2020/08/11 のログ
アルヴァニア > 「ねえ、今度は威力を控えめに撃ってくれないかしら…――――あらあ?」

声をかけるも反応がない。
後ろを振り向けば、其処には先までいた相手の姿は無く――何らかの仕掛けが働いたのだろう、どうやら強制的に転移させられてしまったようで。

「あらあら…まあ、何とかなるかしら。」

即死トラップに引っ掛からなければ、何とかなるだろう。
それはそれとして、先ずは己の現状を如何にかする事が問題である。

壁に触れた手に、ぐ、と力を籠めれば、がこん、と何かが噛み合う音がして、先に確認した円状に沿って隙間ができる。
ご、ご、ご、と鈍い音を響かせて横へとスライドして行く円。
軈て現れたのは光のない穴。

「……先は――見えないわねえ。」

覗き込んでみるものの、真っ暗だ。

アルヴァニア > 暫く悩んでいたが、取り敢えず動かない事にはここから抜け出す事も出来ぬだろう。
そう思って穴へと上肢を捻じ込む。
多少、胸の辺りが苦しいが進めなくはない。
よいしょ、と気合を入れれば暗い穴の中を進んでいき――。

ご案内:「とある海底遺跡」からアルヴァニアさんが去りました。