めば。
何事か、と再び視線を少女に向け直すのだが――

「……お前に、魅力を、欲を感じない訳が、無かろう。
だから、こうして堪えているのだ。こうして、欲望の儘にお前を抱こうとするのを、堪えているのだ。
それ、なのに――」

そっと、少女に腕を伸ばす。
身を動かし、腕を伸ばし。少女の細い躰を、抱き寄せようとするだろうか。
柔らかく、優しく。壊れ物を扱うかの様に、少女を己の腕の中に収めようと。

「………なら、もう逃がさない。お前の我儘は、私の我儘でもある。どろどろに、ぐちゃぐちゃに。唯、リシェを貪る様に、抱く。逃がしてなんか、やらない」

腕の中に収めた少女の耳元で、甘く囁いて。
此れから起こる蜜事を示すかの様に、その華奢な体躯に、ぐり、ぐり、と肉棒を押し付ける。
それは快楽を得る、というよりも。少女の躰に己の体液を擦り付け、マーキングする獣の様な動き。