2020/08/19 のログ
ご案内:「ステッパーズ遺跡」にシンディ・オーネさんが現れました。
■シンディ・オーネ > 【待ち合わせ待機中】
ご案内:「ステッパーズ遺跡」にノウブルさんが現れました。
■シンディ・オーネ > 冒険者ギルドの仕事は単独で受けられるものに限りがあり、
では一緒にやってみようかと、ノウブルとそんな話になってしばらく。
おあつらえ向きの依頼にありつけて、二人で無名遺跡群の一つにやって来ている。
ステッパーズ遺跡と名付けられている通り、駆け出し冒険者向けとされているこの場所は、
ただ探索の経験を積むために潜るのもアリそうだけど、今回は依頼として明確な目的があった。
冒険者に憧れる貴族の子息がここに挑み、新手の魔物を確認して撤収する際、家紋入りの剣と盾を置いてきてしまったという。
ステッパーズ遺跡と勝手に名付けられてはいるが未確認の強力な魔物が巣食わないとも限らず、
ギルドは貴族の顔を立てる意味でも、戦闘能力を有するツーマンセルを最小単位として剣と盾の回収任務に募集を開始した。
「――あーっつぃたぁ…」
ああ、暑い、着いた、と色々混ざった言葉をげんなりと零し、ガラガラと魔術で凍らせた水が音を立てる水筒をあおる。
夏場はサウナスーツのようになってしまう革の戦闘服で延々と歩いて来れば当然。
それでもこれからいよいよダンジョンとなれば、開けていた胸元をきちんと閉める。
担いでいるリュックは旅慣れない感じに大きく、ちょっと下ろしたくなるが「急ぎましょう」という姿勢は崩さなかった。
目標の『剣と盾』はそれがクエストアイテムだからといって、他の誰かや魔物の類が持ち去らないとも限らない。
依頼の詳細は受領した者に限定して明かされるものだが『置き忘れた』場所は判然としなかった。
多少の着手金こそあれ急がなくては失敗、報酬無しとなる可能性が高く、ノウブルの足は引っ張りたくない。
彼には自分よりも経験があり、この仕事が簡単なものだとしても、受けられたのはおそらく彼の経歴によるところと思うから。
新米冒険者らしく大荷物に括りつけられた探索用の長い棒を取り、床をコツコツしたりしながら進むつもりのようだ。
■ノウブル > 「―――――結局、其れで来たのか。」
(この季節に、其の装備は暑すぎる――と言う話を数日前にしていたが
依頼を受けたのが割合急だった関係で、別の物を用意するには難しかったか。
到着した時点ですでに、大粒の汗だくになって居る女を隣に
果たして体力的に大丈夫なのだろうかと、その様子を伺いつつ、遺跡に足を踏み入れて行く
相手に対して、何をどんな風に準備すべきだ、で在るとか
如何言ったことに注意すべきか、なぞと言った事は告げていない
元々、初心者で在れば其れなりの緊張感は持って居る筈だろうし
下手に気負わせても、其れは其れで逆効果だ。
急ぎ気味の相手に対して此方は、少し遅れてついて行く、と言った形
木の枝で、先を辿る古典的かつ、初歩的な確認を繰り返しながら進む姿を
後ろから、静かに見守りつつ。)
「―――――……所で、ふと思ったんだが。
……片方だけ見つけた場合は如何なる?」
(――まだ、遺跡の浅い層では有るが、何が現れるかは判らない
そんな中で、常とあまり変わらぬ調子の声音が、ふと、そんな疑問を投げかけるだろう)。
■シンディ・オーネ > 「――他に無いの… ああっ!そうだ、防具作成お願いします。狩りについて行くので、おまけしてもらえると。」
人体を治療するような魔術は苦手だ。
暑くてもギリギリ耐えられなくはないというところで、負傷するよりマシでしょうと言って、
そういえばと、先日申し出てくれた防具作成について、改めて正式にお願いしたいですと伝えておく。
恋人のある身で他の男と4日間+二人きりで狩りに出るというのはどうかと思ったが、アーネストは爽やかに快諾してくれた。
私は信頼され、心配などされていない。むしろ彼は彼以外に友人の一人もいなかった私が、交友関係を持つ事を歓迎しているように思える。
――冒険者向けのぶん投げても平気なランタンの灯りを頼りに、カラカラカラと木の棒で床をなぞりながら中へ。
ステッパーズの入り口であればもはやこんな手順は必要無さそうだが、どこまで省いて良いか分からず生真面目に。
「片方は報酬の半分。
家紋の入った武具をどこにあるかも分からないような状態にしたくないだけで、一つだって戻れば安心なんでしょう。
…値打ち物だったりしたら、バカ正直に届けないで買い手を探すのもアリなのかしら。」
バレてえらい事になる未来しか見えないので冗談だが、答える声音はどこか硬い。
緊張、しているのだ。だってはじめてのダンジョンである。
「ノウブルは、こういうところで仕事することもあるのよね。」
まさか初心者二人じゃないだろうなって、今更尋ねながら、頼りない情報を頼りに進路を決める。
(※ステッパーズ遺跡様ありがとうございます。
設定されている1d20判定に、企画キャラクター修正として以下の要素を加えさせて頂きます。
2.スライムの巣→媚毒粘液
6.好きな相手の幻術罠→アーネスト様が見える
7.テンタクルスの巣→媚毒粘液
8.飲み薬→媚薬
また別件依頼での侵入という事で、遺跡判定と同時に1d6を振り1が出たら剣と盾発見とします。)
【遺跡判定】 [1d20→12=12]
■シンディ・オーネ > 12. 突然四方の壁から大量の水が降り注いできた。密閉された部屋の中、このままでは溺れてしまう。部屋の中にある解除スイッチに気づけたのならば水は引いていくだろう。
ただし気づけなかった場合は大量の水に飲まれて、別の部屋に流されてしまう……。【目標判定】 [1d6→4=4]
■ノウブル > 「―――……ん、そうか。 なら、また依頼が終わった後に話そう。
完成次第渡す、流石に、二度も三度も其の防具で出歩きたくないだろうからな。」
(防具について、以前は結論据え置きとして居た相手が、正式に依頼して来るなら
判った、と頷いて、其れを許諾するだろう。
とは言え、この場に完成品を持って来ている訳でも無く
この依頼の間は、其の暑苦しそうな防具で何とかやり切るしか無い訳だ、が
4日間の狩りに、女が付いて来る事に対して、此方が如何こう言う事は何もない
未だ相方が男であり、許可を取らねばならぬ相手、と言う事にも気付いて居らぬままで。)
「家紋付を引き取ってくれる様な場所なら、二束三文で足元を見られそうだがな。
……受ける事も在る、討伐が必要な場合はな。 此処も初めてでは無い。
まぁ、同じ進路を辿った事は無いが。」
(実際、依頼自体は幾度も受けている――あくまで、単独行動だが。
初心者とは言えないだろうと、落ち着いた声音で答えながら、ふと周囲に巡らせた視線。
――其の先に、僅か、唐突に何かが滴り落ちるのが見えた。
僅か、足を止めたのは反射的に。 普段ならば其れでやり過ごせた物も在っただろう、が
――今回は、単独行動では無い。
がこんっ、と響いた音を始めに、一気に流れ落ちて来るのは、水
侵入者を押し流し排斥する為の、防衛機構めいた其れは、一瞬にして腰元まで水嵩を増す事に。)
「―――――何処かにしがみ付け…!」
■シンディ・オーネ > ノウブルと私の間に間違いなど起ころうはずもないので、
アーネストが気にしないと言ってくれるのであれば好意に甘えて節約を優先できる。
自分達の事をあまりノウブルに話していないというのは今思い至る事ではなく、
よろしくと正式に伝えておければ今はよし。
カカカカカッと床をなぞる木の棒が細かく弾かれ軽い音を立てている。
何か仕掛けとかがあれば、この音が変わったりするのだろうと思っていた。
怪しい所があれば叩いて確認もするが、その手際はぎこちなく。
「ここも――? あ、ここも?
なんだ、来た事があったのね。」
経験者と言われると、進路が違うと言うのについ安心してしまう。
自分に経験を積ませるつもりで後ろにどっしり構えてくれていたのかなと、
振り返って話しながら、次の部屋に入っていた。
何度も水没している部屋のニオイとか、注意深く観察すればそういうものもあったのかもしれないが遅い。
何かをガコンと踏み抜いて、入り口が殺人的な勢いで落下する壁に閉鎖された。
えっ何と慌てる間もなく四方から水が――
「どっ、どこかって―― いや破るッ!」
そうだ魔術。入り口を閉鎖した壁は分厚そうだが試してみる価値はある。
非常時にもそのために仕込まれたマインドセットは働いて、魔術の構成を編み上げるが――
「伏せ――っぶ!?!?」
室内を渦巻き満たしていく水流が大荷物をあおった、ざぶんと転倒、頭まで水没しては音声魔術が使えない。
豪雨に打たれても平気なランタンも、たまらず消灯する。
溺れこそしないがいよいよパニックとなると、この素人に状況の打開は期待できないだろう。