2020/09/03 のログ
ご案内:「どこぞの冒険者ギルド併設酒場」にシンディ・オーネさんが現れました。
ご案内:「どこぞの冒険者ギルド併設酒場」にノウブルさんが現れました。
■シンディ・オーネ > ギルドに併設された酒場区画の前で、呼び出した相手を待つ。
先日この場所で共に仕事を請けたノウブルとは、仕事場になった遺跡で大変気まずい事になってしまった。
全ては遺跡の魔術的なトラップが精神に作用した結果であって、やましいところは何も無い。
どこかに過ちがあるとすれば、あの手のトラップには魔術師である私が気付かなければならなかった。
…事が終わった後にはよく生きて帰れたなというくらい何もかも上の空で、
あの時はそのまま、その事には触れずに別れてしまったが。
一度きちんと話をしてスッキリしておこうと、今日のここ。
■ノウブル > (呼び出され、訪れた酒場。
普段、頻繁に立ち寄るとは言えない場所だが
ギルドに併設されている此処は、一番見かける場所でも在ろう
普段と違い、そう大きくはない荷物袋を肩に掛けながら
酒場の中、彼女が待つ席へと向かう。)
「――――――……待ったか?」
(かける声音は、別段、普段と何ら変わらぬ様に聞こえるだろうか。
女と異なり、あの後、決して取り乱す事も無く遺跡を抜け
「相方」たる相手を無事に宿まで送り届けた訳だが――
半ば以上呆けて居た相手が、何処まで覚えて居る事かは判らぬ
其の時以来か、こうして真っ当に顔を合わせるのは)。
■シンディ・オーネ > 酒場区画の前で腕を組み仁王立ちしていたら何かチラチラ見られている気がした。
そそくさと中に入って、隅っこの二人掛けテーブルに陣取る。
注文はもう一人来てからとして、さほど待つことも無く待ち人来たる。
「――こ、こんにちは。いらっしゃい。」
何か違うような気がした。
今席についたところだと首を振り、まあ座れと席を指す仕草は何かしゃちほこばっている。
「この間は――… ああ、いや、そうだ、何か頼もうか。祝杯ってほどすっきりしないけど。」
早速話をはじめようとして、飲み物頼もうかと。
「何にする? 私は、ココアがあれば。まあジュースかな。」
酒場にココアは無くても何かの果汁くらいあるだろうと。
祝杯とか言ったくせに乾杯する気あるのかってチョイスかもしれないが、
そういう席に馴染みがなくて何もおかしいとは思わない。
器が二つあれば乾杯できるのだ。
■ノウブル > (ギルドが併設されて居るのだ、必然人通りも多い
其の中で仁王立ちならば、視線も集めはするだろう
二人掛けのテーブル席へ、挨拶染ませて腰掛ければ
獲物の重みも相まって、ぎしりと椅子が僅かに軋んだ。)
「……此処で仕事でも始めたか?」
(まるで店員に案内された時の様な挨拶に、一言
話し出す前に飲み物をと持ち掛けられれば、僅かばかり考えた後で。)
「―――――……酒は飲めないのか、単に飲まないのか?
……果実酒で良い。 グラス二つと、器で。」
(酒場に来て、酒を頼まないと言うのも…と。
ココアと果実酒で在れば、時間のかかる物でもあるまい
然程待たずとも、テーブルの上に届けられる筈だ。)
「一応依頼自体は達成だ、報酬も問題無く手に入った。
これでもかと罠には掛かったが…悪運の中で、ツキを拾ったか。」
(運ばれてくるまでの間、そんな風にあの時を振り返り
そして、届いたグラスを手に取れば、軽く掲げて相手に向けよう。
どんな形であれ、達成は達成なのだ。 ……相手にとっては、思う所は有ろうが)。
■シンディ・オーネ > なおこちらも普段着の黒い長袖長ズボン。
厚手の生地で少し大きめサイズのそれはゴワゴワしており、どことなく大工さんなシルエット。
安全靴のようなゴツイブーツとあいまっていっそトータルコーディネートにも見える。
「…別のところではウェイトレスをしている時もある。
輝く白狼亭という、ここよりは少し小ぢんまりしているかな?
冒険者ギルドの提携酒場。」
良かったら来てみると良いと言って…
恋人を誘うのは気にならないが、仕事仲間であるノウブルにあのメイド服を見せるのは気恥ずかしいなと少し意識する。
「あまり飲んだ事が無いの。
もう大丈夫でしょうけど、成熟してない体に酒はよろしくないとかで、
養父も飲ませない人だったから。」
友達と集まったりもしなかったのだ。
グラス二つと器? それはもしかして私の分も入るのだろうかと思うが、
様子を伺いながらとりあえずココアを注文。あったよココア。
「ええ、ハリボテの武器には参ったけど―― おっと。」
仕事を振り返り、口外無用だったわねと可笑しそうに口を噤んで。
湯気を立てるマグとグラスで乾杯しよう。
「おつかれさまでした。
守ってくれたわね、ありがとう。
色々あったのも元はと言えば、罠を踏み抜いた私の落ち度なのに。
あでも、あんな所にあった目標を回収できたのは怪我の功名ね。
普通に探し回って、あの構造であそこに行きついたかは微妙だし。」
表面的な反省会としてはこんな感じ。
結果論ではあるが、私達、決して悪いパーティではなかったと思う。
ただ、気になっているのはそこではなくて。
「…ええと。 それで。 あの部屋の、魔術のやつもね。
あれこそ私の落ち度よ。 魔術師が、気付かないといけなかった。
あの… あそこでした事は、私は、言ったと思うけどノウブルが別の、恋人と認識されていて…
ノウブルもそうでしょう? だからお互いあの事は、水に流すというか気にしないと言うか…
お互い別の人としたはずの事であって、それなら私達の間には、別に何も無かったと思っていいのかなって…
とにかく好きな人を裏切ったとかそういう事では、絶対にないわけじゃない。」
ね? ね? と言い聞かせるようにココアを見つめながら。
こちらとしては、ノウブルの方だって好きでもない女と事に及ぶのはたまらなかっただろうと思っている。
「忘れて、口外無用でいきましょう。
それで… 忘れるんだから、別に私達も、気まずくなったりはしなくていいと思う。
今回の仕事でノウブルが信頼に足る人だとは分かったし、私もそうなら嬉しい。
また機会があれば仕事をしましょう。 防具作成も、予定通りお願いしたい。
それを伝えておきたくて、呼んだの。」
■ノウブル > 「―――本当に働き口が見つかったのか、良い事だ。
名前は…、……聞いた事くらいは在る。 言った事は無いが。」
(冒険者達の中で、話題として其の名を聞く事は在る。
とは言え認識としては其の程度か、どんな酒場で、どんな場所かなぞは知らぬ
だが、女が誘うのならば、そうだな、と一言答えるだろう。
いずれにせよ今宵の様に、何か話すべき事が在るのなら寧ろ
其方の方が都合が良い事も在るのだろうから。)
「――――無理には飲ません、潰れても困る。
だが、一度は飲んで置くと良い。 自分の程度を知れば、無茶をせずに済む。
酒に強ければ良いが、弱ければ、な。」
(何の拍子に、酩酊させられるかは判らないのだ。
時分の事を知る上でも、と言う言葉は、別に今飲めと言う訳では無く
女が飲まぬのなら、もう一つのグラスは只使われずに終わるだけの事
ハリボテ、と女が口に仕掛けたなら、僅かに視線動かして「そこまでだ」の意
曲がりなりにも貴族の隠れた醜聞では有る
表に漏れれば、当然出元が自分達であると直ぐに判るだろう
其処も含めての報酬なのだ、黙って置けば良い――ほとぼりが冷める頃までは。)
「――――俺も言葉が足りなかった、気にするな。
踏み入る度に仕掛けが変わる場所だ、そう言う事も在るんだろう
生き延びて、戻って来た。 其れが全てだ。
――……まぁ、御前にとっては、其れだけでは済まないかも知れんが。」
(ゆるり、首を横に振ったのは、踏み抜いた罠の事だけでは無い
口にはせぬが、あの部屋で起こった事も全て含み
何より無事に戻って来れた事が、冒険者としての糧では在る筈だ
乾杯の後、煽るグラスで咽喉を潤しながら、聞く女の言葉
――ほんの僅かだけ、双眸を細めたのは。
恋人の存在を仄めかす言葉と、
己もまた、女の事を別の誰かと誤認して居ただろう、と
そう訴える言葉に、では有ったけれど。
今は、其処について否定も肯定もせず、僅かに肩を竦めて見せれば。)
「――――……御前が其れで良いのなら、そうすれば良い。
信用、で言うなら、御前を悪いとは思わん。
経験なぞ、此れから幾らでも積めば良い。 俺に分かる事は、教えてやる。
と言っても、狩りの知識ばかりだがな。」
(だが――その知識が、決して無駄では無い事は、保証出来る。
相方、継続。 其れを己から拒む事は無いと伝えながら
ふと、思い出した様に女に視線を向け。)
「―――――……防具を作るなら、採寸が必要だ。
別に急ぐ事でも無いが…時間は、在るか?」
■シンディ・オーネ > 「ええ、他にも何と貴族サマの護衛よ?
リルアール家って… あれ、これは話したかしら。」
働き先の名前を知っていると少し嬉しそうに。
定職を喜んでくれるようであれば、もう一件あるのだと胸を張るがこれは話したっけ。
「…あ、くれるの?
それじゃあ一杯だけ。それで前後不覚になったりはしないでしょう。」
ノウブルよりだいぶ体は小さいが、注いで飲む分量が一度の注文でくるものを、一杯でつぶれたりするものかと。
飲ませてくれるつもりでのグラス二つなのであれば、それじゃあご相伴にといそいそグラスに手を伸ばした。
あまり機会が無く自分からは飲まないが、少し興味はあるのだ。
我を失うような酔っ払い方をする者には正気を疑うが、ごく一般的な嗜好品であれば。
「……うん。」
言いたい事を言って、ノウブルの言葉も期待を裏切らないもの。
ノウブル自身がどう思うのかという部分を口にしてはくれないが、
必要な事は答えてくれて、あとはきっと彼がこちらを悪く思ってはいないだろうと思えれば、それで良い。
表情の変化に少し気になる部分はあったが追及するほどではなく。
どっしり構えてくれるのを頼もしく思い、コンゴトモヨロシクと頷くように礼をした。
「――ああ、採寸。時間は大丈夫だけど… どうしよう、私は宿が相部屋だし、ノウブルは…」
野宿というかキャンプメインの生活だっただろうかと首を傾げる。
養父がレザースーツをオーダーメイドしてくれた時に採寸の経験はある。
こんなゴワゴワした格好をしていては特に、下着にならないといけないかもしれない。
酒場の隅っこでというわけにもいかないだろうし、どこで場所を借りられるだろうかと悩んだ。